遠くを眺めて飲むビールは…

92遠くを眺めて飲むビール

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遠くを眺めて
飲むビールは、
いいよ。

1991年 キリン一番搾り 
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一番搾りのチームに入ることができました。この商品の立ち上がりは、CMプランナーが安西俊夫さん、コピーライターは佐々木宏さんでした。その後、佐々木さんが別の担当になりチームを離れ、コピーライターの席が空席になった。そこでCDだった故・高梨駿作さんが、午後の紅茶でキリンを担当していた中村禎を入れようと言ってくれたのです。ほんとに救われました。電通に移籍してなかなか調子がでなかった。電通の悪い面ばかり見ていた。ところがこの電通一番搾りのチームはボクの想像とはまったく違っていました。CMプランナーの安西さんが優秀な人だというのは知っていました。ところが、営業のリーダー前田圭一くん(現在弊社の役員)をはじめ、キリン担当の営業がみんな優秀。マーケの小林青年やSP(当時のセールスプロモーション)の中西謙司くんも優秀。CMの太陽企画チームもグラフィックのドラフトチームもみんなみんな優秀。こういう人たちに恵まれたチーム、そうはないゾ、と思いました。愉しみでもありましたが、プレッシャーでもありました。

そんな中での、九州ロケの列車篇。そのロケハンの列車の車窓から懐かしい九州の景色を見ながらボディコピーの仕入れをしたのを憶えています。

車窓から新緑の木々を見るたびに、
木や花の名まえをもっと
知っていたらなぁと、思う。
大きな農家の縁側に、ちょこんと
座っているおばあちゃんが見えると、
今日の夕ごはんは何だろうな、と考える。
遠くの工場の煙突に煙が見える。
働いている人がいるのに、自分は休暇。
ちょっとすまないような気もするが、
ま、それはそれとして。
遠くを眺めながら飲むビールは、
いつもより少し、うまいと思った。

うれしいビール。キリン一番搾り。

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