ベン・ホーガンの声

https://www.facebook.com/watch/?ref=saved&v=755091945561785

Well,the most important thing in the golf swing to me, is the movement of the lower body from the top of the swing.

First off, you start down below with your knees and your hips.

At the top of your swing, you move the lower part of your body.

Not your shoulders, the lower part of your body.

Letting your arms and hands follow.

Bringing you into position to hit.
But this is the first movement, there.
Then you release at the bottom.

Most people do it entirely opposite.
They rotate their shoulders first, instead of their lower body.
As a result, they come across the ball and hit the outside of the ball,
instead of the back of it.

うれし恥ずかし、な話


ゴルフは自分のボールを打つ競技です。間違って、他プレーヤーの球を打ってしまうと、「誤球」(2罰打)という反則。それをしないために、自分のボールに何かしらの印をつけます。ボクはいつも使うPRGRのボールに黄緑色のマジックでラインと音符♪を描いています。

黄緑色にしたのは、クラブフェイスにマジックの色が付いた時、草の色のように自然に見えるから。音符♪を描いたのは、サム・スニード先輩の「ゴルフにはワルツのリズムが一番合う」という言葉から。最近はボールに自分の名前をプリントできるものもあります。でもね、ボールって失くすんです。林の中、池の中、深いラフの中。それが数日後、「こんなところにロストボールがあった」と誰かが拾う。「あ、これ、中村禎って書いてある」だと、恥ずかしいなと思ったのです。

それが、見つかってしまったのです・・・。

ボクのホームコースには、メンバーが予約なしでその日に行ってプレーができる「メンバータイム」というシステムがあります。朝、キャディーマスター室前の名簿に自分の名前を書く。そうすると組み合わせを作ってくれて、呼び出しがかかるのです。朝、練習場にいると「○○さま、●●さま、△△さま、中村禎さま、東コース8時7分のスタートでお願いします」と場内放送が鳴るのです。

キャディーバッグのある場所へ戻ると、キャディーさんたちがそれぞれ4人分の重いバッグをカートに載せる、一番忙しい時間帯。そこで顔見知りのキャディーさんが、「あ、これ、中村さんのボールじゃありません?」と黄緑色マジックで音符♪のボール。間違いありません。「あ、ボクのです!どこにありました?」「西2番奥のネットのところ」「あ、こないだOBでボールが見つからなかったヤツです!」グリーンに乗るとキャディさんがボールを拭いてくれます。「中村さんはこんな印つけてるのね」と覚えてくれていたのかもしれません。

記録によると、西2番の#9で右に曲げてOB(or紛失球)したのが9月21日。で今日が10月6日だから、あの日の後にキャディさんが西2番を回った時に見つけてくれた、そして、いつ来るかわからない中村に渡そうと持っていてくれた!

「さっき、メンバータイムの呼び出しで中村さん呼ばれてたから、今日いらしてるんだと思って」ですって。うれしいじゃあ〜りませんか。メンバーになって4年。キャディーさんに顔と名前を覚えてもらうことを目標にやってきました。感激です。

で、そのボール。縁起がいいから今日使って、東の6番右の池OBでまた無くしちゃったことは、しばらく内緒にしておきます。

エイジシュートの神さま


ホームコースの練習グリーンの傍に小さな記念植樹がある。そこに、思わず二度見してしまうほどの記録が書いてある。「88才で87というエイジシュートを達成した」記念かと思いきや、そのエイジシュートを「400回達成した」人がいる、ということ。しかも、「現在476回」と記録更新中(この写真は2020年12月のもので469回)。平成29年に400回達成して、現在令和4年。当時88才だったこの方はとうに90才を越えてらっしゃることになる。ラウンドの日の朝、この木の前ではいつも軽く会釈をするようにしている。

