100人に抱かれろ・・・仔犬の社会化

DOG NOTE表紙DOG NOTE 刷り込み期

『人生は犬で決まる』という本のせいもあり、将来は犬と暮らしたいと思うものの、そんな命あるものをカンタンに飼うわけにはいかない。まず何をしよう。せめて基本的な知識だけでも知っておこうと思い、いろんな犬の本を読むことにしました。読むだけではなくノートも取ろう。そのノートがこれです。まずは、仔犬のしつけで一番大事な『時期』について。

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①刷り込み期(4週齢〜7週齢)(生後2ヶ月まで)
この時期を逸すると取り返しがつかない(ブリーダーなどの責任)

(←この時期については2週齢から7週齢、と書かれた本もありましたが、要は母犬や兄弟犬や他の犬と一緒に育てることで自分が犬だとわからせること。人間にも慣れさせることが大事、ということのようです。禎)

②社会化期(8週齢〜12週齢)(生後3ヶ月まで)
刷り込み期後半から16週齢(6ヶ月齢)
6ヶ月齢まではあらゆる刺激に慣らす努力を
この時期に出会わなかった経験に大きな拒否反応を示すようになる
たとえば、オオカミの子はこの時期、他の大型肉食獣、人間などの危険な存在には出会わない。つまり、将来これらに出会うと逃げればいい、と考える。いろいろな人間(老若男女)猫、テレビ、電気掃除機、クルマ、電車など、犬が将来出会うであろう最初の事物にこの時期に会わせることが非常に重要

(←この社会化期も6週齢から16週齢【生後4ヶ月】と書かれた本もありました。いずれにせよ遅くても20週齢【生後約5ヶ月】頃で仔犬の吸収期は終わるということみたいです。禎)

(←この社会化期が非常に重要で、いろんな刺激に慣らす時期です。いろんな音、いろんな人、いろんな犬、いろんな動物、猫、鳥、人間の子ども、老若男女に出会わせること。この時期に会ったことないものに将来出会うと怯えたり、吠えたりするらしい。たしかに、見たことないものに出会うとそりゃ怖いもんね。禎)

(←「生後3ヶ月までに100人の異なった人に抱いてもらえ」動物行動学者イアン・ダンパー という言葉もあるくらいらしいです。禎)

③社会化と予防接種
◎できるだけ多くのタイプの人手に触れる。とくに幼児(手を洗わせる)
◎室内から外を見せる。クルマで繁華街に行く。抱いて街の様子を観察させる(ぜひ行うこと)
◎多少危険だが予防接種を受けた健康な犬と接触させる
◎食事、運動、休養などの正しい健康管理が大事

④仔犬の入手時期
7週齢〜8週齢がおすすめ(生後2ヶ月たつ頃)
・母犬、兄弟犬との付き合いができる
・社会化の時間が十分ある
・5週齢以前の犬では早すぎる(噛んで反撃された経験がない)
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(なぜこの話を書きたかったかというと・・・)
先日とあるホームセンターに行ったら、ペットコーナーがありました。いろんな人たちがその仔犬たちを眺めています。その中で毛がボサボサのトイプードルが黄ばんだおしっこシートの上にうつ伏せで寝ている。「トイプードルにしては大きいな」と気になって名札を見てみると誕生日は去年の11月。ということは生後6ヶ月・・・。たしか生後6ヶ月までには「社会化」というしつけの中でも重要な経験をさせなければいけないはず。こういうペットショップではそういうしつけは終わっているのだろうか。本で読んだだけの知識ですが、生後間もない頃の犬が出会う経験がとても大事だとどの本も言っている。ペットショップのこの仔犬たちは大丈夫なんだろうか・・・。キャンキャン吠えている仔犬、歯がかゆいのか、ケージの縁の金属部分をなんとか噛もうとしている仔犬。ちょっと心配になったのでした。


100人に抱かれろ・・・仔犬の社会化」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 犬の攻撃性は後天的なもの・ピットブル(ロキシー)⑥ | ぶ厚い手帳:コピーライター中村禎の場合

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