だってブラジルなんだもの⑪ブラジルの味

2014年6月17日

「ボン・ジ〜ア」は「おはよう」という意味。部屋から朝食のレストランまで行く途中に、ホテルの従業員とすれ違う。その全員に「ボン・ジ〜ア」と挨拶しながら歩く。しゃべりながら覚える。聞きながら覚える。実は、ブラジルに来る前に単語帳をつくっていた。ことあるごとに見返しながら覚えるつもりで。しかし、日本で暗唱しながら覚えようとしてもなかなか頭に入らなかった。やっぱり言葉は使わないと覚えないんだな。「ナオン・パロ・デ・サングラール」Nao paro de sangrar.(血が止まりません)だけは別の意味で覚えちゃったけど。

単語帳
Obrigado pela gentileza.(オブリガード・ペーラ・ジェンチレーザ ご親切感謝します)
Obrigado pela atencao.(オブリガード・ペーラ・アテンサゥン いろいろとお世話になりました)

Bomdia(ボンジ〜ア・おはよう)
Boa tarde(ボアタ〜ルジ・こんにちは)
Boa noite(ボアノイチ・こんばんわ)

ナタルビーチホテル前のビーチ 左(北)を向く

今日は「なんにもしない一日」の予定だ。ナタルはブラジル北東部のビーチリゾート。今日はホテルのビーチを散歩してのんびりしようと思った。ボクには、海にくると決まってやることがある。それは「海の水をちょっとなめる」こと。昔から、海に行った時はそこの海水をなめて塩っぱいことを確かめることにしている。そこの海水をちょっとなめることで、自分の身体が確かにそこの海に来た、ということになると個人的に決めている。う〜ん、これがブラジルの海の味か。大西洋の味か。やっぱり塩っぱいか。

ホテル前のビーチ 右(南)を向くナタルビーチ2

ビーチの木陰のベッドで寝転んでいる。こういう時いつも思い出すコピーがある。サン・アドの古居くんが書いた西武グループのリゾート広告のコピー、「なんにもしないをするの」を毎回思い出す。もう20年以上前の広告だ。大キャンペーンのコピーではなく、単発の広告だったけど、名作だと思う。そうだ、なんにもしないをしよう、といつも思う。

ナタルパノラマホテル前の芝生より大西洋を臨む

海を見ながらビール(cerveja・セルベ〜ジャ)を飲む。だけど、ブラジルの強い日差しの下では、もっと強い酒が飲みたくなる。そうだ、なんとかいうピニャコラーダみたいな、なんかあったよなぁ。iPhoneで「もっと強い酒が飲みたくなる」とfacebookに書き込むと、誰かが「カイピリ〜ニャはいかがですか?」と教えてくれた。そうだ、それだ。プールサイドのBARでそれを頼むことにする。カシャ〜サというさとうきびから作ったブラジルのスピリッツ。クラッシュアイスにライムを搾って砂糖を入れたカクテル。「カイピリ〜ニャ、ポルファボール。ルーム? ウノ・ゼロ・シンコ(105号室)ナカム〜ラ」プールサイドのパラソルの下まで持って来てくれた。オブリガード。初めて飲んだブラジルの味、カイピリ〜ニャは、、、甘すぎた。もうちょっと砂糖が少ない方がよかったなあ。「思ったより甘かった」とfacebookに書き込むと「シン・アス〜カル」と頼むと砂糖抜きで頼めますよと教えてくれた。ミネラルウォーターには「コン・ガス」と「シン・ガス」とある。「コン・ガス」がガス入り。「コン」はwithのようなものか。となると、「シン・ガス」はガスなし。つまり、No Gasってことか。ということで、「シン・アス〜カル」でNo Sugerってことか。二杯目はそうしよう。そうやってウダウダしながら午後4時まで。そう、今日は16時からブラジルvsメキシコ戦だ。

カイピリ〜ニャ甘いほうのカイピリ〜ニャ

とまあ、ここまで読んでいただいて、誠に申し訳ないのですが、それ以上でもそれ以下でもない一日です。面白くもなんともないじゃないかとお思いのことでしょう。しかし、ブラジルは毎日毎日何かが起こる国でもありません。こういう日もあるのです。だって(それも)ブラジルなんだもの。(つづく)


だってブラジルなんだもの⑪ブラジルの味」への3件のフィードバック

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