人生苦しい時は…

わかな1暗くてブレブレの写真ですいません

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人生 苦しい時は のぼり坂

わかな
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中目黒の「わかな」という小料理屋。初めて行ったのはもう18年くらい前になるか。最初は友だちに連れて行ってもらったのがキッカケで行くようになり、ボクにとって初めての「一人で行ける飲み屋」となった。それまでボクは一人で飲みに行くのがどうも苦手だった。それがこの小料理屋は当時、けっこうヒマで、お客さんが誰も来ない日もあるくらいだったから、そんな時わかなさんといろんなことを話しながら一緒に飲んだり、店を早めに閉めて飲みに行ったりしたこともあった。(そんな「わかな」は昨年20周年を迎えたそうです。)

当時は目黒区に住んでいたので、よく通った。杉並に引越してからは、すっかり動線が変わり、「わかな」へ、というより東横線方面にはすっかり行かなくなってしまった。ところが最近、新宿三丁目を通る副都心線が東横線に乗り入れたこともあり、久しぶりに中目黒へ行ってみることにした。駅前の景色はずいぶん変っていて、道幅も広くなっていた。でも「わかな」のドアを開けるとそこはなんにも変っていなかった。そこに見覚えのある字が飾ってあった。

額装されたこの文字はボクの書いた字です。コピーはわかなさん。わかなさんがボクの字を気に入ってくれていて「ナカムラちゃんに書いて欲しい字があるのよ」と頼まれたのだった。これは、司法試験を受けようと頑張っていた息子さんのためと、もうひとつ、当時不遇の時期だったゾノくんへあげるためだと言っていた。97年くらいだったか。フランスW杯に出場を決めた日本代表では中田ヒデ選手が脚光を浴びていた頃のゾノくん。そう、サッカーの前園真聖選手です。ボクも「わかな」で何回かお会いしたことがあったし、前園選手の大ファンなので、それはもう心を込めて書いた。その字をまだ飾ってくれていて、うれしかった。また行かなくちゃ。(つづく)


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