篠田桃紅さんとのセレンディピティ①


「セレンディピティ」という言葉が好きです。思いがけないものを発見する、偶然の出会い、という意味です。AIに分析されて「あなたにはこれがお似合いです」と押し売りされるより、たまたま目に留まったものとの出会いのほうが、好き。偶然なんだけど、なんかそこに「見えない運命」みたいなものを感じたりします。

お正月のお笑い番組を流し見していて、それが終わったら何やらインタビュー番組らしきものが流れ始めた。聖路加病院の日野原先生が出ていたので目が止まった。つい先日、日野原先生の言葉をメモしたばかりだったから。日野原さんと上品なおばあちゃんが対談している。画面のタイトルに「篠田桃紅105歳を生きる」とある。篠田桃紅?なんか見覚えがあった。気になって引き続き番組を見ていて、おばあちゃん(篠田桃紅さん)の語りにスーパーインポーズが入る。ん?なんか聞き覚えがあるぞ・・・・。慌てて録画を始めた。その話口調に覚えがあった・・・。

一昨年の手帳を繰ってみて、あった。日比谷図書館で書き物をしていた時、偶然見つけた本があって。その中の言葉が気になってメモをしていた。その本が『人生は一本の線』という、篠田桃紅さんの本だった。その時のメモがあった。お顔は初めて見た。しかも、現在105歳だということも初めて知った。その人の表情と声が聞けるというラッキー。さすがNHKですね。メモした言葉はただの文字だけど、その人の顔と声が聞こえれば、その言葉はもっと染み込みが良くなると思います。

2017年の手帳にメモした言葉 イカン、忘れていた ちゃんと身についていなかったということか

今日メモした言葉と一昨年にメモした言葉を、『ぶ厚い手帳』に残しておこうと思います。
まずは今年の言葉。

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何かに所属しないんです、私は。
ただの桃紅篠田という絵描きとして。
なになにの桃紅じゃない。
ただの桃紅でいい。
どこの国の人であってもかまわない。
「私は日本人です」なんて偉そうに言わない。
アメリカ人ですとも言わない。
「どこの(国の)人」なんていうから戦争の種になる。
人として地球に生きていれば戦争なんて起きないですよ。
私はたくさんの戦争に出会ってきているから。
あんなバカバカしい、くだらない
一番いけないことは戦争です。

戦いをしたい人はスポーツをやればいい。
そしたらみんな面白がって見てくれる。
戦うことをスポーツに置き換えた人間は本当に頭がいい。
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「なになにの桃紅じゃない。ただの桃紅でいい」
「人として地球に生きていれば戦争なんて起きない」
グッときました。

桃紅先生は自分の昔の作品を見ようとしない。そのことに関して・・・
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昔のことを思い出していたらダメですよ、人間は。
思い出なんてものは、なるべくないほうがいい。
やはり未来。未来は必要ですよね。
過去はもうすんじゃったんだから、何があったってしょうがない。
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いい記憶もあるでしょ?という質問に対して・・・
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そんなことをいつまでも自慢していたらしょうがない。
若い時に、みんなにどーだった、あーだった、
そんなこと言ってたらバカじゃないですか。
『私、若い時、モテたのよ』なんて話をしたら、
あの人、バカじゃないですか。
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懐かしい思い出は取っておいていいでしょ?桃紅先生。
過去の仕事の成功をいつまでも自慢していちゃ
進歩がないからダメよ、ということですよね?

105歳を過ぎても過去より未来なんだなぁ。

いつが一番楽しかったですか?という質問に対して・・・
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いくつの時が一番よかったなんて言えないわ。
人間はその時その時にしかないものを大切にすべきだと思う。
ハタチにはハタチの人生がある。
30歳には30歳の人生、
40歳には40歳の。
その時は二度とないんだから。
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自分の作品の価値を問い続ける桃紅さん
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自分がものをつくって発表するなんてことは
あまりにいい気なものすぎる。
大声あげて道路を走り回っているようなもんよ。
芸術家なんてね、実に不遜。
傲岸不遜な職業よ。エラソーに。

『誰も引けないだろう、こういうは』なんていうような顔をして
下手くそなを一本引いたりして
人に見せたりしてんだから。
いい気なもんよ。
もう少し謙虚にならなきゃね。

一本ので人に見せるんだったら
そのがどれほど美しいか、どれほど力強いか。
人に何かを、気持ちがスーッとするだけでもいい、
何か力を与えるものがあるか。
そのというものに、人に見せ、
場所を取って発表するだけのものがあるのか、と。
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この「線」という言葉を「広告コピー」と置き換えてみる・・・。

一本の広告コピーを人に見せるんだったら
その広告コピーがどれほど美しいか、どれほど力強いか。
人に何かを、気持ちがスーッとするだけでもいい、
何か力を与えるものがあるか。

その広告コピーというものに、人に見せ、
場所を取って発表するだけのものがあるのか、と。
もう少し謙虚にならなきゃね。

コピーライターとして、人として、謙虚は当然だわな。

芸術家篠田桃紅さんとコピーライター中村禎を
同列で考えるのは誠におこがましいのですが
何か一つでも共通点を見つけ、
105歳の先輩の言葉からヒントをもらおうとメモしたのでした。

篠田桃紅さんとのセレンディピティ①
篠田桃紅さんとのセレンディピティ②
篠田桃紅さんとのセレンディピティ③

平成最後の年賀状


大晦日に考えた。来年のテーマは何にしようか。毎年(手書きの)手帳の初めのページにその年の目標を書くことにしています。2019年はどうするか。

『時間をたのしむ』

早い話、時間を大切に使おう、ということなんですが、ただ『時間を大事に!』と書いても、なんか堅苦しい。なんか予定調和。これじゃ心も体も動かない。日々の生活の中で、「いま、たのしいか?」と自問してみる。「あんまりたのしくない」なら、なぜたのしくないのか、やり方を変えてみようか、と考える。そして「たのしい!」となれば、その時間は有効に使われている、ということになる。

ひとりの時間を、たのしむ。
あの人との時間を、たのしむ。
考える時間を、たのしむ。
ボーッとする時間を、たのしむ。
締切までの与えられた時間を、たのしむ。
ちょっとした空き時間を、たのしむ。
限りある時間を目一杯たのしむ。

中村禎はその時間を、たのしんでいるか?と常に問うことにしよう。

そんなことを考えた2019年元旦、
あけましておめでとうございます。

という言葉をfacebookに載せました。元旦に書いてみなさんに見てもらう年賀状です。手書きの文字で書いたほうが自分の声で届く気がするから、手書きの文字で書きたかった。「いいね!」を押してくれた人にはこの原稿用紙の年賀状が届いたということ。切手を貼って出すよりも、多くの人に見てもらうことができました。メッセージをくれた人には、こちらからも言葉を返せる。年賀状は、その人の気持ちとボクの気持ちがつながることが大事だと思うので、郵便局にはわるいけど、こういうカタチの年賀状もいいんじゃないかと思ったのでした。