先日、いつものようにガックリしながらラウンドを終え、カートに揺られて戻る時、「あら、Yさんがいらしてる」とキャディさん。Yさんて、あの記念植樹のYさんですか?と聞くと、そうだという。そのキャディさんは、Yさんのエイジシュートに立ち合ったことがあるらしく、Yさんにご挨拶されていた。ボクはまったく面識はないのだけれど、クラブのレジェンドにお会いしたく、近くまで着いて行った。「今日はラウンドされたんですか?」「いや、ゴルフできるかどうか、練習に来てみたの」と、実に穏やかな声、にこやかなお顔。一緒に記念写真を撮りたい!握手してほしい!という気持ちを抑え、ただただじっとそのお姿を拝見しておりました。いい笑顔のおじいちゃんだったなぁ。いつの日か、ああゆうゴルファーになりたいなぁ、と思ったのでした。

*エイジシュート:ゴルフで自分の年齢より少ないスコアで18ホールを回ること

綾子さんの個人レッスン(2022全米女子オープン篇)

楽しみにしていた2022年全米女子オープン。海外女子メジャーゴルフの中継は、尊敬する岡本綾子プロの解説の「声」が好きで、その「声」を天の声としてメモすることが楽しみなのです。綾子さんの「声」でのアドバイス、考え方などが身にしみて参考になります。放送中にTwitterで質問できることも大きな魅力で、綾子さんに直接聞いてみたいことを答えてくれるかもしれない、という楽しみがあります(あまり個人的過ぎず、あくまでトーナメント中継中であることを意識して質問します)。今年は3年目のメジャー中継になるのですが、今年もボクの質問が採用されました!(しかも複数)感激です。綾子さんと会話をしたような気分。それをご紹介します。

はじめに、#全米女子オープン #golfnetworkのハッシュタグで、他の人がどんなツイートをしているかを見てみました。すると一人、解説の岡本綾子さんと実況の田中雄介さんのことを貶す発言ばかりしている人を発見。これを見たら岡本さんたちは嫌だろうなと思ったので、まず放送席を励ますツイートをしました。

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お二人の実況・解説、いつも楽しみにしています。初日は田中雄介さんの「ジュタヌガーン選手は口角を上げてからパットに入る」岡本綾子プロの「(ネリー・コルダ選手は)歩くスピードとスイングのスピードが一緒ですね」という言葉を
メモしました。勉強になります。
#golfnetwork #全米女子オープン
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そして大会二日目。
悪い流れが来たとき、どうやって気分を切り替えるのか、
その方法を聞いてみたかった。
初日の出来事を取り上げて、質問してみました。
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初日のネリー・コルダ選手のロストボールや古江彩佳選手のダブルボギーの時、岡本綾子プロならどんな方法で気分を変えますか? 
#golfnetwork #全米女子オープン
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なんと!採用!答えてくれました。

私個人的には「ちょっと時間ちょうだい」って言いますね。
「声かけなくていいよ」って。

綾子さん的にはクラブを引きずりながら歩くw(犬の散歩を)しますかw
ちょっと尾を引きますね

でも、ロストだ、ダボだ、とミスショットした次のショットが良ければ、
もう「過去」です。(忘れます)

 


トーナメントキャディについても聞いてみました。
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難しいコースでは特にマネジメントが重要になると思うのですが、『このコース、この大会で、キャディを誰にするか』はどうやって決めるのですか?
#golfnetwork #全米女子オープン
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これも採用!

やさしくない質問ですねw

と言いながら、5分近くこのテーマで話してくれました。

 


そして、どうしても岡本綾子プロに聞いてみたかったこと。
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岡本綾子プロは、ラウンド中、スイングのリズムを保つために、何か工夫をしていましたか? 
#golfnetwork #全米女子オープン
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これにも答えてくれました。

呼吸を乱さない。
走らない。
脈拍数を上げない。

ドキドキする状況を作らない。
1分間に60回くらいですかね。普段だと私は55回くらい(1分間に)
60〜70回までにしますね。
脈拍だけじゃないけど。

今の若い人の言葉で言うと、パニくらない。

焦らない、

悔やまない、

慌てない、

ですね。   

貴重なアドバイスをありがとうございました。
この「シンプルな言葉」を、岡本綾子さんの「声」で聞けたこと。
しかもそれがボクの質問に対して答えてくれたこと。
これが何よりの財産になります。
ありがとうございました。

次のメジャー大会までに、新しい質問を考えておきます!

