ゴルファーでありたい

1925年6月のマサチューセッツ州ウースター・カントリークラブ。
全米オープンの第2ラウンドの11番380ヤードのホールでの出来事。
最大の本命であるボビー・ジョーンズの第2打は
激しくフックしてグリーン左の深いラフに入った。
ボールは長い草の中に浮いていたが、
ジョーンズが9番アイアンでアドレスした弾みでボールが少し動いた。
だがそれを見た者は誰もなく、パートナーもキャディさえも気付かなかったのに、
そのあと見事なリカバリーでパーをとったジョーンズは、
自らこれに一罰打を加えることを役員に申し出た。

この申告によって優勝できるところをウイリー・マクファーレンとタイになり、
プレーオフを2度繰り返す大接戦の末、惜しくも敗れてしまった。

この出来事を報じた新聞社に山のような投書が寄せられた。
その多くはボビーの行為を称賛するものだったが、
なかには「黙っていればいいのに」という正直な感想も混じっていた。

全米からの拍手にボビーは戸惑い、こう答えた。

「ゴルファーならば当然のことをしたにすぎない。
 皆さんは、私が他人のお金を盗まなかったといって褒めますか?」

ゴルファーとはただ「ゴルフをプレーする人」ではなく
「自分自身が審判員をやるスポーツをする人」なんだな。
だからゴルフというスポーツには、
他のスポーツにはない「自分との闘い」という部分があるんだな。

ボクは、ゴルファーでありたい。


コピーライター養成講座中村組でみんなに紹介したこの言葉、
やっぱ、これだなと思うお話でした。

P.S.優勝した選手に、こんなに素直な笑顔で握手をしているボビー・ジョーンズ選手。
技術はともかく、この笑顔、見習います。

なぜゴルフの練習をするの?


ホームコースのアプローチ練習場
ラウンド後 一人で練習しています

ゴルフを練習していて、辛くなることがあります。
悲しくなることがあります。苦しくなることがあります。
「なんでこんなことやってんだ」と思ったりもします。
それはスコア(だけ)を目標にしているから、かもしれません。
ベストスコアを更新したい、平均スコアを0.1でも0.2でも少なくしたい、
HDCPを減らしたい、ネットアンダーで回りたい。
そのために素振りをし、スイングをビデオに撮り、球を打つ。
先週ベストスコアが出たかと思えば、今週ワーストスコアを出す。
会心のショットを放った同じホールで、チョロをする。
昨日調子が良かったのに、今日は別人。それがゴルフ。
 ゴルフはずっと右肩上がりで上達するわけではありません。
 三歩進んで二歩下がって、また三歩進む。その繰り返し。

                  by ピア・ニールソン

わかっちゃいるんだけど、
たまに「ゴルフ辞めたらラクになるかも・・・」と思う日もありました。

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とあるテレビ番組で発見! 松山英樹の自宅本棚にも同じ本が!


そんな時、「ゴルフ54ビジョン」という本の中の、ある言葉にハッとしました。
この本は、何度も読んでいて、何十箇所にも付箋を貼り、
マーカーで色を着けて読み返している本なのですが、
ふと先日、目に止まった著者ピア・ニールソンの言葉。
「人間として成長することが第一の目標」
「ゴルフだけ上手くなっても、人間的に成長できなければ意味がない」
「ゴルフを通じて人間的に成長することができなければ、
 何のためにゴルフをしているのか・・・」
「ゴルフを通じて人間性を磨く」
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そうか!スコアをよくするためだけじゃなく、
人として成長するためにやるんだ。
たしかにゴルフは、頭の中で考えている悪いことが全部スイングに出る。
いいところを見せよう、飛ばそう、入れようとする欲がショットを邪魔する。
自分との戦いです。
 悪いショットの原因は、悪いスイング。
 悪いスイングの原因は、たいてい悪い思考である。
 という言葉も、ピア・ニールソンの言葉です。
そこで、ゴルフの上手な人はどんな人か、を思いつくまま、あげてみました。
01  平静な心でいられる人
02  ムキにならない人
03  欲を出して力んだりしない人
04  姿勢の良い人(アドレス・歩き方)
05  トラブルでも慌てない人
06  人に良いところを見せようとしない人
07  勇気ある人 ビビらない人
08  精神的に強い人
09  思い切りのいい人
10  集中と緩和の切り替えができる人
11  気持ちよく振り切る人
12  一喜一憂しない人
13  愚痴を言わない人
14  ズルをしない人
15  常に笑顔の人
16  フェアな人
17  言い訳をしない人
18  意志の強い人
19  誰とでも平等に接する人
20  穏やかな人
21  口角の上がった人
22 (練習量を)自慢しない人
23  自然(コース)に対して優しくなれる人
24  他人の言動に動揺しない人
25  道具を大切にする人
26 同伴競技者のボールを探してくれる人
27 目土をする人
28  一緒にラウンドしたいと思われる人
29  自分のHDCPに責任とプライドを持った人
30  気迫の溢れた人(とくにパッティング)
31  計画を立て作戦を立て、実行できる人
32  練習熱心、研究熱心な人
33  自分の体調、健康を管理できる人
(2024.11.11現在)
書いてみて、なんと!
これは、人としてとても素敵な人たちばかりじゃないか!
ぜひ、こうありたいという人たちばかりじゃないか!
ということは、ゴルフの練習をするということはつまり
こういう理想的な人に近づくこと、になるのではないか。
ということは、すぐに良いスコア(結果)が出なくても、
練習(鍛錬)を続けていく意味は十分あるのではないか。
そう思えるようになったのでした。

(良い本は、何度も読まないといけない、ということですね)

自己ベスト達成報告:その3

サン・アドコンペに参加させていただきました。
「あんまり調子良くないなぁ」と思いながら
淡々とプレーしてたら、後半なんと4オーバーの40!
上がってみたら90切ってました!

