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第6話 もう一人のドライバー
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ボクが購入した新型レヴォーグは
デビュー直後に先行予約して購入したものです。
だから初期型にありがちな「リコール修理」は何回かありました。
そのリコールの中で、
「半導体不足による部品調達までアイサイトが使用できない」
という数週間がありました。通常走行には問題ないので、
その部品が入るまで「アイサイトなし」で乗ることになります。
実はこれが、とっても不安な日々だったのです。
免許をとって何十年にもなるのに、
ビクビクしながら運転している自分がいる。
今までもアイサイトなしの「普通のクルマ」を自由に運転していたはずなのに
「アイサイトが使えない」となると、途端に不安に襲われました。
もうアイサイトなしのクルマには乗れない体質になっているのかもしれません。
「アイサイトなしのレヴォーグ」に乗ってみて思ったことは、
「運転って、疲れるんだなぁ」でした。
いろいろ緊張が増えて、疲れる。
逆にいうと、アイサイトがいろんな緊張から解放してくれていた
ということになります。
そうか、これが、アイサイト効果だったんだ。
運転支援システムのあるクルマに一番必要なのは「安心感」だと思います。
その「安心感」は「わかりやすさ」です。
走っていて「今、あの機能は効いてるの?効いてないの?」
「ホントに作動してくれるの?くれないの?」
がわかりやすいかどうか、信じられるかどうか、だと思うのです。
運転していて、軽くステアリングを持つだけで、
ステアリングアシストが効いている時は感触でわかる。
自動ブレーキも、あ、今減速したな、が体感でもわかる。
しかしそれより、目で見てわかる安心感。
「わかりやすいサイン表示」が大事です。
これは SUBARUの広告では言ってないけど、
開発者の人たちが相当研究して、試行錯誤して、
いかにわかりやすく表示するのがいいか、苦労して考えたんじゃないかと想像します。
じつに見やすい、わかりやすい。それが、安心につながっている。
いくつか実際運転中のデジタルメーターの写真とともに紹介します。
(アイサイト作動中なので写真を撮っても心配ありません)
■青梅街道にて
アイサイトのスイッチを入れると
・メーターの中央に「自分のクルマの後ろ姿」が表示されます
・市街地走行では、車線を認識すると青い線で表示されます
・レーンキープが効いてるときは「ハンドルと手のマーク」が緑色表示に
・巡航速度は5km/h単位で設定でき、表示灯が出ます
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■環八にて
・先行車を認識すると「その後ろ姿」が青い四角い線で囲まれます
(認識してるから決してぶつかりません)
・減速するときは「自分のクルマの後ろ姿」のブレーキランプが点灯します
(自分がブレーキ踏まなくても、減速してることを後続車に知らせます)
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■高速道路で
・自動車専用道路だと認識すると「アイサイトX」マークが緑色に点灯
・車線を認識し、斜め後方から近づくクルマも検知する
・巡航速度を設定すれば、あとはよろしく
・前車との車間距離は3段階で調節できます(横断歩道のような白いマーク)
普通の車間距離は一番短く設定して、高速で走りながらの渋滞の時は
近づきすぎないように車間をもう一段階離すようにしています
■
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■高速の渋滞
・自動車専用道路での渋滞時(0km/h〜約50km/h)は、
アイサイトXはハンズフリーのサインに変わります(緑色→青色)
・この時、サイン音も鳴るのでわかります
・「ハンドルと手のマーク」も青色表示
(両手を離してもいいので、チューブ入りの栄養ゼリー*も絞って飲めます)
・アイサイトが効いてる時はフロントガラスにもランプが投影されています
ゴルフに持って行くゼリー飲料
■
■「ああ、楽だなぁ」
自分一人で運転しているんだけど、
もう一人、信頼できるドライバーが隣に乗っていて
「ワタシがちゃんと360°見てますから」
「ワタシもステアリング、持ってますから」
「こっちでも、アクセル、ブレーキ、踏みますから」
「後ろ、障害物が近いっすよ」
「ピピピッ、よそ見しちゃダメですよ」
「先行車、発進しました」
「安心して、一緒に走りましょ」
と言ってくれているようなものです。
「先行車、発進しました」は、
青信号に変わって、発進しないでボーッとしてると、声で言ってくれます。
アイサイトには「もう一人のドライバー」が乗っている。
そのドライバーが運転を助けてくれる。
そういうクルマな気がします。
もう少し、つづく
『なぜ私はSUBARUアイサイトを選んだのか』
第1話 クルマを買い換える事情と時代(2020年冬)
第2話 クルマ選びは自由
第3話 「ヒヤリ、ハッと」は もうしない
第4話 高速道路は事故ゼロにできる
第5話 世の中で一番危険な乗り物
第6話 もう一人のドライバー
第7話 小さなお気に入り(予定)
第8話 (番外編)LEVORGの走り(予定)