紅葉が釣れた。

一番搾りカサゴ

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紅葉が釣れた。

1994年 おいしいとこだけ一番搾り
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自分の書いたコピーの記録として、このブログにまとめているのですが、ボディコピーを打ち直していると、「もっとこう書けばよかった」と反省するところがたくさん見つかる。94年頃というと36才くらいか・・・。もし今の自分が、このコピーを書いている36才のコピーライターのクリエーティブ・ディレクターだったとしたら何と言うだろう・・・。もしこの36才のコピーライターに仲畑さんも怖れたというサン・アドの「品田チェック」があったらどうだっただろう・・・。こんなんじゃダメだ、やり直し!だったんじゃないか。

キャッチはなんかうまいこと言ってるようだけど、もっとカサゴが食べたくなるような、ビール飲みたくなるような、なんか他になかったか? ボディコピーも、実際の和食屋に行って板前さんにカサゴ料理のことを取材したのか? 本で調べただけの、言葉を書き写しているだけじゃないのか? なんか言葉がウソクサイ。上滑りしている匂いがする。もっとホクホクしたあの白身のシズルを書けなかったか。煮汁の味付けの話なんかもあってよかったんじゃないか? ビールの広告だけど、「カサゴ、食いてぇ〜」と思わせるチカラがあるのか?

この中吊りは、コピー年鑑に掲載されたコピーです。いちおう「いいね!」とされたコピーです。でもそれは、1995年のコピー年鑑での話。もう一度、昔のコピーを読んでみて、「もっとこうすれば良かった」と反省してみることも、案外大事なのかも、と思ったのでした。

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これ、カサゴです。鬼笠子。
見るからに怖そうな体つきをしていますが、
白身のとてもうまい魚です。
深海に棲むものほど
鮮やかな橙がかった赤色をしています。
カサゴは種類が多く、年中市場に出回っていますが、
身が締まっておいしいのはこれからの季節。
煮つけにしても、から揚げにしても、
白身の歯ごたえは絶品です。世の中便利になって、
いろんな魚をいつでも味わえるのはうれしい。
でも、旬のサカナのこと、ちょっと知っているほうが、
おいしくいただけそうですね。
春夏秋冬、四季の日本の旬の味。
そのうまさを生かすビールの味は、
後口のさっぱりした
さらっと飲みやすい、そんなビールがいいようです。
深まる秋にしみじみうまい、海の紅葉と
一番搾り生ビールではあります。

おいしいとこだけ一番搾り


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