ボビー・ジョーンズの言葉


ボビー・ジョーンズ
1902年3月17日生まれ

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「スコアで90以上を叩く人の、100人のうち99人が、
 100回のうち99回は打ち急いでいる」

「自分のタイミングで打てれば、
何の問題もなくナイスショットが放てるはずなのに、
自らそれをぶち壊してしまう。
コースではどうしてもボールを飛ばしたい気持ちが
湧き起こってしまうからだろうが、
自分がナイスショットできたタイミングを思い出して、
ボールを打って欲しいのです」

「打ち急いでしまうのは、利き手の右手を使い過ぎているからです。
飛ばそうとすれば、どうしても右手で強く叩こうとしてしまう。
ですから、右手はゆるゆるにしておいて力を入れず、
左手主体でクラブを振ることです」

「テニスで言えばフォアハンドで打つのではなく、
 バックハンドで打つ要領です。
 左肘を伸ばした左腕を、左肩から引っ張ってきて。
 左手の甲でボールを打つような感じでボールをとらえるわけです」

「左右の手のリストは打つ寸前までほどかない。
 左手リードのスイングで、左手のリストをギリギリまで
 ほどかずに打ってみてください」

それを実現するためには
「トップからゆっくり打ち出し、
 ボールに向かって徐々にスピードを速めること」

これは辻村明志コーチも同じことを違う言葉で言っていた。
「スイングは加速させること」
「トップでふっと力を抜き、インパクト後に最大スピードになるように振る」

「これを練習場でたっぷりと練習して、
 リストをほどかない術を身に付けることです。
 そうすれば、レイトヒッティングができるようになり、
 ゆったりとしたスイングで上手く打て、飛ばせるようになります」

 by ボビー・ジョーンズ
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「ムキになって振るスイングは醜い。
 いいスイングはスローモーションのように見える」

 by ボビー・ジョーンズ
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「戦う相手は『オールドマン・パー(ボギー)』である。
 常にパー(ボギー)で上がれるゴルフ名人。
 その名人『オールドマン・パー(ボギー)』と
 18ホールの戦いの旅をしていく忍耐が必要なのだ」

 by ボビー・ジョーンズ
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「最初に叩いたら、もうミスは使い切ってしまったと思うこと。
 もうこれ以上の悪いことは起きないと開き直ること。
 そして、最初に叩くほうが最後に叩くより、
 よっぽど結果が良くなるというゴルフの不思議な法則を信じることです」

 by ボビー・ジョーンズ

東松山CC西1番トリプルボギー→(からの)→45
東松山CC東1番8のダブルパー→(からの)→46
ということもあった。あきらめないこと。切り替えること。
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「ベストスコアを出したかったら、ゴールは考えずに、目の前の一打に集中する」

 by ボビー・ジョーンズ
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「良いゴルフをしているときに、悪いことを考える必要などどこにもない。
 ミスが出るのではないかと不安に駆られるのは、心が弱いから。
 ウォルター・ヘーゲンのように心の強い者は、良いことは次も続くはずと思える。  本当はそう思えて当然なのです」

「ゴルフでは自分だけが頼りである。
そんな自分を自分が信じてあげられなくてどうする。
ひたすら自分を信じること。信じ切ることが最も大事なことなのです」

「自分を信じてあげれば、ミスが少なくなることは間違いありません。
 自分を疑う気持ちが大きなミスを招くのですから」

 by ボビー・ジョーンズ
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「ある程度ボールが打てるようになったら、スイングのことはあれこれ考えない。
 スイングはそもそもその人が生まれながらに持っているものです。
 だから、自分のスイングでタイミング良くボールを捉えれば良いだけなのです」

「ナイスショットのタイミングは、ナイスショットした時にわかるはず。
ナイスショットした時のタイミングを忘れずに、
このタイミングだったなと思い出して身に付けることです」

 by ボビー・ジョーンズ
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年賀状2021

一日一ミリ

昨日より少しでも 穏やかな人になる
昨日より少しでも 血液サラサラにする
昨日より少しでも アレを上達する
一日一ミリでも 成長できる毎日を送る
そんな 二〇二一年元旦
あけましておめでとうございます
今年も 仲良くお願いします

