レイ・イナモトさんの言葉③

彼のプレゼンテーションを再現するというより、ボクの記憶に残った話、刺さった言葉と感想を記しておこうと思います。

レイ標識

■マジソンアベニューには多くの広告の会社があります。ちょうど Madison アベニュー(広告業界)とシリコンバレー(スタートアップ)が交わっているのが今の時代です。
(←広告会社の場所だけにいてはダメだんだな。そこにスタートアップのスピリッツが必要なんだな。禎)

■クリエーティブの階級制、職業名を取っ払ったほうがいい。フラットな関係が必要だと思います。クリエーティブと戦略家、デザイナーの明確な違いはありません。クリエーティブがテクノロジーを適切な形で活用できなければなりません。肩書きによってチームの構造が決まるわけではありません。
(←ボクはコピーライターだ。コピーライターとかアートディレクターとかフィルムディレクターとか、名刺に書かれた職業名はサッカーでいうとFWとかMFとかDFみたいなもの。専門職という意味で。ディフェンダーがゴールを決めてもいいし、FWがMFにアシストしてもいい。その試合に勝てばいい。クリエーティブ・ディレクターとはその試合のゲームキャプテン、ゲームメーカーだと思う。監督かもしれないけど。名刺にクリエーティブ・ディレクターとあるのは個人的にどうもしっくりこない。その人がどこから来た人か軸足がわからないから。ま、もう、わからなくてもいいのかもしれないけど。禎)

ART:code

■アートディレクターとコピーライターが一緒になって広告を作り出すことが 1960年代ビル・バーンバックの時代から行われています。現代はもうそういった手法は通用しないんじゃないかと考えています。「ART×Copy」から「ART×Code」へ。コピーライターが不要だというのではありません。AKQAにもコピーライターはいます。コピーライトもARTに含まれています。物を書くという表現は変わりません。一方、Code には「テクニカル」という考え方全部を含み、コードを書くことだけではありません。
(←印刷媒体の広告を作るときは、「絵」を考えるアートディレクターと「言葉」を考えるコピーライターがいれば済んだ。今までの媒体だけで考えるなら今までと同じでもいいけど、新しいテクノロジーや新しいメディアを使うために、違ったアングルからアイデアを出せる発想が必要になる、ということだ。クリエーティブ・ディレクターとテクニカル・ディレクターの組み合わせか。禎)

■スタートアップの中で言われている言葉に「最低限実行可能な製品」(Minimum Viable Product )というのがあります。例えば、Instagram はその前身のバーボン(というアプリ?)にあった余計な機能を全部とりはらい、写真を撮ってシェアするという、最低限実現可能な製品にして成功しました。これは会社を作る時とかにもあてはまります。『最低限実行可能な代理店』これはどういうことかというと、ハスラー(実業家)、ハッカー(プログラマー)、ヒップスター(最近のことがわかっている人)の3人。最低限この3人がいると大丈夫。ヒップスターはコピーライターの場合もあります。
(←この3つの仕事のそれぞれのプロフェッショナルが中心になったチームができればいいということか。今の広告代理店は名刺の肩書きが多すぎるのかもしれない。プロデューサーとテクニカル・ディレクターとクリエーティブ・ディレクターの3人が基本型か。禎)

■スタートアップの人は長く使えるものをつくる。広告代理店は短期のことを考える。
(←競合プレゼンに勝った負けたと一喜一憂してる場合か。競合になる前にロングレンジの提案をしてその企画を売ることを誰が考えているのか。目先のことはどうでもいいのではない。両方なければダメだということ。禎)

■「広告」vs「ソフトウェア」を較べてみると、「賃借」vs「購入」の関係と似ています。「広告」は賃貸住宅のようなもの。家賃を払いっ放しで使い捨てです。それに対し「ソフトウェア」は購入した住宅。ローンを支払っていても財産になっていく。
(←広告もちゃんと考えてイメージを積み重ねていっているブランドは育っている。短期的に表現やコピーをコロコロ替える企業ブランドが浪費している。禎)

■360→365「360°のコミュニケーション」から「365日のコネクション」へ。UBERという、アプリから直接タクシーを呼べるシステムをつくる。Squareという、スマートフォンでクレジットカードを読み取れる装置、サービスをつくる。約4000万円で始まったInstagramというシステム。もしコダックがこれに投資していたらつぶれなかったのではないでしょうか。
(←いわゆる「広告」より効果があるものをつくる。毎日使われるもの、毎日使ってもらえるもの。毎日ユーザーが必要とするものをつくる、ということか。禎)

■(AKQAに採用したい人材とは?という質問に対して)スティーブ・ジョブズは『海軍に入りたい人ではなく、海賊になりたい人に来て欲しい』と言いました。私は、『日本を出たい人、ではなく、世界を意識している人』と言います。
(←世界を意識する、海外に通じるアイデアを考える、ということは、「人」に役立つ、「人」に好かれるという視野を持つこと。つまり、国籍や慣習に関わらず、ターゲットを大きく「人間」と捉える視野を持つことではないか、と感じました。禎)

■(今後の予定は?という質問に対して)10億人が使ってくれるものをつくりたい。それがソフトでもハードでもいい。
(←10億人は無理だとしても、多くの人が使ってくれるもの、役に立つものをつくりたい。「人」が何を欲しがっているか。その「人」に何が必要か、そこをとことん考えて実行するということか。禎)

とにかくいい刺激をいただいた。彼の考えが正しいとか異論があるということではなく、ボクは刺激を受けた、という事実が大事なんだと思います。やんなきゃ。

レイ・イナモトさんの言葉①
レイ・イナモトさんの言葉②
レイ・イナモトさんの言葉③

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