ロシアより愛をこめて⑤決戦はサランスク

ロシア語表記の行き先表示 СаранскFIFA 01:10とあるのがボクが乗るサランスク行きのFIFA無料列車

今日の予定

2018年6月18日(月)
今日の予定は深夜(19日)01:10発のFIFAが手配してくれる無料寝台列車に乗って、コロンビア戦のサランスクへ向かうこと。仕事友だちの渡辺伸一朗さんご夫婦も同じカザン駅からの列車(発車時刻は別)なので、夕食がてら夜に合流することに。それまで自由行動。

笑わない国鉄職員。この人は「笑顔の講習」を受けてなかったみたいです。しかし、「乗るのはここのカザンスキー駅じゃなくて、地下鉄でひと駅行ったクールスカヤ駅から乗るのよ」と地図で念をおしてくれた親切な女性でした。

21日からサンクトペテルブルクへ列車で移動します。その予約はすでにWEBで完了してるんですが、そのチケットを受け取りにカザンスキー駅に行って確認することに。午前中に駅のみどりの窓口的な場所へ。係りの人はロシア語しか喋らないので、ここでもW杯のために集められたボランティアの若者たちが英語で通訳をしてくれます。助かるわぁ。

図案として認識する駅名「アホートヌイ・リャド」カタカナでもわかりにくい駅名

お昼からは特に予定もないので、昨夜山西夫妻と行った街(赤の広場がある街)アホートヌイ・リャドに行ってみることに。地下鉄コムソモーリスカヤ駅のホームで、昨日は乗る方向を間違えたので、今日は間違えないぞと行き先の駅を確認していたら、ロシア人の若者に英語で声を書けられました。「May I help you?」行きたい駅名を見せると、ああ、こっちだ。ボクも行くからついて来い的な。ま、駅名のスペルを読むのに時間がかかるけど、行き先くらいはわかるんですけど、一応親切に従いました。こういう時って、ちょっと疑っちゃうんだよね〜。外国で親切にされることに慣れてないから、気をつけないとあとでヤバいことになるかもしれない、と疑ってかかってしまう。あとでガイド料をよこせ、みたいな。(モロッコでそういう経験があるので)よくないことはわかっているんだけど、ま、用心するに越したことはない。

ミハイロフ いいヤツ

結局その彼と赤の広場へ。なんでも海軍士官みたいで、カッコイイ帽子をかぶって見せてくれた。(これは信用させるための偽物かもしれない!とまた疑ってしまう)赤の広場にはX線ボディチェックのブースを通らないと入れない。なんともまぁ。広場には世界各国のユニフォームの人人人。彼がかっこいい帽子を被っているものだから、いろんな外国人が寄ってきて「一緒に写真を」と言ってくる。その度にボクは待たされる。タレントのマネージャーじゃねえよ。それに付き合うのも疲れるので「一人で歩きたいから」と彼と別れることに。たくさん写真も撮ってくれた。名前を手帳に書いてもらった。ミハイロフ。いいヤツだった。ちびっと疑ってごめんね。
4年前のブラジルと同じシャツだ

夜、カザン駅近くでナベさん夫妻と合流。その連絡はすべてFBメッセンジャーで。駅近くのテレビのある、ビールの飲めるお店をナベさんに見つけてもらいました。そのお店の地図や、文字の地図や、目印になる建物の写真などもFBメッセンジャーで送ってもらい、まったく迷わずに合流できました。(さすがCMプロデューサー!ツボを心得ていらっしゃる!)そのイングリッシュ・パブにはイングランドサポーターらしき人たちが。21:00からイングランドvsチュニジアが始まるのです。W杯のいいところは、スタジアムじゃなくてもこうしたお店のテレビをその国のサポーターと一緒に見れるところ。日本の試合じゃないのでお気楽です。あーとか、おーとか言ってるだけ。これが日本の試合だったら緊張しちゃって見れたもんじゃない。外国語は喋れなくても、選手の名前が世界共通語になります。

