タイガーのラウンドでのパッティング


【タイガーのラウンドでのパッティング】

■ラインを正確に読む
グリーンに上がる前に全体の傾斜を見ること。
グリーンに上がったら周囲をぐるりと見て、さらに傾斜を確認。

■ブラムボム
「カップとボールを結んだラインの延長線上に立って、
右手でパターグリックの先端をつまんで、左手でヘッドを持つ。
地面に垂直に立って、
シャフトとボールとカップに重なるように効き目で見ます。
そうしたらヘッドを持つ左手を離します。
ヘッドが右に垂れたら右傾斜のスライスライン、
左に垂れたら左傾斜のフックライン」

■芝目
「太陽を背にして、光って明るく見えれば順目だし、暗く沈んで見えたら逆目。
それと池やクリークのある方向には傾斜も下がっているし、
芝目も向かっています」

「ボールをマークしたら、足の裏でグリーンのアンジュレーションを感じます。
自分より先に打つ人のパットの転がりや曲がりを参考にします。

マークの後方からカップまでの横の傾斜を見てラインを描きます。
傾斜の高い側をカップに向かって歩いていき、
ボールとカップの中間地点で縦側の傾斜を見ます。
そこでカップまでの距離を把握して素振りをします。

次にカップに近づいてカップ近くの傾斜をしっかりと見ます。
カップ近くはボールスピードが落ちるため、傾斜の影響を強く受けます。
続いて、カップの後ろからしゃがんでボールまでのラインを見ます。
今度は傾斜の低い側をボールに向かって歩いて芝の生え方をチェックします」

■ボールを打つ作業
「確定したラインをイメージしながら素振りを2度します。
距離を合わせた素振りです。
そのあと、フェースをラインの曲がりの頂点
(ブレークポイント)に合わせます。
スタンス、膝、腰、肩の向きを平行に合わせます。
顔を一度あげてブレークポイントである目標を見て、再びボールを見ます。
イメージしたラインを頭に描き、素振りと同じストロークを行います。
ボールがあった場所を見ておきながら、
打ったボールがイメージしたラインを転がっていくのを想像し、
カップインした音を聞いてから顔をあげます」

■プレッシャーがかかった時のパッティング
「ジャックニクラウスはどんな一打も真剣に打った。
どんなにスコアが悪くても、優勝から見放されているときも、
目の前の一打をいい加減には打たない。
優勝がかかっている一打だと思って打つということ」

「プレッシャーがかかったときは(ショットもそうだけど)
スイングがいつものテンポより速くなります。
いわゆる打ち急ぎです。
なので、いつものゆっくりしたテンポでストロークすること。

それにはグリップを強く握らない。普段よりもソフトに握ります。
また深呼吸を2回します。長く鼻から息を吸い、口からゆっくりと吐きます。
気持ちが落ち着いていつものリズムが蘇ります。
こうして素振りでゆったりとしたテンポを作り、
その通りに実際も打つわけです」

■実践に役立つポイント
「ゴルフでは記憶力がスコアに大きく影響します。
ホームコースはもちろん、試合を行うコースや一度行ったコースは
よく覚えておくことです。
ホールごとにどんなホールだったのか、
どこにどんな罠が仕掛けられていたのか、
OBや林などを含めて覚えておきます。
特にグリーンの傾斜や芝目などは細かく書いて覚えます」

あとは、実践あるのみ。

タイガーのパッティング練習法


「パッティングをよくするには、日々の練習しか方法はない。日が暮れるまでひたすらストロークを行う」という言葉でこのタイガーの姿を見せられると、アマチュアの自分の練習量の少なさが情けなくなる。長めのパットを外して悔しがるなんて、10年早いわ。

【タイガーのパッティング練習法】
朝の練習グリーンで、平坦なところを選ぶ。
目標を作らずに、3個の球を、好きなストローク幅、好きなリズムで、
ポーン、ポーンと打ってやる。
その距離は大体10mから15mぐらい。
何回か行って、何メートルになるのか、何歩になるのかの距離を覚えておく。

「その日のグリーンの速さを練習グリーンで知っておく。
 体に距離のメモリーを作り上げておくわけです」

【ゲートドリル】
カップから1mのところに、
パターヘッドのトゥからヒールまでの幅に合わせてティを2本刺す。
ヘッドがギリギリ通る幅に2本刺して、
それにヘッドが触れないようにストロークする。

