…わけが違う

銀行なんかの2

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銀行なんかの合併とは
わけが違う

2000年 KDDI
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KDDIへのプレゼンは大きな会議室で行われました。そこに大勢のクライアントが並びます。しかし、決めるのは牛尾会長だろうとは思っていました。プレゼン時間も限られているので、グラフィックは考えたものすべて壁に貼っておくことにしました。コピーがデカイので遠くからでも読めます。牛尾会長は会議室に入るなり壁を見て、「これはいいね」「これも面白いね」と言って笑ってくれた。ハイ、OKいただきましたっ!って感じでした。その中でとくに気に入ってくれたのが、このコピー。「そうなんだよ!こういう気持ちなんだよ。これいいねぇ」 結局これは、世には出ませんでした。KDDIも銀行とはおつきあいがあるから、さすがに言えないか、と。でもボクはうれしかった。牛尾さんが「でも、これやりたいなぁ」と最後まで言ってくださっていたと営業から聞いて、それだけで満足でした。KDDIの会長と同じことをボクも思った、わけですから。(実は、「銀行なんかの合併」を「銀行さんなどの合併」とかにしてもダメすかね?と粘ったのですがダメでしした。「せめて社内に貼りましょう」と言えば良かったか!)

そういう意味でKDDIのコピーは、クライアントそのものになり切って書いたコピーでした。クライアントが乗り移ったカンジ。この場合の「クライアント」とは牛尾さんたち、KDDIを作ろうとした人たちのことです。広告を決断する人のことです。上司の了解を得る人のことではありません。クライアントの顔色を伺うのではなく、そのものになりきる。クリエーティブ・ディレクターと企業のトップ、あるいは広告の決定権者が同じ方向を目指していれば、つまんない広告なんかできるはずがない。この2トップが同じ方向を向いている広告だけが意味のある広告になるのだと思います。予算の大小なんて関係ない。この2トップの関係さえ強くあれば、効果のあるコミュニケーションはできるとボクは確信しています。

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