緊張は犬に伝わる・グレーハウンド(アミーゴ)②

アミーゴ口輪グレーハウンドのアミーゴは、「口輪」をしないと散歩できないほど攻撃的な犬だった

シーザー・ミラン LEADER OF THE PACK

ナショナルジオグラフィックTVのザ・カリスマドッグトレーナー、シーザー・ミランの『犬の里親探します』その中の言葉をメモすることにします。いつか犬と暮らす日のために。
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【動物保護施設に収容されている、問題行動を起こす犬はなかなか新しい飼い主が見つからない。その犬のリハビリをしながら、新しい里親をトレーニングする番組】
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【今回の主人公】
今回施設に保護された、グレイハウンドのオス「アミーゴ」。非常に攻撃的な犬です。子犬を噛むなど手に負えない状況でした.他の犬だけではなく息子を噛んだこともある。相手かまわず襲いかかるので外出時は危険を回避するために「口輪」の着用が必須でした。アミーゴは外に出た瞬間から標的となる犬を探します。そして興奮の極致になり暴れ出します。飼い主はたまらず施設に返しました。受け入れを拒否されれば殺処分だった可能性もありました。
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グレイハウンドは獲物を目で追います。猟犬として優れた視覚を備えています。時速は約65kmで走れます。リードにつながれた状態で他の犬に向かっていくんですよ。これ以上犠牲を出さないためにも直ちにリハビリを開始します。

まずアミーゴが他の犬とどう接するかを見てみましょう。リードを付けた状態の大型犬(ラブラドール系)と会わせる→かなり重症です。標的を定め、胸を張り、首を伸ばし、耳が前に出ている。まさに獲物を襲うグレイハウンド特有の姿です。

アミーゴ逆らえない
■逆らえないと教える
シーザー:『ボクはリードを持つとまず犬の状態を確認します。戦闘体勢のアミーゴに、冷静なまま、負けないことが大切です。手と声でアミーゴをしつけていきます』→相手に飛びかかろうとしているアミーゴに「タッチ」する。(Shitts! シュィッ!という声と4本の指で突っつく(五本指で噛み付くように?)(見えていない方向から?)すると、興奮したアミーゴが我に帰る。耳が前に出たらダメだと教える。そして落ち着かせる。この「制御」がいかに速くできるかが里親選びの基準になります。「絶対に逆らえない」とアミーゴに思わせること。

アミーゴ群れニオイ
■群れの中に入れる
次は群れ(PACK)の中で見てみましょう。アミーゴが攻撃的になる理由がより見えてくるはずです。群れの活用はリハビリには効果的です。問題の深刻度とその解決策は群れが教えてくれます。注意しないと、冷静な犬の群れでも敵だと判断すれば殺してしまう。アミーゴを群れの中に入れると、群れはアミーゴの「不安」を見抜き、「弱い」と判断して、一斉に寄って行きました。群れの全員にニオイを嗅がせるまで、この場を動いてはダメです。そうして「信頼」を勝ち取っていきます。アミーゴもその雰囲気を感じ取った様子です。

『犬を飼っている家を(人間が)訪れても、入り口で犬が離れるまで待つべきです(よそ者である自分のニオイを嗅がせて信頼を得る。人間も同じです)』

犬は危険や縄張りなどを、フェロモンで感じ取ります。ハーネスを外し、リードをそっと外します→『犬は、攻撃的なのではなく、他の犬に興味を持ち、興奮しているだけの場合も多いのです。でもそのとき、リードから緊張が伝わると、興奮が攻撃性に変わり危険な状態を招くことがあります』

アミーゴは群れの中で協力し合っている。一匹も吠えない。吠えたのは最初だけ→
『ふだん手に負えないような態度をとる犬も、群れの中では本性を見せます』

『奇跡だとか、あり得ないという人もいますが、ボク(シーザー)はほとんど何もしていません。冷静な犬の群れに入れただけです』

『ボクの使命は犬に関して人々を教育し、より多くの犬を救うことです。里親との相性の重要性を説いていきたい。アミーゴは強いリーダーを必要としています』

■ジャーマンシェパード(ハービー)と会わせる
(ハービーというのは里親候補の家族が買っている犬で、あまり飼い主がリーダーシップを取れていない様子)

『初対面の犬を見て、耳が下がっていれば、犬も人も安心していいサインです』

■二人目の里親候補セビリオにアミーゴを会わせる
『グレーハウンドという犬種はとても落ち着きがあります。セビリオにも同じ雰囲気があり、アミーゴも信頼したようです』

■アミーゴを散歩させる
『歩き方のお手本を見せましょう。もしあなたが、旅行ガイドとして道を先導するなら、旅行者の前にいないとダメでしょ。犬の散歩も同じで、飼い主が導いてやらないといけない。犬は人の前に立つと力強くなるんです。群れの中の立ち位置は重要です。飼い主がアミーゴに従うと、結果は悲惨なものになります』

→(よく犬に引っ張られて散歩している人を見かける。あれは犬が飼い主をリーダーだと思っていない証拠だ。あれは犬をコントロールできていない。「ヒール!」といって犬を飼い主の横に従える姿が正しいらしい。禎)

『グレーハウンドは軽いので、羽毛のように扱います』

『ゲートの前では勝手に外に出さないように、「Shuitt!」といいながら手を広げてブロックします。「ルール」「限界」「制限」は初対面のときほど重要です』

■グレーハウンドの本能
『グレーハウンドは本能的に小動物(ウサギ)を追います。いま、耳が立っています。感情が読み取れますね。目の前のものに興奮しているといっているのです。体の動きをよく見ることが大事です。知識と準備により余裕と自信が生まれます』

アミーゴうさぎアミーゴ後ろ回し蹴り シーザーさん得意の後ろ回し蹴りの瞬間
ウサギのいる柵の方へ歩く。アミーゴがウサギを見た瞬間に注意する→後ろ足で軽くキックする(後ろ回し蹴り)→アミーゴは驚く。リードに引かれることに犬は慣れているから、「注意」するとき、「ダメ」のサインとしてリードを引いても効果はない。別の方法で指示をする必要がある。

『問題回避のためには一瞬の決断が大切です。躊躇はリードを通じて犬に不安が伝わります』

■街中の散歩でほかの犬に興奮するアミーゴ
『興奮度が高くなるにつれて、動きも大きくなる。犬の精神状態を把握した上で、立ち去るか落ち着かせるかを判断しましょう』

(散歩のさせ方を見て)『セビリオはアミーゴの態度を正さず、終始リードを引っ張って無理矢理歩いていた。そして興奮が増すにつれて大きく動くので、更に強くリードを引っ張っていた。アミーゴは苦しそうだった』

『一番大切なのは冷静さを失わないこと。そうしないと犬の緊張が増します。ここは犬のしつけの基礎といえるところです』

道でほかの犬とすれ違うとき、興奮している→無理に進むと緊張が増すので、一旦来た道を戻って冷静にさせることも大事。

(犬のしつけは「その時」に指示しないと意味がないという。褒めるにしてもNO!にしても、そのことをした瞬間にしなければ意味がない。つまり、犬をよく観察していないといけないし、正しい知識と準備が必要なんだと強く感じた。タイヘンだなぁ・・・禎)

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