うれしい書評⑤

Photo by  9代目 長嶺李砂

中村組、身内のエコヒイキ、その2です。

うれしい書評⑤中村組OB編vol.2です。

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9代目 No. 918 長嶺 李砂(編集者)

(前略)実はわたしも講座に通う前は、「コピーライター」って饒舌で、言葉でうまいことをいったり、即座にキラーフレーズを出せるような、ヒョヒョイっと文章を書くセンスのいい人のことだと思っていました。でも、今はそういうもんじゃないぞって思うし、そんな簡単な話じゃないのは、どこの世界でもいっしょなんだなあと思うのです。大ベテランの禎さんもなんだかいっしょみたいです。

この本は、大なり小なり「伝えたい」という気持ちがある人には、そのヒントとなる考え方がたくさん詰まっていると思います。一見、それが仕事と直接的に結びつかないとしても、きっときっと生きていれば、役立つ機会があるはずです。わたしもこの本の思考法をベースに、いつかいつか自分のオリジナルな方法も見つけられたらいいなと思ったりして。というわけで、本の中から特に印象的なフレーズを紹介しますね。

■なぜあなたはコピーを書くのですか?を考える

■買うという行動の、何歩か手前にフォーカスを絞ってみる

■広告なんて誰も見たいと思っていない

■見てもらった後に、どう「思って」もらうのかが大事

■「時代の中の隠れた飢餓」を見つける

■自分の気持ちが動いた時に「学んだ」ことになる

■ちょっとでも騙そうという気持ちがあったらバレてるよ

■クリエイティブを日本語でいうと「工夫」

■必要なのは知識ではなく、知恵(智慧)

(「なぜ、ゴジラの身長は伸びたのか?」より)

■コピーライターは消費者の最前線にいる

■カタカナ語の最適な日本語言い換えを見つけてみる

■頭で考えるから手が止まる。考えないで、手を止めないで、書き続ける

(「手で考える」より)

■右目(個人的)と左目(客観的)で見る

■「だって、そうじゃん」と言えるかどうか

これから、ちょこちょこ開く本になりそうです。ありがとうございました!

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5代目 No. 505 太田誠(公務員)

敬愛する中村禎さんの著書、『最も伝わる言葉を選び抜くコピーライターの思考法』、読了。想像力を働かせること、(相手を)思い至ること、コピーライターに限らず、誰にとっても大切なこと。出来ている人にとっては、当たり前のことばかりですが、いかに自分が未熟であるか、再認識させられました。

緊張とか、反省とか、色々な感情が渦巻いて、購入から読み始めるまでに時間がかかりましたが、読み出すと一気に読了。ちょっとした気遣いとか、思いやりとか、そういったことが自然とできる人がもっと増えれば、今以上によい社会になるかな、と。ということで、オススメです。皆さん、読んで見てください。
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14代目 No.1414 戸谷早織‪

■建前の言葉にはどこか下心のような不純物が混ざっている。本音の言葉は純粋だから透き通っている。そう思えるのです。(P214 )

‪自分の書くコピーが表面的になりがちなので、この言葉が今の私には刺さりました。全体を通して、コピーの考え方から選び方まで深く掘り下げて丁寧に書いてくださり、ありがとうございます。もっと時間かけて読み直します。

‪ところで話は変わりますが、広告業界ではない同い年の友人が禎さんの本を買っていました。彼女は化粧品メーカーに務めているのですが、言いたいことが沢山あるなかで、どうやって優先順位をつけて選んでいいか、悩んでいたようです。今、わたし禎さんの授業に通ってるんだよ、と自慢しておきました(笑)後日、自分のウォールでも感想書きますね。

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9代目 No. 906 大橋 幸裕‪(アートディレクター)

(前略)禎さんのこの本は、禎さんの手間の数々、試行錯誤、葛藤、苦労などが書かれている。楽な道なんてないんだぜ!って言われているようで厳しくもあるんですがでも、そこに禎さんの誠実さを感じて、そこに禎さんの熱量を感じて、それこそ、悩んでいる人たちへのエールを感じ取れます。生身の。肉声の。すぐそばで。すごく感じます。すごくいい本だと思います。

‪うちの近所の小さな書店に一冊だけありました。一冊かよって思われるかもですが、コピー本、デザイン本がほとんどない書店で、これはミラクルです。足立区の組員活動、お任せください。

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14代目 No.1407 齋藤 亮太‪

■本当は何と言いたかったんだろう?と思いを至らせる
→神父さんの言葉のお話が好きです。コピーだけでなく、生活に役立つことを教えていただきました。ありがとうございます。

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14代目No.1415 浜崎 大祐‪

右目(個人的)と左目(客観的)で見る(P195)
‪→禎さんの話の中でも最も印象に残っているフレーズです。

‪■自分の好きなものが必ずしも正解ではない。

‪企業の言いたいことを書くだけでも、自分がうまいこと説明するだけでもない。他者(消費者)の共感を得なくては意味がない。最も基本的だけど大切なこと。なのに、課題やオリエンを前にすると真っ先に忘れがち…単純なだけに、その落とし穴は奥が深く難しいと思っています。

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14代目 No.1401 青木 美穂‪

第4章は仕事で立ち返る場所だと思って読んでいました。以下の箇所は、日々の姿勢から気をつけることだと思い、印象に残っています。

‪■︎どれだけ相手のことを思い至れるか。その思い至る量で、伝わるかどうかが決まるのです。(P.33)

‪■外見だけを真似るのではなく、そこに至った思いの新しさ、眼差しの優しさ、気づきの深さ、そういうところに「感動」しなければ学んだことにはならないのです。(P.257)

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中村組という身内が「ヨカッタ」と言ってくれるのは、当たり前っちゃあ当たり前なんですが、この本の中の「言葉」が、一人の人間のヒントや勇気になっている、としたら、この本を書いた意義があったということです。

うれしい書評①(メルマガ土井さん編)
うれしい書評②(アマゾン編)
うれしい書評③(マーケター原さん編)
うれしい書評④(中村組OB編vol.1)
うれしい書評⑤(中村組OB編vol.2)
うれしい書評⑥(TCC会報家田さん編)
うれしい書評⑦(コピーライター以外編)
うれしい書評⑧(コピーライター編)
うれしい書評⑨(信用組合月刊誌編)
うれしい書評⑩(山田先生編)