無料個人レッスン

オデッセイ

とあるゴルフショップにて。その店のパター売り場にある練習グリーン(人工の絨毯でカップがいくつもある場所)は、比較的広くてお客さんが少ないときはゆっくりパターが打てます。最近、自分のパターの「長さ」が気になっていて、いま33インチを使っているんですが、34インチのほうがいいのか、はたまた35インチがいいのか、パター売り場で長さの違いを試し打ちしていました。ボクのパターはもう古いから同じモノは置いてないので近いタイプの(オデッセイの2ボールタイプ)で打っていました。カコーン、カコーン。しばらく夢中で打っていたら店員さんが

「お客さんの打ち方なら、
 もう少しボールを真ん中より左足の方に置いた方がいいですよ」

と話しかけて来た。さらに、

「で、もう少しボール近くに立ったほうが、
 ストレートに打ち出しやすいですよ」

土曜日の午前中、近くの公園までウォーキングしてその帰りに寄ったので、お店にはお客さんはほとんどいない時間帯。じっくり話を聞いてみると、パターのヘッド形状によって、どう構えるか、どこにボールを置くかが決まるというんです。ボクはいままで雰囲気でヘッドの形状を選んでいた。何も考えずに構えたボクの打ち方なら、この2ボールタイプではなくマレット型のほうがいいらしい。2ボールタイプなら構えたときの左目の真下にボールを置く感じがいいとアドバイスしてくれました。ボールと体との距離、ボールを置く位置。たったそれだけで、全然ストロークしやすくなりました。目ウロコでした。(逆に今まで何してたんだ?です)

ゴルフショップに限らずどんなお店でも、店員さんに声をかけられることを苦手としているボクに、ものすごく自然に話しかけてきて、しかもボクがすごく興味のある話をしてくれたその店員さん。こうやって、その会話を思い出しながら書いていて気づきました。これも消費者インサイトを的確に捉えたコミュニケーションだ、と。最初に何と言って話しかけるかで、お客さんが引くか乗ってくるかが決まります。

その店員さんはたしかに「お客さんの打ち方なら・・・」と話しかけてきた。本当なら、「そのタイプのパターならこういう打ち方の方がいいですよ」の方が正確な言い方だとは思う。しかし、そう言われたお客さんはどう思うだろうか。「そのパターの打ち方、知らないんだね」「お客さんの打ち方、間違ってますよ」といきなり言われたら、気を悪くするかもしれない。想像ですが、その店員さんはボクをしばらく観察していたんじゃないだろうか。

「さっきから同じタイプの長さ違いのパターを打ち較べているぞ・・・」
「その2ボールタイプのパターに興味を持っているんだな・・・」
「そのタイプに決めていて、長さをどうするかを迷っているのかもしれない・・・」
「それにしてはボールの位置が真ん中過ぎる・・・」
「あれは、マレット型パターの打ち方だ。教えてあげなきゃ・・・」
「お客さんの打ち方ならマレット型パターがいいですよ、と言うと
 押し売りしてるみたいに誤解されるかも・・・」
「2ボールタイプが好きなのかもしれないので、
 他のタイプを薦めるのは今はやめておこう・・・」
とかなんとか、考えたとしたらスゴイ。

とにかく、とてもいい話が聞けました。さらに、

「ボールの位置をチェックするのに鏡を使うといいですよ。
 ボールの位置にこうやって鏡を置いて、構えた時に、
 ほら、ボールの位置に自分の左目が映るでしょ。
 これが正しいポジションなんです。
 スタート前の練習グリーンで鏡でチェックするのも有効ですよ」

無料で、なんという親切な個人レッスンだ。売らんかなのセールストークではなくファンをつくる接客。
これは広告屋として見習うべきことだと(大袈裟か?)思いました。

こんどゴルフ用品を買うときは、必ずこの店員さんのいる、この店に来よう。
ヴィクトリアゴルフ練馬関町店へ。

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