ロシアより愛をこめて⑧ルジニキに日の丸

ポルトガルも赤、モロッコも赤。

 

2018年6月20日(水)

今日は一日、モスクワ。今日は心配ごとがほぼない一日。決勝戦が行われるメインスタジアム、ルジニキでポルトガルvsモロッコ観戦。しかも試合後に友だちと合流して夕食を一緒にできる予定。試合のチケットは個人で手配して取るのだが、同じ試合を見る友だちがいれば、スタジアムで会うことができる。予定が合えば、そこで会えるという安心感。

今日は何を着て行こうかと考えて、やはり日本代表ユニで行くことにする。だって昨日、勝ったから。ポリエステル100%だし、寝台車では着替えて干してたので、汗臭くなんてないですよ、ほんと。

誇らしい日の丸



地下鉄でモロッコサポーターに挨拶「サラーム・アライクム」W杯では「国旗」のパワーがすごい。必需品だわ。

で、モスクワの街を日の丸を胸に歩く。自然と威張ってる自分がいます。だって昨日、勝ったから。なんか誇らしげ。地下鉄駅ですれ違うロシア人からも「Good Game!」みたいな笑顔を向けられる。W杯で勝つと、こういう気持ちになるんだな。日本人であることが、日本代表のユニフォームを着ることが、こんなに誇らしいなんて。初めての経験だった。

地下鉄1号線でスポルチーヴナヤ駅へ。駅を出て真っ直ぐ歩くとそこがルジニキスタジアム。道路の高架下をくぐるともう見える。スタジアム一帯が広大な公園のようになっていて、スタジアムの座席まではまだあるけれど、もうすでに「スタジアムに着いた」という気持ちになれる。

ルジニキスタジアムで感心した点があった。それは座席の色。一色ではなく、ブラウン系の濃淡で構成されていること。それもアトランダムに。つまり空席が目立たないよう工夫されているのだ。(ポルトガルvsモロッコはほぼ満席だけど)普通のスタジアムの座席はブルー一色とか赤一色とか。空席だとそのシートの色がカタマリで見えてしらけてしまう。それがない。こういうところ、新国立競技場も真似してほしいなぁ。


これがスタジアム全空席の状態、に見えないでしょ?

座席の色。感心した。

試合を見に来た、というより、生でクリスチアーノ・ロナウドを見たくて来た。サッカーの試合自体はテレビのほうがはっきり見える。スローでもう一度見れる。スタジアムで「見る」のは「観る」という字のほうが合っているかもしれない。どちらも「観戦」なんだけど、スタジアム観戦は「観察」というか「目撃」というか「立会い」の感覚。

 


ポルトガルも赤、モロッコも赤。スタンドは真っ赤っか。ボクの席の周りはモロッコだらけ。モロッコの応援はシンプルで強い。一部のグループが応援の歌を唄うのではなく、全員の大声が揃っている。シンプルな声援だから初めての人もすぐ真似できる。参加できる。その声の塊がゴール裏からU字型の観客席からピッチに届く。日本の応援もこうならないかなぁ。

試合は、幸いなことに、クリスチアーノ・ロナウドのゴールを見ることができた。欲を言えば、こっち(自分の席に近いほう)のゴールにも決めて欲しかったけど。

逆光で失敗。もっとアップで撮っておけばよかった。やっぱり気持ちが高揚してたんだなぁ。ロシア最高スマイル、ベスト3に入る笑顔。

試合後は、それぞれ単独で観戦している友だち二人と待ち合わせ。何しろ広大な敷地なものだから待ち合わせの場所をどこにするかで、少々手こずる。これにもfacebookのメッセンジャーが役に立った。目印の写真を撮って送る。大きなレーニン像があったので「その背中のほうにいます」とか。ボク以外の二人は無事合流。すでにレーニン像を通り過ぎていて、もっと駅に近い場所で合流できた。やはり日本代表のブルーを着て行ってよかった。その二人も日本代表ユニだったので見つけやすかった。今日は日本代表ユニで、大正解。
『レーニンの背中』でも迷う

地下鉄で一駅戻ったフルゼンスカヤ駅近くに宿泊しているもう一人の友だちと合流して、シーフードレストランへ。それぞれ宿泊ホテルが違っても、旅程が違っても、こうして会って食事ができるシアワセ。W杯は一人で来ても、なんとかなるもんだわ。それもこれも、ブラジルW杯の日の丸ハチマキ大作戦の説明会に行ったから。そこから顔見知りができ、日本でサッカーサポーターの集会に行き、またそこで知り合いになり。自分も日の丸ハチマキ大作戦に加わることで友だちができ、その輪が広がってきた。有難いことだ。


シアワセな時間が終わり、みんなそれぞれ宿に帰っていく。ボクはまたあの『走らない寝台車』32番の箱に戻る。ちょっと淋しいけど、明日はサンクトペテルブルクの普通のホテルだ、がんばろう。


ロシアより愛をこめて一言

『W杯では日本代表として、どこかに国旗を身につけるべし』

本日出会ったお友だち

○吉田祐介さん@ルジニキスタジアム
○ユージーさん@ルジニキスタジアム
○板谷浩男さん@ポルトガルvsモロッコ戦
○志村岳さん@ポルトガルvsモロッコ戦

○Masashi Peco Satoさん@ルジニキスタジアム〜フルゼンスカヤ駅〜カフェフレスコ
○高見沢徳明@ルジニキスタジアム〜フルゼンスカヤ駅〜カフェフレスコ
○Mitsutaka Kurata ミツさん@カフェフレスコ


ロシアより愛を込めて①はじめの一歩
ロシアより愛を込めて②チケットの戦い
ロシアより愛を込めて③準備を楽しむ
ロシアより愛を込めて④いざモスクワへ
ロシアより愛を込めて⑤決戦はサランスク
ロシアより愛を込めて⑥長い一日(前半)
ロシアより愛を込めて⑦長い一日(後半)
ロシアより愛を込めて⑧ルジニキに日の丸
ロシアより愛を込めて⑨近日公開
ロシアより愛を込めて⑩近日公開

ロシアより愛をこめて⑦長い一日(後半)


2018年6月19日(火)後半

14:55 選手入場 緊張する。ゴール裏の3列目。なんならすぐにでもピッチに降りられるほどの距離。20年前のフランスW杯で初めて聴いた「君が代」には涙が出てきたけど、あれから何回かW杯で「君が代」を聴いたので、もう泣かない。気合いを入れて15:00 キックオフ。

日本代表はリラックスして試合に入れたように見えた。のびのびとやっているように見えた。そんな開始わずか3分で声が枯れた。日本PK獲得。しかも目の前のゴールで。誰が蹴る?おお、香川行くか。よし。日本サポーターが多い方のゴールに蹴れるから多少は心強いんじゃないだろうか。

オーーーーーーーー!!!!!!!
ゴォーーーーーーーール!!!!!!!
よっしゃ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!