「ボールを6個使って、まずは右手だけで12個打ちます。
 右手だけでヘッドの重さを感じて打つわけです。
 これによって距離感を右手に覚え込ませることができ、
 しかも安定したヘッド軌道を作ることができます

 このあとで、両手で6個打ちます。
 いつものようにリバースオーバーラッピンググリップで打ちます。
 そして、その次にまた右手だけで12個打ちます。
 その次はまた両手で6個打ちますが、
 このときクロスハンドで打つこともあります。
 こうすると、よりヘッドの軌道を低くすることができます。
 
 この右手と両手を繰り返し行って、
 連続で100個カップインするまで練習します。
 外れたらまた1個目からやり直しです。
 100個に近づくとプレッシャーがかかるので、
 これがいい経験になります」

タイガーはこの練習ドリルを練習グリーンだけでなく、
自宅でも最低毎日2回は行う。
100回が簡単にできた時は、カップまでの距離を1.2mと20cm離して
再びこの練習ドリルを繰り返すという。

【5cm先にコインを置いたドリル】
「ショットもそうですが、パットでも多少はダウンブローがいいわけです
 (転がりの良いボールを打つために)
 試合でも転がりが悪いときはボールの先5cmを見て打ち出すことがあります。
 このことを練習で行うのに、ボールの5cm先にコインを置くわけです。

 そのコインを打つつもりでストロークすると、
 インパクトでヘッドが加速して、出球がよれることなく、
 しっかりと転がってくれます。ヘッドも低くストロークできて、
 長いインパクトで厚くボールに当たれば、コインなど問題ではなく、
 その上をしっかりと転がってカップインしてくれます。

 ダウンブローになり過ぎてはいけませんが、
 ボールはしっかりとヒットする必要があります。
 そのために少しだけハンドファーストに構えるようにするわけです」

【ストロークが低いヘッド軌道となるための練習法】
ストリングドリルキット
2本の棒にひもの両端を結び高さ10cmくらいにひもを張る。
それ以上の高さにはバックスイングもフォローもできない。

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タイガーの基本パッティングストローク


アマチュアゴルファーが
プロゴルファーの真似なんてできるわけがないと思っています。
そもそも体格や筋力が違うし、練習量が違う。
プロ選手の飛距離なんて全く望んではいません。
しかし、パッティングに関しては真似できるんじゃないか。
アマチュアだって15メートルの大きなフックラインを
1パットで沈めることは可能です。
だから今、タイガー・ウッズに教えてもらおうと思います。

もしタイガーがパッティングについて話してくれたなら、
その一言一句メモするでしょう。それを書き残そうと思います。
「書斎のゴルフ」に載っていた、タイガー・ウッズのパッティング上達法を。

【タイガーの基本となるパッティングストローク】

下半身を動かさず、頭も動かさず
背骨の軸を中心に肩を回すショルダーストローク
スタンスは肩幅よりやや狭く
体重は両足均等で体重移動しない
下半身は特に膝を動かさない
お尻も動かさない
(↑これは岡本綾子さんも同じことを言っていた。
パットが上手い人のお尻は動かない)
スタンスは飛球線に平行
腰や肩は開かないすべて平行
ボールは効き目の真下の位置

『手の位置が体から遠いと目のいちがボールの真上に来なくなる。
 だから手は体の近くにセットするように』

            by タイガーの父アール・ウッズの教え

「グリップの位置は両腕をだらりと下げたところが基本。
 しかしこのままだとレイトハンドになってしまって
 ボールの転がりが悪くなるので、
 ボール位置よりも少し左に手を持っていき、
 少しだけハンドファーストにします」

タイガーのグリップエンドはへそよりも少しだけ左を指している。

【タイガーのグリップ】
左手の人差し指を右手の小指の上に被せて包む
リバースオーバーラッピング。
ジャックニクラウスと同じ。その理由は
「バックスイングもフォローも低くストロークでき、
 ロングパットではイン・トゥ・インの大きなアークを自然に描きやすいから」
(ショットではインターロッキング)

【タイガーのアドレス】
1mの短い距離でも、ドライバーショットを打つような
しっかりと腰を入れたアドレスにすること。
これはアプローチでも同じことで、
短い距離でもいい加減なアドレスには決してせず、しっかりと構える。

【タイガーのストローク】
そのガッチリとしたアドレスから、ゆったりと行われる。
頭を動かさず、首を支点にして、背骨を軸に肩を回転させる。
両肩とグリップとで作られる三角形は決して崩さない。
三角形を保ったままゆっくりとストロークを行う。

