なぜ私は三井ホームで家を建てたのか■総合目次

 

2013元旦の空1
なぜ私は三井ホームで家を建てたのか■総合目次

第1話 なぜ私は三井ホームで家を建てたのか
第2話 リクルートの無料セミナー
第3話 前途多難(土地探しの旅 序章)
第4話 239日(土地探しの旅 前編)
第5話 怖い本(土地探しの旅 後編)
第6話 勉強の日々
第7話 営業マンに負けるもんか
第8話 お見合い相手探し
第9話 「家」を見ながら「人」を見ていた
第10話 住宅ローンの性能
第11話 木と鉄とコンクリートと
第12話 火に強いのはどっち?
第13話 途中ですが、結論その1
第14話 なぜ屋根の雪が溶けなかったのか
第15話 街中モデルハウス
第16話 荻窪の土地
第17話 住友林業の家
第18話 覚悟の印鑑
第19話 深夜残業の日々
第20話 諦めるところ、譲れないところ
第21話 三級建築士への道
第22話 情熱とお金
第23話 決めるという仕事
第24話 地球の一部分
第25話 なんでダイワハウスじゃないんだ?
第26話 子どもが育っていくカンジ
第27話 見えない部分
第28話 ざけんなよ三井ホーム
第29話 第三者の目
第30話 納得刑事
第31話 まとめ(最終回の前に)
第32話 最終回『住宅広告と私』

 

第31話 まとめ(最終回の前に)

4窓青空

完成してから、ああ、もう4年が経ちましたか。用心深く準備して、確かめて、シミュレーションして実現させたのでほとんど後悔はありません。できることはすべてやり切った感じです。ごく一部、予算の関係で諦めた窓が一カ所あるくらいでしょうか。三井ホームの場合、引き渡しが終わったあと、3ヶ月点検、1年点検と定期的に様子を見てくれます。それは設計や営業チームではなく、お客様センターの「アフターメンテナンスエンジニア」という担当がついてくれます。木造住宅は木が馴染むまでに時間がかかるそうで、木が収縮するので壁紙が剥がれたりすることもあるそうです。でも大丈夫ですよ、と言ってくれるメンテナンスエンジニアさん。何ヶ月か生活することで気づく点もでてきます。そういう問題を解決してくれます。そういう専属の人がいてくれる安心感はありがたかったです。

住んでみて、三井ホームにしてよかったなと思う点は、なんといっても全館空調でしょう。(その詳しい話は第13話 途中ですが、結論その1に書きました)

家のデザインや間取りはその土地の広さや諸条件に左右されます。毎日の暮らしで一番大事なのは「快適さ」それも、「気づかない快適さ」ではないでしょうか。日本は四季のある国と言われていましたが、最近は春や秋は数日しかない。暑い夏と寒い冬の日が多い国になりつつあります。一年を通じて適温で過ごせることは「気づかない快適さ」だと思います。

もう昔住んでいた鉄筋コンクリートのマンションのことは忘れつつありますが、冬は部屋が暖まるまで時間がかかったし、暖房を入れてない部屋に行くのがイヤだった。廊下も寒かったし。夏はエアコンを入れた部屋にずっといる。寝るときはエアコンをタイマーにするけど熱帯夜では延長しながら寝ていた。そういうことは一切なくなりました。ここに住み始めて寝苦しい熱帯夜は一日もありません。室内の温度が玄関もキッチンも階段も、どこもほぼ一定。その目に見えないありがたさは意外にデカイなと感じています。

幸せは人それぞれです。三井ホーム以外でも幸せな家はいくらでも建てられます。大事なのは、①住む人が何を一番大事にするか、十分家族で話し合って決めること。見積りが安いからとか、有名な会社だからという理由じゃなくて、②家づくりを任せるその人が信頼できそうかで決めること。住宅メーカーだろうと建築家や工務店だろうと、家を建てるというのは「人」と「人」が納得しあいながらつくるものだから。そして、③情報を集めて自分で判断すること。いろんな人の経験談が読める時代です。ただし、ひとりの人のケースを鵜呑みにするのではなく、できれば「何人もが同じことを言ってるぞ」という点を見つけてください。