目印になる建物の写真も送ってもらって

パブの入り口の写真も送ってもらって初めての街でもノープロブレム

日本戦以外のW杯は、ホントに気楽に観てられる

会えて良かった。奥様と3人で会うのは2014年のブラジルW杯のリオデジャネイロ以来。

23:00過ぎ。隣のスーパーマーケットで食料・飲料を買って、そろそろ駅に行きますか。その夜のサランスク行きはカザンスキー駅から何便も出る。FIFAの観戦チケットがある人は無料で予約できる寝台列車です。駅に行くと知った顔、顔、顔。みんな出発時間は違うけど、ここで多くの日本人サポーター、しかも知り合いの顔に会えるのは心強い。ホッとします。ほとんどがブラジルW杯の時に知り合った人たちばかり。その人たちとは、ブラジルW杯の説明会でも会ったし、ブラジルでも会ったし、帰国後の飲み会や、なでしこなどテレビ観戦会でも会ってる。こういうアフォーターたち(アホだと呆れられるくらいとことん楽しむサポーターのこと)と知り合いになれたことで、このロシアW杯がグッと楽しめるものになったのは間違いないです。ほんと、ありがとう、です。実際に会っていなくてもfacebookなどでつながっていれば、実際会った時に「やぁ久しぶり」から始めることができます。これからのW杯観戦の必需品、それは「人とのつながり」だと思います。

時間差で英語表記も出る

「私たちは00:50だからお先に」
「ボクは01:10だからそろそろ行きます」
「ウチらは02:00発だからまだだわ」
とフードコートのベンチに集まった日本サポーターたちがそれぞれの寝台列車に乗り込んで行きます。これから約10時間の移動。ほんじゃ明日、決戦の地、サランスクで!

サランスクへの出発前。コロンビア戦のみ観戦の弾丸ツアーで来た萩谷くんと。明日、あの感動を目撃することになるとは・・・。

ロシアより愛を込めて一言。

『W杯の現地で知り合いに会えることほど心強いものはない』

本日出会ったお友だち
○ミハイロフさん@コムソモーリスカヤ駅〜赤の広場(モスクワ)
○渡辺伸一朗さん多恵さんご夫婦@カザンスキー駅近くのパブ
○萩谷賢さん@カザンスキー駅(ブラジルW杯で)
○懸田弘章さん@カザンスキー駅(ブラジルW杯で)
○よこちんさん@カザンスキー駅(ブラジルW杯で)
○板谷浩男さん@カザンスキー駅(ブラジルW杯で)
○伊藤綾香さん@カザンスキー駅(ロシア前の集会で)
○ブルーのドレッドヘアの生出明浩さんと、レインボーパーマのヨコヨコさん(横山誠人さん)も、この場所にいました。髪の色がインパクトあったので覚えていたのです。このときはまだ、翌日の夜、友だちになるとは思っていなかった。コロンビア戦のゴール裏、すぐそばの席で日本の勝利をよろこび合う仲になろうとは。誰にも予測できませんでした。

ロシアより愛を込めてはじめの一歩
ロシアより愛を込めてチケットの戦い
ロシアより愛を込めて準備を楽しむ
ロシアより愛を込めていざモスクワへ
ロシアより愛を込めて⑤決戦はサランスク
ロシアより愛を込めて⑥近日公開
ロシアより愛を込めて⑦近日公開
ロシアより愛を込めて⑧近日公開
ロシアより愛を込めて⑨近日公開
ロシアより愛を込めて⑩近日公開

ロシアより愛をこめて④いざモスクワへ


2018年6月17日(日)
いよいよ出発の日です。今回の旅は基本一人なのですが、途中の行程で友だちと合流できるように計画しました。とくにFCバッカーノの友だち山西くん夫妻とは宿は別々ですが、行き帰りの飛行機も一緒だし、コロンビア、セネガル戦を含む4試合一緒なので心強い。お互いのスタジアムの座席番号も確認済み、お互いのホテルの場所も確認済み、旅程はそれぞれだけど、試合の日はスタジアムで会えます。お互いの座席番号がわかればそこで会えるし、スタジアムで待ち合わせ場所を決めておけば、試合後に会える。そのためにもfacebookのメッセンジャーは必需品でした。

まず成田空港。12:00発アエロフロート261便。モスクワまでのフライトは10時間。ブラジルに行った時のことを思えば、めちゃ近い。しかも同じ便に友人夫妻も一緒となれば、心強いフライトです。