周りのみんなと抱き合う。良かった〜入って。でもまだ試合開始6分。ちょっと早すぎるけど、ま、いいか。最悪同点で引き分けても初戦勝ち点1ならいいか、とか弱気な考え。いや、でも勝ちたい。

緊張の時間が続く。こっちのゴールに攻め込む日本代表。左サイドののとこだけ陽が当っていて暑そう。そのせいじゃないだろうけど、にイマイチいつもの伸び伸びした感じがない。緊張しているんだろうか。初出場の選手にはゴールを決めて欲しい。

前半39分。向こう側のゴール付近でFKのファウル。ウソ?入っちゃった?壁の下を通すシュートが川島の脇をすり抜ける。スロー再生のヴィジョンで見ると「なんで止められないんだ!」って思うけど、あれはスローだからね。実際は目の前でも、手の1cm先でも、止められないもんは止められない。入ったもんは仕方がない。切り替えていこう。前半は1:1で終了。日本サポーターたちの表情も落ち着いている。まあ、1:1でいい出来じゃない?みたいな余裕も感じられた。

後半が始まる。後半15分あたり。59分経過したあたりで、コロンビアの背番号10番、ハメス・ロドリゲス投入。ケガで本調子じゃないみたいだけど、怖い選手が入ってきた。ブラジルW杯コートジボワール戦、リードしていたのにドログバが入ってきて流れが一気に変わった悪夢が蘇る。いやん。でも、あの時のドログバほどハメスにはオーラがないように感じた。なぜだろう。ドログバの方がハメスより、顔が怖いから? やはりケガの影響なのか、実際ハメスのプレーにはあまり怖さを感じなかった。

70分。香川に替えて本田。1:1であと20分。頼むぜ本田。この時、コロンビアサポーターの方が嫌〜な気がしたんじゃないだろうか。何か持っている選手だから。で、73分。本田のCKから大迫ヘッド!入った?入った?向こうのゴールなのでよくわからない。でも、

よっしゃ〜〜〜〜〜〜!!!!!
ゴォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ル!!!!!!

実際は、「誰?誰?誰が入れた?」だったと思う。ビジョンでもう一度見て、また大歓声。

あと15分。息がつまる時間が続く。しかし、退場者を出し10人で戦うしかないコロンビアにもう怖さは残っていなかった。(正直に言うと、ボクはコロンビアが一人退場したことを試合終了まで知らなかった。日本がPKを獲得して周りのみんなとハイタッチしていて、退場のシーンを見ていなかったのだ。なんかコロンビア、怖くないなぁ、と思っていたけど、あらま、10人だったのね)

で、試合終了のホイッスル。
やっったぁ〜〜〜〜〜〜〜。勝っったぁ〜〜〜〜〜〜〜。
ボクの目の前の列のレインボーヘアのヨコヨコさんは泣いていた。わかるよ、だってW杯で日本が勝つ試合に立ち会えるなんて。今までずっと日本代表を応援してきて、目の前でW杯の勝ち点3を取った瞬間。そりゃ泣いてもいいでしょう。

試合後、大迫に声をかける生出さん(ブルーの柔道着とブルーのドレッド)そして泣き崩れるレインボーボンバーヘッドヨコヨコさん背番号9

日本代表は勇敢に戦ったと思います。立派な試合でした。ありがとう。スタジアムを出た帰り道、たくさんのコロンビアサポーターたちが「コングラチュレーション!」と握手してくれた。今まで日本が南米の国に勝つことはなかったんじゃないだろうか。しかもW杯の舞台で。


完全なアウェイだったね

普通ポリ〜スは撮影させてくれないんだけど、扇子に書いたロシア語の発音を教えてって話しかけたら、写真OKしてくれた。今のところ、ロシア人最高スマイル。

幸せな帰り道。思えば、W杯で日本が勝った試合を初めて見た。ああ、勝つとこんな気持ちになるんだ〜と思った。自然と笑顔になっていたんじゃないだろうか。日本人サポーター同士でハイタッチをしあい、コロンビアサポーターたちとは「グッドゲーム!」と肩をたたき合い。ああ、これがW杯の幸せなんだなぁ。初めて知った。

 

今日はこれから楽しみがある。ブラジルW杯で友だちになったペコさんたちと合流して、サランスクのお店で打ち上げだ。サランスクに宿泊している人も、深夜の列車にまた乗る人も、集まる。ああ、なんて幸せ。

20人くらいで予約されていたお店に続々と知った顔がやってくる。そこで初めてお名前を伺ったんだけど、さっきのゴール裏で抱き合ったレインボーヘアのヨコヨコさんブルーの柔道着&ブルーのドレッドヘアで海外メディアにバンバン撮られていた生出さんもいて、友だち申請させていただいた。

そこに集まったサポーター仲間は、いわゆるコアなサポーターたちで、いろんな外国で日本代表の試合を応援してきた人たちばかり。もちろんみんなそれぞれのお仕事をしながら、時間とお金を作って行動している。よく「W杯を見に行く」と言うと、「いいよね〜」と単純に羨ましがられるけど、ここに来ているアフォーターたちは、自分の仕事を調整し、自分で時間とお金を工面して、自力でここに来ている人たちだ。羨ましいと思うなら、努力と犠牲を払って来ればいい。そして、今日のような日に出会えることもある、ということ。

時間はたっぷりある。今夜は01:24サランスク発のFIFA寝台列車でモスクワに戻るだけ。列車組で夜のサランスクを歩く。日の丸をマントのように背負って歩いていると、コロンビア人やロシア人たちが「ジャ〜パン!フォート!フォート!」と寄ってきてくれる。写真に声は入らないが「ニッポン!ニッポン!」と叫びながら。名前も知らないロシア人、再会することもないだろうロシア人たちだけど、一生記憶に残るだろう人たちと出会った。
しあわせな日本人たち

『ニッポン!ニッポン!』歓喜でブレブレ

応援ありがとう!ハチマキあげる!

応援スパシ〜ヴァ!ハチマキしてくれてありがとう!

