穏やかな最期(リビングウィルの共有)


駅までの道の途中に公民館のような、いつも選挙の投票で使う場所がある。そこの掲示板のポスターに目がとまった。「穏やかな最期」「自宅で最期を迎えるための…」という言葉。

昨年、中学の時の恩師が亡くなった。最期は自宅でご家族に見守られながら静かに旅立たれたと聞いた。それ以来、「自宅で最期を」ということに関心を持った。「自宅で亡くなると、警察が来て、現場検証とか死因を調べるために解剖されたりとか大変だよ」という根拠のない噂も聞く。実際のところどーなんだ。山田先生は幸せな最期だったそうじゃないか。ボクもそっちがいい。

意識がなくなって(でもホントは意識はあるけど喋れない、体も動かないという状態になって)延命のためだけに管だらけになるのはイヤだ。そうなる前に準備が必要だと感じていた。だから話を聞きに行こうと思った。

当日になって、行くのちょっとメンドクサイなと思ってしまった。無料で予約も不要のフォーラムなので、別に行かなくてもドタキャンにはならない。しかし、『迷ったらメンドクサイ方へ、の法則』でいこうと決めてあるので、やっぱり行くことにした。

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基調講演は「痛くない死に方〜穏やかな最期を迎えるために知っておきたいこと〜」尼崎市のクリニックの院長、長尾和宏氏。撮影禁止だったので、パワポのスライドが写真でメモできなかったので、気になった言葉だけメモをした。忘れないために、もう一度まとめておこうと思う。

リビングウィルを書いておく(生前に延命治療についての意思表示しておく)それを書くだけではダメで、家族、兄弟、親、できれば親戚、かかりつけ医(在宅医)、ヘルパーさんたち、と共有しておくことが大事。

■大橋巨泉さんは自宅で最期を迎えたかったので、ずっと自宅療養していた。しかしある日容体が急変して意識がなくなった。奥様が救急車を呼んでしまった(注)以後、3か月集中治療室で管につながれて亡くなった、という。巨泉さんはたぶんそう望んではいなかったはず。しかし意識はなく(本人は聞こえていたかも知れない)意思表示できないので、救急車→病院→管だらけ→天国となってしまった。巨泉さんの場合は、本人と奥様、医師たちとのリビングウィルの共有ができていなかったのが残念だった、と長尾先生は言う。

注:救急車を呼ぶということは、延命してくださいという意思表示。患者が延命を望まない場合は救急車を呼んではいけないらしい。運ばれた病院も延命措置をする義務がある。だから、管につながれてしまう。問題は、いつそれをやめるか(外すか)だそうだ。

■延命措置とは何か。人工栄養、人工呼吸、人工透析、輸血、酸素吸入、iPS細胞などがそれに当たる。延命措置は大事だけど、それを「いつやめるか」が大事なんだ、と。降圧剤やインスリンの投与はいい。だけど、それを「いつやめるか」のやめどきが難しいのだ、と。やるのは簡単。いつやるか?は、今でしょ、でいい。いつやめるの?これが難しいし重要な問題となる。

■高カロリー点滴や酸素吸入はガンのエサ。

■大阪大学(?)の総長だった(?)○○さんの本に「待つということ」というのがあるらしい。そこには「枯れる」ことの重要性が書かれているという。調べてみるか。

■DNAR(Do Not Attempt Resuscitation)は,心停止時に心肺蘇生(cardiopulmonary resuscitation;CPR)を実施しないことを意味する。

リビングウィルとは、「生前に発効される遺書」のこと。 通常の遺書は、亡くなった後に発効されるが、リビングウィルは、生きていても意思表示のできない状態になり、その回復が見込めなくなったときに発効される。→これを日本政府はこれを「書くな」と言っているらしい。そんなこという国は世界で日本だけらしいなんで?(禎)

■ACP(アドバンス・ケア・プランニング)人生会議。事前指示書(リビングウィル)は書くだけでなく家族の署名も取っておこう

■「日本尊厳死協会」というのがあるらしい→調べてみよう(禎)

「安楽死」と「尊厳死」は違う
安楽死・・・回復の見込みがなく、苦痛の激しい末期の傷病者に対して、本人の意思に基づき、薬物を投与するなどして人為的に死を迎えさせること。日本では認められていない。

尊厳死・・・回復の見込みがない傷病者に対して、本人のリヴィング・ウィル(生前の意思)に基づき、人工呼吸器や点滴などの生命維持装置を外し、人工的な延命措置を中止して、寿命が尽きたときに自然な死を迎えさせること。

医師法20条と21条
https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=9151

■スイスにはいくつかの尊厳死・安楽死の施設がある。
DIGNITAS・・・安楽死による死ぬ権利を訴え、実際に医師と看護師により自殺を幇助するスイスの団体。 医師が作成した診療録をスイスの裁判所が許可した場合に、対象者への自殺幇助を提供する。 (ウィキペディアより)

その施設で家族と何日か過ごし、その施設の部屋でピルを飲んで最期を迎えるらしい。現地で火葬され遺骨を持って帰国する。DIGNITASは外国人でも可。

→まだ自分からそのピルを飲もうとは思わないが、重病でどうしようもなかったらそうするのだろうか。行ってみて、やっぱり怖い、ってなるかも。自分でピルを飲み込めない状態だったらどうするんだろう。まあ、そういう施設があることだけは知っておこう。(禎)

「断食すれば安らかに死ねる」 by 小泉純一郎

「健康より元気だよ」 by 倉本聰 いい考え方だな、と思ってメモしたけど、よく考えてみれば、健康じゃなく病んでいる時に元気は出ない。上っ面な言葉だな、ともいえるか(禎)

■在宅医はどうやって見つければいいのか・・・対談では「いろんな病院にかかって、いい人を見つければいい」「病状を見て薬だけくれるような医者はダメだ」とかあったけど、私の主治医になってくださいって言って「イヤだ」とか「今いっぱいです」とか言われないんだろうか。それと、この先生はいい人そうだな、と思っても、ボクより年上だったら、その先生が先にいなくなったりしないだろうか、などといろんな疑問が沸いてくる。質問はできなかったので、この問題はまだまだ解決しそうもないな(禎)

■対談の最後に、こういうフォーラムを杉並区が主催していることがすごい、と司会者が言っていた。杉並区は進んでいる、と。たくさんパンフレットをもらって帰ってきた。さて、次の行動は?(禎)


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