コピーライター 中村 禎

中村寅吉さんの言葉


中村寅吉さんの言葉
1915年9月17日生まれ

『気』のゴルフ
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第6章自分流ゴルフ
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156【見栄を捨て本心を探る】

人間には「見栄」という、やっかいなものがある。
自分の本心を突き詰めてみるといい。

(本心)なんのためにゴルフをしているのか。
誰のためにゴルフをしているのか。

ゴルフ場にはバンカーや池など、いろいろなハザードがあるけど
一番のハザードは自分の気持ちの中にある。

目に見えない。形になって表れているわけではない。
時と場合、所かまわず出没する。
ゴルフでは『心のハザード』が最もやっかいなシロモノなんだ

「ひとによく見せたい」という見栄。
「好いショットをして拍手されたい」という願望。
「チョロしたら恥をかくぞ」という心配。恐怖心。

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166【朝一番のティーショット】

「前へ飛んでくれさえすればいい」というくらいにへりくだった気持ちになったほうが結果的には実力通りのショットができるものだ。見栄がなくなるからね。体の動きが良くなる。流れに乗りやすい気持ちをまずつくることだ。

初めから「最高」を望んじまうとあとは凋むだけだものね

狙ったところへボールを運ぶ。

OBの有無を確かめる必要はない。
宝探しに出かけようとしているのに、
ゴミの山のあり場所を知る必要はない。

目的をはっきりと見定めることだ。
「そこへ攻めていく」
そういう気持ちになれば自然とアドレスで気合が入る。
狙い所をしっかりと定めてスタンスをとるからね、確信が持てる。
周囲の雑音も耳に入らない。
大勢の人の前で「いいところを見せてやろう」なんて見栄も働かない。
いいショットをしてやろうなどという欲に目が眩むこともない。

とにかく、『あそこへ』持っていくんだ。

すべてはその気持ちから出発する。
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171【チョロの後始末】

スコアはショットの好し悪しを数字で表すものじゃないんだよ。

チョロしたあとでも、会心の一打をフェアウェイに飛ばしたあとでも、
第二打の地点へ行くまでの気持ちの持ちよう
禍いを転じて福にすることもできるし、福が禍いに転じちまうこともある。
自分の心理を読むことだね。算術をする前に。

考え方次第でいかようにもなるのが、ゴルフなの。

ショットとショットは常に握手し合っている。
うまくいく時はね、そうなる。
駄目な時はショット同士でそっぽを向く(つながらない)

(一打目を会心のショット、二打目もナイスオン、で3パットで悔しいボギーの人と、一打目チョロ、二打目なんとか、スリーオン、2パットでナイスボギーの人。数字は同じ。気持ちはどうか。一打目チョロでも、気持ちを切り替えて頑張れば報われることもある、ってことだな。禎)

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176【ナイスショットの後始末】

朝一番のティーショットでナイスショットをする。
アマチュアはそれまでの緊張感が安堵感に変わり
「やれやれ、ひと安心」という気分になる。
実はこれが怖い。
気が弛むばかりじゃなしに、自分を過大評価しちまう嫌いがあるんだ。
「いい気」になっちまう。

「夢よもう一度」こればかり念じ続けて、結果はミスの山。
問題はどこでどうやって「我に帰る」か、なんだ。

自分にナイスショットを強いるようなことはしない方がいいんだ。
誰だって好いショットをしたいと思うのは当たり前。
分かり切っていることは考えなくていい。

「よしよし、ここまで飛びましたか」
そこで気持ちを改めて
「さてここからどう攻めてやるか」
という具合にひと息入れれば、狙う先が見えてくる。

ゴルフで一番やっかいなのは
ショットのコントロールより

気持ちのコントロールなんだ。

ベン・ホーガンの『緊張感の持続力』には舌を巻いたね。
好いショットをしても悪いショットをしても、顔色ひとつ変えず、
次の一打に精神集中するんだ

私は少し興奮している時のほうが好いプレーができる。
大切なことは緊張をコントロールして、
それを有効に利用することである。
by ベン・ホーガン
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186【心技両面のリズム】