綾子さんのおまじない(全英女子オープン2021)
綾子さんの言葉(全英女子オープン三日目)
綾子さんの言葉(全英女子オープン最終日)
綾子さんの個人レッスン(全英女子オープン2020)

やさしい(怖い)上級者


久々に緊張したラウンド。競技会でもないのに、予約せずプレーできるメンバータイムでの気楽な練習ラウンド、のはずなのに。極度の緊張を強いられる。以前一度ご一緒したことのあるシングルプレーヤーTさんと同組。やさしい人なんだけど、見た目が怖い。(風貌の特徴を書くと、知ってる人にはすぐわかってしまうので、あえて書かない)

前回のラウンドではグリーンにスパイクマークを引きずっていたことに気づかず、注意された。グリーンフォークは右と左のポケットに1本ずつ持って、ボールマークは当然直す。ましてや自分が歩いてグリーンを傷つけたら当然直す。第一、その場で気付くはず。なのに注意されたということは、それすらも気づかないほど緊張してラウンドしていたのだと思う。

http://nakamuratadashi.com/2020/05/31/ゴルファーでありたい/

そのTさんとのラウンド。しかも、同じAクラス(HDCP 0〜12)のIさんも同組。この二人は「ラウンドが早い」ことでクラブでも有名な二人。上手いから打数が少ないからだけでなく、とにかく全てが早い。さらに心細いことに、今日はセルフプレー。キャディーさんがいない。もう誰も助けてくれない。とにかく、遅れないように、迷惑かけないように、とスタートする。(参考までに:午前中のラウンドは、ハーフ1時間45分でした。早すぎでしょ!)

ボク以外の三人はフルバックの黒ティーから。ボクはその前の青ティーからだから、常に4番目に打てばいいので、そこは気が楽。とにかく上級者たちについていくので必死。キャディさんがいないから、グリーンに近づくとパターを含め、もう小さいバッグ担いだ方がいいくらいのクラブ本数を持っていく。そしてグリーン上。使わないクラブ数本は、普通、次のグリーンへ向かう出口あたりに置くようにしていた。

あるホールが終わって、Tさんより。「クラブはライン延長上にも置かないようにした方がいいですよ」(優しい言い方でした)と。シマッタ!気づかなかった!そこまで見えてなかった!しかも、言われてみれば、グリーンエッジに近すぎたかもしれない。ラインを読むとき、向こうにクラブがごちゃごちゃ置いてあったら、そりゃ迷惑だ。グリーン上から見えない下り斜面とか、もっと離して置けばよかった!

ゴルフのマナーは、本だけでは学べないことがたくさんある。こうしてプレーしながら教えてくれるメンバーさんのいるクラブで良かったと思った。

追伸:ボクはTさんのプレーで尊敬しているのは、その悠然とした歩き方。ま、打数が少ないからできることかもしれないけれど、何も急がず、何にも怯えず、ただ悠然と歩く姿は、遠くから見ても「あ、Tさんだ」とわかる。Tさんが小走りでいる姿なんて、全く想像できない。ああゆう歩き方のできるゴルファーになりたいなぁ。

追伸2:上級者は自分のパットが終わると次のホールに行く(人が多い)。だから最後のショートパットはいつもボクひとり。約3mのナイス・Wボギーパットも誰も見ていない。ボクが上級者になったらそんな時、離れた場所からでも「ナイス・パット!」と声をかけてあげたい。

綾子さんの言葉(全英女子オープン最終日)


岡本綾子プロの解説が好きで、毎年全英女子オープンを見ています。今までは録画して選手のスイングを研究していましたが、今年は岡本プロの「言葉」をメモします。解説中の何気ない「言葉」にアマチュアゴルファーの自分にとって宝のようなヒントがある。録画して、止めて、メモして、再生して、止めて、メモして。「三日目」と「最終日」を記します。

綾子さんの言葉(2021年全英女子オープン最終日)
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■最終日渋野日向子選手のプレー中

「メンタルっていうのは、余計なことを考えるから、そっちの方へ引き込まれるって言いますからね。私たちは、ネガティブなことはチラッと過るのが一番怖いですね。だからもう、イケイケでね。渋野選手もイケイケで、自分のことだけ考えてプレーすればいいんです」

