第24話 地球の一部分

地鎮祭

なぜ私は三井ホームで家を建てたのか vol.24

ようやく地鎮祭です。3月末に契約して設計を検討し、いろんなことを決めて、6月中旬に図面と金額を確定させ、印鑑。いよいよ工事が始まります。工事の安全祈願と、災いのない家が無事に建ちますようにと地鎮祭を執り行います。神主さんにお祓いをしていただきます。6月23日の昼下がり。くそ暑い日でした。中村家と担当営業2名と設計士さんと工事担当の人と、要するに関係者全員で手を合わせます。

営業の人が言いました。「地鎮祭のとき、敷地に縄が張られているその土地の中に立つと、こんな狭い土地なのかと、みなさん思われるようですが、何もない土地は狭く見えるもんなんです。大丈夫、家が建つと十分広いことがわかりますから」と。実際そんなに広い土地ではないのですが、いま生活していて何の問題もない。あの更地に立ったときの「やっぱ狭いなぁ・・・」という感想とはたしかに違います。ま、狭かろうと広かろうと、それが自分の選択(限界)なんだから、文句言ってもしょうがないことですけどね。「狭いな」と思っても、実際家が建つと心配するほどでもないですよ、ということです。この土地の真ん中に立ち、360°ぐるっと見て、ほんとにちっぽけな土地なんだけど、この地球の一部分は自分が購入したんだと思うと、愛おしくなりました。

これから工事が始まるので、三井ホームの人と一緒に、ご近所何軒かに挨拶に回りました。三井ホームはタオルかなにかの品を、ボクたちはちょっとしたお菓子の包みを持って。工事の騒音などでご迷惑をおかけしますが、という挨拶と顔見せです。最近、ちょうど家の2軒隣りの敷地で新築工事が始まりました。大きなお屋敷が壊され、2軒に分割され、新築が建つようです。ひとつはもう基礎が出来上がって建て始めようとしています。もうひとつは地鎮祭がちょうど終わったようでした。ある日家のポストにタオルと印刷された住宅メーカーのメッセージが入っていました。住友林業で建てるようです。「工事でご迷惑をおかけします」という挨拶状でした。あれ?そういえば、その隣りの●●●●●●で今建てているとこは、挨拶来たっけ?と家人に聞くと、来てないという。●●●●●●の名前はそこそこ聞いたことある会社です。気がつくと朝早くからけっこうな音がします。木をカンカン叩く音。ウチもそういう音がしたんだろうな、と思うと、ご近所への挨拶はゼッタイ必要です。できれば施主である私たちも行くべきだと思いました。もし留守宅で粗品だけ置いていく場合でも、せめて「中村」とか名前入りのメッセージ(できれば手書きで)とともにポストにいれておくとかしたほうがいい。工事の兄ちゃんたちの態度も、その家を建てる人と「同じ人」に見えると思うからです。ご近所は「どんな家が建つんだろう」もそうですが、「どんな人が来るんだろう」のほうが気になりますから。

追伸:思い出しながら書いていて、思い出しました。地鎮祭のとき、三井ホームの営業さんに「ここの土、少し持って行ってもいいですか?」と一応訊ねました。今思うと、自分の土地の土なんだし、甲子園球児が持って帰るくらいの量なんだから何の問題もないんですが、一応神主さんとかにも来てもらっていたので了解を得た上で、ビニール袋に少し土を取りました。何をしたかったかというと、その土を福岡の親の墓のそばに撒こうと思ったのです。この土地の土を門司に持って行き、門司の墓の土をここに持って帰って撒こうと。門司の土は家の裏のどこかに撒きました。なんかこう、そんなことしたら繋がっていられるんじゃないかと。住民票も本籍も福岡から東京へ移してしまいましたが、ボクのルーツはあくまで九州です、としておきたかったのかもしれません。

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