昔、母の葬儀のとき

昔、母の葬儀のとき。兄が喪主でボクは遺族席に座っていた。焼香に来て下さった方々にお辞儀をする。お通夜はだいたい18時くらいから。仕事では一番慌ただしい時間だ。その焼香の列に、いつも一緒に仕事をしている会社の人たちの顔を見つけたとき、一気に涙があふれてきた。忙しいだろうに、都心から離れたこんな埼玉の葬儀場までわざわざ来てくれたことがうれしかった。葬儀に参列するということは、義理とかそんなものじゃなく、ただその友人を励ましに行くことだと、その時思った。

その夜、兄と香典を数える。香典袋を開けながら、金額なんて関係ないんだと気づいた。ただ自筆の文字でその友人の名前があるだけで、うれしかった。そのとき、香典の内袋に『禎さん、がんばってください』という手書きの文字を見つけた。泣けた。うれしかった。元気がでた。それ以来、読んでもらえるかわからないけれど、香典袋の中にひと言添えることにしている。もし読んでもらえたら、ちょっとは励ます力になるんじゃないかと思うから。

昨日、友人の奥様のお通夜に行って来た。毅然と立つ彼の姿を見ただけでこみ上げてくる。奥様はまだ若く、お子さんも小さい。時間が経つことでしか癒えないことだろうけど、ちょっとでも励ましになるかもしれないので、告別式に向かおう。黒いサングラスを内ポケットに入れて。(2011年6月1日 facebookより)

(先日、十分な恩返しができないまま亡くなられたTさんの告別式に参列させていただきました。喪主である奥様にひと言を書き添えましたが、言葉だけではなく行動で何かお手伝いをせねばと思ったのでした)

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