ゴルフを始めた1990年頃、これまたサン・アドコンペ。
当時まだ1回くらいしか100を切ったことなかったのに
「46・41の87」という驚異的スコアが自己ベストだったのです。

しかし、今思うと、50cmくらいのパットでも「OK」だったり
本来なら打ち直しのペナルティも1ペナでいいよ、みたいなルールだったので
正確ではない「87」だったと思います。

しかし、今回は正式ルールに則ってプレーしたので
この「48・40の88」はボクの自己ベストだと自分で認定します。


いつもつけているラウンド記録。
いつもこれみて反省会してます。

ラウンド中に書きながら、家に帰って、パットと80ヤード以内のショットを数え
反省会をやってます。思い出しながら、もう1ラウンドするんですね。

さらに

こういう表に書き直して、ティーショット、セカンド、80ヤード以内、
パッティングのどこが悪かったかを反省します。
やっぱスコアは、80ヤード以内が大事だと痛感します。

ベン・ホーガンの声

https://www.facebook.com/watch/?ref=saved&v=755091945561785

Well,the most important thing in the golf swing to me, is the movement of the lower body from the top of the swing.

First off, you start down below with your knees and your hips.

At the top of your swing, you move the lower part of your body.

Not your shoulders, the lower part of your body.

Letting your arms and hands follow.

Bringing you into position to hit.
But this is the first movement, there.
Then you release at the bottom.

Most people do it entirely opposite.
They rotate their shoulders first, instead of their lower body.
As a result, they come across the ball and hit the outside of the ball,
instead of the back of it.

うれし恥ずかし、な話


ゴルフは自分のボールを打つ競技です。間違って、他プレーヤーの球を打ってしまうと、「誤球」(2罰打)という反則。それをしないために、自分のボールに何かしらの印をつけます。ボクはいつも使うPRGRのボールに黄緑色のマジックでラインと音符♪を描いています。

黄緑色にしたのは、クラブフェイスにマジックの色が付いた時、草の色のように自然に見えるから。音符♪を描いたのは、サム・スニード先輩の「ゴルフにはワルツのリズムが一番合う」という言葉から。最近はボールに自分の名前をプリントできるものもあります。でもね、ボールって失くすんです。林の中、池の中、深いラフの中。それが数日後、「こんなところにロストボールがあった」と誰かが拾う。「あ、これ、中村禎って書いてある」だと、恥ずかしいなと思ったのです。

それが、見つかってしまったのです・・・。

ボクのホームコースには、メンバーが予約なしでその日に行ってプレーができる「メンバータイム」というシステムがあります。朝、キャディーマスター室前の名簿に自分の名前を書く。そうすると組み合わせを作ってくれて、呼び出しがかかるのです。朝、練習場にいると「○○さま、●●さま、△△さま、中村禎さま、東コース8時7分のスタートでお願いします」と場内放送が鳴るのです。

キャディーバッグのある場所へ戻ると、キャディーさんたちがそれぞれ4人分の重いバッグをカートに載せる、一番忙しい時間帯。そこで顔見知りのキャディーさんが、「あ、これ、中村さんのボールじゃありません?」と黄緑色マジックで音符♪のボール。間違いありません。「あ、ボクのです!どこにありました?」「西2番奥のネットのところ」「あ、こないだOBでボールが見つからなかったヤツです!」グリーンに乗るとキャディさんがボールを拭いてくれます。「中村さんはこんな印つけてるのね」と覚えてくれていたのかもしれません。

記録によると、西2番の#9で右に曲げてOB(or紛失球)したのが9月21日。で今日が10月6日だから、あの日の後にキャディさんが西2番を回った時に見つけてくれた、そして、いつ来るかわからない中村に渡そうと持っていてくれた!

「さっき、メンバータイムの呼び出しで中村さん呼ばれてたから、今日いらしてるんだと思って」ですって。うれしいじゃあ〜りませんか。メンバーになって4年。キャディーさんに顔と名前を覚えてもらうことを目標にやってきました。感激です。

で、そのボール。縁起がいいから今日使って、東の6番右の池OBでまた無くしちゃったことは、しばらく内緒にしておきます。

東松山 中9A PAR


【中9A】
△D・185y
△#7・97y
◎52°・83y
◎PT・30cm
ドライバーをミスして左に曲げるも、運よくFWへ出てくる。
残り170y〜180yをレイアップ。しかし#7ダフリ。
しかし、第3打、◎52°・83yでピン側30cmへ。
ミスショットをしても諦めないこと。心を乱さないこと。
次の一打のことだけを考えること。
PAR(2023.9.6東松山)