65歳の計


今日から前期高齢者だという。
何歳まで生きるのかわからないのに、前期も後期も関係ない。
65歳。高齢者と呼びたいヤツは呼べばいい。

FCバッカーノのフットサルで、最年長ゴール記録を更新し続ける。
キングカズ、小野伸二、遠藤保仁、中村俊輔が引退するまでフットサルをやる。

ゴルフでエイジシュートを目指す。
72歳でPAR72で回れるとはとても思えないけど、80歳で80で、85歳で85で回る。
(それはそれで大変だぞ)
何れにせよ1年でも長く、自分の足で歩いて自分の体でクラブを振って、
ゴルフをプレーし続ける。

それを目標にするためには、
この腕時計のように、分解掃除をし、オイルを差し、大切に扱うこと。
65年動いてくれている心臓、65年動いてくれている手足。
これを大事にすることだよな、と決意する65歳。

65歳の計は、誕生日にあり。

55分経過 (55才)
56年見てきた右手 (56才)
1957年10月3日 (57才)
勝手に新記録 (58才)
ただいま59%(59才)
まだ60才(60才)

やさしい(怖い)上級者


久々に緊張したラウンド。競技会でもないのに、予約せずプレーできるメンバータイムでの気楽な練習ラウンド、のはずなのに。極度の緊張を強いられる。以前一度ご一緒したことのあるシングルプレーヤーTさんと同組。やさしい人なんだけど、見た目が怖い。(風貌の特徴を書くと、知ってる人にはすぐわかってしまうので、あえて書かない)

前回のラウンドではグリーンにスパイクマークを引きずっていたことに気づかず、注意された。グリーンフォークは右と左のポケットに1本ずつ持って、ボールマークは当然直す。ましてや自分が歩いてグリーンを傷つけたら当然直す。第一、その場で気付くはず。なのに注意されたということは、それすらも気づかないほど緊張してラウンドしていたのだと思う。

http://nakamuratadashi.com/2020/05/31/ゴルファーでありたい/

そのTさんとのラウンド。しかも、同じAクラス(HDCP 0〜12)のIさんも同組。この二人は「ラウンドが早い」ことでクラブでも有名な二人。上手いから打数が少ないからだけでなく、とにかく全てが早い。さらに心細いことに、今日はセルフプレー。キャディーさんがいない。もう誰も助けてくれない。とにかく、遅れないように、迷惑かけないように、とスタートする。(参考までに:午前中のラウンドは、ハーフ1時間45分でした。早すぎでしょ!)

ボク以外の三人はフルバックの黒ティーから。ボクはその前の青ティーからだから、常に4番目に打てばいいので、そこは気が楽。とにかく上級者たちについていくので必死。キャディさんがいないから、グリーンに近づくとパターを含め、もう小さいバッグ担いだ方がいいくらいのクラブ本数を持っていく。そしてグリーン上。使わないクラブ数本は、普通、次のグリーンへ向かう出口あたりに置くようにしていた。

あるホールが終わって、Tさんより。「クラブはライン延長上にも置かないようにした方がいいですよ」(優しい言い方でした)と。シマッタ!気づかなかった!そこまで見えてなかった!しかも、言われてみれば、グリーンエッジに近すぎたかもしれない。ラインを読むとき、向こうにクラブがごちゃごちゃ置いてあったら、そりゃ迷惑だ。グリーン上から見えない下り斜面とか、もっと離して置けばよかった!