と言ってるそばで、渋野選手が長いバーディーパットを決める。
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■最終日渋野日向子選手のプレーを見て

「今日のスイングはテンポがいいですね。昨日はスイングが早かった。昨日は『チャチャン』っていう感じだったけど今日は『タン、タンッ』という感じで、いいんじゃないでしょうか」

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■視聴者の質問に答えて①

87年のメジャー大会で、最終ホールのパットを外して優勝を逃したことがあったそうです。その後、クルマを走らせホテルに帰ろうとしていた時。

「この時私は、ゴルフ場に戻りました、Uターンして。どうしても納得できなかったんで。生まれて初めてです、こういうことやるの。ボール2個とパター持って18番のグリーンに行くと、撤収作業している人たちが『Welcome Back!』と拍手してくれて。同じ場所にボールを置いて、パーンと打ったら、ポンと入っちゃった。あれはどうしてもやり直したかったんです」

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■視聴者の質問に答えて②

(岡本綾子さんは「追いかける派」と「逃げ切る派」どちらですか?)

「私は逃げ切り派です」
(怖くないですか?追われるって)
「ドキドキします。心拍数が上がります。ハーフターン終わって、バックナインに入った時、すっごいプレッシャーで、あのう、体が硬直してテークバックできなかった経験もあります」

(イップスになった経験は?)
「ないです」

「追うほうも楽しいけど、逃げるのも楽しいです。追いかけるのは、もう一つバーディーが取れないと歯痒い気持ちになりますよね。だから逃げ切るほうがいいです」

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■視聴者の質問に答えて③
岡本さんが思う「強い選手」とは?

「この大会の中では、ネリー・コルダですかね。落ち着いていて、喜怒哀楽がなく、あまり表情に出さず。しぶといゴルフをする。名実ともにトップですね」

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■視聴者の質問に答えて④
(岡本プロがラウンド中にボギーなどが続き、流れが悪くなった時、
自分にかける「言葉」「行動」「おまじない」などはありますか?)

綾子さんのおまじない
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■リゼッテ・サラス選手の試合前の練習を見て

サラス選手が両ヒザの上をゴムバンドで縛って球を打つ練習をしている。

「私もこれ好きですね。ヒザが開かない。余分な動きをしない。バックスイングした時に、右のヒザが割れないように、外向かないように。ダウンスイングに入って右ヒザを早く送れる。ゴムの強さを利用しながら、感じながら」
(ゴムに押してもらう感じですか?)
「ハイ」

これは以前聞いたことあって、一度試してみたことあったなぁ。世界のトッププロもああやって矯正しようとしている。もっと続けてみよう。
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■(優勝した)ノードクィスト選手の試合前の練習を見て

両腕の間にゴムボールを挟んで球を打つ練習をしている

「両腕の動きを同じ方向に持っていく。この人は、ちょっとフック系にフェースが入るからどうしても左肘を抜いて、回転をつけたがる癖を矯正しようとしてるんじゃないかな。両肘を一緒に抜いていくために」

「昔から基礎で『グリップの手首のYの字が崩れないように』って言いますね」

ゴムボールを挟んだり、二の腕をゴムバンドで縛ったり。試合前の練習風景で、金谷拓実選手や小祝さくら選手もゴムバンド練習やっていた。大里桃子選手も「三角先生」という練習器具を使っていた。プロでさえ、そういう矯正をしながらやってると知り、ボクもユザワヤでゴムバンド買ってきました。

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■最終日ヘンダーソン選手、終盤バーディーを取って2位グループに上がってくる

「人生と一緒で、地道にコツコツですね」

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■最終日パーセーブできず順位を落とす選手を見て

「やっぱり18ホールって長いんですね。3時間も4時間も5時間も。山あり谷ありが当たり前ということ」

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■ひと筋パットを外した選手を見て

「ゴルフって思った通りにいかないですね」

「技術を試されてるんじゃない。気持ちを試されているんだ」という中村寅吉さんの言葉を思い出しました。
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■優勝したノードクィスト選手の最後のプレーを見て