深夜24時過ぎ。サランスク駅。多くのコロンビアサポーターたちも寝台列車を待っている。丸一日のサッカー観戦。W杯はただのスポーツ観戦じゃない。サッカーを目撃するための旅、W杯という祭りに参加する旅なんだと思う。苦労して長時間列車に乗り、一日歩き回り、勝ってうれしい、負けて悔しい。で、それぞれの宿に帰っていく。サランスク駅の床に寝っ転がって出発時間を待っているコロンビア人や自分たちを見て、そう思った。

みんなクタクタ

01:24サランスク発モスクワ行き Train No.583 15号車21番
4人のブース、ボク以外はコロンビアだった。しかも二人は若い女の子。カーテンなし。疲れていたこともあって、特に会話もなく、寝た。翌朝モスクワ・カザンスキー駅に着いて「Go Together Round16, Good Luck(日本と一緒にコロンビアもベスト16まで行こうね)」と挨拶して、別れた。

帰りの寝台車。隣と上がコロンビアの女の子。

 

ロシアより愛をこめて一言

『負けた悔しさも、勝った喜びも、行った人にはかなわない』

本日出会ったお友だち

○広島の船乗り青年@FIFA列車〜サランスクスタジアム
○横浜からのご夫婦@FIFA列車
○Masashi Peco Satoさん@サランスク駅とお店
○池田重之さん@サランスク駅&スタジアム
○懸田弘章さん@サランスク駅&スタジアム
○萩谷賢さん@サランスクスタジアム
○金原麻愉さん@サランスクスタジアムとお店
○ヨシダのハルコさん@サランスクスタジアム
○生出明浩さん@サランスクスタジアムとお店
○よこよこ横山誠人さん@サランスクスタジアムとお店
○吉田祐介さん@サランスクスタジアム
○鈴木洋平さん@サポ村集合場所
○山西栄輔オコチャ夫妻@サランスクのお店
○深井隆幸さん@サランスクのお店〜ファンゾーン
○平山 みよ子さん@サランスクのお店〜ファンゾーン
○梶本 恵理子さん@サランスクのお店〜ファンゾーン
○ Kyo Katoさん@サランスクのお店〜ファンゾーン
○高見沢徳明さん@サランスクのお店〜ファンゾーン
○阿久津智紀さん@サランスクのお店〜ファンゾーン
○松本貴弘さん@サランスクのお店〜ファンゾーン
○村中雪菜さん@サランスクのファンゾーン
○渡辺伸一朗さんご夫妻@サランスク駅の芝生

あ〜うれしかったッ。

ロシアより愛を込めてはじめの一歩
ロシアより愛を込めてチケットの戦い
ロシアより愛を込めて準備を楽しむ

ロシアより愛を込めていざモスクワへ
ロシアより愛を込めて⑤決戦はサランスク
ロシアより愛を込めて⑥長い一日(前半)
ロシアより愛を込めて⑦長い一日(後半)
ロシアより愛を込めて近日公開
ロシアより愛を込めて近日公開
ロシアより愛を込めて近日公開

もしボクがクレラップの社長だったら

 


我が家はクレラップを愛用しています。551の豚まんを冷凍しておいて、ラップに包んでチンします。その時、キッチンの上の棚からラップを取り出そうとするのですが、ラップには大中小の3サイズがある。22cmの中くらいのサイズが欲しいとき、いつも「えっとえっと、どれだっけ?」となる。「50m」とか「20m」とかの数字の方が大きく表示されているから、そっちが先に目に入るのです。

「15cm」「22cm」「30cm」かがわかりやすいように表示せんかぃ!と思います。使う人はだいたいサイズ違いも使うんじゃい!なんで、「50mも長いです」とか「20mもあります」と自慢するのか? そうか、これはきっと売り場で長い方が得ですよ、と目立ちたいんだ。つまり、買わせることを優先して、使う人のことを第一に考えていない、ということじゃないだろうか。

ボクがクレラップの社長なら、『お客さんは棚に入れて、そこから出して使う。そのとき、何センチのサイズかわかりやすいように、15cm、22cm、30cmをわかりやすいパッケージにせよ』と言うでしょう。もし仮に、営業部長が「売り場で長さを誇張しないと売れないんです」と言うなら、よしわかった。こっちの面はこれでいいとしよう。『じゃあ、逆側の面にセンチメートル表記だけにせい!』と。

売りっぱなしより、長く使ってもらうことの方が大事だと思うんですよ、ボクは。

551の豚まんを食べるたびに、思うこと。初めて書きました。あースッキリした。

ロシアより愛をこめて⑥長い一日 (前半)


2018年6月19日(火)

長い、歴史的一日のはじまり。この日の記憶を時間を追って書くと、何文字になるだろう。そんなダラダラした文章は読んでもらえるのだろうか。と思いつつ書いてみよう。ほぼ24時間の記録。(長文になりそうなので、「ですます調」ではなく「だ調」で書いてみます)

01:10 モスクワ・カザンスキー駅発 Train No.581 15号車21番 寝台車は4人で一つのブース。あとの3人はどんな人だろうかと、やや不安に思っていたら、みんな日本人でちょっと安心。もう時間も時間なので、各々シーツを張って枕と毛布にカバーをつけて寝ましょう。ボクは2段ベッドの下。一人なので2階だと自由に動けないだろうと思って。思ったほどオンボロでもなく、かといって綺麗すぎず。まあ。ロシアかな、という感じの寝台列車。出発前の車内には冷房が入っておらず、もしこのままなら完全な収容所状態になるけど、まさかね。出発したらエアコンが入ってひと安心。ベッドを仕切るカーテンがないのには驚いたけど、ま、いいか。

隣の14号車にブラジルW杯キッカケで友だちになった永沼美香さんが友だちご夫婦と乗っているとわかっていたので、行ってみようとしたら、例の「笑顔の研修」を受けていない方のおばさんに「移動はダメ」みたいなポーズをされてしまって断念。じゃ、寝るか。

モスクワとサランスクの間の線路はまっすぐ

早朝、目が覚める。どこかの駅に停車している。先に出発しているナベさんたちからのFBメッセンジャー情報によると、途中の駅で何度も停まるらしい。確か、モスクワーサランスクの距離は500kmほどだから、東京—大阪くらいのはず。なんで10時間もかかるかというと、途中で何度も停まるから。貸切なのだからノンストップで行けばもっと早く着くのにと思っても、無料だし、仕方ないか。朝早く着いても試合開始は午後3時だし。

まもなく11:10の到着予定時刻。車窓からサランスクアリーナが見えた。興奮。今日、あそこに行くのだ。
ここで降ろして、くれないか

11:10サランスク駅到着。駅前は日本人サポーターがいっぱい。知ってる顔を何人も見つけることができ、うれしくなる。みんな旅程はまちまちでも必ず集合する場所、それがスタジアム。広いスタジアム、広い街なんだけど、なぜか会える。ま、日本代表の格好をしているから見つけやすいというのもあるんだけど。駅前で太鼓の音が鳴り始める。ドンドンドン!ニ〜ッポン!ドンドンドン!ニ〜ッポン!ドンドンドン!♪おーバモ、ニ〜ポ〜ン!ニッポン!ニッポン!ニ〜ポ〜ン!はい、はい、はいはいはい。紋付ハカマ、白い日の丸ハットの池ちゃんだ。池田さんはサポーターの兄貴分のような人で、日の丸ハチマキ大作戦の言い出しっぺの一人でもある。東京でも何度も一緒に飲んだ友だち。ハイタッチをしてイェ〜い。
あ、池田さんだ!あ、懸田さんだ!

