サッカーの聖地にて

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試合のない国立競技場の門は当然締まっていた。試合観戦のときに登って行く千駄ヶ谷門のいつものスロープの下の道を行く。その下はウォーミングアップ用のトラックや人工芝の練習用ピッチになっていた。プロデューサーのTさんに案内されてスタジアムに入るゲートの角を曲がると思わず「わぁーっ!」と声がでた。いきなりピッチレベル。陸上トラックの向こうは青々とした芝生。その向こうには聖火台とバックスタンドが見えた。いきなりかい!と思った。

サッカーの聖地、国立競技場。そのピッチレベルに入れるという幸運。あるCMの撮影のためにピッチレベルに入れることになったのだ。芝生の中には当然入れないが、触れるとこまでは行ける。「うわぁーっ」「うおーっ」という声が何度もでる。撮影部さん、照明部さんはスタンバイで忙しい中、申し訳ないですがピッチを一周させてもらった。数々のドラマがあった国立の芝をすぐ近くに観ながらピッチを一周してみる。

近い。観客席がすごく近くに見える。陸上トラックがあるので観客席からだと選手が遠くに感じられたが、ピッチから見ると観客の顔がハッキリ見える。(座席がすごく近くに見えた)満員のここで試合ができたら、そりゃチカラも湧くだろうなと思った。

木村和司さんの伝説のフリーキックが決まったゴール、韓国戦でカズが流し込んで決めたゴール、神がかった川口能活が守ったゴール。向こうのゴールは、韓国戦での山口素弘のループが決まったゴール。ついこないだ香川がPKを決めたゴール。長友が駆け上がった左サイド。都並が走った左サイド。俊輔のフリーキックの弾道。などなどを思い出しながらピッチを一周した。「ここかぁ〜ここであったのかぁ〜」と思いながら。

サッカーファンとしてホントに勝手なことを言わせてもらえれば、この美しい国立の芝の上で、コンサートなんかやらないで欲しいと思う。この芝に入れるのは、せめてスポーツをする人であってほしいと思う。大相撲の土俵に女性を上がらせない、というのは差別だ!というけど、その気持ちもわかる。差別ではなく神聖な場所なんだということだ。(女性が不純だというのではなく)そのスポーツを愛する人だけのものでありたい、という気持ちからだと思う。国立の神聖なピッチは、そのスポーツを愛する人のためにあって欲しいと勝手に思った。

正直なところ、『国立競技場がサッカーの聖地だ』というのには少し違和感があった。たしかに日本のサッカーの歴史が刻まれたナショナルスタジアムだけれど、陸上トラックはあるし、サッカー専用スタジアムでもないし。第一、聖地でコンサートなんかやるか?と思っていた。しかし、見事なまでに整備された芝生に触れ、スタンドを一望すると、やはりここが聖地なんだという気がしてくる。試合中選手が交代するとき、ピッチに「一礼」する。ピッチサイドに立って、その気持ちはすごくわかった気がした。

【お礼】「禎さん、写真撮りましょうか」と言ってくれたプロデューサーの伊達優くん(なんと初代中村組)ありがとう。そうとういい顔に撮れてると思います。撮ってくれてほんとにありがとう。

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