「今日は12番13番までパッティングの調子が良くなかった。よく我慢しましたよね。やっぱりゴルフはわからない。なんでも最後まで諦めちゃいけない、って教訓ですね」

(今日は2回もリップアウトがありました)
「ショートパットを外すと、精神的にもちょっと、こう、キツイけど、ほんとによく我慢したと思います」

だから優勝できたんだなぁ。

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自分のラウンド中に、この綾子さんの「声」が聞こえてくるようになりたい。この声の録音を聞きながらラウンドしたい。ボクにとっては神の声なんだもんな。言葉でゴルフは上手くなる、そんな気がしています。

綾子さんのおまじない(全英女子オープン2021)
綾子さんの言葉(全英女子オープン三日目)
綾子さんの言葉(全英女子オープン最終日)
綾子さんの個人レッスン(全英女子オープン2020)

綾子さんの言葉(全英女子オープン三日目)

岡本綾子プロの解説が好きで、毎年全英女子オープンを見ています。今までは録画して選手のスイングを研究していましたが、今年は岡本プロの「言葉」をメモします。解説中の何気ない「言葉」にアマチュアゴルファーの自分にとって宝のようなヒントがある。録画して、止めて、メモして、再生して、止めて、メモして。「三日目」と「最終日」を記します。

綾子さんの言葉(2021年全英女子オープン三日目)
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■3日目の笹生優花選手のパッティングを見て

「ファーストパットがショートするんじゃなくて、カップをオーバーしてるのがいいですね。いいストロークができてる」

また別の場面で他の選手のパッティングの時
「ショートするパットが続くと、強めに打ってオーバーすると、今度は1m以上も行ったりするんですよ」
とも言っていた。どうすりゃいいんだ?う〜む。
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■3日目コーツ・マドセン選手のスロー・スイングを見ながら

「いいスコアで回ってくる人、いいスイングだなって人はみんな、振り下ろしてくるときグリップが体の近くを通ってますよね」

これは最近、あるプロコーチも同じことを言っていた。「ヘソの下に振り下ろせ」「クラブを下へ下へ」と女子プロを指導している映像を見て、自分でもラウンドで心がけてやっていること。これは大事なことなんだな、やっぱり。
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■3日目イリミノ選手のアプローチスイングを見て

「キレイですね。ダウンスイングに入って、ヒザが割れてないですし。ああゆうところはアマチュアも真似してください」

岡本さんは常々、アドレスした両足の間からヒザがはみ出さないスイングがいい、と言っている。大事なんだな。

(アマチュアとプロのスイングの美しさの違いってなんなんでしょう?)
「プロのほうが基本に近いスイングします。逆に、アマチュアのほうが個性の出しすぎです。好きなスイングの人、これがいいですよってスイングの人の、まず真似をすることですね」

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■3日目リディア・コ選手の小技を見て

「一緒に回っていて、彼女のリズム・テンポ・音を参考にすると次のショットに活きてくる」

「音」も大事なんだな。
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■3日目畑岡奈紗選手の前半のスコアを見て

「8番のWボギーは、『頑張れ!』と言われてるサインだと思って、後半プレーして欲しいですね」

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■3日目笹生優花選手のプレーを振り返って

「一つボギーが重なると気持ちが萎えてくる部分が彼女の中にあるので、そういう部分を明日消して欲しいですね。常に前向きに(自分に)都合のいいように考えておいて、ワンショット、ワンショットに集中して、いいプレーを見せて欲しいですね。だって、魅力的なゴルファーですから。そういうショット見せてくれる選手ですから」

「誰でも一つや二つ、ミスはあるわけですから、それがすぐに修復できる考え方が必要です」

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■3日目ジョージア・ホール選手のバンカーショット(極端にフェイスを開いて打っていた)を見て

(あんなにフェイス開いて打つんですねぇ、逆に難しくないですか?)
「飛球線方向にクラブヘッドを出すから、ダフったり、トップしたりしやすい。そうではなく、左足方向にヘッドを抜いて、左脇を締めたまま振り抜くからいい」

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■3日目ブルック・ヘンダーソンがパーパットを外すのを見て

「惜しい!こう、パッティングだショットだが決まらない人を見ていると、ゴルフってほんとに、メンタルとは言いますけど、我慢のスポーツですね」

(ゾーンに入っているって人もいますね)
「次のショット打つのが楽しみでしょーがないって人と、次打つのがユーウツって人と。対照的ですね」

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■3日目ブルック・ヘンダーソンのアプローチショットを見て