駅からスタジアムまでは特にシャトルバスがある風でもなく、歩いていける距離なのでぼちぼち歩こうとしていたら、寝台列車で同じブースだった若者を見つけた。彼は広島でサッカーをやっていて、高校の時、大迫の高校と対戦したこともあるらしい。長期航路の船乗りで、海の上からインターネットでチケットを取って、今回一人でW杯にやって来たという。一人で初参加なら一緒にスタジアムまで行こうぜ、と一緒に歩くことにする。歩いて2、30分かな。地図を見なくても、日本サポーター、コロンビアサポーターがぞろぞろ歩いているから道はわかる。大通りが歩行者専用になっていて、見渡す限りまっ黄ッ黄。なんでこんなにコロンビアが多いの?2014年ブラジルのクイアバのコロンビア戦の時より多くない?ここはロシアだぜ?ブラジルより遠いのにすごい人数のコロンビアサポーターたちがやって来ている。日本はまだまだ負けてるなぁ、と感じてしまう。


船乗りの青年の指が入っちゃってるけどいい写真なので。ブラジルのとき先に帰る友だちから託された日の丸。ポルトガル語とロシア語で『日本を応援してください』と書いたつもり

スタジアムが大きく見えて来た。広場にBBQの出店が。ほとんどまっ黄ッ黄。船乗りの青年と腹ごしらえに寄ってみることに。カタコトの英語でコロンビアサポーターたちと話す。W杯では「Where are you from?」という会話は必要ない。みんなユニフォームを来ているからね。「コ〜ロ〜ンビャ!コ〜ロ〜ンビャ!」「ニッポン!ニッポン!」「コ〜ロ〜ンビャ4、ニッポン0!」「ノーノーノーノー!コロンビア1、ニッポン1(と妙に現実的に言ってみたり)」この中にブラジルのクイアバにも来ていたコロンビア人もいるんだろうな。あそこですれ違っていたかもしれないコロンビアサポーターもいるんだろうな。W杯で複数対戦した国とは仲良くなれる気がする。実際、コロンビアサポーターはいい奴が多かった印象がある。

コロンビア村かと思ったBBQエリア
敵かと思いきやコロンビアユニを着たフランス人で、日本を応援しているというのでハチマキあげる

20年前のフランスW杯初戦トゥールーズでのアルゼンチン戦。チケット騒動に巻き込まれ、試合直前までスタジアム周辺を駆けずり回っていたことを思い出す。20年経って、自力でチケットを取り、自力でスタジアムまで来て、余裕を持ってロシアのビールを飲みながら、バーバキュー食べている。トゥールーズでは、そんな余裕は全然なかったなぁ、としみじみ。さ、スタジアムへ入りますか。

GATE5まで歩き、セキュリティチェックを通過し、LEVEL3まで階段を登り、Dブロックまで行き、No.127入り口でチケットを見せて、中に入ると・・・これがW杯だ!ボクは2018年ロシアW杯に来たんだ、と実感する瞬間です。
W杯に来た、の瞬間

席はゴール裏の前から3列目なので階段を降りて行くと、途中でみんながいた。イェ〜いのハイタッチをしながら。太鼓の池ちゃんが言っていた。『W杯は同窓会のようなものだよ』と。4年に一度、みんなが同じ場所に集合する。よく会う仲間もいれば、4年ぶりに会う仲間もいる。黙っていても日本戦のスタジアムに集まってくる。フランスのトゥールーズだろうと、ブラジルのクイアバだろうと、ロシアのサランスクだろうと。ほんの一瞬でも知った顔に会えるという幸福は、W杯ならではのものだと思う。ただのスポーツ観戦とはわけが違う。世界中からサッカーバカが集まるお祭りなんだもの。サッカーバカな友だちがいることが何と幸せなことかと思い知る、それがW杯かもしれない。

キックオフまで30分。この日は長いので、次回へ続きます。

ロシアより愛をこめて一言

『W杯は同窓会のようなものだよ』

ロシアより愛を込めてはじめの一歩
ロシアより愛を込めてチケットの戦い
ロシアより愛を込めて準備を楽しむ

ロシアより愛を込めていざモスクワへ
ロシアより愛を込めて⑤決戦はサランスク
ロシアより愛を込めて⑥長い一日(前半)
ロシアより愛を込めて⑦長い一日(後半)
ロシアより愛を込めて近日公開
ロシアより愛を込めて近日公開
ロシアより愛を込めて近日公開

ロシアより愛をこめて⑤決戦はサランスク

ロシア語表記の行き先表示 СаранскFIFA 01:10とあるのがボクが乗るサランスク行きのFIFA無料列車

今日の予定

2018年6月18日(月)
今日の予定は深夜(19日)01:10発のFIFAが手配してくれる無料寝台列車に乗って、コロンビア戦のサランスクへ向かうこと。仕事友だちの渡辺伸一朗さんご夫婦も同じカザン駅からの列車(発車時刻は別)なので、夕食がてら夜に合流することに。それまで自由行動。

笑わない国鉄職員。この人は「笑顔の講習」を受けてなかったみたいです。しかし、「乗るのはここのカザンスキー駅じゃなくて、地下鉄でひと駅行ったクールスカヤ駅から乗るのよ」と地図で念をおしてくれた親切な女性でした。

21日からサンクトペテルブルクへ列車で移動します。その予約はすでにWEBで完了してるんですが、そのチケットを受け取りにカザンスキー駅に行って確認することに。午前中に駅のみどりの窓口的な場所へ。係りの人はロシア語しか喋らないので、ここでもW杯のために集められたボランティアの若者たちが英語で通訳をしてくれます。助かるわぁ。

