長友さんと一緒に【稀代】⑦赤道倶楽部


ボクも、タックルとかしてたんやでぇ とラガーマンの長友編集長
クリネタ30号 Photo by 木内和美

「稀代」(けったい)とは、なんだ? クリネタおススメの、いい店、おもろい店

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赤道倶楽部
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バーは、カウンター
赤道に行ったことはありますか?赤道と聞いてどんな風景を想像しますか? 海か、砂漠か、密林か。今回の稀代(ケッタイ)なお店は銀座にある「BAR&RESTAURANT 赤道倶楽部」

店に入るとまず目に飛び込んでくるのが不思議なカーブを描く真っ赤なカウンター。店の中央をぐるりと囲む大きな唇のような真っ赤なカウンター。その不思議なカタチは実はアフリカ大陸を表わしているのだそうだ。アフリカ大陸のカタチをデフォルメしたカウンター。スタッフが出入りするために開いている部分がちょうどアフリカ大陸東側の赤道。今回の取材写真で、三人の編集団が座っているのがコートジボワールあたり。取材の私は南アフリカあたりに着席。カウンターはアフリカ大陸だし、壁には象徴的にスポットライトがあたるムパタのピンクのサイ。

実は私、この店をアフリカの店かと思い込み過ぎていた。お店のコンセプトを読むと、『赤道地帯の恵みを再発見』とある。そうか、赤道は地球を一周しているので、アフリカだけのものじゃない。赤道直下の国々にはボルネオ島やスマトラ島を含むマレーシア、インドネシア諸国、ケニア・ウガンダ・タンザニアなどアフリカ諸国、エクアドル・コロンビア・ブラジルなど南米諸国もある。ま、でも、そんな堅いこと言わずに飲みましょうか。(毎号クリネタの稀代をお読みになってくださっている人は気づいたかもしれません。前号の『湯島EST!』の見出しには「バーは、棚」と書きました。今号は「バーは、カウンター」です。そのBARに初めて入った印象がそのBARを決める、と勝手に決めたのでした)

マイネーム・イズ・真羽闘力
「赤道倶楽部」のコンセプトや自慢のメニューの話もしたいのだが、最初に彼の話をしないわけにはいかないだろう。今年の4月から店員として迎えた大物。名刺は「真羽闘力」さん。力士ではない。「まう・とうりき(Toriki Mau)」さん。ラガーマンだ。しかも、元日本代表のラガーマン。赤道にも近い南太平洋に浮かぶ島、トンガ王国出身。日本語はペラペラ。それもそのはず、日本に来て早や20年。神戸の名門六甲クラブでずっとラグビーをやってきたのだ。残念ながら私はサッカー派なので、このマウさんの凄さはわからないが、ラグビーの本場から来て日本に帰化して日本代表で戦った選手。サッカーで言えばラモス瑠偉か呂比須ワグナーか田中マルクス闘莉王といったところだろうか。思わずお店の取材を忘れて、ラグビーの話で盛り上がる。

185cm110kgの肉塊が100m11秒台で向かってくる。なんて恐ろしい競技なんだラグビーは。そういえば、我らがクリネタ長友編集長もラガーマンだった。あんなニコニコしながら「まあ、ええやないの」とか言いながらタックルしていたのだろうか。想像できない・・・。まあ、いいけど・・・。

マウさんのごつい手がメーカーズマークのオン・ザ・ロックをつくる。メーカーズマークってミニボトルもあったんだっけ?と思うほどのボトルの小ささ。いや、マウさんの手がデカイのだ。山崎12年もミニボトルに見える。ロックグラスがショットグラスに見える。「お酒も相当強いんですか?」という質問に「はい」と即答。聞くまでもなかった。

そのマウさんの手にカメラマンのレンズが寄っていく。「ちょっと撮らせてもらっていいですか?」ごつい手にキレイなタトゥー。なんか云くがありそう。このタトゥーの物語は、直接お店で聞いた方がいいだろう。 あまりラグビーの話ばかりしていると、赤道からズレてくるので、この「赤道倶楽部」の話に戻そう。

この店は、体育会の部室のような店ではなく、もっとスマートなBAR&RESTAURANTなのだ。メニューはあとで紹介するが、女性のバーテンダーもいるお洒落なBARだ。赤道直下から来た女性ではないが、常時2名いる。ムパタの絵のそばにはアフリカの写真集なども飾られてあり、ギャラリーのようでもある。

なぜ「赤道」なのか
「赤道倶楽部」にはちゃんとした理念がある。なぜ「赤道」なのか。「赤道」じゃないといけなかったのか。『太平洋、インド洋、大西洋に帯状に分布する赤道気団のもと、高温多湿の気候条件に恵まれ、多様な動植物の、生命の彩が濃密な地域。赤道地帯は人類発祥の地でもあり、大航海時代以降は、その豊かな生物資源が世界中の食文化に多くの影響を与えてきました。「赤道倶楽部」では、そんな赤道地帯の恵みとして、ナッツやスパイス、赤道の国々で親しまれているビールなども取り揃えて・・・・』(パンフレットの文章より)とある。タスカーというケニアのビール。殻付きのままローストしたマカデミアナッツ。食事療法にも欠かせない食材「スパイス」にこだわったメニュー。チョリソー入りポテトサラダなどのおつまみから、お腹の空いた人のためにサラヤの10種の野菜カレーも用意されている。

赤道の約束
最後に、「赤道倶楽部」の活動を報告しておこう。それは「赤道倶楽部1%基金」だ。売上の1%を赤道周辺の途上国・地域の「衛生・環境・健康」向上に寄付している基金。赤道直下で活動する「NPO法人 ボルネオ保全トラスト・ジャパン」「スマイル アフリカ プロジェクト」という2つの団体を支援している。赤道直下のビールを飲みながら、赤道直下のスパイスの効いたサラダを食べながら、遠い赤道の国々を思いながら、アーコリャコリャになっていく。我らがクリネタも記念すべき30号を迎えた。「100号記念はみんなでアフリカに行こか!」と長友編集長が言う。しかし、その頃までみんな元気でいられるだろうか。せめて50号記念くらいにしときましょか。

BAR&RESTAURANT 赤道倶楽部
http://sekidoclub.com/
東京都中央区銀座1-13-8 ハビウル銀座2F
■03-6228-7295 営/18:00~24:00(23:30ラストオーダー)
休/土日祝

No.30 (2015年夏号)
クリネタ
http://www.crineta.jp

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長友さんと一緒に【稀代】⑦赤道倶楽部

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