 
飛行機に乗るとまず、時計を現地の時間に合わせる。そして現地のお酒を入れて体を馴染ませていく。まずはロシアの白ワインから。

モスクワへはほぼ初めてのフライト。「ほぼ」というのは昔、トランジットで夜中のモスクワの何処かの空港に降りたことがある、という程度。1985年頃、初めてパリへロケに行きました。その当時はまだヨーロッパへの直行便はほとんどなく、アンカレッジ経由。モスクワ上空が飛べなかったからじゃなかったかな。何年かして、やっとモスクワ経由パリ行きという便ができ、アンカレッジ経由に比べて断然早くなってラクになったという記憶があるのです。たしか東京—アンカレッジ(9時間)、アンカレッジーパリ(10時間)じゃなかったかな。それが東京—モスクワ(10時間)、モスクワーパリ(4時間)みたいな。だから東京—モスクワ(10時間)なんて近い近い。なにより2014年にアブダビ経由でブラジルに行ったので、飛行機であれより遠い場所はないのだから、もう何も怖くありません。どこへ行くにも「ブラジルよりは近い」のだから。

こうやって見ると、東京ーモスクワと東京ーアブダビ(サウジアラビアの西側)はほぼ同じ距離だな。アブダビからサンパウロのほうが遠かったから、ブラジルはやっぱり遠いわ

アエロフロート261便のLUIZAは笑わない。他のCAさんはまぁ愛想笑いくらいはするし、むしろ男性のCA(スチュワード?)のほうが愛想がよかったけど、彼女だけはずっと無表情。よし、絶対ニッコリさせてやろう、とワインのお替りなんか頼む時、こっちが目一杯ニッコリしてみる。だけど、全然ダメ。ビクともしない。飛行機を降りるときもニッコリ「спасибо!スパシーヴァ!(ありがとう!)」「до свидания ダスビダーニャ!(さようなら!)」と陽気に微笑みかけてみるものの、LUIZAは「・・・」とうとう最後まで無表情でした。(LUIZAの写真を撮りたかったんだけど・・・できなかった・・・)

この兄ちゃんはまあまあ朗らか

まあ、ロシアの人が全員笑わないってことはないんだろうけど、出発前のニュースが言ってました。W杯で世界中から観光客がやってくるというので、ロシア国鉄の職員たちが「笑う練習」をしている、というのです。ニッコリ接客する練習。ホンマかいな、でした。ロシアはきっと寒い国だから、口角が上がらないんだ。ほおの筋肉が寒くて動きにくいんだ、と思うことに。でも今は夏じゃん?

ロシア語キリル文字に目を慣らす

無事モスクワ、シェレメーチェボ空港に到着。無事に荷物も出てきてひと安心、でもなくて、これから緊張する大事な仕事があるのです。①空港のFIFAブースを探して、残りのチケットを発券してもらうこと②ネオマネーのカードで現地のルーブルを引き出すこと③(ボクは日本からSIMカードを入れ替えて行ったけど)空港で現地SIMを手に入れること④空港から市内へのエクスプレスに乗ること。こういう時、一人じゃないほうが心強いんですよ。こういう時は知らない日本人同士でも情報交換しながら助け合います。

チケットを発券しているとき、友だちに会いました。久保田淳さん。ブラジルW杯の時にお世話になったサポ村ツアーの、帰国後の飲み会で知り合ったベテランサポーター。「あそこのキャッシュマシーンは壊れている」「FIFAの発券機は奥に並んだ方が早い」「空港エクスプレスは4人だと安い」などひとりよりふたり、より3人4人の方が新しい情報が手に入りやすくなります。市内に着いて、ボクと久保田さんはホテルの方向が逆。地下鉄のホームで「私のホテルはこっちだから、中村さんは向こうの電車だね、じゃまたスタジアムで」と別れました。乗ってみて行き先表示を見てみると、あれ?逆じゃね?次の駅で降りて、向かいのホームの逆電車に乗って無事にコムソモーリスカヤ駅へ。てことは、久保田さんも逆に乗っちゃったってこと。大丈夫かな?ま、でも、乗った路線は環状線だからいずれ目的の駅に着くけどね。

一人じゃないと友だちに荷物を見てもらいながらトイレにも行ける

シェレメーチェボ空港到着時のあれこれを文章にして、facebookグループ『ロシアより愛をこめて』にアップしました。明日以降に到着する人たちへの最新情報として。こういう地味な情報が貴重だったりするんです。

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中村 禎【これからロシアへ出発する人へ】
無事モスクワに着きました。