図案として認識する駅名「アホートヌイ・リャド」カタカナでもわかりにくい駅名

お昼からは特に予定もないので、昨夜山西夫妻と行った街(赤の広場がある街)アホートヌイ・リャドに行ってみることに。地下鉄コムソモーリスカヤ駅のホームで、昨日は乗る方向を間違えたので、今日は間違えないぞと行き先の駅を確認していたら、ロシア人の若者に英語で声を書けられました。「May I help you?」行きたい駅名を見せると、ああ、こっちだ。ボクも行くからついて来い的な。ま、駅名のスペルを読むのに時間がかかるけど、行き先くらいはわかるんですけど、一応親切に従いました。こういう時って、ちょっと疑っちゃうんだよね〜。外国で親切にされることに慣れてないから、気をつけないとあとでヤバいことになるかもしれない、と疑ってかかってしまう。あとでガイド料をよこせ、みたいな。(モロッコでそういう経験があるので)よくないことはわかっているんだけど、ま、用心するに越したことはない。

ミハイロフ いいヤツ

結局その彼と赤の広場へ。なんでも海軍士官みたいで、カッコイイ帽子をかぶって見せてくれた。(これは信用させるための偽物かもしれない!とまた疑ってしまう)赤の広場にはX線ボディチェックのブースを通らないと入れない。なんともまぁ。広場には世界各国のユニフォームの人人人。彼がかっこいい帽子を被っているものだから、いろんな外国人が寄ってきて「一緒に写真を」と言ってくる。その度にボクは待たされる。タレントのマネージャーじゃねえよ。それに付き合うのも疲れるので「一人で歩きたいから」と彼と別れることに。たくさん写真も撮ってくれた。名前を手帳に書いてもらった。ミハイロフ。いいヤツだった。ちびっと疑ってごめんね。
4年前のブラジルと同じシャツだ

夜、カザン駅近くでナベさん夫妻と合流。その連絡はすべてFBメッセンジャーで。駅近くのテレビのある、ビールの飲めるお店をナベさんに見つけてもらいました。そのお店の地図や、文字の地図や、目印になる建物の写真などもFBメッセンジャーで送ってもらい、まったく迷わずに合流できました。(さすがCMプロデューサー!ツボを心得ていらっしゃる!)そのイングリッシュ・パブにはイングランドサポーターらしき人たちが。21:00からイングランドvsチュニジアが始まるのです。W杯のいいところは、スタジアムじゃなくてもこうしたお店のテレビをその国のサポーターと一緒に見れるところ。日本の試合じゃないのでお気楽です。あーとか、おーとか言ってるだけ。これが日本の試合だったら緊張しちゃって見れたもんじゃない。外国語は喋れなくても、選手の名前が世界共通語になります。

目印になる建物の写真も送ってもらって

パブの入り口の写真も送ってもらって初めての街でもノープロブレム

日本戦以外のW杯は、ホントに気楽に観てられる

会えて良かった。奥様と3人で会うのは2014年のブラジルW杯のリオデジャネイロ以来。

23:00過ぎ。隣のスーパーマーケットで食料・飲料を買って、そろそろ駅に行きますか。その夜のサランスク行きはカザンスキー駅から何便も出る。FIFAの観戦チケットがある人は無料で予約できる寝台列車です。駅に行くと知った顔、顔、顔。みんな出発時間は違うけど、ここで多くの日本人サポーター、しかも知り合いの顔に会えるのは心強い。ホッとします。ほとんどがブラジルW杯の時に知り合った人たちばかり。その人たちとは、ブラジルW杯の説明会でも会ったし、ブラジルでも会ったし、帰国後の飲み会や、なでしこなどテレビ観戦会でも会ってる。こういうアフォーターたち(アホだと呆れられるくらいとことん楽しむサポーターのこと)と知り合いになれたことで、このロシアW杯がグッと楽しめるものになったのは間違いないです。ほんと、ありがとう、です。実際に会っていなくてもfacebookなどでつながっていれば、実際会った時に「やぁ久しぶり」から始めることができます。これからのW杯観戦の必需品、それは「人とのつながり」だと思います。

時間差で英語表記も出る

「私たちは00:50だからお先に」
「ボクは01:10だからそろそろ行きます」
「ウチらは02:00発だからまだだわ」
とフードコートのベンチに集まった日本サポーターたちがそれぞれの寝台列車に乗り込んで行きます。これから約10時間の移動。ほんじゃ明日、決戦の地、サランスクで!

サランスクへの出発前。コロンビア戦のみ観戦の弾丸ツアーで来た萩谷くんと。明日、あの感動を目撃することになるとは・・・。

ロシアより愛を込めて一言。

『W杯の現地で知り合いに会えることほど心強いものはない』

本日出会ったお友だち
○ミハイロフさん@コムソモーリスカヤ駅〜赤の広場(モスクワ)
○渡辺伸一朗さん多恵さんご夫婦@カザンスキー駅近くのパブ
○萩谷賢さん@カザンスキー駅(ブラジルW杯で)
○懸田弘章さん@カザンスキー駅(ブラジルW杯で)
○よこちんさん@カザンスキー駅(ブラジルW杯で)
○板谷浩男さん@カザンスキー駅(ブラジルW杯で)
○伊藤綾香さん@カザンスキー駅(ロシア前の集会で)
○ブルーのドレッドヘアの生出明浩さんと、レインボーパーマのヨコヨコさん(横山誠人さん)も、この場所にいました。髪の色がインパクトあったので覚えていたのです。このときはまだ、翌日の夜、友だちになるとは思っていなかった。コロンビア戦のゴール裏、すぐそばの席で日本の勝利をよろこび合う仲になろうとは。誰にも予測できませんでした。

ロシアより愛を込めてはじめの一歩
ロシアより愛を込めてチケットの戦い
ロシアより愛を込めて準備を楽しむ
ロシアより愛を込めていざモスクワへ
ロシアより愛を込めて⑤決戦はサランスク
ロシアより愛を込めて⑥近日公開
ロシアより愛を込めて⑦近日公開
ロシアより愛を込めて⑧近日公開
ロシアより愛を込めて⑨近日公開
ロシアより愛を込めて⑩近日公開

ロシアより愛をこめて④いざモスクワへ


2018年6月17日(日)
いよいよ出発の日です。今回の旅は基本一人なのですが、途中の行程で友だちと合流できるように計画しました。とくにFCバッカーノの友だち山西くん夫妻とは宿は別々ですが、行き帰りの飛行機も一緒だし、コロンビア、セネガル戦を含む4試合一緒なので心強い。お互いのスタジアムの座席番号も確認済み、お互いのホテルの場所も確認済み、旅程はそれぞれだけど、試合の日はスタジアムで会えます。お互いの座席番号がわかればそこで会えるし、スタジアムで待ち合わせ場所を決めておけば、試合後に会える。そのためにもfacebookのメッセンジャーは必需品でした。

まず成田空港。12:00発アエロフロート261便。モスクワまでのフライトは10時間。ブラジルに行った時のことを思えば、めちゃ近い。しかも同じ便に友人夫妻も一緒となれば、心強いフライトです。

