ペニックさんから教わった練習法 その1

「ビジョン54」のピア・ニールソンさんも、世界の岡本綾子さんも、スローモーション・スイングがいい練習になる、と言っている。そして留めがこれ。

ゴルフレッスンの神様と呼ばれる、ハーヴィー・ペニックのレッドブックに同じことが書いてある。しかも3カ所に渡って。

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■思いクラブをゆっくり、スローモーションで振る
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若者からシーズンド・シチズン(シニアゴルファー)にいたるまで、ゴルフをする者は誰でも。少なくとも22オンス(約623g)はある練習用の重いクラブを持っているべきです。

ゴルフの筋肉を鍛えるためには、重いクラブを使って。いつものグリップとスタンスでスイングするのが一番です。

ゴルフには重量挙げをするような筋肉は必要ありません。ムチをしならせるような、つまりゴルフの筋肉がいるのです。

身体が痛くなるようなスイングをしてはいけません。屋外に出られなければ、屋内で重いクラブをゆっくりとスローモーションで振ることです。

スローモーションのスイングはゴルフの筋肉を鍛え、脳に正しいクラブの位置を植えつけます。

重たいクラブは、いつでも、ゆっくりであれ少し速くであれ、一定の目標にクラブヘッドを定めて振ってください。ゴルフに必要な筋肉を鍛えながら、そんな良い習慣も身につけましょう。

また別の項でも・・・

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■スローモーションドリルなら、確かなスイングが身につく
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スローモーションドリルは、自宅でできる練習法です。忍耐を強いられ、何度も繰り返すことを要求されますが、費やした時間は必ずゴルフコースに出た時に報われます。ミッキー・ライト*は、よくこのドリルを練習していました。スイングのどこかがおかしくなった時にもよく効くドリルなので、このドリルはおそらく最高のものでしょう。
*ベン・ホーガンの練習を黙って見ているのが好きだった、全米女子オープン3度優勝、ホール・オブ・フェームにも名前を残す選手)

私がスローモーションという場合、ゆっくりな、本当にゆっくりな動作のことを意味します。あなたがゆっくりやっていると思っていても、さらにゆっくりやってみてください。

まずはバックスイングのトップまで、クラブを非常にゆっくりスイングしていきます。目はボールの代わりとなる草の葉や、カーペットの模様から決して離さないこと。このドリルの練習のとき、クラブヘッドが後ろに行くのを見てしまう癖が誤って身につかないように気をつけて。

バックスイングのトップにたどり着いたら、左足のカカトをしっかりと地面に戻すと同時に、右肘を身体の脇にぴったりと引きつけます。これも非常にゆっくりやってください。

ボールに向かって3分の1あたりの距離まで、クラブを極端なスローモーションで降ろしてきます。そこでちょっと動きを止めて、止まったままその感触を確かめます。

その止まっているポジションから、再び同じことをやります。トップに向かってゆっくりとスイングし、左足のカカトを地面につけ、右肘を脇に引き付け、ボールまでの距離の3分の1あたりで止めるのです。

これを続けて4回繰り返します。我慢できなくなって、スピードを速めてはいけません。とにかく、ゆっくりとゆっくりと行うことが鍵なのです。

4回繰り返したら、やっとその先に進み、フルスイングをします。これも大変ゆっくりとやります。肘を前に突き出した高い位置のフィニッシュまで持っていき、ナイスショットの行方を見るように、頭もゆっくりと持ち上げていくのです。そこでそのポーズを静止させ、その感触を確かめます。

そして、この一連の動作を繰り返し、繰り返しやっていくのです。

これによって、あなたのゴルフを操る脳と筋肉は、ダウンスイングの始まりに体重をしっかりと下半身にかけ、その下半身を左に移動することを覚えます。決して主導することはなく、エネルギーを発散しながら、ボールの内側から両手が静かに向かっていくことを覚えていくのです。

ゴルフを操る脳と筋肉は、スローモーションでスイングを繰り返すことによって、練習場で次から次へとボールを打ち放す場合と同じように覚えることができるのです。実際には、スローモーションのスイングではミスを犯すことがほとんどないため、学ぶことの質はより高くなるのです。

さらに別の項でも・・・・

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■伝統的な完璧スイングを、毎日10回から20回行うこと
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すべてのゴルファーが目指している、あの「伝統的な完璧スイング」を作る方法を、これから紹介しましょう。

・ボールの飛球線後方に立ち、目標までのラインを見ます
・このラインを頭に入れて後ろからボールのそばに立ってグリップを決めます
・クラブフェイスをそのラインにスクエアに合わせ
・これに従ってスタンスを決めます
・少しワッグルをしてから、再びクラブフェイスをボールの後ろにセット
・そしてバケツに入った水をかけるように、フォワードプレスを行います
・グリップをちょっと押し出すわけです
・こうするとテイクバックを始めるきっかけになるわけです

・バックスイングでは、シャフトが地面と平行になったとき、
・クラブの先は上を指しています
・このとき左足のカカトが地面から離れていきます
・クラブはそのまま上げていき、
・肘を身体の前に保ちながら、
・バックスイングの頂点であるトップ・オブ・スイングまで振り上げます
・ここではクラブヘッドは、ほとんど地面を指しています

・ダウンスイングでは、左足のカカトを地面に戻すと同時に
・右肘を下げて脇につけます
・体重は左サイドに移っていき、両腕はスイングが進み
・インパクト後クロスします
・頭は常にボールの後ろ、またはそれ以上に少々動きます

・両腕が自分の前に来てフィニッシュ
・フィニッシュが良ければ、スイングが良かった証拠です
・頭を上げてナイスショットを見てみましょう

フォロースルーでは、右足がバランスを保つ助けとなります

この「伝統的な完璧スイング」で、もしバランスを崩すとすれば、
グリップが弱すぎるか、強すぎるか、またはその両方です。

家でボールを打つことなく、このスイングだけをスローモーションで行うことが大切です。この時、クラブヘッドの動きを見ないこと。いつでも同じところでスイングしてください。

カーペットの上でも、スイングする前は後ろからボールに近づくように。

毎晩このスイングを10回から20回ほど練習し、頭がやってほしいことを筋肉に教え込むようにします。重りのついたクラブをこの練習の時に使用すると、さらに効果的です。


ペニックさんから教わった練習法 その1」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: 贅沢な3人の専属コーチ | ぶ厚い手帳:コピーライター中村禎の場合

  2. ピンバック: 岡本綾子さんの素振り 3(60秒スイング) | ぶ厚い手帳:コピーライター中村禎の場合

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