●アエロフロートは事前にwebチェックインをしておくと成田のチェックインの列が短いほうに並べます。
●モスクワ、シェルメーチェボ空港は入国して出たとこからずっと左に行くと一番奥にFIFAの発券マシンがあります。ファンIDも発券する人は並びますが、クレジットカードで発券できるので奥の2台の赤いマシンの方へ。生年月日を入れて顔写真を撮って発券。行った時は紙がキレてたけど入れ替えてくれてOK。
●NEOマネーのカードでルーブル。その日は7,500ルーブルまでしかできませんが、無事現地マネーゲット。友だちはそこでSIMを買って入れ替えてもらって即開通。ボクはタイのSIMを日本から入れて、こっちでも使えます。
●空港から市内ベラルーススカヤ駅まで空港エクスプレス。モスクワで試合があればファンIDとチケットがあれば無料なので窓口で。通常は1人500ルーブルのところ4人で動いていたので4人で950ルーブルとお得。
●30分に1本で、約30分でベラルーススカヤ駅に到着。ホームを降りるとそこは道路と同じ面。Mのマークの地下鉄入り口を探します。乗る路線の色で案内板に書いてるのでわかりやすい。茶色の5号線でカザン駅のあるコムソモーリスカヤまで。乗る方向を間違えないように。間違えても次で降りて向かい側のホームの電車に乗ればいい。ボクは逆に乗ってしまいましたが、すぐ降りてOK。
●昨夜はドイツメキシコ戦があったからかファンIDでフリーパス。係員のいる改札を通れます。地下鉄から市内地上に出るとデカイ、広い。レニングラーツスキー駅のほうにでます。向かい側にカザンスカヤ駅(写真) 向こうへ渡るには地下でつながっているのでM マークの階段から地下へ。
●カザン駅地下1階の寂しいところに荷物預かり所あります。駅に入るにはX線の荷物検査をして入れます。
●夜は22時頃まで明るいです。後発でモスクワ入りする人のためのレポートでした。

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Казанский вокзал カザンスキー・バグザール(駅)

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その夜は、山西夫妻と一緒に行動。赤の広場近くの街を歩いて、モスクワの空気に自分を馴染ませて、カフェで夕食。初日の夕食、一人じゃないってうれしい。宿泊は別々で、ボクはカザン駅近くのカプセルホテル。山西夫妻はベラルースキー駅近くのホテル。グループ行動と単独行動のミックス。グループ旅行の安心感と、ひとり旅の気楽さと。両方あるのが、いいですね。明日のサランスクへの移動列車も別々なので、サランスクのスタジアムでまた会おう、と地下鉄の駅で別れます。

モスクワでの夕食 午後9時過ぎ

 HOTEL DROP INN 部屋番号23
閉店ガラガラ シャッターを閉めた内側の写真です
     
走らない寝台列車の個室

そして人生初のカプセルホテルへとひとり旅。ホテルだと思うと狭すぎるけど、走らない寝台列車だと思えば、シャワーも食堂もあって、かなり快適。これから4泊(うち1泊が本当の寝台列車に外泊)よろしく。で、おやすみなさい。

ロシアより愛を込めて一言。

『友だちからの情報はガイドブックより貴重』

本日出会ったお友だち
○堀内文雄さん家族@成田空港(ブラジルW杯サポ村)
○村上アシシさん@成田空港(ブラジルW杯)
○山西栄輔さんオコチャ夫妻@成田空港から(FCバッカーノ)
○久保田淳さん@シェレメーチェボ空港(ブラジルW杯サポ村)

ロシアより愛を込めて①はじめの一歩
ロシアより愛を込めて②チケットの戦い
ロシアより愛を込めて③準備を楽しむ
ロシアより愛を込めて④いざモスクワへ
ロシアより愛を込めて⑤決戦はサランスク
ロシアより愛を込めて⑥近日公開
ロシアより愛を込めて⑦近日公開
ロシアより愛を込めて⑧近日公開
ロシアより愛を込めて⑨近日公開
ロシアより愛を込めて⑩近日公開

ロシアより愛を込めて③準備を楽しむ


ロシア2018スケジュール  これをつくるのが好きなんです

まだ出発しませんよ。W杯は、行く前の準備が大事なのです。準備がしっかりできるほど、W杯が楽しめる。ボクはそう思っています。というか、W杯は「行く前の準備」「行ってる最中」「帰って来てからの余韻」の3回楽しめるイベントなんだと思っています。