リズムはゆとり、ゆとりは自信が生む。

たえずひとつのことを自分に言い聞かせておくこと。
技術的なことと精神的なことをひとつずつ。

技:バックスイングをしっかりとるようにしよう
精:どんな場面でも慌てないようにしよう

「今日のお前さんは好調なプレーを続けているけど、このケースはどうするね?」とゴルフの神様がそう言って試すわけよ。「ここを乗り切ればホンモノだぞ」とね。

ショットを試されているんじゃない。気持ちを試されている。

心技ひとつずつでいい。自分で守り通すテーマを持ってプレーする。それがスイングのリズムになり、気持ちのリズムにもなる。

プロのトーナメントも、以上のような視点で勝った選手、負けた選手の「リズム」を見ると、きっと参考になると思うね。リズムは気持ちが狂わすんだ。

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213【大叩きの予防策】

大叩きはね、裏を返せば自信過剰が生んだ産物だね。

ミスは誰にでもあること。ゴルフにミスはつきものだから仕方がない。問題は事後処理なんだ。アマチュアは、すべてのショットが良い当たりになるものだと決めてかかっているフシがある。『こんななハズじゃない』と自分の実力を買いかぶっている。トラブルに直面した時ほど、平常心を失いやすいものである。
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贅沢な3人の専属コーチ


別々の場所で、3人のコーチから「この練習がいいからこれをやりなさい」と同じ練習法を教わったら、そりゃやるでしょ。というわけで最近毎日やっている「スローモーションスイング」

しかもそのコーチが世界最高峰の3人。
・「ビジョン54」のピア・ニールソンさん(アニカ・ソレンスタムなど多くのトッププレーヤーを育てたスウェーデン人のコーチ)
・世界の岡本綾子さん
・ゴルフレッスンの神様 ハーヴィー・ペニックさん(レッド・ブック)

最初に知ったのは「ビジョン54」にも参加する宮里藍選手の太極拳スイングの映像でした。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=138&v=NWLWL1baKgk

その解説文章がこちら。

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『54ビジョン』の練習法。アニカ・ソレンスタムなど多くのトッププレーヤーを育てたスウェーデン人のコーチ、ピア・ニールソン。彼女が唱える『54ビジョン』(パー72の18ホールをすべてバーディで上がるとスコアは54となる。この究極のスコアを目指すのが『54ビジョン』)その『54ビジョン』の練習法のひとつに「太極拳スイング」がある。

宮里藍選手がアメリカでスランプになったとき、実践していた練習法として有名になりました。別名「太極拳スイング」と呼ばれ、始動からフィニッシュまで1分以上の時間をかけてゆったりと動いていきます。超スローでスイングすることで、クラブの軌道が正しいか、スイングプレーンを外れていないか、体重移動はできているか、トップが正しい位置に収まっているかなど、スイングの細かな部分を逐一チェックすることができると、プロの間でも話題になりました。

【アマチュアゴルファーにもおすすめの練習】
この「太極拳スイング」はアマチュアにも効果てきめんです。飛ばそうとしてヘッドスピードを上げようとするあまり、速く振ってしまうアマチュアゴルファーが多いのですが、これはそもそも間違いです。飛ばしたければ、体の各パーツを連動させなければいけないので、それをゆっくりとしたスイングの中で確認した方が効率的なのです。スロースイングでスイングプレーンや軌道のチェックをしつつ、まずは自分にとっての正しい動きと軌道を再確認する機会にしてください。

