だってブラジルなんだもの⑱クイアバ収容所

クイアバ洗面所HOTEL PANORAMA #605

2014年6月23日(前半)

BRASILメモ旅程223日LUNEDI  in CUIABA

旅のメモ帳を見ると23日月曜の午前中に「ドン底」と書いてある。その日の15時からはクイアバのレストランでブラジル人たちと大画面でブラジルvsカメルーン戦を見る予定になっている。今回のブラジルツアーの楽しみのひとつでもあるブラジル人と一緒に観るブラジル戦。だけど、その前に「ドン底」と書いてある。

前日の夜遅くにクイアバのHOTEL PANORAMAに到着した。やっと着いた、という笑顔がだんだん曇っていく。『クイアバのホテルはナタルのビーチリゾートとは違って、そんなにいいホテルは取れませんでした』というサポ村のコメントは聞いていたのである程度は想像していた。しかし、クイアバはそれ以上だった。その小さなホテルはサポ村ツアー客だけで貸切状態。チェックインのロビーはみんなのスーツケースであふれ、座る場所もないほどだった。「中村さん、605号室」同部屋予定の友だちの到着が明日の深夜なので今夜は一人だ。ひとりでゆっくりできると思っていた。605号室だからふつう6階だ。しかしホテルの古いエレベーターは5階までしかない。なんで? ま、いいか。スーツケースを持って階段で登っていく。

クイアバエレベーター自分でドアを閉める旧式のエレベーター なるべく乗りたくなかった

部屋に入ると、ひと言でいうと「シンプル」。不潔ではない程度の清潔さ。ベッドが2台。やや傾いたタンスがひとつ。天井に大きなファン。トイレとシャワーの洗面所。バスタオルが二人分の2枚。以上・・・。テレビはない。椅子やテーブルなどは、ない。充電のためのコンセントを探すと、壁際にひとつ。コンセントがひとつ?ということは?ん? まさか? エアコンが、、、、ない。天井のファンだけ? ウソでしょ・・・。ま、今夜はそんなに暑くないからいいか。ぬるかったがお湯もでてきたし(そのお湯もその後、出たり出なかったり)。WiFiもつながったりつながらなかったり。急に孤独になってきてしまった。ま、今夜は寝るか。

翌朝気付いたこと。カーテンが短い。長さはあるのだが、左右が足りない。隙間から直射の朝日が思いっきり入ってくる。とりあえず朝食へ降りていく。ナタルのホテルと較べるのは酷だとは思うけど、酷な朝食だった。時間が遅かったからかもしれないが、ほとんど何もなかった。パンとハム。ポットのコーヒーとバナナ。厨房というか台所でお母さんがひとりで作ってくれているような食堂だった。

朝食後、多くの人は買い物などに出かけたが、今日は午後まで部屋でゆっくりするつもりだった。それが失敗だった。部屋は暑くWiFiもつながらない。ロビーは涼しいが蚊がいる。ホテルの外をひとりで歩く勇気もなかった(昼間はたぶん大丈夫だったみたいだけど)暑い部屋、蚊のいるロビーを往復しながら買っておいたチョコレートなどを食べてブラジル戦に出かける時間までをひとりで過ごした。WiFiもほとんどつながらない。孤独だった。ふと「軟禁ってこんなカンジなんだろうな」と思った。何も悪いことをしていないのに捕まっちゃったけど、3日後には必ず釈放されるんだと思えばかなり恵まれた収容所だ。今夜はブラジル戦も見に行けるし、明日は日本vsコロンビア戦も見に行ける。そう思うことにした。

クイアバの部屋同室の池葉さんが撮ってくれた大型ファンがブンブン回る暑い部屋

(ハルコさん情報によると)ひとつとして、同じ部屋がなかったクイアバ収容所。部屋の広さや間取りも数種類。オブジェと化したテレビやエアコン。温度設定が全く出来ないエアコン。まともに動くエアコン。エアコンのない部屋。工事中の部屋。ファンがある部屋ない部屋。テレビ台の枠だけある部屋。洗面所の台の高さもまちまち。洗面台が邪魔して便座が下ろせない部屋。こんなホテルもあるんです。だってブラジルなんだもの(クイアバ収容所23日後半につづく)

■池葉くんが撮ってくれた605号室
https://www.facebook.com/video.php?v=712034148874244&set=vb.100002029977122&type=2&theater


だってブラジルなんだもの⑱クイアバ収容所” への6件のコメント

  1. 中村さん、ありがとう。

    ほんとあのクイアバ収容所を、思い出し笑ってしまう自分がいます。

    今から思い出したら笑話ですが、60前のおっさんにとって楽しい思い出❓ やったかも笑笑笑

    しかし、色々な人と知り合い、地下鉄ではスリに財布をすられ、ダフ屋には偽チケつかまされ、警察に行って被害届を出すのに大ちゃんにお世話になったり、無事帰国した今は笑い話です。

    次のロシアも楽しみです。

  2. 収容所の朝食のとき、藤田さんとお話しできたことでどんなに心が癒されたことか。
    みんな同じ気持ちなんだ、とわかっただけでホッとしたのを覚えています。あの食堂で。

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