自分たちのサッカー? なんじゃそれ?

コロンビア戦後

【完全アマチュア視点からのW杯日本代表サッカー分析】

*以下の文章はあくまでアマチュアのボクが思ったこと、専門家の分析みたいな真似事をしてみたレポートです。異論反論あるでしょうが、ボクはそう思った、という話です。それもサッカーの楽しみのひとつですから。

日本代表選手がよく言う「自分たちのサッカー」ってなんなんだ? ボールの保持率を上げてパスをつないで、みんなが連動して動いて攻めて行くってカンジかな?問題は相手が格下ならそれができても、相手が格上でもいつもそれが通用するのか?ということ。さらに言えば、どの国も「自分たちのサッカー」という得意の(理想の)サッカーを目指すわけだし、それがいつもできるのなら、どの国だって優勝できるんじゃないか、と思う。相手があるスポーツで必ずしも自分たちの理想のプレーができるわけがない。その時どう対応するか。それとも、対応できないでオタオタするか。相手は日本を研究して長所を消し、欠点を突こうとする。それが「戦略」というものだ。「自分たちのサッカーができなかった」ではなく、「自分たちのサッカーができない時の闘い方を知らなかった」ということだと思う。

縦パスが減り、横パスやバックパスが多くなる。そんな勇気のないパスばかりでポゼッションを上げても意味がない。日本代表の横パスやバックパスが日本人特有の「責任逃れ」「譲り合い」に見えてしかたがない。「先輩からどうぞ」「いえいえ、あなたからどうぞ」というふうに。縦パスを譲り合っているように見えた。縦パスには勇気と決断がいるから。

逃げている横パスには魂がこもってないからカンタンにカットされる。悪い時の日本はただパスを回すことだけやって、「ゴールを奪う」という姿勢が全く感じられなくなる時がある。とにかくシュートが遅い、という印象だ。シュートを打たないチームなんて怖くない。いつ誰がシュートを打ってくるかわからないチームが怖いんだと思う。クイアバのコロンビア戦でこんなシーンがあった。ボクは、岡崎がヘッドを決めた方のゴール裏の席にいた。日本が向こうのゴールに攻め込まれていたとき、ボールを奪った。チャンスだ!よし、来い!と思ったらなかなか来ない。細かいパスをつなぎながらコロンビアと一緒に戻ってくるのか?と思いたくなる遅さ。もっと早く来いよ、と思ったことがあった。

「遅い」と感じたのは、選手たちが「走っていない」「動いていない」からかもしれない。いい時の日本代表はみんなが動いている。今大会ではそれが足りなかったのではないか。(コンディションづくりの失敗なのか?)ビデオで見て特に気になったのが岡崎と香川がゴール前でかぶることが目についた。
象牙海岸後「自分たちのサッカー」をしようとするのはいいけど、それより先に「点を獲るんだ!」とか「どんなことをしても勝つんだ!」という気持ちはどこへいってしまったのか。自分たちのサッカーじゃなくてもいいから勝ってくれ、と言いたい

【アマチュア調べ】
どうしても納得できなかったので、何試合かビデオで見返してみた。「ボールを奪ってから得点が決まるまで、ボールに触る人数と秒数」を調べてみた。

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日本 vs コートジボワール(3点平均8秒)
【日本】スローインから3人(5秒)本田ゴール
【コート】中盤で奪う4人(12秒)ヘディングゴール
【コート】奪って4人(7秒)ヘディングゴール
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日本 vs コロンビア(4点平均16秒)
【コロ】PK
【日本】自陣ペナドリブル上がり3人(17秒)岡崎ヘッド
【コロ】6人(20秒)ジャクソンマルチネスゴール
【コロ】3人(12秒)ジャクソンマルチネスゴール
【コロ】5人(15秒)ロドリゲスゴール
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ブラジル vs カメルーン(5点平均8.8秒)
【ブラ】相手陣カット2人(6秒)ネイマールゴール
【カメ】CKクリアボール3人(10秒)カメルーンゴール
【ブラ】クリアカット2人(7秒)ネイマールゴール
【ブラ】CKクリアから5人(17秒)フレッジゴール
【ブラ】パスカットから3人(4秒)ブラジルゴール
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ドイツ vs USA
【ドイツ】CKこぼれ4人(8秒)ミュラーゴール
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ドイツ vs アルジェリア
【ドイツ】ハーフェーカット4人(10秒)シュルレゴール
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ベルギー vs USA(3点平均15.6秒)
【ベルギー】自陣カット3人(14秒)ゴール
【ベルギー】自陣ペナクリア5人(13秒)ゴール
【USA】GKから6人(20秒)ゴール
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ドイツ vs ブラジル(7点平均13秒)
【ドイツ】CKからミュラー
【ドイツ】サイドスローイン6人(15秒)ゴール
【ドイツ】センターでカット7人(16秒)ゴール
【ドイツ】3人(5秒)クロースゴール
【ドイツ】4人(11秒)ケディラゴール
【ドイツ】DFから11人(30秒)ゴール
【ドイツ】スローインから4人(7秒)シュルレゴール
【ブラ】GKから3人(7秒)オスカルゴール
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オランダ vs ブラジル(2点平均23.5秒)
【オラ】PK
【オラ】13人(35秒)オランダゴール
【オラ】4人(12秒)オランダゴール
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(全26点中)
10秒以内のゴールが9点
★15秒以内のゴールが18点
16秒以上のゴールが8点
10秒以上20秒以内のゴールが14点
20秒以内のゴールが23点
20秒以上のゴールが3点
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得点のパターンは3種類しかない。相手のボールをカットして早く攻める得点、CKやFK、スローインからの得点、GKやDFからボールを回しながらずっと保持したまま得点に至る、の3つだ。どれが一番多いか。どれが一番効率がいいか。逆にどれが一番確率が低いか。明白だと思う。