【かなりハードな練習】
ただし、スロースイングは想像以上にハードな練習です。スイングの基礎できている人ほど、捻転を維持することになるので、キツさを感じ、それだけでうっすらと汗をかくことになるでしょう。特に、トップからフォローまでが大変です。体が限界までねじれたところで動きを止めるということは、逆に戻ろうとする大きな力に抗うことになるからです。それだけでもキツいのに、ダウンスイングではねじった力を一気に解放できないストレスがあるのだから簡単ではありません。逆にいえば、このキツさを感じないスイングはまだまだ未完成ということになるので、その確認の意味でもスロースイングを試してみる価値があるでしょう。

【メンタルの強化にもなる】
スロースイングは、メンタルの強化にもなります。ゆっくりと集中しながらスイングをすることで、精神が強化されていきます。当然、緊張する場面でのドライバーショットのときなどでも、スロースイングの練習を思い出せば、自信が蘇り、平常心でスイングができるでしょう。スロースイングは、目を開けてやるだけではなく、目を閉じてもやっても効果的です。目を閉じれば、余計な情報が遮断され、自分のイメージするスイングが再現されやすくなるので、より効果的な練習になるでしょう。

【ゆっくりスイングをやってみる】
まずは、練習場で球を打つ前に、スロースイングを5回やってみてください。準備運動の代わりにもなるので、おすすめです。全スイングの過程に1分以上かけるのが体力的に大変であれば、まずは30秒バージョンでもいいので、自分なりのスロースイングをしてみることから始めてみてください。ゆっくりした動きの中に、普段のスイングからは発見できない気付きがあるはずです。
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ふむふむ、こういう練習法もあるんだな、とその時は記憶して思い出した時にやっていました。

ところが、同じ練習法を岡本綾子さんも薦めてくるのです。

岡本綾子さんの素振り 3(60秒スイング)

「とにかくこの60秒スイングを毎日10回行うこと。
 そうすればかなりいいスイングになるわよ」

この言葉を聞いて、毎日やることにしました。

すると、さらに、「重いクラブでやるといい」
とゴルフレッスンの神様ハーヴィ・ペニックさんが呟く。

これはもう、やります! やらせていただきます!

最初はアイアンを2本持ってスロースイングをしていました。しかし、これがかなり重いし持ちにくい。(8I+9I=約741g、4I+5I=約698g)ペニックさんの「ゴルフをする者は誰でも。少なくとも22オンス(約623g)はある練習用の重いクラブを持っているべき」というお言葉に導かれ、早速購入。練習用の重いクラブ。ロイヤルコレクション トライワンアイアン ドクターD2 (総重量約680g)

これで毎日10回(+α回)

『(この練習は)忍耐を強いられ、何度も繰り返すことを要求されますが、費やした時間は必ずゴルフコースに出た時に報われます』というペニックさんの言葉を信じて、今日も振ります。

ペニックさんから教わった練習法 その1

ペニックさんから教わった練習法 その1

「ビジョン54」のピア・ニールソンさんも、世界の岡本綾子さんも、スローモーション・スイングがいい練習になる、と言っている。そして留めがこれ。

ゴルフレッスンの神様と呼ばれる、ハーヴィー・ペニックのレッドブックに同じことが書いてある。しかも3カ所に渡って。

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■思いクラブをゆっくり、スローモーションで振る
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若者からシーズンド・シチズン(シニアゴルファー)にいたるまで、ゴルフをする者は誰でも。少なくとも22オンス(約623g)はある練習用の重いクラブを持っているべきです。

ゴルフの筋肉を鍛えるためには、重いクラブを使って。いつものグリップとスタンスでスイングするのが一番です。

ゴルフには重量挙げをするような筋肉は必要ありません。ムチをしならせるような、つまりゴルフの筋肉がいるのです。

身体が痛くなるようなスイングをしてはいけません。屋外に出られなければ、屋内で重いクラブをゆっくりとスローモーションで振ることです。

スローモーションのスイングはゴルフの筋肉を鍛え、脳に正しいクラブの位置を植えつけます。

重たいクラブは、いつでも、ゆっくりであれ少し速くであれ、一定の目標にクラブヘッドを定めて振ってください。ゴルフに必要な筋肉を鍛えながら、そんな良い習慣も身につけましょう。

