阿久悠作詞憲法15条より

コピーライター養成講座の専門コース9代目中村組(中村クラスってことです)で紹介した言葉です。阿久悠さんの言葉なんですが、作詞というジャンルを超えて、コピーライターにも通ずる心があると思い、ここに紹介します。
—————————
■第5条
個人と個人の実にささやかな出来事を描きながら、
同時に社会へのメッセージにすることは不可能か。
—————————
■第7条
電信の整備、交通機関の発達、自動車社会、
住宅の洋風化、食生活の変化、生活様式の近代化と、
「情緒」はどういう関わりを持つだろうか。
—————————
■第8条
人間の表情、しぐさ、習癖は不変であろうか。
時代によって全くしなくなったものもあるのではないか。
—————————
■第12条
七五調の他にも、
音楽的快感を感じさせる
言葉があるのではなかろうか。
—————————
■第14条
時代というものは見えるようで見えない。
しかし時代に正対していると
その時代特有のものが何であるか、
見えるのではなかろうか。
—————————
■第15条
歌は時代とのキャッチボール。
時代の中の隠れた飢餓に命中することが、
ヒットではなかろうか。
—————————

「時代の中の隠れた飢餓」という言葉にハッとしました。
確かにそれは、ある。見つけられるかどうか、だと。


阿久悠作詞憲法15条より」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: 出口治明さんのお話① | ぶ厚い手帳:コピーライター中村禎の場合

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です