ブラジル入場ブラジルが「自分たちのサッカー」ができたら優勝したはず。いつも「自分たちのサッカー」ができれば誰も苦労しない

日本のサッカーはパスをつないで・・・というけれど、もっと「早くシュートに行く」ことを学ぶべきなんじゃないか。日本のボール回しを見ていると、試合に1、2点リードしていて時間を使いながら試合を終わらせにいくチームのように見える。シュートタイミングが0.5秒遅れるだけでDFの足が伸びてくるし、シュートコースは狭くなる。

それとひとつザックさんに質問があります。「なぜ齊藤学を使わなかったのか」彼はちょこまかドリブルで相手のペースを乱す可能性を持っている、リズムを変えることができるから呼んだのんじゃないのか? 吉田を上げてパワープレーに行くならハーフナーや豊田を呼ばなかったのはなぜか?ぜひ聞いてみたかった。と同時に、こういう質問をマスコミのみなさんに聞いてみて欲しかった。(そういう記者会見あったっけ?)

もうひとつ、言いたいこと。FKは左は本田、右は遠藤、なことは子どもでも知っている。本田が狙うしかなかったのか、調子の悪い本田が直接打つしか・・・(入る気がしなかった)。本田が蹴ると見せかけたトリックプレーなどは準備したのか。あのドイツでさえトリックプレーを準備していたというのに。CKも相手が大きいからとショートコーナー一辺倒だったし。

最後に、もうひとつ。言いたいことがある。コロンビア戦が終わって敗退が決まって、サポーター席に挨拶に来る選手たち。申し訳なさそうにしていて可哀想にも見えるんだけど、その時、両手を上げて手を叩くポーズって、どういう意味なんだ?応援に来てくれてありがとう、なのか?(そんなこと、こんなときに言われたくもない)あのやる気なさそうに手を叩くポーズ、勝った試合ならいいけど、負けた試合でどういう意味なんだ?と思った。

*ともあれ、日本でトップの選手たちが一生懸命やった結果なんだから、それが今の日本の実力なんでしょう。日本も強くなった(と思った)けど、他の国ももっと強くなっていた、ということ。優勝を狙うのもいいんだけど、挑戦者なんだということを忘れないでいてほしいと思います。ボクは日本代表を心から応援しています。


自分たちのサッカー? なんじゃそれ?” への4件のコメント

  1. 中村さん。さすがプロのブログページは美しい。感嘆してます。私もあやかりたい。さてスピードの件。その通り、遅すぎます。上がりを待つとか、ためをつくるとかのたまわっていますが、アホかと言いたくなります。スピードの中に身を置く、この感覚が大事なんだと思います。ベルマーレの試合を観ててつくづく感じます。是非平塚迄お越し下さい。本当に、若い連中が一生懸命やって、その成果が出て自信をつけていく様を見て欲しいと思います。ひとりよがりですかね。それはそうと私のレポート読んで下さいましたか。あなたにして見れば、ありきたりで新鮮味のない話かもしれませんね。長々と失礼。

  2. 宮澤さん、読んでいただきありがとうございます。今回、コスタリカやコロンビア、アメリカやガーナを見て、長い正確なボールがトップに入り、それがピタッとトラップされてシュート、という「速い攻撃」を多く見た気がします。それにくらべて我が日本は「遅れてる」(二つの意味で)と感じました。

  3. ピンバック: だってブラジルなんだもの●総合目次 | ぶ厚い手帳:コピーライター中村禎の場合

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