日本経済のために優勝したんやないで(笑)

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日本経済のために優勝したんやないで(笑)

応援感謝 星野仙一

2003年 星野仙一
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自分だけが読める字で下書きをしたら、それを大きく書いて並べてみます。自分の書いた文字は自分でわかるし好きなので全部いいコピーに見えてしまう。だから一度、身体から離して置いてみる。床に広げたり壁に貼ったりして、自分から離して観察する。そうやって客観的に見てみると、「ダッサーッ」とか「はっずかしー」とか「そーんなヤツおらへんやろー、チッチキチー」というコピーが見えてきます。

星野コピー壁2

このポストイットが貼られたコピーはチームのみんなで人気投票をしたものです。いいコピーもあれば恥ずかしいコピーもある。この恥ずかしいコピーを見せることで「こんなんじゃダメだ」と新しい次の案ができるのです。だから、ツマンナイと思うコピーも書いてみることが大事、自分で気付く意味で。てなことを宣伝会議の生徒たちにこの全部を見せます。「たくさん書け」ということは「ツマンナイと思うコピーも一度身体から外へ出せ」でもあるんです。それを見て、「うわ〜カッコワルゥ〜」「恥ずかしい〜」と思えてこそ次のコピーが書けるのだから。「ダメなコピーも書けないヤツにいいコピーは書けない」とも言っています。要するに、いいのだけ書こうとするな、ということですね。

星野コピー壁1星野コピー壁3

これらのA4に書いたコピーを星野さんに見てもらったわけですが、ふつうは終わった仕事のコピーや下書きをここまで保存しておくことはありません。これはこの仕事が超極秘だったので、書いたものすべてを大きな封筒に入れて持ち歩いていたからです。ふつうボツ案なんかすぐ捨てます。でもたまたま残っていたので、恥ずかしいコピーも張り合わせてコピーライター養成講座の生徒に見せています。「書いてみて、恥ずかしいコピーだと自分で気付けば、そういうの以外のコピーを書けばいい。いいコピーだけを書こうとせずに、どんどん書いて、自分のボツ案を踏み台にしてもっといいのを書けばいいんだ」と言っています。


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