「一生で三軒くらい建てないと満足できる家なんてできない」みたいなことを言う人がいます。ボクはそれ、違うと思います。ボクは一軒目で満足できてますから。(そりゃ、もっと広い土地があったら庭にドッグランを作りたいですよ)できるだけ後悔を少なくしたい、だから必死で準備をした、ということです。ひとりではできない作業です。ご夫婦で協力しあってつくっていってください。できあがった家は、一緒に闘った夫婦の努力の結晶なのですから。

長い間、読んでいただきありがとうございました。この連載をどう終わらせればいいかわからず、ムダに引っ張ってしまったかもしれません。でも、何かのお役に立てれば幸いです。(終)

追伸:番外編として「住宅広告と私」みたいなことを書こうかなと思っています。

第32話 最終回『住宅広告と私』

第30話 納得刑事(デカ)

マーブルロック壁に貼るタイルの色はどれに?

なぜ私は三井ホームで家を建てたのか Vol.30

そろそろ最終段階。この頃やったことは、まず『街中捜査』です。例えば玄関ドア外の照明。これはカタログを見てもなかなかピンとくるものがなかった。みんなどうしているんだろう?と思うと、急に街中の他の家の玄関照明に目が行くようになります。いままで歩いていた道の知っている家でも玄関照明なんて見ていなかった。よく見るといろいろあるもんですね。そこで当時住んでいた近所のカッコイイ家を取材することにしました。散歩しながら見て回るのです。この時、照明だけではなく、外壁のタイルブロックなども見て回りました。実物サンプルはいろいろあるのですが、実際にそれを使った家を教えてもらい、そこまで見に行きました。(まるで刑事の聞き込み調査です)そうすることで、「この色よりこっちの方がいいね」とか「いいと思ってたけど、案外安っぽく見えるね」とかをハッキリ決断することができました。今でも街を歩いていて「あれは千陶彩だな」とか「ここはマーブルロックだな」とわかるほどです。メンドクサイ人はサンプルだけで決めてもいいと思います。が、ボクたちは歩き回って①納得して決めたので、「あっちにしとけば良かったかな」という後悔は一個もありません。

床のキズ小さな手がかりも見逃しません

もうひとつは、『現場検証』です。刑事ドラマの「鑑識」になったかのようでした。ほぼ仕上がった室内をチェックして、傷などがあったら修復して最終引き渡しになります。三井ホームの場合は半年点検や1年点検、3年点検などが無料であるので、そのとき無料で直してくれるのですが、きっちりやりました。自分たちがつけた傷は味になりますが、最初から付いている傷は②納得できませんからね。家中の床や壁を舐めるように見て回り、ちょっとでも気になる部分にはポストイットを貼っていきました。これは我ながらいいアイデアだと思います。印をつけておかないと後でどこだかわかりません。それほど小さい傷を見つけておくのです。何かを落とした後のような床の傷を見つけて「え〜〜〜〜〜っ!!!」となりましたが、今ではそれがどこだったかわからないくらい修復できました。

傷ポストイット 壁ポストイットポストイットを貼らないとわからないほどの小さな証拠も見逃さない

ただひとつ、もめたのがキッチン回りです。キッチンの建て付けがどうも雑な気がしたのです。隙間があったり、ゆがみがあったり。妻にとってキッチンは大事な場所。ここは③納得いくまでねばりました。キッチンメーカーの部長まで呼びだして、何度もやり直してもらいました。複数の業者たちと妻ひとりだと、人数的に負けてはイケナイと思い、ボクも会社を休んで立会いました。「素人をなめんなよ」という怖い顔して立会っていたんだと思います。

