「現代の経営」(ドラッカー著)の中の、中世ヨーロッパの逸話です。
ある人が工事現場の脇を通りがかり、
汗を流して働いている数人の石工に「何をしているのか」と問いかけました。
一人目の人はこう答えました。「これで食べている」と。
二人目は手を休めずに答えました。「国で一番腕のいい石工の仕事をしている」と。
最後の一人は、目を輝かせて答えました。「教会を建てている」と。
「現代の経営」の逸話はここで終わっていますが、
この工事現場の一番奥には、こう答える石工がいました。
「この地域の心の拠り所をつくっている」と。
ドラッカーはこの逸話を通じて次のように書いていました。
『常に自らなすべきことを問い、自ら学ぶべきことを問う。
働く動機は様々で、同じ人でもキャリアとともに動機が進化していくこともある』
(←働く動機は進化する・・・・か。自分を振り返ってみると・・・たしかに「働く動機」は変化してきていると思う。コピーライターになりたくて広告業界一本に絞って就職活動をしていた頃。宣伝会議コピーライター養成講座で学んでいた頃。JWトンプソンに就職が決まり、営業として働き始めた頃。転局試験を受けるために「作戦A」「作戦B」でアピールしていた頃。結果的にサン・アドにコピーライターとして入社した頃の「働く動機」。TCC(東京コピーライターズクラブ)新人賞を獲った後の「働く動機」。電通に移籍してからの「働く動機」。そしていくつかの大きな賞を獲ってからの「働く動機」。そして、最近。九州パンケーキのオフコマーシャルという仕事をしてからの「働く動機」。自分の中でたしかに変わってきたように感じている。禎)
(←『常に自らなすべきことを問い、自ら学ぶべきことを問う』を実践せねば。禎)