斎藤さんとケヤキの木

飛良泉けやき

斎藤さんちの『飛良泉』の話、第3話。敷地内には、できあがった飛良泉を貯蔵しておくための蔵がいくつもある。そのどれもがひんやり低温に保たれている。今はコンピュータ制御で温度・湿度の管理ができるけど、室町時代はどうだったんだろう。その答えのひとつがこの欅(ケヤキ)の木。樹齢500年近いらしい。写真をもっと左から撮ればよかったんだけど、この欅の右に古い蔵がある。先代はその蔵に直射日光が当たらないようにと、この欅を植えたそうだ。

いくつもある蔵にはそれぞれ名前がつけられていた。その中で「ここは一番いいヤツを置く所なのよ」という蔵に『欅蔵』という名前がつけられていた。ケヤキといえば我が成蹊大学のシンボルツリーでもある。斎藤さんは、先代が植えてくれた欅の木と、26代目自身の母校で慣れ親しんだケヤキの名を取って『欅蔵』という名の大吟醸をつくった。

大吟醸

「荷物になって悪いけど、これ持って帰って」といただいたお土産の飛良泉。家に帰って開けてみると、なんとその飛良泉の大吟醸『欅蔵』だった。もったいなくて、しばらく飲めないなぁ。


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