ノートを見返してみると、「竣工立ち会い」(出来上がった家を施主と三井ホームが確認しながら引き渡す儀式)の前に、三井ホームによる「社内検査」というのがあります。これでお客様にお渡ししていいかの三井ホームとしての最終チェックです。でも実際は、その後1週間以上キッチンのゴタゴタをやっていました。つまり、「社内検査」なんて儀式でしかないんじゃないか?ということです。「竣工立ち会い」も、短時間見て「ハイ、問題ないですね」なんてボクは言えない。ボクらは④納得して買いものをしたいだけです。ここは譲れません。たしか「竣工立ち会い」の前にゆっくりチェックする時間を取ったと思います。ポストイットを貼っていく作業に時間をね。

ほぼ完成しても「やったね!」という気持ちには、まだまだなれませんでした。まだ気を許してはいけません。最終チェックの細かい所にストレスは発生します。細部は大事です。ディテールに神は宿りますからね(意味が違うか)。キッチンの建て付けやブラインドの付け方ひとつにしても、それぞれの部品メーカーの仕事かもしれませんが、買う方はそれを含めて三井ホームです。だから本来は三井ホームがそれぞれの業者に「もっときちんと取り付けなさい」と指示してほしかったですね。お客さんが問題点を見つける前にね。

これから建てる方も、最後まで気を引き締めてがんばってください。お金を払うのはこっちなんだから、遠慮せずに⑤納得いくまでやっていいのです。

この第30話には5回「納得」という単語がでてきました。

第31話 まとめ(最終回の前に)

第29話 第三者の目

いえんご報告書家づくり援護会に依頼した現場検査報告書

なぜ私は三井ホームで家を建てたのか Vol.29

ボクたちは、うるさい客なんでしょうか。細かいことをいちいちうるさく言う客なんでしょうか。いや、そうじゃない。これ以上ない高い買いものなんだから、疑問に思う箇所や納得できない部分は遠慮なく言っていいはずです。(高くない商品でも同じはずです)あの頃からもう4年経つので細かいことは忘れていましたが、今でも取ってある当時やりとりしていたメールを見返すと、何通も気になる点を営業や現場担当の人とやりとりをしていました。

初めて家を建てる人はみんな同じだと思います。同じようにちょっとした細かい所が気になるだろうし、心配になる。一方、住宅メーカー側はそういうお客さんといつも接している。お客さんは常に「不安」なんだということを理解して仕事をすればいいだけの話だと思うんです。

ひとつ、ああゆうミス第28話 ざけんなよ三井ホームを見せられると、他にもヘンなミスがあるんじゃないかと思うのは自然なことです。手抜き工事をしているとは思いたくありませんが、疑いたくもなります。家を建てる前に買った本に、「工事中一度、第三者機関の目でチェックしてもらうといい」と書いてあったことを思い出しました。NPO法人の「家づくり援護会」(イエンゴ)という団体があると知りました。工事が間もなく終了する頃、家の回りに組んである足場をバラすまえに依頼するのがいいそうです。足場があれば屋根に登って細かい部分までチェックできますから。

いえんご書類_0001カラーいえんご書類_0002いえんご書類_0001 イエンゴの丁寧な報告書

その「イエンゴ」の一級建築士の方と待ち合わせをして工事中の家を見てもらいました。もちろん三井ホーム立ち会いのもとで。別にケンカ売ってるわけじゃなく、施主として当然の権利だし、信頼関係を保つためにも必要だと感じました。そのイエンゴの人は懐中電灯とデジカメをもって、屋根から床下から隅々までチェックしてくれました。屋根に登っては雨漏りの可能性が無いかどうかを見てくれます。床下に四つん這いになりながら潜り込んでくれて、出て来たとき、なんて頼もしいんだろうと感動しました。ボクら素人ではそこまでは見れません。そしてうれしいことを言ってくれました。「床下を見たんですが、コンクリートの基礎がとてもキレイに仕上げられていますね。普通はもっと雑にやっている会社もあるんですよ」と。基礎のコンクリートがキレイ。できあがった家では見えない部分を丁寧につくっていると聞き、安心しました。さすが三井ホーム、と言っておきましょう。当たり前っちゃあ当たり前のことなんですけどね。

