「パッティングをよくするには、日々の練習しか方法はない。日が暮れるまでひたすらストロークを行う」という言葉でこのタイガーの姿を見せられると、アマチュアの自分の練習量の少なさが情けなくなる。長めのパットを外して悔しがるなんて、10年早いわ。
【タイガーのパッティング練習法】
朝の練習グリーンで、平坦なところを選ぶ。
目標を作らずに、3個の球を、好きなストローク幅、好きなリズムで、
ポーン、ポーンと打ってやる。
その距離は大体10mから15mぐらい。
何回か行って、何メートルになるのか、何歩になるのかの距離を覚えておく。
「その日のグリーンの速さを練習グリーンで知っておく。
体に距離のメモリーを作り上げておくわけです」
【ゲートドリル】
カップから1mのところに、
パターヘッドのトゥからヒールまでの幅に合わせてティを2本刺す。
ヘッドがギリギリ通る幅に2本刺して、
それにヘッドが触れないようにストロークする。
「ボールを6個使って、まずは右手だけで12個打ちます。
右手だけでヘッドの重さを感じて打つわけです。
これによって距離感を右手に覚え込ませることができ、
しかも安定したヘッド軌道を作ることができます。
このあとで、両手で6個打ちます。
いつものようにリバースオーバーラッピンググリップで打ちます。
そして、その次にまた右手だけで12個打ちます。
その次はまた両手で6個打ちますが、
このときクロスハンドで打つこともあります。
こうすると、よりヘッドの軌道を低くすることができます。
この右手と両手を繰り返し行って、
連続で100個カップインするまで練習します。
外れたらまた1個目からやり直しです。
100個に近づくとプレッシャーがかかるので、
これがいい経験になります」
タイガーはこの練習ドリルを練習グリーンだけでなく、
自宅でも最低毎日2回は行う。
100回が簡単にできた時は、カップまでの距離を1.2mと20cm離して
再びこの練習ドリルを繰り返すという。
【5cm先にコインを置いたドリル】
「ショットもそうですが、パットでも多少はダウンブローがいいわけです
(転がりの良いボールを打つために)
試合でも転がりが悪いときはボールの先5cmを見て打ち出すことがあります。
このことを練習で行うのに、ボールの5cm先にコインを置くわけです。
そのコインを打つつもりでストロークすると、
インパクトでヘッドが加速して、出球がよれることなく、
しっかりと転がってくれます。ヘッドも低くストロークできて、
長いインパクトで厚くボールに当たれば、コインなど問題ではなく、
その上をしっかりと転がってカップインしてくれます。
ダウンブローになり過ぎてはいけませんが、
ボールはしっかりとヒットする必要があります。
そのために少しだけハンドファーストに構えるようにするわけです」
【ストロークが低いヘッド軌道となるための練習法】
ストリングドリルキット
2本の棒にひもの両端を結び高さ10cmくらいにひもを張る。
それ以上の高さにはバックスイングもフォローもできない。
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