これがFAN ID。 ロシア入国、試合観戦、試合当日交通機関無料など、これがないと始まらない。これが届いたときはうれしかったなぁ。

観戦チケット、ファンID取得、航空券予約、宿泊予約、現地移動手段予約などは、まるでロールプレイングゲームをこなしながら成長していく感じ。それが終わっても、まだまだやることがいっぱい。今後のご参考までに箇条書きで記しておきます。

■地球の歩き方をスキャン→PDFにしてEVERNOTEで持ち歩くため(iPhoneで地図などを見るためにPDFに。自分が泊まるホテルの場所や友人のホテルの場所などを書き込んでおく)

■宿の場所の確認。駅からの行き方を確認。(今回は駅から歩ける距離だったので、すべて徒歩。タクシーには乗りませんでした)

□一緒に行った友だちの奥様は、モスクワの駅からホテルまでの道のりをGoogle Street Viewで予習して来たそうなんです。ベラルースカヤ駅に着いたら「あ、ホテルはあっちね」ですって。さすが!そうなんです。駅を降りるとどっちに進めばいいか、わからなくなるんです。準備って大事。

■友人の情報確認。友達の泊まるホテルの位置を確認。現地で会うために。

■ロシア語の勉強(キリル文字は読めないと諦めていたけど、NHKのロシゴスキーなどで勉強)モスクワに着いた初日、Казанский вокзалと書かれた立派な建物。「カザンスキー・バグザール」と書いてある。バグザールは「駅」なのでカザンスキー駅。これが読めたときはちょっと感動しました。

■現地SIMの準備。向こうではiPhoneが命綱。詳しい友人のアドバイスで準備は完璧。つまり、安心。

■モバイル予備バッテリー準備。タコ足コンセント準備。(向こうではカプセルホテルにも泊まるので、いろんな機器を充電するためにタコ足は必要)

■ポリエステル100%のサッカーシャツ(Tシャツより乾きが早い。向こうで洗濯して着るため)

■洗濯物を引っ掛けるS字フックや針金ハンガー


■日の丸ハチマキ(ダイソー)あちこち探すもなかなか置いていないんです。近いお店で注文する方がロスなく効率的。(「日の丸ハチマキ大作戦」は現地のニュースでも取り上げられました。これから日本を応援するW杯に行く人は、この作戦にご参加を。現地の人と簡単に仲良くなれます)

■ウェットティッシュなどのデオドラントグッズ(試合観戦・歩き・移動などで体を拭くため)深夜発の寝台列車でモスクワからサランスクへ10時間。お昼頃着いて歩いてスタジアムのコロンビア戦。試合後祝杯をあげてまた深夜発の寝台列車でモスクワへ戻る。その時、靴下を脱いで足を拭くサッパリしたウエットティッシュ。ナベさんの奥様にいただきました。あれがあるのとないの、大違いです。スパシーヴァ!

■レストラン調査(お店を知っているか知らないかは大きな差)→実際はここまで手が回らず、合流する友だちにお任せしました。

いろいろ細かい奴だなぁとお思いでしょうが、この準備が楽しいんですよ、マジで。

ロシアより愛を込めて一言。

『W杯は、その準備から楽しまないとモッタイナイ』

ロシアより愛を込めて①はじめの一歩
ロシアより愛を込めて②チケットの戦い
ロシアより愛を込めて③準備を楽しむ
ロシアより愛を込めて④いざモスクワへ

ロシアより愛を込めて⑤決戦はサランスク
ロシアより愛を込めて⑥近日公開
ロシアより愛を込めて⑦近日公開
ロシアより愛を込めて⑧近日公開
ロシアより愛を込めて⑨近日公開
ロシアより愛を込めて⑩近日公開

ロシアより愛を込めて②チケットの戦い

 

FIFAの観戦チケットをゲットするには、開幕まで何回かの締切があります。まず最初は出場国がすべて決まって、2017年の12月の組み合わせ抽選前に最初の申し込み受付がある。10月くらいだったかな。これはTST7、TST5などというチケットで、応援する国の数試合を追っかけながら観られるチケットです。W杯は決勝まで行くチームの試合7試合(予選リーグ3試合、決勝トーナメント4試合)日本のTST7を買うと、7試合は確実に観られる。日本が途中で敗退しても、勝ち抜いたという想定で勝ち抜いた相手の国の試合を観る権利があるチケット。すごいけど、値段もすごい。だって決勝も見れるんだもんね。友人に日本のTST5を持った人がいた。予選3試合と決勝トーナメントの2試合。ベスト16とベスト8までが観られるチケット。さすがにこれは移動がどうなるかわからない(試合がどの都市であるかわからない)ので、買えなかった。この組み合わせ前の第1次締切が12月前。組み合わせが決まって次の締切が年が明けて1月31日18:00(日本時間)この第2次締切までにどの試合を観たいか、申し込みます。