これから家を建てる方、ぜひNPO法人 家づくり援護会(イエンゴ)にチェックを依頼されることをお薦めします(足場をバラす前に)もし問題があれば修正できるし、なにより安心が手に入ります。ウチの場合は、現場検査料金は21,000円(消費税込み)この金額で安心できるのは安いと思います。

NPO法人 家づくり援護会(イエンゴ) http://www.iengo.ne.jp/

第30話 納得刑事(デカ)

第28話 ざけんなよ三井ホーム

なぜ私は三井ホームで家を建てたのか Vol.28

屋根がかかり、全館空調のダクトも回り、電気の配線が終わり、いよいよ壁板が貼られ、壁紙の最終決定しようかという矢先。現場に進行を見に行った妻から、泣きそうなメールが、出張先の上海に届いた。

「間違ったところに穴を開けられている! しかも何カ所も!」

なぁ〜にぃ〜!?やっちまったなぁ!? とにかくまず、写真を撮っておきなさい!と。そして、帰国したらすぐ行くから、工事を止めさせておきなさい!と、伝えた。

コンセント穴【写真1】この写真を見れば素人でもわかる。コンセントの穴を間違えて開けてしまい、修正した跡だ。埋めた跡に4カ所ネジがある。つまり裏に添え木を当てて留めたのだろう。

空調ダクトミス2【写真2】これは何だ? 天井にある全館空調のダクトの穴とダウンライトの穴。なんで左に寄った位置からダクトが出ているんだ? 小さな穴はダウンライトの位置だ。その手前の修復した跡のある白い丸い線はなんだ?あの位置は本来ダクトが出てくる位置だ。なのになぜ、その左から出て来ているんだ? これは、最初に開けた穴が正しいのに、わざわざ間違えた場所に穴を空けてしまったということだろ?

空調ダクト修正後【写真3】これがやり直した最終型

現在の天井【写真4】これが現在

トイレに穴?【写真5】おいおい、これは何だ? これはトイレの壁で、収納の箱が入る位置だ。なのになぜ四角い穴の跡があるんだ?しかもなぜ電源コードが飛び出ているんだ?ここには電気はいらないぞ。

コンセントの位置は、高さもちゃんと図面に書いてある。照明の位置もダクトの吹き出し口の位置も、ちゃんと図面に書いてある。最終図面を何回も確認したから知っている。工事が始まってからは変更ができないから、ボクたち夫婦は何日も深夜3時4時までかかって慎重に確認したから知っている。なのに何じゃこれ?

「きちんと裏から補強しているから大丈夫です」じゃね〜だろ。
そういう話じゃねだろ、なぁ、三井ホームさんよ。

壁紙貼ったらわからないし、強度的に問題ないから、ボコボコ穴を間違えてもかまわないってことか?ハウスメーカーはどこもこういうことするのか?ペンで手紙を書いていて間違えたらホワイト修正液で消して上から書けばいいのか?自動車メーカーが、フレームに間違えた穴を開けてしまって、溶接で埋めておきました、外からは見えない場所ですよ、って言うのか?

