人を助けるキッカケをつくる


今年も母の日から、ピンクリボンデザイン大賞の応募受付が始まります。今年で14回目。14年前の眞木準さんが審査委員長だった頃は、たしか「日本人女性30人に1人がかかる」と言われていました。それが今、11人に1人。でも、怖がる必要はないのです。正しい知識を持って行動すれば怖くない。たとえその11人の1人になったとしても、早期発見さえすれば大丈夫です。そのことをもっと知らせたい。もっと実感を持って伝えたい。行動に移させて欲しい。そのためのコピーとポスターデザインを募集します。

【審査委員長からのコメント】
ピンクリボンデザイン大賞は、コピーとデザインのコンテストのひとつですが、賞を狙ってつくるのではなく、人を助けるキッカケをつくるんだ、と思って取り組んでほしいのです。あなたが書いたその言葉、あなたが描いたその絵が、人の命を救う第一歩になるかもしれない。そう思って考え抜いてほしいのです。本気で思う気持ちは、必ず人の気持ちを動かすと信じていますから。たくさんの「本気」を待っています。(クリエイティブディレクター/コピーライター 中村禎)

http://www.pinkribbonfestival.jp/event/design/

犬の秘められた力②


NHK地球ドラマチック『犬の秘められた力』という番組を録画していました。そこで得た知識をメモしておこうと思います(その2) いつか犬と暮らす日のために。

ガン細胞を嗅ぎ分ける
ボーダーコリーの雑種、マックス。いつもは飼い主(女性)の隣に座るのに、ある日から急にそばを離れて、すねたように悲しい顔をするようになった。飼い主の胸の匂いを嗅いで、悲しそうな顔をして離れて行く。寄ってこない。ある日、悲しそうに横になっているマックスと目が合った。その飼い主は昔受けた乳がん検診では陰性だったという。でも、胸の匂いを嗅いで悲しそうな表情で寄ってこないマックスを見て、ふと思った。乳がんの再検査してみることに。精密検査の結果、ごく初期のガン細胞があることがわかった、という。

(犬はガン細胞の匂いがわかる、という話は知っていた。警察犬に多いジャーマン・シェパードや盲導犬に多いラブラドール・レトリーバーなどを訓練して、嗅ぎ分けることができるようになる、という話は知っていた。しかし、そのガン細胞の匂いのする飼い主に「悲しそうな表情」をするということは、「ガンの匂い=悪いもの」という認識まであるということか!ボーダーコリーは、犬の中でも最も頭のいい犬種だとされているけど、この実話にはビックリ!)


飼い主の女性が手術をし、無事退院してきたとき、マックスは駆けよって来て、胸の匂いを嗅いで、尻尾を振ってよろこんでいたという。(エエ話や)

犬は言葉をしゃべれない。でも飼い主に伝えたいことがある時、どうするか。目で、表情で、態度で、訴えるしかない。要は、そのサインを人間が想像力を総動員して理解できるかどうか。人間がそれを理解しようとすることが大事なんだなぁ。犬を飼うということは、犬の気持ちを想像する、考えることから始まるんだろう。相手の気持ちを想像する、考える。コピーライターも一緒やな。

犬の秘められた力①視覚・聴覚・嗅覚・利き足

犬の秘められた力①


NHK地球ドラマチック『犬の秘められた力』という番組を録画していました。そこで得た知識をメモしておこうと思います(その1) いつか犬と暮らす日のために。

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犬の視覚(目)
■人間は3種類の色を見分けるが、犬に見える色は2種類しかない。ほとんどが青と黄色に見えている。例えば、緑の芝生とオレンジ色のおもちゃは区別がつかない。(匂いで見つけるしかない)
■モノを認識する能力は高い。飛んでいるフリスビーはスローモーションに見えている。だから着地点に先回りし、加えることができる。
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犬の聴覚(耳)
■人間と較べると、距離にして4倍、音の高さにして2倍の音を聴き取ることができる。
■犬笛、電球が灯る音、デジタル時計の振動音もわかっている。
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犬の嗅覚(鼻)
■脳の大きさは人間の10分の1だが、嗅覚は人間の40倍。匂いを感知する受容体(外からの刺激を受け取る器官や細胞)の数は3億個。これは人間の60倍。
■数ヶ月前の匂いも嗅ぎつけることができる(警察犬・救助犬)
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■犬は吠えることで6種類の感情を表現している。(その6種類はなんだろう・・・不安・よろこび・恐怖・注意喚起・・・・後は何?・・・・)

■犬(とくに仔犬)は夢を見ることで記憶を整理している。
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性格は利き足でわかる
■どちらの足から歩き始めるかで利き足がわかる。
■右利きは盲導犬に向いている(注:盲導犬になれる犬は極めて少数。犬種は、高度な訓練に適応できるラブラドール・レトリーバーが最適とされ、その中でも向き不向きがあり、しかも訓練しても落第することもあるほどの狭き門、らしい。さらに、血筋も大事。さらに、親が盲導犬でもその仔犬すべてが盲導犬になれるわけでもない、らしい)
■つむじの巻く方向も、半時計の方が「冷静」「機転がきく」「自信に満ちている」
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■犬は汗をかけない(毛で覆われているから)
■犬は体温を下げるために口を開け、舌を出す。
■走ったあと、ハァハァするのは息切れではなく、体温を下げるため。体の熱を口から逃がしている。
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■犬は、人の感情を見るため、人の顔の左半分を見ている

■犬が人にキスをしたり、顔をなめたりするのは愛情のあらわれ。
■口をなめるのは、仔犬の頃、母親の口の中の食べ物をねだった名残。相手を母親のように思っている証拠。

■犬と人間との関係を計る目安、あくび。あくびが出るのは共感のあらわれ。飼い犬にあなたのあくびが移るようなら、良い関係が築けている証拠。
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癒しの秘密
(人はどうして犬といるとリラックスできるのか)
■犬をなでるとオキシトシンが分泌され、血圧が下がる。(オキシトシン=母親が赤ちゃんに授乳するときに分泌されるホルモン)つまり、犬をなでることは、赤ちゃんと接するときと同じ穏やかな感情になる。なでられた犬もオキシトシンが分泌され、血圧が下がる。

■犬の観察力は鋭い。仕度をする前から、散歩に出かけることがわかる。人にはそれが犬の第六感のように見える。人が無意識にやっていることを観察している。

犬の秘められた力②ガン細胞を嗅ぎ分ける