岡本綾子さんの素振り 2(毎日)


『岡本綾子のゴルフ上達指南書(日経ビジネス文庫)』

■日々是れ、素振りあれ!

「上手くなりたければ、練習法を知ることよりも、
 練習するという熱意を持つことが肝心。
 それも日々の素振りこそ最も大切なこと。
 素振りだけでシングルになれるんだから」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■言うは易し、行うは難しの毎日、100回素振り

(平日は一度くらいの練習でいいでしょうか?と言う編集者に対して)

「いいわけないでしょう!週に一度の練習では」

「練習ってね。球を打つだけじゃないでしょ。
 素振りがあるでしょ。毎日素振りをすればいいわけ」

「何回でもいい。好きなだけすればいい。
例えば、毎日、100回やる。100回って言ったって、結構大変よ。
 でもね、一度そう決めたら、何が何でもやるのよ

「ボールがあると思って振ること。
 ボールを打っているイメージを毎回の素振りで持つこと。
 本当に打っているように素振りをすることよ」

フック、スライス、高い球、低い球、と打球をイメージしながら、
 実際に弾道も頭の中で描くことができるようにならなければいけないの。
でもそうしながら素振りをすれば本当に何百回も振れるわよ」

「アドレスもグリップも本番と同じ。基本はしっかりとやらなくちゃダメ。
 基本を疎かにした素振りじゃダメなの。
 腰を入れた背中を伸ばした基本に忠実なアドレスで、
 グリップも左手でしっかりと握って、
 右手も親指と人差し指を締めたものにしなければダメ。

私もやり始めのときはね、これが締まってなかったの。
緩いほうが飛ぶけど、正確性がなくなるの。
 基本に忠実に素振りを行ううちに、
 自分の筋力や体格にあったスイングに自然と変わっていく。
 それが個性になるの。そこまで振り続けなくちゃ。

 だから、誰でも上手になったからと言って、
 素振りをしなくていいということはないわけね。
 毎日クラブを振ることがとにかく大切なの。継続は力なり、よ」

(素振りはいいのに、ボールがあると上手く打てない、という記者)

「それはね、ボールに当たるかどうかを考えすぎなの。
 それはどうでもいいの。
 当たるかどうかの結果に左右されない。動揺しないこと。
 結果で大切なことは当たるかどうかより、
 目標に飛んで行っているかどうかだから。

 ボールを打つときに考えることは、
 素振りのスイングで振るってこと。
 これに徹底することね」

「ボールを打つということより、
素振りのスイングをする、ということを考える。

 で、当たらなくても気にしない。
 素振りのスイングができていたかをチェックするのよ」

「でもね、形ばかりを気にして、
 思い切りクラブを振らないというのはもっといけない。
 練習では、クラブは思い切り振り抜くこと。
 ボールに当てようなんて、情けないスイングはもっといけないの」

「クラブを振ることを覚えなくて、形だけを作ってしまうと、
飛ばないスイングになってしまうの。
そうすると後で飛ばそうと思ってももう飛ばせない。
だから、まずは飛ばそうとしなきゃ。飛ばすほうが先。

スイングをよくするのは後からでもできるけど、
飛ばすのは後からではできなくなっちゃう。
だから『振ってミーっ』って私は言うのよ。
当たったら飛ぶのよ。『その調子よっ』って言うの」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
岡本綾子さんの素振り 1
岡本綾子さんの素振り 2(毎日)
岡本綾子さんの素振り 3(60秒スイング)
岡本綾子さんの素振り 4(リズム)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


岡本綾子さんの素振り 2(毎日)」への3件のフィードバック

  1. ピンバック: 岡本綾子さんの素振り 1 | ぶ厚い手帳:コピーライター中村禎の場合

  2. ピンバック: 岡本綾子さんの素振り 4(リズム) | ぶ厚い手帳:コピーライター中村禎の場合

  3. ピンバック: 岡本綾子さんの素振り 3(60秒スイング) | ぶ厚い手帳:コピーライター中村禎の場合

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です