三井ホームは何百、何千と家を建てているから平気なのかもしれないが、ボクらにとってはたった一軒の家なんだ。失敗したら補修すればいい、部品の板を替えればいいと思って建てているのか。そこに細心の注意とか誠意とかはないのか。そんな不注意が許される世界なのか、とガッカリした。これは三井ホームだけのことではないのかもしれない。ふつうは施主が気づかないところかもしれない。もしこのようなケアレスミスがあっても、添え木をしてボルトで留めて、白いパテで塗ってしまえばたぶん誰も気づかないだろう。ボクが出張中で、たまたま妻が見に行って見つけた。

住宅という高額商品。住宅メーカーは豪華なモデルハウスで「ほら、いい家でしょう」と自慢するが、こういう見えない部分をどれだけ丁寧につくるかが大事なんじゃないのかと思う。人間だからミスはあるだろう。修正や補修はできるだろうが、細心の注意とか誠意を持ってつくるのがプロだろうとボクは思う。

この部分は全部やり直してもらった。もう一度壁板を剥がし、釘の穴を埋めて(それもイヤだったが)やり直してもらった。その証拠写真も提出してもらった。ホントにもう投げ出したくなったが、いまさらそれはできない。最終的にはいくらか見積りから減額してもらったが、それもボクらが受けた精神的苦痛からすると微々たるものだった。

強度的には問題の無い工程だそうだ。しかし、気持ちとして、あんなに毎晩深夜まで必死で確認した図面はなんだったのか、と思う。見えない部分こそプロの腕の見せ所じゃないのか、と思う。ほんとにガッカリした出来事だった。

追伸:このブログ、三井ホームの社長にも読んでほしい。どういうコメントをくれるんだろう。たとえ読んでもノーコメントなんだろうな。しかし思うに、企業ってこういうトラブルを起こした時に顧客のクレームにどう対処するかで決まるというか、わかるというか。たとえ失敗してもその後の対応が素晴らしければファンを失わずにすむ。むしろもっとファンになるかもしれない。こういう時こそ『災い転じて福となす』だと思うんだけど。

第29話 第三者の目

第27話 見えない部分

なぜ私は三井ホームで家を建てたのか Vol.27

文章だけだとわかりにくいでしょうから、今回は写真中心に解説します。

屋根無し2F
屋根がかかる前の2階に上がったところ。左下に積まれているのが2×4(ツーバイフォー)の木材です。2インチ×4インチの木材を骨組みにした「壁」をつくっていきそれを組み立てていきます。ツーバイフォー工法は、枠組み壁工法ともいいます。

寝室出窓枠①
このように、2×4(ツーバイフォー)の木材が芯となった壁を組んでいきます。最近はもっと強い2×6(ツーバイシックス)の木材を使うこともあるようです。壁の厚さが2インチ増します。その分、部屋が狭くなりますが。2インチずつなので4インチ狭くなるってことかな。耐震性は2×4で十分担保されていますが、大きな壁で広い空間を取りたい場合は2×6(ツーバイシックス)を使うようです。

寝室断熱材②
2×4(ツーバイフォー)の木材が枠となった壁に断熱材を詰めていきます。ロックウール425というのは、幅が425mmという意味です。425mmの枠にピッタリ入るようにつくられています。昔、手抜き工事の映像をテレビで見たことがあります。ヘタな工事をすると、この断熱材に雨がしみ込んで重さで壁の中で垂れてきていた映像。これはピッタリ固定されていたから安心です。

柱お札
2階の屋根裏の家の中心の柱にお札を巻き付けます。これも「家内安全」の儀式です。今はもう壁の中なので見えませんが、ああ、あそこにお札があるんだなと壁を見上げます。

屋根配線
右の斜めになっている部分が天井の内側です。『DSパネル(ダブルシールドパネル)』という、三井ホームの売りのひとつ。断熱性の高い天井です。この屋根がかかってからが通常配線工事が始まるわけですが、夏場で当然エアコンもない作業場、だけどこのDSパネルは断熱性が高いので夏の日差しもそんなに気になりません。配線工事の人も三井ホームの現場はラクだと思っているはずです。実際、屋根の下はそんなに暑くなかったです。

