ーーーーーーーーーーーーーーーー
第8話 SUBARUで走るということ
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ふだんは、街中でも高速でも、
すべてアイサイトを起動させて乗っています。
もちろん、アイサイトを使用しない状態で運転することもできます。
やむを得ない事情*で、「アイサイトなしのLEVORG」に乗っていたとき、
気づいたことが、もうひとつあります。
*(第6話 もう一人のドライバー 参照)
それは、ハンドリングの気持ち良さです。
いつもはステアリングアシストにサポートされながら走っていましたが、
アイサイトなしで曲がりくねった道を走った時、
そのハンドリングの軽やかさに驚きました。
右に切ると右に、左に切ると左に。(当たり前か?)
その「当たり前」が、とても素直で気持ちよく、意思通りに曲がってくれる。
アイサイトを意識した運転をしていたので、
LEVORGの持つクルマ本来のハンドリングや加速の気持ち良さに
気づいていませんでした。
改めてカタログを読み込んでみると(遅いか!)
SUBARU車の特徴は
「水平対向エンジン」で「シンメトリカルAWD」であること。
その言葉だけは知ってました。
きっといい走りなんだろうと読まずに信用していました。
■水平対向エンジン
左右対称に向き合ったピストンが水平方向に往復することで互いの力を打ち消し合うため、振動が少なく、エンジンフィールは非常に滑らか。
→たしかに「ピストンが上下に動く普通のレシプロエンジン」とは違うような。
今どき振動が激しいクルマはないだろうけど、
言われてみれば「なめらか」な感じはする。
■シンメトリカルAWD
左右対称のパワートレーンで構成された独自のAWDシステム。重心位置が低く、前後左右の重心バランスに優れたその構造は、さまざまな道で安定した走りと深い安心感を提供します。
→たしかにたしかに。
カーブを曲がるとき、クルマの重心が低いと感じます。
それと4輪全てがピタッと地面を捉えている感じがする。
以前乗っていたVOLVO V50のときは前輪駆動だったので
クルマの前が重い感じがして、カーブを曲がるとき、
前が引っ張ってくれて、後ろは振り回されているような軽い感じがした。
LEVORGにはそれがない。
つまり、足回りには自信を持っています。
いわゆる「地面に吸い付くような走り」ってやつです。
四輪駆動というと、オフロードを走るクルマというイメージでしたが、
AWD(オール・ホイール・ドライブ)は、
乾いた舗装路、雨に濡れた舗装路、
踏み固められた雪道、砂や土などの未舗装路を走るとき、
重心位置の低い走りが感じられ、たしかに安心感があります。
いつだったか東京に大雪が降ったとき。
降り始めて路面がうっすら白くなり始めたゴルフの帰り道。
都内で立ち往生するほどの積雪ではなかったけど、
家の近くのクルマがあまり通らない道には積もり始めていた。
もうすぐ家に着くわ、と思ったとき、
ちょっとした上り坂を登る箇所に差し掛かる。
ここでスリップしたら嫌だなぁと思ったけど、
SUBARUはAWDだということを思い出し、
「じゃあ、大丈夫だ」と慌てることなく帰宅できました。
アイサイトの話が中心になりましたが、
クルマ本来の走りの基本性能もハイレベルだ、ということも付け加えておきます。
SUBARUアイサイトに乗るようになって、
気になるようになったことが一つあります。それは
「後ろのクルマ大丈夫かな、追突してこないだろうな」
ということ。
バックミラーに映るクルマが比較的新型であれば、まあ、いいのですが
古いクルマや自動ブレーキの無さそうなトラックなどの時は、
なるべく逃げたいと思います。
結構後続車を気にしながら走ったりします。
十数年前、たしか「宣伝会議賞」(自主制作を応募するの広告コピー賞)だったか。
SUBARUのアイサイトが登場したばかりの頃、
「アイサイト」のコピーを書く課題が出たことがありました。
その応募作品の中で
『後ろはスバルだ。安心だ』
というコピーがあった。
今でもハッキリ覚えています。
あれ、すごくいいコピーだったと思う。
今のボクも全く同じことを実感します。
後ろがスバルなら追突されることはない。
自分もスバルだから追突しない。
だから安心だ、です。
何年後かのアイサイトには
「追突されない機能」も付くかもしれませんね。
007のボンドカーみたいに
煙幕なんかがブワッと出て、ビックリさせるとか。
最後に
クルマの安全運転支援機能は各社様々です。
そこには「技術力」というより
「企業理念」が関係してるんじゃないかと思います。
SUBARU宣伝部の人は
「自動運転を目指しているわけではありません」と言っていた。
だから、
「タレントが両手を離して『ほらっ』
みたいなことをしているCMは視野にありません」とも。
賛成です。ボクも別に両手を離して乗りたいわけではありません。
SUBARUディーラーの営業マンも
「事故が起きる7割が0km/h~30km/hですので
そこを防がないと意味が無いと思っております。
□作動対象は、人・自転車・自動二輪・自動車すべてです」と言っていた。
同感です。低速時の安全性能こそが最重要だと思っています。
ただただ無事故で走りたい。
ヒヤリ、ハッとしたくない。
疲れずに走りたい。
「ゴツン」「ガリガリッ」「ガシャ」という音は聞きたくない。
まず大事なのは、ここです。
あとは、芦ノ湖スカイラインや榛名湖ビーナスラインなど
気持ちいい道を走るとき、
そのクルマ本来のドライビングを楽しめればいい。
アイサイトがあれば、高齢になっても
免許返納なんてしなくていいんじゃないかと思っています。
今のところ、クルマを買い替えるつもりはありませんが
もし買い替えるとなってもボクは
SUBARUアイサイトを選ぶと思います。
おわり
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
なぜ私はSUBARUアイサイトを選んだのか
第1話 クルマを買い換える事情と時代(2020年冬)
第2話 クルマ選びは自由
第3話 「ヒヤリ、ハッと」は もうしない
第4話 高速道路は事故ゼロにできる
第5話 世の中で一番危険な乗り物
第6話 もう一人のドライバー
第7話 小さなお気に入り
第8話 SUBARUで走るということ