リーダーがすべてを決める・ラブラドール(ジェット)④

ジェット二人で 捨て犬センターに連れて来られた2才のラブラドール「ジェット」。リードを付けるのも2、3人がかりです。散歩も二人がかり。

シーザー・ミラン LEADER OF THE PACK

ナショナルジオグラフィックTVのザ・カリスマドッグトレーナー、シーザー・ミランの『犬の里親探します』その中の言葉をメモすることにします。いつか犬と暮らす日のために。

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【動物保護施設に収容されている、問題行動を起こす犬はなかなか新しい飼い主が見つからない。その犬のリハビリをしながら、新しい里親をトレーニングする番組】
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【今回の主人公】
ラブラドールは人気のある犬種です。ではなぜこの犬に家がないのか。十分な訓練を受けた飼い主が現れないからです。捨て犬センターに連れて来られた2歳のラブラドールの雑種「ジェット」。攻撃的でかなり気性が荒い。リードを付けるのも2、3人がかりです。いつも興奮していてすごい力で引っ張る。このままだと里親も決まらず、殺処分になってしまいます。
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■初対面

シーザーがフェンスの中にいるジェットに初めて会いにいく。フェンスに飛びかかり、「早く開けて!」と言っているように興奮している。

『このような状態のとき、僕は真っすぐ犬のところへは行きません。(犬から離れた場所の)フェンスに近づき後ろ向きにしゃがんでお尻を向けます。まずこうして匂いを嗅がせます』(犬は人間の10万倍の臭覚を持っています)

『目は合わせず、音もたてずに、興味を持たせるんです。後ろ向きのまま一度立ち去ります』そしてシーザーはゆっくりフェンスの中に入り、ジェットの前に立つ。胸を張ってジェットの前を立ち塞ぐように、何もせずにただ立つ。→(飼い主の毅然とした態度は犬を落ち着かせます)→だんだんジェットが落ち着いてきます。

ジェットは最初、頭を下げていて落ち着いた状態だった。そして急に興奮し始めた。つまり感情が不安定なのです。だから攻撃的に見えてしまう。

ジェットおもちゃ

■オモチャを独り占めしたがる癖

オモチャへの執着は厄介です。
オモチャを渡す前に座らせようとしても、飛びかかってくる

なかなかオモチャを渡さない

一瞬座る、がソワソワしている→しかたなくオモチャを渡す

それでは犬の頭は興奮したまま。座ることに対するご褒美ではなく、
興奮に対するご褒美だと思っている

それで悪化する

興奮したままだから慌ててオモチャに噛み付く。それをまず落ち着かせ、こちらに従わせるのです。音が鳴るオモチャではさらに興奮します。

ジェット待ておもちゃジェット強くタッチジェットタッチは強く

■オモチャに対する執着心を取り除く
これからオモチャを取ろうとするたびに止めさせます。「Shutts!」と音を出しながらPUSH(横腹を指先で突く)することで、警告だと認識させます。

「カモン!」とシーザーが呼んだとき、ジェットは一瞬そばに置かれたオモチャのほうを見た。その瞬間シーザーは「Shutts!」と声を出した。「カモン!」と膝を叩くとジェットはオモチャではなくシーザーのほうへ歩み寄って座った。オモチャの音を鳴らしても座ったまま。ジェットのそばにもうひとつのオモチャをわざと落としても「Shutts!」という声を発するだけでジェットは我慢した。犬から離れて「カモン!」と呼ぶとき、また一瞬落ちているオモチャをちらっと見るとすかさず「Shutts!」で、シーザーのほうへ来る。「Good Boy!」と褒める。→『ご褒美は(オモチャではなく)僕なんです』

(しつける時は、犬から一瞬も目を離さず注意深く見ていないといけないんだな。間違えた瞬間に「Shutts!」を使わないといけないんだな、と思った。禎)

■フェンスの中に入ってリードを付ける
(里親候補の人にやらせてみて、シーザーのコメント)
『見ず知らずの人間が自分の領域に入ると、犬は驚くことがあります。フェンスの中に入って寄っていかず、ジェットが来るまで待ったのは正しい判断です』