また別の項でも・・・

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■スローモーションドリルなら、確かなスイングが身につく
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スローモーションドリルは、自宅でできる練習法です。忍耐を強いられ、何度も繰り返すことを要求されますが、費やした時間は必ずゴルフコースに出た時に報われます。ミッキー・ライト*は、よくこのドリルを練習していました。スイングのどこかがおかしくなった時にもよく効くドリルなので、このドリルはおそらく最高のものでしょう。
*ベン・ホーガンの練習を黙って見ているのが好きだった、全米女子オープン3度優勝、ホール・オブ・フェームにも名前を残す選手)

私がスローモーションという場合、ゆっくりな、本当にゆっくりな動作のことを意味します。あなたがゆっくりやっていると思っていても、さらにゆっくりやってみてください。

まずはバックスイングのトップまで、クラブを非常にゆっくりスイングしていきます。目はボールの代わりとなる草の葉や、カーペットの模様から決して離さないこと。このドリルの練習のとき、クラブヘッドが後ろに行くのを見てしまう癖が誤って身につかないように気をつけて。

バックスイングのトップにたどり着いたら、左足のカカトをしっかりと地面に戻すと同時に、右肘を身体の脇にぴったりと引きつけます。これも非常にゆっくりやってください。

ボールに向かって3分の1あたりの距離まで、クラブを極端なスローモーションで降ろしてきます。そこでちょっと動きを止めて、止まったままその感触を確かめます。

その止まっているポジションから、再び同じことをやります。トップに向かってゆっくりとスイングし、左足のカカトを地面につけ、右肘を脇に引き付け、ボールまでの距離の3分の1あたりで止めるのです。

これを続けて4回繰り返します。我慢できなくなって、スピードを速めてはいけません。とにかく、ゆっくりとゆっくりと行うことが鍵なのです。

4回繰り返したら、やっとその先に進み、フルスイングをします。これも大変ゆっくりとやります。肘を前に突き出した高い位置のフィニッシュまで持っていき、ナイスショットの行方を見るように、頭もゆっくりと持ち上げていくのです。そこでそのポーズを静止させ、その感触を確かめます。

そして、この一連の動作を繰り返し、繰り返しやっていくのです。

これによって、あなたのゴルフを操る脳と筋肉は、ダウンスイングの始まりに体重をしっかりと下半身にかけ、その下半身を左に移動することを覚えます。決して主導することはなく、エネルギーを発散しながら、ボールの内側から両手が静かに向かっていくことを覚えていくのです。

ゴルフを操る脳と筋肉は、スローモーションでスイングを繰り返すことによって、練習場で次から次へとボールを打ち放す場合と同じように覚えることができるのです。実際には、スローモーションのスイングではミスを犯すことがほとんどないため、学ぶことの質はより高くなるのです。

さらに別の項でも・・・・

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■伝統的な完璧スイングを、毎日10回から20回行うこと
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すべてのゴルファーが目指している、あの「伝統的な完璧スイング」を作る方法を、これから紹介しましょう。

・ボールの飛球線後方に立ち、目標までのラインを見ます
・このラインを頭に入れて後ろからボールのそばに立ってグリップを決めます
・クラブフェイスをそのラインにスクエアに合わせ
・これに従ってスタンスを決めます
・少しワッグルをしてから、再びクラブフェイスをボールの後ろにセット
・そしてバケツに入った水をかけるように、フォワードプレスを行います
・グリップをちょっと押し出すわけです
・こうするとテイクバックを始めるきっかけになるわけです

・バックスイングでは、シャフトが地面と平行になったとき、
・クラブの先は上を指しています
・このとき左足のカカトが地面から離れていきます
・クラブはそのまま上げていき、
・肘を身体の前に保ちながら、
・バックスイングの頂点であるトップ・オブ・スイングまで振り上げます
・ここではクラブヘッドは、ほとんど地面を指しています

・ダウンスイングでは、左足のカカトを地面に戻すと同時に
・右肘を下げて脇につけます
・体重は左サイドに移っていき、両腕はスイングが進み
・インパクト後クロスします
・頭は常にボールの後ろ、またはそれ以上に少々動きます