「バックスイングの大きさとフォローの大きさを同じにすること。
 ゆったりとしたバックスイングと同じペースで
 ゆったりとダウンスイングして、フォローも同じペースで行うこと。
 つまり、ストローク中はいつも同じゆったりとしたペースで、
 それを自分のペースにすることです」


『タイガーのパットの素晴らしさは、

 静かにボールをヒットできることにある
 (クワイエット・ヒッティング)』
                    by ブラッド・ファクソン

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【タイガーの父、アール・ウッズの教え】

『スポットに向かって打て』
このスポットとは、ラインがまっすぐであれば当然カップ。
曲がるラインであれば曲がり角(ブレーク・ポイント)
フェイスはその曲がり角に向けてしっかりとスクエアにセットする。
そのあとで、スタンスと体の向き、特に肩のラインを平行にする。

ボールからカップまでのラインのイメージを描き、それを頭の中で記憶し、
『その絵を頭の中に描いて打て』と言った。
そうすれば本当にカップインできる。

『ストロークを感じろ』
ヘッドの重さを感じるようにストロークせよ、ということ。
ヘッドの重さを感じてストロークすれば、ゆったりとしたリズムで、
正確に軌道を描けるようになる。

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【ボールの転がり】

「パッティングでは常にボールの転がりを気にしています。
 真っ直ぐ綺麗に転がっているか。
 そのためにはパターの芯で必ず打つことです。
 必ずヘッドの芯とボールの中心をしっかり合わせてアドレスすること。
 ボールにフェイスが触れるくらいにしっかりと合わせる。
 こうしてゆったりとしたリズムでヒットする。
 決して強くは打ちません。
 転がりがいいから強く打っているように見え、カップインするのです」

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【転がりの良いボールを打つために】

「低いヘッド軌道となるストロークが肝心。
 ヘッドとボールの接触時間が長くなるからです。
 ストロークはイン・トゥ・インだけど、
 インパクト前後の10cmは真っ直ぐになるようにしています。

 そして、ストロークが低ければ、真っ直ぐしっかりとヒットできる。
 ボールが厚く押されて転がりも良くなるわけです。
 大きく曲がるラインであっても、しっかりと想定ラインを転がってくれる。
 途中でよれたり、だれたりと言ったことがなく、
 カップに向かって転がってくれます」

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丸暗記せよ。

負けて腐らず

ゴルフネットワークに『アマの志』という番組がある。
そのゴルフ倶楽部のメンバー同士がマッチプレーで対決するというもので、
クラブチャンピオンなどのベテランに若手が挑戦するという
上級者同士の対決番組。

そこで、クラブライフやそれぞれのアマチュアの志が語られる。
その中で、あるシニアプレーヤーの言葉。

ミスショットをして
『あ〜』とか『ダメだぁ〜』とか
『ったく下手クソッ』とか言っていたら
一緒に回っている先輩メンバーに怒られたんです。
そういう人は見ていて醜い、と。

それ以来
『勝っておごらず、負けて腐らず』
だと心してプレーしています。

ナイスショットをしてよろこぶのは、まあ良しとしても
ミスショットをして「クッソ〜!」といちいち騒いでいては
一緒に回っている同伴プレーヤーもあまり楽しくはないだろう。

ミスショットをした時にこそ、
そのゴルファーの品位が出るのかもしれない。

ゴルフの技術はまだ未熟だけれど
品のないゴルファーにはならないぞと決意したのでした。

偶然の出会い(勝手に師事)

ケーブルテレビのゴルフネットワークで
「プレメン レッスン」といういろんなプロがレッスンしてくれる
短編の番組をやっていて、それを録画して見ようと貯めていたとき。

この人のスイング、綺麗だなぁ。カッコイイなぁ
と思う人がいました。
ツアープロコーチの谷将貴プロでした。

この人のようなスイングになりたい。
だから、谷将貴プロについていくことに決めました。

もう谷コーチ以外の人の話は聞かない。(スイングに関して)
いろんな人のスイング理論を混ぜない。
まずは、この人について行く、と決めました。
谷コーチのスイングに惚れたので
ついて行くことにします。

今の重点課題は、トップの位置です。
レイドオフトップという初めて聞く言葉でした。
トップの時、右腕の手首から肘が地面に垂直になる位置。
これを重点的に練習します。