「私もアプローチ、グリップを短く持って打とうと思いました、今。アハハ、今さらですけど」
(短く持たなかったんですか?)
「私は手首を使うほうだったので、短く持たなかったです」

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■3日目モリヤ・ジュタヌガン選手のスイングを見て

「好きなタイプのスイングですね。ヘッドの抜けがすごくいい。アドレスしたライ角度のまま、キレイに入って、再現力があります」

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この「声」を記憶して、ラウンド中に「今の中村くんのスイングはリズム良かったですね」とか「ゴルフは我慢のスポーツですから、ここから1ショット1ショット大事にすればいいんです」とか、あの声の解説を聞きながらラウンドできると、心にゆとりができるだろうなぁ。

綾子さんの言葉(全英女子オープン最終日)
綾子さんのおまじない

綾子さんのおまじない

全英女子オープン最終日の生放送にツイッターで質問を送ってみたら、取り上げられました。解説の岡本綾子プロが答えてくれます。実は、去年の全英女子オープン中継でも取り上げられたので、なんと2回目。
http://nakamuratadashi.com/2020/08/23/綾子さんの個人レッスン/

今回の質問は、
『岡本プロがラウンド中にボギーなどが続き、流れが悪くなった時、
自分にかける「言葉」「行動」「おまじない」などはありますか? 』
というもの。

『そうですね・・・。「バッカじゃないの?」って自分に言います。
それと、キャディに「一人にしといて」「先に行って」って言います。
あと、ミスしたアイアンとか、ドライバーとか、パターとか、
全部タオルで拭きとってもらいます。
あと、ポケットに「塩」を忍ばせていました。
お清めの塩。ラウンド中に手をね、清める』

『どうしてもパーが取れない18番ホールがあって。
夜にこっそり行って「盛り塩」したことがあります。
あとで怒られましたw。もう20年以上前だから時効ですね。
(効果はあったんですか?)
はい、パー取れました』

こんなに答えてくれて、20分くらい経ったあと、

『さっきの視聴者の方の質問の「おまじない」の話なんですけど・・・』
とまた思い出してくれて

『スコア80くらい叩くと、そのウェアには二度と袖を通さない。
ボールを池に投げ込んだこともありました。
人が見ているところではやらないですけどねw。

逆に、優勝したウェアはゲン担ぎでまた着たいじゃないですか。
けど着れない。報道とかに写真が出ちゃうので
「また同じの着てる!」って思われちゃうから。
(タイガーの最終日赤黒コーディネイトとかありますね)
私は勝負服がなかった。
でも、ポケットの中に、風水じゃないですけど、
黄色を持ったり、赤いのをポケットに忍ばせたり。
今でも持ってます』

意外と、おまじない、あるんですねw

憧れの岡本綾子さんとお話しできたような幸せな気分になりました。
実際お会いすると、メチャメチャ緊張すると思いますけど。

綾子さんのおまじない(全英女子オープン2021)
綾子さんの言葉(全英女子オープン三日目)
綾子さんの言葉(全英女子オープン最終日)
綾子さんの個人レッスン(全英女子オープン2020)

ボビー・ジョーンズの言葉


ボビー・ジョーンズ
1902年3月17日生まれ

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「スコアで90以上を叩く人の、100人のうち99人が、
 100回のうち99回は打ち急いでいる」

「自分のタイミングで打てれば、
何の問題もなくナイスショットが放てるはずなのに、
自らそれをぶち壊してしまう。
コースではどうしてもボールを飛ばしたい気持ちが
湧き起こってしまうからだろうが、
自分がナイスショットできたタイミングを思い出して、
ボールを打って欲しいのです」

「打ち急いでしまうのは、利き手の右手を使い過ぎているからです。
飛ばそうとすれば、どうしても右手で強く叩こうとしてしまう。
ですから、右手はゆるゆるにしておいて力を入れず、
左手主体でクラブを振ることです」

