23才の素人新入社員の企画・コピーなのでお許しください。それよりこれをでっかいVHSのビデオカメラをかついで、自分たちで出演してビデオで撮影したことは、よくやったとホメてやりたいと思います。
昨日の「コピーの筋トレ 案その③」の応用篇が大きく役に立つことがありました。
コピーライター養成講座中村組でも話していることなんですが、
ボクがトンプソンの営業からクリエーティブへ移りたいと
アピールするために取ったアクション「作戦A」の話です。
当時、トンプソンの新入社員で営業に配属された中村青年は
会社の近くの居酒屋で愚痴をこぼしていました。
「ウチの会社のつくってるCMなんてツマンナイよな」
「オレがクリエーティブだったら、もっと面白いのつくるけどな」
みたいなことをほざいていたんだと思います。
それを聞いていた会社の先輩コピーライター。
「おう、中村。お前たちさっきから聞いてたらいろいろ文句があるようだな。
それだけ文句があるなら、自分ならどうするって案があるんだろう。
見てやるから見せろよ」
と言われました。当然そんな準備はありません。
「バカヤロウ。代案がなくて文句だけ言ってるのは、
ただの消費者や評論家と変らねぇだろ。
お前はクリエーティブに行きたいんだろ?
それなら、自分ならこうする、って案を懐に持ってから文句を言え」
後頭部にガツンときました。先輩のおっしゃるとおりです。そのとき、
ただ「クリエーティブに行きたいんです」と叫んでいるだけじゃダメだ
と気づきました。ボクならこうする、というものをつくって、
会社にプレゼンしよう。そう決意したのでした。
数ヶ月後、友人の須山君と6、7本のCMをつくりました。
今みたいな編集機材もない時代。VHSのビデオで35秒とか59秒とか。
「営業部の中村です。PR部の須山です。
僕たちはクリエーティブに移りたい。
で、今ウチがつくっているCMを、僕たちならこうする、
というものをつくってきましたので、見てください」
副社長やクリエーティブの局長や人事部長に来ていただいて、
汗だくでプレゼンをしました。成功だったようです。
その後会社も「こいつら本気だ。移動を考えようか」と動き始めたみたいでした。
そこでつくったものは稚拙なものでした。
しかしその熱量は相当なものだったと思います。
この「案」をそのまま採用してもらおうなんて思ってはいません。
そこまでうぬぼれてはいません。
ただ、コピーライターになりたいとか、クリエーティブに行きたいという
多くの新入社員の中で、自分らが一番本気なんだということを伝えたかった。
そのためのプレゼンでした。
「コピーを勝手に書き直す」という筋トレがあることを知っていたおかげで、
精神的な筋肉が鍛えられてたようです。
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