だってブラジルなんだもの①出発の日

ドイツの優勝でブラジルワールドカップが閉幕しました。抜け殻です。徐々にフツウの人間に戻るために、思い出しながら忘備録としてブラジル旅行記を書いていこうと思います。ダラダラと。

『だってブラジルなんだもの(BRASIL2014旅行記)①出発の日』

2014年6月12日

ついに出発の日が来た。昨年末からホントに行くのかどうしようか考え始め、1月の村上アシシさん主催『ブラジル現地参戦組説明会』に参加して覚悟を決めて約5ヶ月。以来毎日のように準備に奔走し、何度かめげそうになりながらもついに出発の日が来た。いよいよワールドカップBRASIL2014への旅が始まる。 海外へは仕事のロケなども含め何度も行ったことがあるし、モロッコへ一人旅をした経験もある。しかし今回のブラジルは違うと思っていた。さんざん脅されたせいもあると思うが、「治安が悪い」ということに対してとても神経がピリピリしていた。正直、怖かった。ふつうに海外に行ってサッカーの試合を見て交通機関や宿泊を手配して、な〜んてことの心配より、治安への心配のほうが圧倒的に大きかった。今思うと、旅に神経を使う半分以上が治安対策だったように思う。(だから準備不足なことがいくつかあった。「通信手段」や「食事・観光情報」の準備までは手が回らなかった)
玄関
家を出る前、玄関で妻に写真を撮ってもらった。行く前と行った後と顔つきがかわるかな、と思って撮った面もあるが、これが妻の前での最後の笑顔になるかも、という思いが一瞬頭をかすめる。(んなオーバーな、とお思いかもしれませんが、ホントにそう思いました)

■16時20分 家を出る(ブラジル時間12日午前4時20分) ふだんは振り返らずに歩いて行くがちょっと行って振り返るとまだ妻が見送ってくれていた。ちょっとウッときた。もうちょっと歩いて振り返るともういなかった。さ、前へ行くしかない。

■17時09分 新宿発成田エクスプレス(ブラジル時間12日午前5時9分) ガラガラの成田エクスプレス。五反田を通過するとき、車窓から駅前ビルの2階にあるブラジル総領事館の国旗が見えた。パスポートコピーの認証とかCPFの発行とかに行ったなぁ。としみじみしながら「ブラジル行ってきます」と小さく挨拶をした。

成田スーツケース
■18時40分エティハド航空チェックイン(ブラジル時間12日午前6時40分) 今回のワールドカップは前半のほとんどを『サポ村ツアー』に参加して同行する。しかし、往復の航空券は個人で手配した。なぜかというと、このエティハド航空は事前予約で座席の指定ができたから。CAさんと向かい合わせになる席、つまり足を伸ばせる席を追加料金で予約することができるから。成田ーアブダビ(約12時間) アブダビーサンパウロ(約15時間)この往復を両側の人に挟まれて行くのはキツイ。この往復4路線足が伸ばせる席を押さえるのに25,840円。一便あたり約6,500円でその席が保証されるなら、そのほうがいいと思った。実際よかった。

寿司屋チケット

■19時30分成田空港第1ターミナル寿司屋(ブラジル時間12日午前7時30分) 出発前は寿司以外はありえないでしょう。次に寿司を食べるのはいつだろう?と思いながら、噛みしめるように寿司を食う。サンパウロに着くのが13日16時35分。そして21時50分発の国内線に乗ってナタルに着くのが14日0時55分。夜中の1時。そこからホテルに行って部屋に入るまでさらに数時間。成田空港の寿司屋の今が、ブラジル時間12日午前7時10分。到着はブラジル時間14日午前3時過ぎか・・・。13日はどこに? 遠いなぁ。日本の真裏に行くんだもんなぁ。だってブラジルなんだもの、なぁ。時間のことは考えずに、『今』を楽しむことにしようと思った。(つづく)

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■ブラジル旅行記をダラダラと
だってブラジルなんだもの ① 出発の日
だってブラジルなんだもの ② 機上の人
だってブラジルなんだもの ③ まだアブダビだ
だってブラジルなんだもの ④ 飛行機2本目
だってブラジルなんだもの ⑤ 旅のメモ
だってブラジルなんだもの ⑥ サンパウロの空気
だってブラジルなんだもの ⑦ ブラジルの夜明け
だってブラジルなんだもの ⑧ ファベーラ

の笑顔
だってブラジルなんだもの ⑨ レシフェの雨


だってブラジルなんだもの①出発の日」への4件のフィードバック

  1. 通勤電車で読ませていただき、涙が出てきました。
    私も、大げさかも知れませんが、命を懸けて、ブラジルという国を楽しんでこようと思い、日本を出発しました。

  2. Masumi Sakuraiさん、読んでいただきありがとうございます。あれま、泣かせてしまいましたか!スイマセンw 今回ブラジルW杯に行った人はみんな同じ思いだったと思います。無事に帰って来れてよかった。また行きたいですねw

  3. ピンバック: だってブラジルなんだもの●総合目次 | ぶ厚い手帳:コピーライター中村禎の場合

  4. ピンバック: きょ年の6月12日のこと◎BRASIL 2014 | ぶ厚い手帳:コピーライター中村禎の場合

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