飼い主の責任・ジャックラッセル雑種(マンボ)③

マンボシーザー・ミラン LEADER OF THE PACK

ナショナルジオグラフィックTVの ザ・カリスマドッグトレーナー、ミランの『犬の里親探します』という番組。その言葉をメモすることにします。いつか犬と暮らす日のために。

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物保容されている、問題を起こす犬はなかなか新しいい主がつからない。その犬のリハビリをしながら、新しい里をトレニングする番
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【今回の主人公】
今回施設から救い出す犬は、甘やかされて育ったジャックラッセルの雑種オス8才・マンボです。問題行動は ①周りの犬に支配的な姿勢をとる ②その態度が攻撃的に見られ ③リードを引っ張る ④とくにメスの前では興奮を抑えられない・・・雑種の小型犬はかわいいものですが、大型犬と同様に『境界』と『制限』を教えることが必要です。
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■クルマのケージに入れられてドッグランにやって来る。
・閉じ込められた犬はよく吠える傾向にある。
・あれほど吠えるのは助けを求めている証拠。最大のケアが必要。
・活発+欲求不満
・リードを引っ張る→とにかくエネルギーを発散したがっている

ドッグランでリードを外してマンボの様子を見る。マンボはせわしなく辺りを見回していた。『一度に何もかもをしたい!という欲求の表れで、ふつうの犬では考えられない行動です。他の犬に会わせて、マンボの支配欲を見てみましょう』

メスの大型犬レダと会わせます。レダは強いメスだからマンボに好き勝手はさせない。マンボはレダのお尻の匂いを嗅ごうとする。レダはお尻を下げて嗅がせることで「これ以上は許さない」と言っている。それでもマンボは引き下がらないので、レダが反撃に出る。レダはマンボを圧倒する。しかし冷静なままだから噛みつきはしない。マンボは動揺している。

マンボの悪いところは2つ。「敬意を知らない」「服従できない」 人に服従し、他の犬に敬意を払うべきだと教える必要がある。

『犬の世界では群れの「調和」がすべてです。「ルール」「境界」「制限」が犬種に関係なく適用される。必要なのは規律を教えるリーダーです』

マンボ公園1 ドッグパークでは小型犬が争いを引き起こすのに

マンボ公園2 大型犬のほうが叱られる

マンボ公園3 興奮しすぎているのが問題です

【リード・散歩について】
クルマのゲートを開けて、ケージから出してリードをつける。リードを持つ。ケージを開けて、待て。従わせる。エサを持って、エサの匂いを嗅がせ、右手・指を立てる。匂いと目線を使う。首を伸ばしてきたらリードをかける。そうすることで、この(立てた)「指」が「エサ」を意味するようになる

(悪い例)エサを取って、マンボが興奮したままの状態で、ケージの柵越しにエサをあげてしまう→× 「興奮すればエサをもらえる」と思わせてしまった。

犬用の道具選びにも注意が必要。マンボは興奮度が高いので「ジェントル・リーダー」というリードを使う。マズルにかかっているリード。跳び上がるような状態で足を下ろさせるのが簡単になる。気を静めるのが目的。服従を教えるにも穏やかに教える

リードを引いて歩くとき、犬が横に歩こうとするのは、ためらっている証拠。「Shuitt!」(シュィッ!という声)と指を鳴らす合図で犬の気分を変える。肩をあげて(胸を張って?)自信を持って歩き始める。あなたが戸惑い気味に横に進むと、マンボは別の方向へ行く。腕の力を抜いて、自分の身体の状態に気を配ればいい。

犬との初対面で人が緊張するのはしかたがない→でも、犬は人間の正直さや愛情を常に測っています。

『犬と歩くとき→迷いのない感じが大切です』

『犬の呼吸が荒いのは、緊張状態だからです』

『リードを持つ手、飼い主が楽しんでいなければ犬に伝わるもの。そういう雰囲気は周囲にも伝染します』

『飼い主は犬を良く知る義務がある。他の犬がどうであれ、飼い犬を制御しましょう』

■尻尾を振ると喜んでいると人は思うが、実際は「近づくと噛むぞ」という合図の場合がある。
■足(キック)を使う。リードで散歩中、よそ見してどこかへ行こうとした瞬間、後ろ足アウトサイドで軽く突っつく(犬の不意をつく)犬を集中させるためには効果的
■緊張や恐怖心を抱いたまま(トレーニングを)終えると、信頼関係を損ねてしまう。「楽しい」「リラックス」でトレーニングを終えるのがいい。

『マンボは血気盛んな犬に見えますが、実際は違います。欲求不満が続いた結果、ストレスが貯まっているのです。しつけを怠って甘やかした飼い主の責任です。何か任務を与えれば、犬は従うのです。すると落ち着くようになるのです』

『マンボのように施設には生きる目的を見失い、欲求不満から問題を起こします』

『尻尾や耳を見れば、落ち着いていることがわかります』

『服従は人間が求めるのではなく、服従を獲得するのは犬の仕事です』

『散歩から帰って家に着いても、すぐにリードは外してはいけない。座らせたいところで外してやる。帰ってすぐ外すのは絶対にいけません』

『好きな犬を飼うのではなく、必要な犬を飼うことが大事です』

言うことを聞かない犬、それは犬がバカなんじゃなく、飼い主がリーダーとして失格なだけなんだな、と思った(禎)


飼い主の責任・ジャックラッセル雑種(マンボ)③」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 犬の攻撃性は後天的なもの・ピットブル(ロキシー)⑥ | ぶ厚い手帳:コピーライター中村禎の場合

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