屋根の2階
外は真夏でしたが、2階に上がってもそんなにムッとするほどの暑さはありませんでした。さすがDSパネル。

木の匂い
完成した家を見ると鉄骨構造か木造か外観からはわかりませんが、こういう状態の家の中はなんともいい「木の匂い」がします。工事中の家の外にも木の香りが漂っています。コンクリートの家もいいんでしょうが、この木の匂いはなんともやさしい、いい匂いでした。完成した今は匂いませんけどね。

次回予告:さてここま順調に来た工事。次回は「ふざけんなよ!」と施主のボクたちが怒りをあらわにした話をします。お楽しみに。

第28話 ざけんなよ三井ホーム

なぜ私は三井ホームで…(第1話〜第26話)

このブログの中にリンクを貼れる機能に気づきました。
ちょっと便利かと思い、まずこれをまとめてみます。

■なぜ私は三井ホームで家を建てたのか 第1話〜第26話

第26話 子どもが育っていくカンジ
第25話 なんでダイワハウスじゃないんだ?
第24話 地球の一部分
第23話 決めるという仕事
第22話 情熱とお金
第21話 三級建築士への道
第20話 諦めるところ、譲れないところ
第19話 深夜残業の日々
第18話 覚悟の印鑑
第17話 住友林業の家
第16話 荻窪の土地
第15話 街中モデルハウス
第14話 なぜ屋根の雪が溶けなかったのか
第13話 途中ですが、結論その1
第12話 火に強いのはどっち?
第11話 木と鉄とコンクリートと
第10話 住宅ローンの性能
第9話 「家」を見ながら「人」を見ていた
第8話 お見合い相手探し
第7話 営業マンに負けるもんか
第6話 勉強の日々
第5話 怖い本(土地探しの旅 後編)
第4話 239日(土地探しの旅 前編)
第3話 前途多難(土地探しの旅 序章)
第2話 リクルートの無料セミナー
第1話 なぜ私は三井ホームで家を建てたのか

第26話 子どもが育っていくカンジ

6.27工程表 なぜ私は三井ホームで家を建てたのか vol.26

いよいよ基礎工事が始まります。基礎工事の様子を写真に撮っても、見栄えはパッとしませんが、とても大事な工程です。この様子はさすがに素人が見てもわかりません。三井ホームでは事前に工事の途中段階を見学させてくれました。街中モデルハウスというのが何棟かあって、その建築途中段階を見学させてくれるんです。これは大手のハウスメーカーならどこでもやっていることだと思いますが、一応聞いてみるといいと思いますよ。基礎工事の状態、上棟段階の状態などを見学できる。そこで素朴な疑問を聞いてもらえるので、かなり「不安」を軽減できました。

毎日見に行きたいのですが、そうもいかず。日曜日に見に行くとだいたい工事はお休みで、工事の方になかなか挨拶できませんでした。ボクらの仕事で言えば、撮影現場の足場を組んでいたり、照明を組み上げているときに、クライアントが見に来るあのカンジでしょうか。つくっているほうからすると「素人がわかりもしないのにチェックするような目で見るなよ、ちゃんとやるから任せてくれよ」と思うんじゃないかと思って。気持ちよく仕事をしてほしいので、大工さんたちに会うときは気を使いました。

ひとつ、これから家を建てようと思っている方にぜひお薦めしたいことがあります。それは『定点観測で写真を撮り続けること』です。ウチは家の前に外階段のアパートがあったので、ちょっと失礼して登らせていただいて、更地の状態から、コンクリートが打たれて、足場が組まれて、壁が組み上げられ・・・完成まで何枚も写真を撮り続けました。それはそれはいい思い出になりました。スライドショーでみると泣けてきます。ボクがハウスメーカーの営業だったら、施主の代わりにデジカメで押さえておいてあげて、完成引き渡しのときにサプライズでプレゼントしちゃうな。ゼッタイ喜ばれると思う。これ、そのままCMになると思うんだけどな。

ヘルメットこれはちゃんと片付けといてほしかった日曜日

出来上がったマンションを買うのもいいし、建売住宅を買うのもいいけど、更地からコンクリートの基礎が打たれて、骨組みができて、だんだん出来上がっていく様子を見ていると、家というモノが自分の子どもが育っていくような、なにか感情を持ったモノのように思えてくるんです。家を建てるって、そんな楽しみがあるように思いました。ま、それは三井ホームじゃなくてもいいんですけどね。

(ホントは基礎の写真なんかを載せたいんですが、間取りとかがわかっちゃうので、個人情報保護ということでご勘弁ください。味気ない写真でゴメンナサイ)

第27話 見えない部分

第25話 なんでダイワハウスじゃないんだ?

