プラハのおしり


句会という遊びは本当に楽しい。まず季題が三つ発表されます。今回は冬の季語「霜柱」「外套」「白菜」の三題。締切日まで一所懸命考える。歩きながら、電車に乗りながら、ちょっとした待ち時間にも考えて、メモをする。こっちの方がいいかな、あっちの方がいいかなと悩む楽しみ。

そして投句して、当日みんなが集まリます。幹事の人が全員の句を壁に貼ってくれている。天・地・人のベスト3を選んで発表します。「天」の人には短冊に句を書いてプレゼントする。「天」じゃなくても「地」でも「人」でも、誰か一人でも「好き!」と言ってもらえると、こんなにうれしいことはないんです。その一人がいてくれるだけでもう、その日は楽しい。しかし、誰にも何も引っかからない日もある。その日は口数が少なくなります。

コピーライターやアートディレクター、CMディレクターが集まる句会。(ここから自慢話)今回はなんと、4本も「天」をいただくことができました。

白菜や白いおしりの並ぶ市

外套の男プラハの市電待つ

「白菜」と「冬」を考えると、年末に母親が白菜の漬物をつけるために、大きな白菜を4玉くらい買っていたのを思い出します。買い物に付き合わされて、重い白菜を母と二人で持って帰る。年末の慌ただしい市場に大きな白菜がずらっと並んでいる光景が浮かんだのでした。

「外套」はコートより重そうな気がしました。ぶ厚いウールのマントのような。色は茶色。寒い街。寒い街は、東京ではなく、東欧を思い浮かべました。プラハに行ったことがあって、行ったのは春だったけど、あのプラハの冬は寒いんだろうな。そして古い外套を着た大柄な人もいるんだろうな。プラハの路面電車を待ちながら、雪が降り始めたりするんだろうな。一人で電車を待っていると寒いんだろうな。そんな景色が浮かびました。

みんなから「プラハ」はズルい、「おしり」もズルい、「完全に狙って来てる!」と言われましたが、本当にそんな景色が浮かんだわけだし、それを書いただけですから。俳句の技術があるわけじゃないので、ホントに浮かんだ景色を五・七・五にするだけです。「天」を取ろうと思って書いたって、取れるものではありません。多分外すと思います。次回の句会は春。季題はボクが考える番です。それを考えるもの、句会の楽しみであります。

追伸:ちなみにもう一つの季題「霜柱」には一票も入りませんでした。

朝練のグランドシャリシャリ霜柱

ダメでした。


プラハのおしり” への1件のコメント

  1. この地では 鼻毛にまとう 霜柱

    ほんとです。氷点下7℃以下に10分歩けば、わかります。

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