 
飛行機に乗るとまず、時計を現地の時間に合わせる。そして現地のお酒を入れて体を馴染ませていく。まずはロシアの白ワインから。

モスクワへはほぼ初めてのフライト。「ほぼ」というのは昔、トランジットで夜中のモスクワの何処かの空港に降りたことがある、という程度。1985年頃、初めてパリへロケに行きました。その当時はまだヨーロッパへの直行便はほとんどなく、アンカレッジ経由。モスクワ上空が飛べなかったからじゃなかったかな。何年かして、やっとモスクワ経由パリ行きという便ができ、アンカレッジ経由に比べて断然早くなってラクになったという記憶があるのです。たしか東京—アンカレッジ(9時間)、アンカレッジーパリ(10時間)じゃなかったかな。それが東京—モスクワ(10時間)、モスクワーパリ(4時間)みたいな。だから東京—モスクワ(10時間)なんて近い近い。なにより2014年にアブダビ経由でブラジルに行ったので、飛行機であれより遠い場所はないのだから、もう何も怖くありません。どこへ行くにも「ブラジルよりは近い」のだから。

こうやって見ると、東京ーモスクワと東京ーアブダビ(サウジアラビアの西側)はほぼ同じ距離だな。アブダビからサンパウロのほうが遠かったから、ブラジルはやっぱり遠いわ

アエロフロート261便のLUIZAは笑わない。他のCAさんはまぁ愛想笑いくらいはするし、むしろ男性のCA(スチュワード?)のほうが愛想がよかったけど、彼女だけはずっと無表情。よし、絶対ニッコリさせてやろう、とワインのお替りなんか頼む時、こっちが目一杯ニッコリしてみる。だけど、全然ダメ。ビクともしない。飛行機を降りるときもニッコリ「спасибо!スパシーヴァ!(ありがとう!)」「до свидания ダスビダーニャ!(さようなら!)」と陽気に微笑みかけてみるものの、LUIZAは「・・・」とうとう最後まで無表情でした。(LUIZAの写真を撮りたかったんだけど・・・できなかった・・・)

この兄ちゃんはまあまあ朗らか

まあ、ロシアの人が全員笑わないってことはないんだろうけど、出発前のニュースが言ってました。W杯で世界中から観光客がやってくるというので、ロシア国鉄の職員たちが「笑う練習」をしている、というのです。ニッコリ接客する練習。ホンマかいな、でした。ロシアはきっと寒い国だから、口角が上がらないんだ。ほおの筋肉が寒くて動きにくいんだ、と思うことに。でも今は夏じゃん?

ロシア語キリル文字に目を慣らす

無事モスクワ、シェレメーチェボ空港に到着。無事に荷物も出てきてひと安心、でもなくて、これから緊張する大事な仕事があるのです。①空港のFIFAブースを探して、残りのチケットを発券してもらうこと②ネオマネーのカードで現地のルーブルを引き出すこと③(ボクは日本からSIMカードを入れ替えて行ったけど)空港で現地SIMを手に入れること④空港から市内へのエクスプレスに乗ること。こういう時、一人じゃないほうが心強いんですよ。こういう時は知らない日本人同士でも情報交換しながら助け合います。

チケットを発券しているとき、友だちに会いました。久保田淳さん。ブラジルW杯の時にお世話になったサポ村ツアーの、帰国後の飲み会で知り合ったベテランサポーター。「あそこのキャッシュマシーンは壊れている」「FIFAの発券機は奥に並んだ方が早い」「空港エクスプレスは4人だと安い」などひとりよりふたり、より3人4人の方が新しい情報が手に入りやすくなります。市内に着いて、ボクと久保田さんはホテルの方向が逆。地下鉄のホームで「私のホテルはこっちだから、中村さんは向こうの電車だね、じゃまたスタジアムで」と別れました。乗ってみて行き先表示を見てみると、あれ?逆じゃね?次の駅で降りて、向かいのホームの逆電車に乗って無事にコムソモーリスカヤ駅へ。てことは、久保田さんも逆に乗っちゃったってこと。大丈夫かな?ま、でも、乗った路線は環状線だからいずれ目的の駅に着くけどね。

一人じゃないと友だちに荷物を見てもらいながらトイレにも行ける

シェレメーチェボ空港到着時のあれこれを文章にして、facebookグループ『ロシアより愛をこめて』にアップしました。明日以降に到着する人たちへの最新情報として。こういう地味な情報が貴重だったりするんです。

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中村 禎【これからロシアへ出発する人へ】
無事モスクワに着きました。

●アエロフロートは事前にwebチェックインをしておくと成田のチェックインの列が短いほうに並べます。
●モスクワ、シェルメーチェボ空港は入国して出たとこからずっと左に行くと一番奥にFIFAの発券マシンがあります。ファンIDも発券する人は並びますが、クレジットカードで発券できるので奥の2台の赤いマシンの方へ。生年月日を入れて顔写真を撮って発券。行った時は紙がキレてたけど入れ替えてくれてOK。
●NEOマネーのカードでルーブル。その日は7,500ルーブルまでしかできませんが、無事現地マネーゲット。友だちはそこでSIMを買って入れ替えてもらって即開通。ボクはタイのSIMを日本から入れて、こっちでも使えます。
●空港から市内ベラルーススカヤ駅まで空港エクスプレス。モスクワで試合があればファンIDとチケットがあれば無料なので窓口で。通常は1人500ルーブルのところ4人で動いていたので4人で950ルーブルとお得。
●30分に1本で、約30分でベラルーススカヤ駅に到着。ホームを降りるとそこは道路と同じ面。Mのマークの地下鉄入り口を探します。乗る路線の色で案内板に書いてるのでわかりやすい。茶色の5号線でカザン駅のあるコムソモーリスカヤまで。乗る方向を間違えないように。間違えても次で降りて向かい側のホームの電車に乗ればいい。ボクは逆に乗ってしまいましたが、すぐ降りてOK。
●昨夜はドイツメキシコ戦があったからかファンIDでフリーパス。係員のいる改札を通れます。地下鉄から市内地上に出るとデカイ、広い。レニングラーツスキー駅のほうにでます。向かい側にカザンスカヤ駅(写真) 向こうへ渡るには地下でつながっているのでM マークの階段から地下へ。
●カザン駅地下1階の寂しいところに荷物預かり所あります。駅に入るにはX線の荷物検査をして入れます。
●夜は22時頃まで明るいです。後発でモスクワ入りする人のためのレポートでした。

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Казанский вокзал カザンスキー・バグザール(駅)