・両腕が自分の前に来てフィニッシュ
・フィニッシュが良ければ、スイングが良かった証拠です
・頭を上げてナイスショットを見てみましょう

フォロースルーでは、右足がバランスを保つ助けとなります

この「伝統的な完璧スイング」で、もしバランスを崩すとすれば、
グリップが弱すぎるか、強すぎるか、またはその両方です。

家でボールを打つことなく、このスイングだけをスローモーションで行うことが大切です。この時、クラブヘッドの動きを見ないこと。いつでも同じところでスイングしてください。

カーペットの上でも、スイングする前は後ろからボールに近づくように。

毎晩このスイングを10回から20回ほど練習し、頭がやってほしいことを筋肉に教え込むようにします。重りのついたクラブをこの練習の時に使用すると、さらに効果的です。

原英莉花の勇気


女子プロゴルフ黄金世代の一人、原英莉花プロの言葉。
大師匠のジャンボ尾崎選手から教わったこと。

プレーでは勇気を持って振り抜いて
勝負をしっかりするように。

「勇気を持って振るっていうのは怖いんですけど
達成した時にすごく気持ちいいので
常に勇気を持ってプレーするようにしています」

言葉ではいくらでも「勇気を持って振れ」とは言える。
だけど、ボールを前にしてテークバックするほんの数秒間に
ふっと不安が頭をよぎることがある。
その「不安」がミスにつながる。

その時「達成した時の気持ちよさ」を思えば
余計なことを考えずに振り抜けそうだ。

プロだって怖いんだ。
ましてや優勝がかかった一打だとすれば、どれほど不安か。
だけど、それを克服してこそ「達成感」があるんだなぁ。

勇気を持って振り抜く。
だって気持ちがいいんだもん。

これだ。

1日1ミリ


プロは毎日

下部ツアー記録「62」を出したときの仲宗根選手
(ということは、ハーフで60を叩く(日もある)ボクはもう、
ゴルフなんかやっちゃいけない?)

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『1日1ミリ、成長しよう』

      JLPGAツアー仲宗根澄香プロの言葉。

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ゴルフ番組を見ていて、ある女子プロの言葉が心に刺さった。
思わずメモをした。

『1日1ミリ、成長しよう』

JLPGAツアー仲宗根澄香プロの言葉。
毎日練習を重ねているであろうプロの言葉。

ゴルフは3歩進んで2歩下がる(あるいは4歩下がる)と言われるほど
技術の進歩、上達が見えにくいスポーツだと思う。
日々の精進がなかなか成果として見えてこないと
毎日の練習もついおろそかになってしまう。

いまボクは、毎日100回の素振り(太いビニールホースを振る)と
10回の60秒太極拳スイングを実行している。(岡本綾子プロの教え)

めげそうになったとき、この言葉を思い出そう。
まだ目には見えないけど、着実に成長しているんだ、と信じて。

話は変わるが(種目も変わるが)
サッカーの元日本代表、横浜FC所属の中村俊輔選手。
彼はいつもチームの練習の後、残ってフリーキックの練習をしているという。
その映像でも最後に彼がこう言っていた。
「今日も1ミリ、サッカーが上手くなった、でしょ?」
練習は裏切らない。

コツコツ続けること、継続は力なり、は半年、1年、
続けた人だけが見ることができる世界が
きっとあるはずだから。

追伸:いま女子プロゴルフ界は「黄金世代」や「プラチナ世代」で盛り上がっているけど、この言葉をキッカケに仲宗根澄香プロも応援しようと思った。

岡本綾子さんの練習 3(回転)


(練習場では、基本のアドレスとグリップを作って、目標を決めたら思い切り振り切ることですね、と編集者)