■第1次募集:【抽選申込期間】2017年9月14日〜10月12日(まだ組合せ未定)
□相当気が早い人向け

■第1次募集:【早い者勝ち】2017年11月16日〜11月28日(まだ組合せ未定)
□組合せ抽選会:2017年12月前半

■第2次募集:【抽選申込期間】2017年12月5日〜2018年1月31日18:00(日本時間)
→抽選の申し込みのみ・結果発表は約2週間後
□結果通知:2018年2月後半

■第2次募集:【早い者勝ち】2018年3月13日18:00(日本時間)〜4月3日
→抽選ではなく早い者勝ち・ネットが繋がらない状態が5、6時間続くことも

■最終募集:【早い者勝ち】2018年4月18日18:00(日本時間)〜7月15日
→カテゴリーごとに、売り切れはグレー・残りわずかは赤・あと少しは黄色で表示されるが、諦めずにこまめにサイトをチェックすると、余りのチケットが出てくることがある。

ボクは第2次募集抽選(1月31日)で以下の6試合を申し込みました。
■6月16日(土)アルゼンチンvsアイスランド@モスクワ(スパルタク)cate2
■6月17日(日)ドイツvsメキシコ@モスクワ(ルジニキ)cate2
■6月19日(火)日本vsコロンビア@サランスクcate3
■6月20日(水)ポルトガルvsモロッコ@モスクワ(ルジニキ)cate2
■6月22日(金)ブラジルvsコスタリカ@サンクトペテルブルクcate2
■6月26日(火)ナイジェリアvsアルゼンチン@サンクトペテルブルクcate2

約2週間後に結果が出て、
■6月19日(火)日本vsコロンビア@サランスクcate3
■6月20日(水)ポルトガルvsモロッコ@モスクワ(ルジニキ)cate2
の2試合しか当たりませんでした。


Unsuccessful つまり失敗


Succesful  やった!

やはりブラジル、アルゼンチン、ドイツなど強豪国は競争倍率が高いのでしょう。一番観にくいから不人気とされるカテゴリー2で狙ったのですが、ダメでした。値段の高いカテゴリー1を狙って、「イッパイだったら下のカテゴリーでも可」という選択もできるので、カテ1で申し込んでもよかったのかな、とも思いますが、カテ2で落選なら同じことかな。

結局、理想のチケットは取れなかったので、旅程も変わります。

遅いんだな、これが。通常なら数秒でつながるんですが、こういう日はダメ。数時間つながりません。

3月13日18:00からの第2次募集のFIRST COME FIRST SERVED(早くきたら早くやるぜ)。FIFAのチケットサイトになかなか繋がりません。世界中からその時間にアクセスしているわけですから、仕方ありませんね。システムがダウンしないだけ立派です。5、6時間経った深夜、ようやくつながるものの、有名国のチケットはほぼ売り切れ。幸い日本vsセネガルはゲットできました。

よく「W杯に行った」というと「よくチケット、取れましたね」と言われます。でも海外で開催されるW杯では日本戦のチケットはほぼ確実に取れるんです。だってそんなにたくさん日本人が来ないから。ブラジル、アルゼンチン、ドイツなどの強豪国はなかなか取るのが難しい。時間を置いてFIFAのチケットサイトを見ると、日本、韓国、サウジアラビア、イランなどの試合はまだ空きがある。チケットを取る身としてはうれしいけれど、日本人としては悔しい部分もありました。

結局ボクは5試合、モスクワを拠点とした10日間の旅を組むことにしました。
■6月19日(火)日本vsコロンビア@サランスクcate3(→2次当選)
■6月20日(水)ポルトガルvsモロッコ@モスクワ(ルジニキ)cate2(→2次当選)
■6月22日(金)ブラジルvsコスタリカ@サンクトペテルブルクcate2(→FB経由で友人から購入)
■6月24日(日)日本vsセネガル@エカテリンブルクcate1(→3次当選)
■6月26日(日)フランスvsデンマーク@モスクワ(ルジニキ)cate1(→4次募集でゲット)

