コピーの筋トレ 案その③

ダンベルプレート

コピ筋③勝手にコピーを書き直す

この筋トレはかなり体力を使います。これはたしか、コピーライターになりたくて本などを読み漁っていた頃に見つけた、当時は将来の師匠になるとは思ってもいなかった頃の仲畑さんのアドバイスでした。「実際にある広告のコピー部分に紙を貼って、そこに自分でコピーを書く」という筋トレです。当時、養成講座にも通っていましたが、自主練習でそれもやっていました。「こんな広告つまんないや」というのを見つけてきて、コピーだけ書き直すのはカンタンです。「この広告、いいなぁ」というコピーを書き直すのは難しい。というか、ほとんどできませんでした。大事なのは、「自分ならどうするか」を常に考えておくということだと思います。若い頃はそんなに仕事量も多くない。だからその時に、試合のシミュレーションをしておく。仲畑さんのこのアドバイス、仲畑さん自身がやったことなんですね。糸井重里さんの「はたらきたい展」(持って帰りたいことば Posted on 2013年6月15日)でもらってきた「はたらく」言葉99の中のNo.83に、親分の言葉がありました。
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オレ、「36社」落ちてんだもん。

代理店からプロダクションから印刷屋から、「コピー」と書いてあったら片っ端から履歴書を出したんだけど、全滅。このままじゃ一生受からんと思って、新聞の全面広告のコピー部分を消して自分のコピーをでっかく書いて送ったら、一発で。やっぱり、仕事を獲ってくるには「アイディア」が必要だってことだよ。

仲畑貴志(コピーライター)
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この筋トレで残念だったのが、書き直したコピーを誰にも見てもらえなかったこと。誰にも講評してもらえなかったということ。しかし、この筋トレの応用篇が大きく役に立つことがありました。コピーライター養成講座中村組でも話していることなんですが、ボクがトンプソンの営業からクリエーティブへ移りたいとアピールするために取ったアクション「作戦A」がそれ。実際にある広告をつくり直す、という筋トレです。コピーだけ差し替えるのではなく、企画からやり直すというものでした。(次回につづく)

コピーライターの筋トレ
「コピ筋」その①句をつくる
「コピ筋」その②句をつくるpart2

 


コピーの筋トレ 案その③」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 作戦A | ぶ厚い手帳:コピーライター中村禎の場合

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