「そうよ。広い練習場なら、届かない目標を作って、
そこに『届け〜っ』とばかりに打つの。
120%や200%の力で打つの。
打つって言っても、力任せにボールを叩いても飛ばないわよ。
あくまでもクラブを振り抜くこと。振り抜いて飛ばすの。
叩いて飛ばすんじゃない。回転で飛ばす。
体の回転、腕の回転、クラブの回転、それらの回転を上手く調和して振り抜く。
ゴルフは回転のスポーツなんですから。
そして振り抜いていくうちにスピードが段々に出てきて、
届かなかったところにも届くようになるし、
そうなると自然と方向性もついてくるものなのよ」

「120%や200%で振って、それが何発打てるかやってみるの。
それが今のあなたの体力。で、そのときにボールが曲がるわけね。
特に疲れてくると。そのときどっちに曲がるかを知ること。
またどうしたら真っ直ぐに打てるのかを覚えること。
何事も工夫が必要です」

「それとね、
飛ばすならヘッドを感じるように素振りをすることね。
これが肝心。
ビューンとヘッドが走っていること。
体が回転して、手が振れて、ヘッドが遅れてきながら、
インパクトの前で一気に走る。
この感覚をつかみながら振って欲しいの。
素振りもね、そうした感覚をつかもうとしながら、素振りをして欲しいの

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■手で打つのではない。あくまで体の回転で打つ

(服部真夕プロの練習。いろいろ目標を変えて打たせる)
「うん、今のはいいね。が良かったでしょ。あの音を覚えているのよ」

(編集者のスイングを見て)
「自分のリズムを変えないように。常に同じリズムを保って振ること。
それとスイングは回転運動だってことを本当のところでわかって欲しいの。
飛ぶってことが嬉しくなると、
どんどん強く打ち出してリズムもスイングも壊れてしまう。
飛ぶことはゴルフの醍醐味だし楽しいけれど、
それでリズムやスイングを見失ってはいけない。

体の回転で打って欲しいの。
軸を作ってその軸をぶらさないように回転して打つ。
それが、ゴルフの基本。

バックスイングで体を捻りあげて、ダウンスイングから戻して、
インパクトからフォローで捻りを一気に解放してあげる。
そうすれば窮屈なスイングにはならないでしょう。
伸び伸びと打って欲しい。
力で飛ばすのではなく、回転で飛ばす。
それが大切なのよ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「どんなことでも
『人様がやれていることは自分にできないわけがない』
という気持ちでやること。
それが上達の秘訣なの。それしかないわよ」

「人生、諦めたらいかんよ」

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岡本綾子さんの練習 1(目標)
岡本綾子さんの練習 2(一打)
岡本綾子さんの練習 3(回転)
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岡本綾子さんの練習 2(一打)


「でもねぇ、本当はスイングのことよりもっと大事なことがあるのよ」

岡本綾子さんの素振り 1 に書いた、気になるこの言葉。
練習する上で大切なこと。
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■スイングのことより大事なこと

「でもねぇ、本当はスイングのことよりもっと大事なことがあるのよ」

「練習場でボールを打つでしょ。でね、その時、何を考えてボールを打ってる?」
(アドレスをチェックしたり、うまく当てたいなと思って打ったり・・・編集者)
「だからダメなのよ。
一球に対して集中すること。これが大切なの。
例えば7番アイアン。すると距離の目安があるでしょ。
どんな球筋になるか、弾道も描けるでしょ。
そうしたら、どこか目標を定めて、それに集中して打つわけよ」

(店の壁に並んだ3本の焼酎のボトル)
「例えば、あの3本の真ん中を狙うとしようか。そうしたら、
どんなことをしてもそのボトルに当たるように集中して打つの。
一球入魂。一球集中。
フックだろうが、スライスだろうが、トップだろうが、
とにかくターゲットに集中して打つのよ」

(え?集中するのはボールじゃないんですか?と編集者)
「ボールに集中したら、土を掘るだけでしょ。
集中するのはあくまでターゲット。
あそこに打つという集中でしょ。
そうじゃなきゃスコアにならんでしょう!」

「ゴルフはターゲットにボールを運ぶというゲームでしょう。
だったらそこに集中しなきゃ。
練習場では一球一球、全神経を集中して、ターゲットにボールを打つ。
たった50球でもいい。たかが50球、されど50球。
集中すると疲れるわよ。そんなにたくさん打てないから」