ロシアより愛を込めて一言。

『W杯の準備は、戦いである』

ロシアより愛を込めて①はじめの一歩
ロシアより愛を込めて②チケットの戦い
ロシアより愛を込めて③準備を楽しむ
ロシアより愛を込めて④いざモスクワへ

ロシアより愛を込めて⑤決戦はサランスク
ロシアより愛を込めて⑥近日公開
ロシアより愛を込めて⑦近日公開
ロシアより愛を込めて⑧近日公開
ロシアより愛を込めて⑨近日公開
ロシアより愛を込めて⑩近日公開

続けるコツ

短パンにリュック。ポケットの飴なめながら、区民体育館プールの帰り道。
ささやかな幸福感。まるで夏休みの小学生だなぁ、と笑えてくる。
左膝痛をなんとかするために始めたプールトレーニングも、半年以上続いている。
物事を続けるためには『友だちに報告しながら、やるのがコツ』と本で読んだ。
だから、ここに報告します。

8月6日に思うこと

子どもの頃、広島の事実を伝えるアサヒグラフが家にあった。親に見せてもらったが怖くて怖くて、二度と見れなかった。

昨年初めて広島の平和記念資料館を訪れた。もっと早くに行くべきだったと思うと同時に、全世界の人が来るべき場所だと思った。

東京オリンピックより、広島や長崎でオリンピックを開催して、世界の多くの人に平和資料館に見て欲しい。

ボクの病院


昨年9月頃のフットサルで、以前からやや気になっていたヒザの痛みが自覚されるようになりました。バンテリンなどを塗り、テーピングをしていつものバッカーノ・フットサルに参加するも、練習後、ヒザが熱を持つようになり、腫れてきた。歩くのは大丈夫なんだけど、階段の昇り降り(特に下り)が痛む。こりゃダメだ、というわけで整形外科に。ヒザの水を抜く注射をして、2週間に一度のヒアルロン酸注射6回、赤外線で温めて圧迫して血流を上げるリハビリを続ける。4ヶ月通うも、回復している実感なし。

図書館で本を読む。何冊も読む。膝痛(変形性膝関節症)は高齢者は必ずなるもの、と書いてある。いろいろ学習するうちに、これは足の筋肉をつけるしかない、膝を筋肉のサポーターで守るしかない、という結論に至りました。


プールでの水中トレーニング。まずクロール、ビート板を使ったバタ足(進まないんだ、これが)、水中片足ジャンプ、水中キック、水中サイドステップ、水中バックステップ、水中ダッシュなど、とにかく地上でやると負荷がかかりすぎる運動を水中でやる。これを週に2回。自分の体を再構築するわけだから、リハビリ病院に治療に通っているようなものです。幸いフリーエージェントなものですから、自分の体のための時間を最優先させてスケジュールを組みます。本社ビルの修繕ですからね。最初はクロールだけでも膝に痛みがあったけど、水中片足ジャンプでも大丈夫になってきました。

さらに、FCバッカーノのメンバーで麻酔科の女医でもある#71オグーから、VCSスポーツジェルを薦められ、筋トレマニアのサッカーファンからDNSのプロテインと筋を鍛えるJOINTという錠剤を薦められ、即実行。効いてくれよ〜効いてくれよ〜とジェルを塗り、届いてくれよ〜届いてくれよ〜と錠剤を朝昼晩6錠計18錠を飲む日々。


ようやく最近はテーピングをしてサポーターを巻いて、フットサルに復帰できました。歳をとるほど筋力は落ちてくる。老人が背中を曲げてヨボヨボ歩くのは筋力が落ちるから。そうならないためにも、筋トレはこれから一生続けていかないといけないのかもしれません。

足の筋肉を鍛えるために、体育館のプールに通う。フットサルでゴール決めたいから、体育館のプールに通う。よし、今日も行くぞと立ち上がる。筋肉を鍛えているんですが、実は、自分の「意志」を鍛えているのかもしれないなと思いました。

(なぜこんな「早い話が自慢話」のようなことをブログに書くのか。それは「公表」することで、三ヶ月坊主になることを防ぎたいからなのです。これからもずっと続ける覚悟の表明でもあるのです。サボっていたら笑ってやってください)

自己ベストの更新


1999年2月26日、新橋のPePeというイタリアンレストランに集合しました。まだフランスW杯の熱が冷めずにいた頃、F.C.BACCANOは設立されました。その日にはまだ、チーム名も何も決まっておらず、ただ、サッカーチームをつくろう、とだけ決まったのでした。