リードをつける→リードを取るところを見ただけでジェットの態度が一変した。
(里親候補の夫婦にやらせてみる。犬初心者の夫がリードをつけようとする。犬に馴れている妻が注意する:それを見たシーザーのコメント)

『協同作業の様子を見ると、意思疎通ができているかどうかがわかります。「リードをつけて」「引っ張りすぎないで」「放して」「座って」と奥さんが言っている。プレッシャーの下では、人間がどう振る舞っているかは犬も見ています』→(ジェットをしつけようとしているご主人、そのご主人に指示をだしている奥さん、それを見ているジェット。それではご主人の指示は聞かないだろうな、と思った。禎)

■リードを付けて連れ出す
『ドアから出るのは絶対に人間が先です。ゲートを開けて犬が先に出ようとしたら、パチン!と指を鳴らし、犬を待たせてから自分が先に出ます』

(里親候補の人にやらせてみて、シーザーのアドバイス)
『ドアを開けたときに興奮が見えた。あなたはリードを後ろに引きましたね。そうすると犬は逆に緊張します。家の中では問題なくても、外に出ようとすると態度に変化が現れることがあります』

シーザーは、リードをつけたジェットが興奮していると「Shutts!」と音を出して座らせる。

『リードは興奮の合図じゃないと知らせなくてはいけない。子犬は親に付いて歩くでしょ。リードは不要です。その感覚を育てるんです。そうすればリードは必要なくなる。信頼と尊敬と忠誠心が生まれ、リード代わりとなる』

■公園で興奮を抑えられない(人がボールを蹴って遊んでいる。ほかの犬も散歩している。ジェットは興奮を抑えられない。リードを引きちぎって走り出しそうな危険な状態)

ジェット後ろ回し蹴り 犬を左に従えた状態で、右足で後ろ回し蹴り

『触れてやることで犬の興奮状態を静められます。触れることで感情を切り替えます』→「触れる」というより「ケリ」を入れる?シーザー得意の「後ろ回し蹴り」一発で静める。犬は不意を突かれるので一瞬何が起こったかわからず冷静に戻る。

『興奮が最高潮のときに放置しないことが大事です。前に行きたい気持ちを抑えます。ボールが動いても静かに。興奮のレベルが10から1に下がる。そのタイミングでエクササイズを終了します』

■ジェットからオモチャを取り返すにはジェットの所有欲は簡単には抑えられないが、ジェットに近づくために「別のオモチャ」を使う。『遊ぶにも限度があると犬にも知らせなければいけない』

別のオモチャで気を逸らしただけでは興奮は納まっていない。シーザーはオモチャを持ち「これは自分のものだ」とわからせる。

ジェットを従わせるために触れる(タッチする)ときは、少し力強く「Shutts!」
『このとき、オモチャを後ろに隠すと遊びだと勘違いするので体の前で持ちます』ジェットの足元にわざとオモチャを落とす→ジェットが取ろうとするから→そのとき「Shutts!」(とタッチ)→『このオモチャは自分のものだということを示します。群れのリーダーがすべてを決めます。時には毅然とした態度を見せるのもリーダーの役目です』

『犬のしつけで気をつけるべき点は「ルール」「境界」「制限」の3点です』

ジェットの場合は「遊びの制限」をすること。自らオモチャを放させるのが目標。(犬が檻の中に長期間いた場合、所有欲が増す場合があります)

『オモチャの』問題は得てして軽く考えられがちですが、群れの中では所有欲が争いを起しかねないんです』

(オモチャをくわえて逃げ回るジェット)まずオモチャを奪うのではなく、止まって欲しいと伝える。ジェットの行き手をふさぐように立ち、ゆっくり歩かせます。「Shutts!」と言いながらゆっくり近づきます。オモチャを取り上げるとき、引っ張るのではなく「Shutts!」と指を立てる。で、ジェットに離させる。自信を持って堂々とやることが大事。

(→字で書くとカンタンだけど、実際にやるのは難しいんだろうなぁ・・・。禎)


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