反省:たくさん打てばその満足感で練習した感じになっていた。たくさん打っていい当たりがたくさん打てたことで満足していた。

(3本のボトル)
「もっと遊んで欲しいの。
例えば、真ん中のボトルを狙って5球打つ。
そしたら全てフックして左のボトルの方に行ったとする。
そしたら今度はスタンスを変えて右のボトルを狙って打ってみる。
そうしたらどうなるか。
フックしないで右に出るなんてことが起きたりする。
それがどうしてなのか、考えながら練習するの」

「それと、真ん中のボトルを狙うにしても、
フックで狙うか、スライスで狙うか、
高い球でポーンと当てるか、低い球でカーンと当てるかとか、
いろんな球筋を思い浮かべてその球筋で当てるわけ。
そういう練習が必要なの。それもうんと集中してね。
これが実践で役に立つ練習なのよ」

真っ直ぐのボールを打ちたいと思ったら、
 ボールを曲げることを覚えなきゃ、究極の真っ直ぐは打てない。
どんなボールがどうしたら出るかというメカニズムがわからないと
真っ直ぐのメカニズムもわからない」

ストレートボールを打とうと思うから、右にも左にも曲がってしまう。
 スイングも窮屈になるの。
 『曲がる』から『曲げる』にしなくちゃ。
私もストレートを打とうとしていたときはボールコントロールができなかった。
フェードを覚えて、自分から曲げられるようになったら、
ボールをコントロールできるようになったの」

「ボールを曲げられるようになると、ゴルフが楽しくなるわよ。
真っ直ぐに打つよりウンとやさしいし、
コースも上手く攻められるようになるし、スコアもよくなる。
とにかくは、練習でも真っ直ぐ打とうとするのをやめて、曲げてみたら」

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■当たるかどうかではなく、ゴロでも目標に打てればいい

(どんなことを考えてボールを打っていたのですか?と編集者)

「1球集中ね。とにかく狙いを決めて、
どんなことがあってもそこに持っていくという気持ちを持って打ったの。
ボールを打つときは、球筋やフォームなどに気は配らない。
とにかくゴロでもへなちょこボールでも目標に持っていく。
それがゴルフだもん」

(→でもそれは基礎ができている岡本さんだからかなぁ。スイングの形をチェックしながら打たないとなぁ、まだ・・・。禎)

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岡本綾子さんの練習 1(目標)
岡本綾子さんの練習 2(一打)
岡本綾子さんの練習 3(回転)
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岡本綾子さんの練習 1(目標)


『岡本綾子のゴルフ上達指南書(日経ビジネス文庫)』から「素振り」をキーワードにした部分を抜き書きしました。今回はさらに「練習」に的を絞ってまとめてみます。

【目標】
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■毎日の少しの努力が肝心

「どのスポーツでも、トレーニングはプロもアマもない。
目標をどの辺に置くかということが大事。
まずは『よし、1年後にはコンスタントに10ヤード伸ばすぞ』
という目標を掲げること。
それで、1年やってみる。1年後に10ヤード伸ばせなくても、
5ヤード伸ばせたら、もう1年頑張る」
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■日々是れ、素振りあれ!

「あのね、本当はどんな練習でもいいの。
どんなこんなって関係ないのね。
練習に無駄な練習はない。これよね。
つまり、練習熱心であること。そうであればどんな練習でもいいんです」

「上手くなりたいと本気で思って練習に臨むこと。惰性の練習はダメ」

「まず目標を立てる。
今年の暮れまでに100を切る、90を切る、80を切る。
そうした目標を自分なりに立てたら、それに向かって頑張ること。
目標がなければ、やる気も覚悟もできないでしょう」

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■練習は飽きる。飽きないように考える

「三歩進んで二歩下がる?
三歩進んで四歩下がることのほうが多いでしょう(爆笑)
やっぱりそれは練習量が少ないから」