夏野剛さんの言葉①

夏野さんの話

『イノベーションは摩擦から生まれる』

昔、夏野さんが役員をしていた会社で、社長が「君にはいつも議論で論破されていてくやしい」とマジで言ってきたそうだ。夏野さんは「いいじゃないですか、そんなこと。あなたは社長でいるんだから、それでいいじゃないですか」と言ったら本気で怒ってきたそうだ。大事なのは摩擦を恐れずに議論して、いい方向を見つけてそこに進んで行くことであって、誰がいいことを言ったかなんか、どうでもいいじゃないか。そんな年功序列のメンツを気にしているから予定調和が崩れなくて進化が遅れるのだ、と夏野さんはいいたそうだった。

『イノベーションは摩擦から生まれる』ということは「摩擦を恐れるな」「意見が違うことを大事にせよ」「議論を避けるな」ということではないか。会社の役員会議などで社長に「それは違うと思います」と言っている取締役はいるのだろうか。みんなが「上」の顔色を伺って、自分の保身ばかり考えている役員がいる企業はダメだ、とも夏野さんは言っていた。一番簡単な方法は、役員の半数を外部から入れることだ、とも。

『イノベーションは摩擦から生まれる』
これは以前、ボクの師匠の仲畑貴志さんが「異論を大事にする」と言っていたことに通ずる。(仲畑貴志さんの話①)藤原和博さんが「脳みそを混ぜるブレストが大事になってくる」と言っていたことに通ずる。(藤原和博さんの話)新しいこと、いい方向を発見するには、やっぱりこのやり方が正しそうだ。

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(EMC Cloud Executive Summit 2014 「企業ビジネスの成長・革新と事業継続・運営効率化のためのクラウド活用」という日経BPとEMC(企業向けクラウドを扱う会社)が主催するセミナーに行きました。夏野剛さんの「IT・クラウド戦略で変貌する社会と日本企業の未来」という講演からメモした言葉より)


夏野剛さんの言葉①」への2件のフィードバック

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