空腹について

表紙・南雲先生 南雲先生の話①

体重を減らすことを趣味にしているとき、気になる本を見つけました。「空腹が人を健康にする」という南雲吉則医師の本です。南雲さんはテレビの健康番組で初めて見ましたが、とても57才には見えない肌ツヤで若々しく見える人でした。「サーチュイン遺伝子」という若返り遺伝子というものがある、というその人が実践しているという健康法にはちょっと興味がありました。「一日一食」を推奨している人ですが、ボクは「それはムリだし、いやだなぁ」と思っています。ただ、「断食」には関心があり、そのメカニズムは知りたいと思っていました。そこで、この本を読んでみたのです。そして「これは一理あるな」と思ったので、自分のノートとして記録しておこうと思いました。何回かに分けて記録します。

テーマ① 空腹とサーチュイン遺伝子

■「サーチュイン遺伝子」発見のきっかけは、「私たちの体は、空腹であればあるほど生命力が活性化し、若返るのではないか」という仮説だった。仏教の「断食」やイスラム教の「ラマダン」に見られるように、飽食状態よりも少食であるほうが長生きすることが経験的にわかっていた。

■動物実験でエサの量を40%カットしたときが一番延命効果が高く、寿命が1.4~1.6倍も延びた。(☜20年間だったかの長い年月、エサを普通に与え続けたサルと、30%だか減量してエサを与えたサルの映像はショッキングなものでした。エサをカットしたサルは普通に若く元気なのに、フルでエサを与えていたほうのサルは明らかに老けていたのです)

■サーチュイン遺伝子は空腹状態のとき、人間の体内に存在する50兆の細胞の中にある遺伝子をスキャンして、壊れたり傷ついたりしている遺伝子を修復してくれる、ということが明らかになった。
(☜空腹状態を何時間くらいキープしなきゃいけないんだろう?最低でも何分?それについては書いてなかった)

■ライオンはお腹いっぱいのとき、目の前をウサギが通りかかっても襲わない。(☜人間はお腹がそんなに空いてなくても編集室に置いてある目の前の歌舞伎揚げを食べてしまう

■お腹がすいている時、脳はもっとも活発に働く。
(☜満腹のとき眠くなるのは消化のため全血液が胃の消化活動に集中する。脳に血が行かない。だから眠くなるのか)

■日中はお腹がすかなければ何も食べない。喉が渇かなければ何も飲まない。自分の体の声に耳を傾ければ良い。

■空腹時にお茶やコーヒーを飲んではいけない。人間は満腹のときの眠気覚ましにカフェインを飲んで副交感神経を刺激する。毒を飲んで副交感神経を刺激している。それを空腹の時にやってはいけない。

■「一日一食」の生活は、食事の時間にはもうお腹がぺこぺこ。そこで何を食べるかが問題となる。基本的に食べたいものであれば何をどれだけ食べてもOK。せっかくの一食をインスタントラーメンやコンビニ弁当で終わらせてはもったいないと考える。体の方が、本当に欲するものを求めてくる。それがすなわち、体に必要不可欠な栄養だということ。
(☜たしかに空腹空けに食べるモノは、すべてが体にしみ込む感じがする。五臓六腑に染み渡るというカンジ。だから、栄養のちゃんとしたものを食べたくなる)

(☜朝食のブレックファスト(breakfast)には「断食」を「破る」という語源があると聞いたことがあります)

(☜水をちょっとしかあげない植物ほど必死で根を伸ばして水にたどり着こうとするから、しっかり根が張るという話も聞いたことがあります。あるトマト農家は、ある時期水をちょっとしか与えないことで甘さを増すことができると言っていました。なにか生物の共通点がある気がします)

(②につづく)


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