ダイワハウス30d なぜ私は三井ホームで家を建てたのか vol.25

ボクの職業はコピーライターです。いろんな商品の広告を担当します。1993年にニッセキハウスという住宅メーカーの広告を担当しました。

いい家でありつづけること①ニッセキハウス 
http://nakamuratadashi.com/2013/07/29/post-2372/

いい家でありつづけること②ニッセキハウス 
http://nakamuratadashi.com/2013/08/01/post-2393/

そして、2006年から1年ほど、ダイワハウスの広告を担当しました。上の写真は耐震実験をしたときの企業広告です。(いろんな広告会社がダイワハウスのCMをつくっていて、ボクらは企業広告の新聞広告をやっていました)自分が家を建てるなんて思ってもいない頃の話です。でも将来建てるかもしれないわけですから、消費者の代表としてオリエンを受けます。コピーライターとしてのボクのスタンスはずっと同じです。どんな商品でもコピーを書きます。自分が買わない商品のコピーも書きます。女性用の化粧品などのコピーも当然書きます。自分が買えないような高額な商品のコピーも書きます。コピーライターは「嘘つき」なんじゃなくて、「消費者の最前列」にいることができないとダメなんです。自分が買えない商品、買わない商品でも友達に薦められるかどうか、妻に薦められるかどうか。そう思って正直にコピーを書いています。ダイワハウスのコピーは奈良にある研究所に取材に行って、そこの所長に話を聞いて、なるほど!と思ったことをコピーにしました。

あのままずっとダイワハウスの仕事が続いていれば、ボクが家を検討する時、ダイワハウスも候補に入れたかもしれません。しかし残念ながら、1年ちょっとでその仕事は終わってしまいました。しかもあまりハッピーな終わり方ではなかった。だから、ボクは自分で家を建てようと思ったとき、ダイワハウスは候補には入れませんでした。広告で取材して、耐震性も企業姿勢も立派な会社だということは知っています。奈良の研究所の人たちもいい人ばかりでした。ただボクは、元担当コピーライターとしてではなく、ひとりの消費者として、ダイワハウスを候補に入れることはしませんでした。

ニッセキハウスの広告も、ダイワハウスの広告も、誠意をこめてコピーを書きました。ウソなんて一文字もありません。その広告を信じるか信じないかは見る人が決めればいい。広告を作る側はただ正直に誠実に書くだけだと思っています。そして、広告屋も生活者です。自分が信じる方法で商品を選べばいいと思うのです。また別の回で話しますが、ボクが三井ホームを選んだとき、「三井ホームのマス広告」はほとんど見ていませんでした。目にも留まりませんでした。それより、建てた人のブログを探したり、モデルハウスの営業マンの人柄を見て選んでいたのです。ボクは勝手に、住宅メーカーの広告は15秒CMで説得するのではなく、何年もかけて「安心」というブランドをつくっていくことだと思っていますから。(住宅メーカーの広告について思うことは、また別の機会に書きたいと思います)

(このブログに「ダイワハウスの広告をつくった人が、三井ホームで建てたとなると、広告が信用されなくなるのでは?」というコメントが寄せられましたので、あえてここに書かせていただきました)