「テニスで言えばフォアハンドで打つのではなく、
 バックハンドで打つ要領です。
 左肘を伸ばした左腕を、左肩から引っ張ってきて。
 左手の甲でボールを打つような感じでボールをとらえるわけです」

「左右の手のリストは打つ寸前までほどかない。
 左手リードのスイングで、左手のリストをギリギリまで
 ほどかずに打ってみてください」

それを実現するためには
「トップからゆっくり打ち出し、
 ボールに向かって徐々にスピードを速めること」

これは辻村明志コーチも同じことを違う言葉で言っていた。
「スイングは加速させること」
「トップでふっと力を抜き、インパクト後に最大スピードになるように振る」

「これを練習場でたっぷりと練習して、
 リストをほどかない術を身に付けることです。
 そうすれば、レイトヒッティングができるようになり、
 ゆったりとしたスイングで上手く打て、飛ばせるようになります」

 by ボビー・ジョーンズ
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「ムキになって振るスイングは醜い。
 いいスイングはスローモーションのように見える」

 by ボビー・ジョーンズ
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「戦う相手は『オールドマン・パー(ボギー)』である。
 常にパー(ボギー)で上がれるゴルフ名人。
 その名人『オールドマン・パー(ボギー)』と
 18ホールの戦いの旅をしていく忍耐が必要なのだ」

 by ボビー・ジョーンズ
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「最初に叩いたら、もうミスは使い切ってしまったと思うこと。
 もうこれ以上の悪いことは起きないと開き直ること。
 そして、最初に叩くほうが最後に叩くより、
 よっぽど結果が良くなるというゴルフの不思議な法則を信じることです」

 by ボビー・ジョーンズ

東松山CC西1番トリプルボギー→(からの)→45
東松山CC東1番8のダブルパー→(からの)→46
ということもあった。あきらめないこと。切り替えること。
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「ベストスコアを出したかったら、ゴールは考えずに、目の前の一打に集中する」

 by ボビー・ジョーンズ
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「良いゴルフをしているときに、悪いことを考える必要などどこにもない。
 ミスが出るのではないかと不安に駆られるのは、心が弱いから。
 ウォルター・ヘーゲンのように心の強い者は、良いことは次も続くはずと思える。  本当はそう思えて当然なのです」

「ゴルフでは自分だけが頼りである。
そんな自分を自分が信じてあげられなくてどうする。
ひたすら自分を信じること。信じ切ることが最も大事なことなのです」

「自分を信じてあげれば、ミスが少なくなることは間違いありません。
 自分を疑う気持ちが大きなミスを招くのですから」

 by ボビー・ジョーンズ
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「ある程度ボールが打てるようになったら、スイングのことはあれこれ考えない。
 スイングはそもそもその人が生まれながらに持っているものです。
 だから、自分のスイングでタイミング良くボールを捉えれば良いだけなのです」

「ナイスショットのタイミングは、ナイスショットした時にわかるはず。
ナイスショットした時のタイミングを忘れずに、
このタイミングだったなと思い出して身に付けることです」

 by ボビー・ジョーンズ
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中村寅吉さんの言葉


中村寅吉さんの言葉
1915年9月17日生まれ

『気』のゴルフ
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第6章自分流ゴルフ
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156【見栄を捨て本心を探る】

人間には「見栄」という、やっかいなものがある。
自分の本心を突き詰めてみるといい。

(本心)なんのためにゴルフをしているのか。
誰のためにゴルフをしているのか。

ゴルフ場にはバンカーや池など、いろいろなハザードがあるけど
一番のハザードは自分の気持ちの中にある。

目に見えない。形になって表れているわけではない。
時と場合、所かまわず出没する。
ゴルフでは『心のハザード』が最もやっかいなシロモノなんだ

「ひとによく見せたい」という見栄。
「好いショットをして拍手されたい」という願望。
「チョロしたら恥をかくぞ」という心配。恐怖心。

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166【朝一番のティーショット】

「前へ飛んでくれさえすればいい」というくらいにへりくだった気持ちになったほうが結果的には実力通りのショットができるものだ。見栄がなくなるからね。体の動きが良くなる。流れに乗りやすい気持ちをまずつくることだ。