最初の練習は神宮外苑フットサルコート。当時はフットサルボールという専用のボールがあることさえ知らず、5号球のサッカーボールを持って行ってたなぁ。あれから19年『ケガをしない、楽しいフットボール』をモットーに、ずっとボールを蹴り続けてきました。


2018年2月26日、偶然にも同じ日にコートが取れて、仲間とフットサルができました。小学校1年からサッカー始めて、中学、高校、大学とサッカーやっても16年。それより長い19年。すごいと思います。一緒に遊んでくれる仲間に感謝です。


個人的には、6ヶ月前に左膝を痛めて、ずっと治療や筋トレなどに励んできて、なんとかこの日にボールを蹴りたかった。そして6ヶ月ぶりにゴールを決めることができた。バッカーノ最年長ゴール記録に並びました。ひとりうれしさを噛み締めながらの帰り道、「そうだ、これは、自己ベストの更新なんだ」と思いました。若い人は「そんなにうれしいことなのか?」と思うかもしれませんが、何歳までできるか限界が近づいている自分にとって、この記録はとても大事なことなんです。60歳と5ヶ月目のゴール。最高っす。

40代で始めたバッカーノ。そういえば同い年のタツと「何歳までできるだろうね。60くらいまでは蹴りたいね」と昔、話していたなぁ。二人で自己ベスト更新し続けますので、アシストお願いね。

山田先生の手書き文字


中学の時の担任、山田弘司(ひろし)先生は、当時まだ30代前半の若い体育の教師だった。紺色のVネックのウインドブレーカーで、裾が細くなっているランニング用のジャージに、いつも両手を入れていた。(ポケットに、ではなくウエストのゴムの内側に手を入れていたように思う)手より先に蹴りが飛んでくる怖い先生だったけど、みんなから好かれている先生だった。フェアで正直で真っ直ぐな先生だったからだと思う。

昨年の8月、北九州市門司区で柳西(リュウセイ)中学卒業生の還暦同窓会が催された。中学3年生が60才になるのだから山田先生はもう70代後半なのだろう。何度か重いご病気で入院されていたそうだが、『あの世から「まだ来るな」と言われたんじゃ』と笑っていた。同窓会でお会いして、コピーライターとして書いた本を贈り、読んでいただき、一緒に写真を撮り、その後何通か手紙のやり取りをさせていただいた。

『早いもので同窓会から半月経ってしまいましたネ。本当に楽しい会で時間が止まって欲しいと何度も思った』と葉書をいただいた。同窓会のとき、別の中学での教え子が東京代々木でレストランをやっているから行ってみなさい、と薦められた、その詳しい話が書いてあった。家人の誕生日にそのレストランに行き、オーナーの方と山田先生の話をして笑い合った。その報告をしようとした時、山田先生が今年に入って療養のため再入院されていると知った。

先生を励ます意味で手紙を書いた。「ボクは今、フットサルで膝を痛めているので、プールで泳いだり筋トレしたりしています。60才になり、この体で生きていくので人間ドックや大腸内視鏡など点検・整備してやってます。山田先生も、東京オリンピックのマラソン見るまでは頑張ってもらわないと(笑)」と書いた。筆まめな山田先生から返事が来ない。病床でまだ書く元気はないのかも、と思っていた。ふと昨夜、机の上に置きっ放しになっていた、山田先生からのハガキに目がいって、ああ、返事がないのはまだ元気じゃないのかもなぁ、と思った、その翌朝。

柳西中学の同級生からメッセージが届いた。『昨夜23時33分、山田弘司先生がご逝去されました』昨夜、このハガキに目をやった頃の時間だ。山田先生がボクのことを思い出してくれていたのかもしれない、と思った。

ボクは、人が亡くなった時、しばらくはその辺を飛び回っているんじゃないかと思っている。魂は肉体からは抜け出てしまうから、その分、何処へでも飛んでいける。会いたい人に会いに行ったりできるんじゃないかと思っている。行けるんだけど、話せないし触れもしない。だけど見えてるし聞こえてると思っている。

電報を送ったり飾り花を送ったり会社名や役職名だけの看板を送ったりするのではなく、目を閉じて、山田先生のことを思い出すことが一番の供養だと思っている。九州の方角に向かって正座して黙祷。山田先生、ありがとうございました。

『・・・時間が止まって欲しいと何度も思った』という手書きの文字に、胸が詰まります。