長友啓典さんの話

1974年に発行された「Sandwich Silencer」オリジナルメンバーの新作展。2012年10月31日バタフライストロークのギャラリーで行われたトークイベントでの長友さんの言葉です。長友さんという人は、そのお顔と声だけで人をシアワセにできる人です。

「つくる」上でいつも気をつけていることはありますか?という質問に対して

とにかく、「ていねいにつくること」を教わった。白いケント紙を触る時は必ず手を洗ってから。絵を描いた筆は毎日石鹸できれいに洗う。ビール飲みながら仕事してもよかったけど、グラスはきれいに片づけること。版下屋さんへの言葉づかいも。あらゆることをていねいに。そして作風は大胆に。やっぱり、丁寧は伝わるんよね。

思い出したことがある。サン・アドの仲畑チームでの話。9人のチームだった。ある日突然その一人のデザイナーAさんが他のチームに移動になった。みんな仲良くやっていたのに、みんなで同じクライアントの仕事をしていた中心的な人だったのに。なぜ、突然、変わったんだろう・・・一番年下のテッチャンに聞いてみた。Aさんは、写植屋さんや版下屋さんへの口のきき方が横柄だったという。そのやりとりを聞いていた仲畑さんはそれを許さなかった。そういう態度はぜったい許さない。だから仲畑チームから外されたのだった。ちょっとした言葉づかいに人柄は出る。仲畑さんも言っていた(その後、Aさんは謝って仲畑チームのOB会には復帰できました)


長友啓典さんの話」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 長友さんに会いたくて | ぶ厚い手帳:コピーライター中村禎の場合

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