さよならアギーレ

アギーレ日本

アギーレ監督には期待していた。「基本は4−3−3だ」というところが好きだった。システムが大事だというのではなく、4−3−3は4−1−4−1に変化したり、4−2−3−1に変化したり、3−5−2に変化したりできるからだと説明していたのを聞いて、いいと思った。日本のマスコミはすぐシステムはどうなんだ?という。サッカーは常に動いているスポーツなんだから、相手や試合状況に合わせて変化できるシステムのほうがいい。ザッケローニの時みたいに、「いつもは4−2−3−1だけど、今日は4−3−3を試してみよう」ではなく、試合中に変化する、選手の対応力、自由さを求めていたところが好きだった。

今回の解任は残念だがしかたがない。いや、仕方がなくはない。「アギーレ監督と同じ嫌疑を持たれたスペインのクラブの選手たちは今も普通に試合に出ている。解任に至ったのは、社会的体裁を気にする日本だからこそだ」というサッカーライターの指摘もあるようだが、問題はそこではないと思う。白か黒かではなく、問題は大事なW杯予選期間中、スペインの裁判所に呼び出されてチームを離れなければならない事態も起こりうるということだ。監督不在で代表チームは空虚な時間を過さなければならなくなる。それは避けなければいけない。

JFA大仁会長への質問で「アギーレ氏へ違約金を払ったりするのか」というのがあった。大仁会長は細かい内容は言えないが、違約金などの請求はなかった、と言った。当たり前だ。違約金を払ってほしいのは日本代表のほうだ。代表チームの強化が振り出しに戻ってしまったのだから。契約書に「なんか隠してないか?もし契約期間中に代表チームから離れなきゃならないような事態になったら、そのときは、わかっとんやろうな」という契約内容にしておくしかない。

代表チームの進歩がまた止まってしまった。いや、そう考えるのはやめよう。アジアカップに選ばれた選手たちもまたアギーレ監督に呼ばれるとは限らなかったわけだし。選手たちのやることはひとつだ。監督が代わろうがどうしようが、自己のレベルを上げるだけ。今までアギーレに選ばれなかった選手たちは大チャンスだ、と思えばいい。

オシム監督が脳梗塞で倒れた時。急遽、岡田監督になり、そのときのW杯の成績が過去最高だということを思い出そう。(ワールドカップベスト16は過去最高。トルシエの時のベスト16は自国開催なのでAシード国がいなかった)日本には「災い転じて福となす」という諺があるじゃないか。

しかし、「新しい日本を見せよう」というコピーを書いて、見せてくれそうな気配はあるものの、なかなか全貌がクリアに見えて来ないなぁ・・・。

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