ビールの原材料の話に…

00モルツ原材料

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ビールの原材料の話に
なんで「水」がなかったんだろう。

モルツは、天然水仕込み。
2000年  サントリー
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麦芽100%のビールは、缶ビールの原材料のところに「麦芽・ホップ」と書いてあります。麦芽100%じゃないビールは「麦芽・ホップ・米・コーンスターチ」と書いてあります。そこに「天然水使用」と書けばいいのに、と提案した覚えがあります。「丹沢水系」とか「赤城水系」とか。印刷が無理ならそういうシールを貼ればいいのにと。でも、効果とコストなんでしょうね。全然賛同は得られませんでした・・・。ま、ボクらは勝手に思いつきをいいますが、売る現場はもっとシビアなんでしょう。理屈では、どこの水を使っているか、わかったほうがシズルがある。だけど、飲む人は、そんなの関係ねぇ。そんなの関係ねぇ、なのかもしれない。

でもなぁ・・・。試しにやってみてもいいんじゃない? 「丹沢水系天然水使用」というシールを貼ったモルツと、貼ってないモルツ。その二つがあったらシール付きを手にしないだろうか。同じ値段だったら「丹沢水系天然水使用」のほうが売れるんじゃないだろうか。この新聞広告は間違ってないし、この時代の、この予算の広告としてベストだったのかもしれません。でも、もし今思うと、もっとビールの「水」が話題になるような仕掛けが必要だと思います。店頭POPなんかで、もっと効くコピーはなかったか。「丹沢水系天然水使用モルツ入荷!!」とか。

でも、自分で自分のコピーに意地悪なツッコミを入れるとしたら、何て言うだろう。「天然水じゃなくても、あっちのビールのほうがうまいよ」「飲み較べてもわかんないじゃん」「日本は水道水もうまいよ」・・・そうか、やっぱり・・・。

いまでも口惜しいのは、広告で「モルツは天然水仕込み」と言っているのに、商品パッケージのどこにもそれが書いてないということ。広告と商品がつながってないじゃん、ということです。飲んでみて明らかにわかるんだったらいいけど、「へぇ〜これが赤城山系の天然水でつくったビールか」と思ってもらう機会がないということでした。やっぱり、「商品の中に広告は内包されている」べきだよなぁ。


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