初めから「最高」を望んじまうとあとは凋むだけだものね

狙ったところへボールを運ぶ。

OBの有無を確かめる必要はない。
宝探しに出かけようとしているのに、
ゴミの山のあり場所を知る必要はない。

目的をはっきりと見定めることだ。
「そこへ攻めていく」
そういう気持ちになれば自然とアドレスで気合が入る。
狙い所をしっかりと定めてスタンスをとるからね、確信が持てる。
周囲の雑音も耳に入らない。
大勢の人の前で「いいところを見せてやろう」なんて見栄も働かない。
いいショットをしてやろうなどという欲に目が眩むこともない。

とにかく、『あそこへ』持っていくんだ。

すべてはその気持ちから出発する。
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171【チョロの後始末】

スコアはショットの好し悪しを数字で表すものじゃないんだよ。

チョロしたあとでも、会心の一打をフェアウェイに飛ばしたあとでも、
第二打の地点へ行くまでの気持ちの持ちよう
禍いを転じて福にすることもできるし、福が禍いに転じちまうこともある。
自分の心理を読むことだね。算術をする前に。

考え方次第でいかようにもなるのが、ゴルフなの。

ショットとショットは常に握手し合っている。
うまくいく時はね、そうなる。
駄目な時はショット同士でそっぽを向く(つながらない)

(一打目を会心のショット、二打目もナイスオン、で3パットで悔しいボギーの人と、一打目チョロ、二打目なんとか、スリーオン、2パットでナイスボギーの人。数字は同じ。気持ちはどうか。一打目チョロでも、気持ちを切り替えて頑張れば報われることもある、ってことだな。禎)

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176【ナイスショットの後始末】

朝一番のティーショットでナイスショットをする。
アマチュアはそれまでの緊張感が安堵感に変わり
「やれやれ、ひと安心」という気分になる。
実はこれが怖い。
気が弛むばかりじゃなしに、自分を過大評価しちまう嫌いがあるんだ。
「いい気」になっちまう。

「夢よもう一度」こればかり念じ続けて、結果はミスの山。
問題はどこでどうやって「我に帰る」か、なんだ。

自分にナイスショットを強いるようなことはしない方がいいんだ。
誰だって好いショットをしたいと思うのは当たり前。
分かり切っていることは考えなくていい。

「よしよし、ここまで飛びましたか」
そこで気持ちを改めて
「さてここからどう攻めてやるか」
という具合にひと息入れれば、狙う先が見えてくる。

ゴルフで一番やっかいなのは
ショットのコントロールより

気持ちのコントロールなんだ。

ベン・ホーガンの『緊張感の持続力』には舌を巻いたね。
好いショットをしても悪いショットをしても、顔色ひとつ変えず、
次の一打に精神集中するんだ

私は少し興奮している時のほうが好いプレーができる。
大切なことは緊張をコントロールして、
それを有効に利用することである。
by ベン・ホーガン
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186【心技両面のリズム】

リズムはゆとり、ゆとりは自信が生む。

たえずひとつのことを自分に言い聞かせておくこと。
技術的なことと精神的なことをひとつずつ。

技:バックスイングをしっかりとるようにしよう
精:どんな場面でも慌てないようにしよう

「今日のお前さんは好調なプレーを続けているけど、このケースはどうするね?」とゴルフの神様がそう言って試すわけよ。「ここを乗り切ればホンモノだぞ」とね。

ショットを試されているんじゃない。気持ちを試されている。

心技ひとつずつでいい。自分で守り通すテーマを持ってプレーする。それがスイングのリズムになり、気持ちのリズムにもなる。

プロのトーナメントも、以上のような視点で勝った選手、負けた選手の「リズム」を見ると、きっと参考になると思うね。リズムは気持ちが狂わすんだ。

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213【大叩きの予防策】

大叩きはね、裏を返せば自信過剰が生んだ産物だね。

ミスは誰にでもあること。ゴルフにミスはつきものだから仕方がない。問題は事後処理なんだ。アマチュアは、すべてのショットが良い当たりになるものだと決めてかかっているフシがある。『こんななハズじゃない』と自分の実力を買いかぶっている。トラブルに直面した時ほど、平常心を失いやすいものである。
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