読売新聞OJO取材ダイワハウス新聞広告
http://adv.yomiuri.co.jp/ojo/02number/200610/10creat.html

第26話 子どもが育っていくカンジ

第24話 地球の一部分

地鎮祭

なぜ私は三井ホームで家を建てたのか vol.24

ようやく地鎮祭です。3月末に契約して設計を検討し、いろんなことを決めて、6月中旬に図面と金額を確定させ、印鑑。いよいよ工事が始まります。工事の安全祈願と、災いのない家が無事に建ちますようにと地鎮祭を執り行います。神主さんにお祓いをしていただきます。6月23日の昼下がり。くそ暑い日でした。中村家と担当営業2名と設計士さんと工事担当の人と、要するに関係者全員で手を合わせます。

営業の人が言いました。「地鎮祭のとき、敷地に縄が張られているその土地の中に立つと、こんな狭い土地なのかと、みなさん思われるようですが、何もない土地は狭く見えるもんなんです。大丈夫、家が建つと十分広いことがわかりますから」と。実際そんなに広い土地ではないのですが、いま生活していて何の問題もない。あの更地に立ったときの「やっぱ狭いなぁ・・・」という感想とはたしかに違います。ま、狭かろうと広かろうと、それが自分の選択(限界)なんだから、文句言ってもしょうがないことですけどね。「狭いな」と思っても、実際家が建つと心配するほどでもないですよ、ということです。この土地の真ん中に立ち、360°ぐるっと見て、ほんとにちっぽけな土地なんだけど、この地球の一部分は自分が購入したんだと思うと、愛おしくなりました。

これから工事が始まるので、三井ホームの人と一緒に、ご近所何軒かに挨拶に回りました。三井ホームはタオルかなにかの品を、ボクたちはちょっとしたお菓子の包みを持って。工事の騒音などでご迷惑をおかけしますが、という挨拶と顔見せです。最近、ちょうど家の2軒隣りの敷地で新築工事が始まりました。大きなお屋敷が壊され、2軒に分割され、新築が建つようです。ひとつはもう基礎が出来上がって建て始めようとしています。もうひとつは地鎮祭がちょうど終わったようでした。ある日家のポストにタオルと印刷された住宅メーカーのメッセージが入っていました。住友林業で建てるようです。「工事でご迷惑をおかけします」という挨拶状でした。あれ?そういえば、その隣りの●●●●●●で今建てているとこは、挨拶来たっけ?と家人に聞くと、来てないという。●●●●●●の名前はそこそこ聞いたことある会社です。気がつくと朝早くからけっこうな音がします。木をカンカン叩く音。ウチもそういう音がしたんだろうな、と思うと、ご近所への挨拶はゼッタイ必要です。できれば施主である私たちも行くべきだと思いました。もし留守宅で粗品だけ置いていく場合でも、せめて「中村」とか名前入りのメッセージ(できれば手書きで)とともにポストにいれておくとかしたほうがいい。工事の兄ちゃんたちの態度も、その家を建てる人と「同じ人」に見えると思うからです。ご近所は「どんな家が建つんだろう」もそうですが、「どんな人が来るんだろう」のほうが気になりますから。

追伸:思い出しながら書いていて、思い出しました。地鎮祭のとき、三井ホームの営業さんに「ここの土、少し持って行ってもいいですか?」と一応訊ねました。今思うと、自分の土地の土なんだし、甲子園球児が持って帰るくらいの量なんだから何の問題もないんですが、一応神主さんとかにも来てもらっていたので了解を得た上で、ビニール袋に少し土を取りました。何をしたかったかというと、その土を福岡の親の墓のそばに撒こうと思ったのです。この土地の土を門司に持って行き、門司の墓の土をここに持って帰って撒こうと。門司の土は家の裏のどこかに撒きました。なんかこう、そんなことしたら繋がっていられるんじゃないかと。住民票も本籍も福岡から東京へ移してしまいましたが、ボクのルーツはあくまで九州です、としておきたかったのかもしれません。

第25話 なんでダイワハウスじゃないんだ?