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その夜は、山西夫妻と一緒に行動。赤の広場近くの街を歩いて、モスクワの空気に自分を馴染ませて、カフェで夕食。初日の夕食、一人じゃないってうれしい。宿泊は別々で、ボクはカザン駅近くのカプセルホテル。山西夫妻はベラルースキー駅近くのホテル。グループ行動と単独行動のミックス。グループ旅行の安心感と、ひとり旅の気楽さと。両方あるのが、いいですね。明日のサランスクへの移動列車も別々なので、サランスクのスタジアムでまた会おう、と地下鉄の駅で別れます。

モスクワでの夕食 午後9時過ぎ

 HOTEL DROP INN 部屋番号23
閉店ガラガラ シャッターを閉めた内側の写真です
     
走らない寝台列車の個室

そして人生初のカプセルホテルへとひとり旅。ホテルだと思うと狭すぎるけど、走らない寝台列車だと思えば、シャワーも食堂もあって、かなり快適。これから4泊(うち1泊が本当の寝台列車に外泊)よろしく。で、おやすみなさい。

ロシアより愛を込めて一言。

『友だちからの情報はガイドブックより貴重』

本日出会ったお友だち
○堀内文雄さん家族@成田空港(ブラジルW杯サポ村)
○村上アシシさん@成田空港(ブラジルW杯)
○山西栄輔さんオコチャ夫妻@成田空港から(FCバッカーノ)
○久保田淳さん@シェレメーチェボ空港(ブラジルW杯サポ村)

ロシアより愛を込めて①はじめの一歩
ロシアより愛を込めて②チケットの戦い
ロシアより愛を込めて③準備を楽しむ
ロシアより愛を込めて④いざモスクワへ
ロシアより愛を込めて⑤決戦はサランスク
ロシアより愛を込めて⑥近日公開
ロシアより愛を込めて⑦近日公開
ロシアより愛を込めて⑧近日公開
ロシアより愛を込めて⑨近日公開
ロシアより愛を込めて⑩近日公開

ロシアより愛を込めて③準備を楽しむ


ロシア2018スケジュール  これをつくるのが好きなんです

まだ出発しませんよ。W杯は、行く前の準備が大事なのです。準備がしっかりできるほど、W杯が楽しめる。ボクはそう思っています。というか、W杯は「行く前の準備」「行ってる最中」「帰って来てからの余韻」の3回楽しめるイベントなんだと思っています。


これがFAN ID。 ロシア入国、試合観戦、試合当日交通機関無料など、これがないと始まらない。これが届いたときはうれしかったなぁ。

観戦チケット、ファンID取得、航空券予約、宿泊予約、現地移動手段予約などは、まるでロールプレイングゲームをこなしながら成長していく感じ。それが終わっても、まだまだやることがいっぱい。今後のご参考までに箇条書きで記しておきます。

■地球の歩き方をスキャン→PDFにしてEVERNOTEで持ち歩くため(iPhoneで地図などを見るためにPDFに。自分が泊まるホテルの場所や友人のホテルの場所などを書き込んでおく)

■宿の場所の確認。駅からの行き方を確認。(今回は駅から歩ける距離だったので、すべて徒歩。タクシーには乗りませんでした)

□一緒に行った友だちの奥様は、モスクワの駅からホテルまでの道のりをGoogle Street Viewで予習して来たそうなんです。ベラルースカヤ駅に着いたら「あ、ホテルはあっちね」ですって。さすが!そうなんです。駅を降りるとどっちに進めばいいか、わからなくなるんです。準備って大事。

■友人の情報確認。友達の泊まるホテルの位置を確認。現地で会うために。

■ロシア語の勉強(キリル文字は読めないと諦めていたけど、NHKのロシゴスキーなどで勉強)モスクワに着いた初日、Казанский вокзалと書かれた立派な建物。「カザンスキー・バグザール」と書いてある。バグザールは「駅」なのでカザンスキー駅。これが読めたときはちょっと感動しました。

■現地SIMの準備。向こうではiPhoneが命綱。詳しい友人のアドバイスで準備は完璧。つまり、安心。

■モバイル予備バッテリー準備。タコ足コンセント準備。(向こうではカプセルホテルにも泊まるので、いろんな機器を充電するためにタコ足は必要)

■ポリエステル100%のサッカーシャツ(Tシャツより乾きが早い。向こうで洗濯して着るため)

■洗濯物を引っ掛けるS字フックや針金ハンガー


■日の丸ハチマキ(ダイソー)あちこち探すもなかなか置いていないんです。近いお店で注文する方がロスなく効率的。(「日の丸ハチマキ大作戦」は現地のニュースでも取り上げられました。これから日本を応援するW杯に行く人は、この作戦にご参加を。現地の人と簡単に仲良くなれます)

■ウェットティッシュなどのデオドラントグッズ(試合観戦・歩き・移動などで体を拭くため)深夜発の寝台列車でモスクワからサランスクへ10時間。お昼頃着いて歩いてスタジアムのコロンビア戦。試合後祝杯をあげてまた深夜発の寝台列車でモスクワへ戻る。その時、靴下を脱いで足を拭くサッパリしたウエットティッシュ。ナベさんの奥様にいただきました。あれがあるのとないの、大違いです。スパシーヴァ!

■レストラン調査(お店を知っているか知らないかは大きな差)→実際はここまで手が回らず、合流する友だちにお任せしました。

いろいろ細かい奴だなぁとお思いでしょうが、この準備が楽しいんですよ、マジで。

ロシアより愛を込めて一言。

『W杯は、その準備から楽しまないとモッタイナイ』

ロシアより愛を込めて①はじめの一歩
ロシアより愛を込めて②チケットの戦い
ロシアより愛を込めて③準備を楽しむ
ロシアより愛を込めて④いざモスクワへ

ロシアより愛を込めて⑤決戦はサランスク
ロシアより愛を込めて⑥近日公開
ロシアより愛を込めて⑦近日公開
ロシアより愛を込めて⑧近日公開
ロシアより愛を込めて⑨近日公開
ロシアより愛を込めて⑩近日公開

お前もな!


コピーライター養成講座金沢クラス 宣伝会議賞応募者へ何かアドバイスを、と書いたコピー

【宣伝会議賞に応募しようとしている人たちへ】この言葉を贈ります。どうやったら賞が取れるだろうとか、どうやったら褒められるだろうとか、ショボイこと考えながら書くんじゃないよッ。

その課題に対して、『ホントに思ったことを書け(言いたいことがないなら、書かなくてよろし)』

そして今年もまた、宣伝会議賞応募する人たちのケツを叩きます。締め切り前日に書いて出したコピーで賞を獲った女の子の話、聞くぅ?

一番カッコ悪い言い訳

(とかなんとか偉そうなことを言いながら、同じ言葉を自分にも投げかけています。「お前もな!」と)