ゴルフのマナーは、本だけでは学べないことがたくさんある。こうしてプレーしながら教えてくれるメンバーさんのいるクラブで良かったと思った。

追伸:ボクはTさんのプレーで尊敬しているのは、その悠然とした歩き方。ま、打数が少ないからできることかもしれないけれど、何も急がず、何にも怯えず、ただ悠然と歩く姿は、遠くから見ても「あ、Tさんだ」とわかる。Tさんが小走りでいる姿なんて、全く想像できない。ああゆう歩き方のできるゴルファーになりたいなぁ。

追伸2:上級者は自分のパットが終わると次のホールに行く(人が多い)。だから最後のショートパットはいつもボクひとり。約3mのナイス・Wボギーパットも誰も見ていない。ボクが上級者になったらそんな時、離れた場所からでも「ナイス・パット!」と声をかけてあげたい。

年賀状 2022

(自分との)約束を守る

「やろう」と決めたことは、やる。
ま、いっか、じゃなくて、やる。
だってそれは、自分との約束なのだから。
自分で自分のケツを叩く。
そんな2022年元旦
あけましておめでとうございます

コピーライター 中村禎

自己ベスト達成報告:その1


10月14日(木)FCバッカーノ最年長ゴール記録達成。64歳11日。これは自分で勝手にやっている個人的記録なんですが、自己ベストです。チーム現役最年長プレーヤーなので、しばらくは抜かれないのですが。むしろ一日でも長くプレーし続けられることが、日々自己ベスト更新ではあります。

やっべっ『新型コロナむくみ』


フットサルを月に2、3回、20年以上やってきて、
60代の同い年に比べれば体力あると思ってたし、
脹脛(ふくらはぎ)の太さにも自信がありました。

でも、つま先が冷えるので、家で靴下(短いやつ)を履いていたのです。
んで、毎日風呂に入る時、靴下の跡が足首についている。
たしかに足がむくんでいることはありましたよ。
だから、湯船に浸かって脹脛マッサージしたり、
歯磨きの時や朝キッチンでトーストにバターを塗る時にも、
つま先上げ下ろしをやってきたのです。

が、今日さっき風呂で見たら、
今まで以上に両足に靴下の跡(短いやつ)が深くクッキリ。

やっべっ。

そういえば、この土日は小池都知事の言う通り家にいたし、
今日も打合せがなくなったので外出せず。
歩く距離が今までに比べて圧倒的に少ない。
だから、血流が悪くなっているんだ、と思いました。
これも新型コロナの影響です。

という話を家人に報告したら、
「そういえばこんなソックス買ったんだけど、メンズサイズだから私履けないのよ」
と『着圧機能付きハイソックス』が出てきた。

履いてみたら、これがなんとも気持ちいい。
考えてみれば、ゴルフの時のハイソックスにもそういう機能が付いていたし、
何よりサッカーソックスにそういう機能があったし。

これいいわ!

新型コロナで運動不足のみなさん。
これ(じゃなくてもいいけど)みたいなハイソックスを履いて歩きましょう。
外出自粛とか言ってるけど、これ履いて近所を散歩するのは大丈夫でしょ。
誰とも喋らず誰とも近づかず、息が苦しいけどマスクして。

コロナに打ち勝つために、こんな方法もある、という気づきでした。
ウチではこれで行きます。

(しょうもないつぶやきですが、2020年3月の記録としてブログに残します。
来年、笑い話になりますように)

本社ビル定期点検 2019


フリーエージェント(自営業)にとって、自分の体は本社ビルだ。その本社ビルの定期点検の話。

「コレステロール値が高い。できれば投薬ではなく正常に戻しましょう」と、人間ドックを経て3ヶ月に一度血液検査をするようになって2回目、先生に褒められた。

ガンマーGTP→減少
クレアチニン→減少
トリグリセライド(中性脂肪)→減少
総コレステロール値→減少
HDLコレステロール値(善玉)→増加
LDLコレステロール値(悪玉)→減少
尿酸値→減少

血液がキレイになってきている。食事に気をつけることと運動をすること。それがいいことは誰もがわかっている。しかし、過度な食事制限や運動の義務などはストレスになるのでやりたくはない。できる範囲で自然体で生活習慣を見直してきた、その結果が現れてきたということかな。次の3ヶ月後も点検に行く。一度、いい数字が出たとはいえ、それを維持しなければ意味がない。

この年齢になると、健康診断の数値は学校の成績表のようだ。上がった、下がった、で一喜一憂。いくつになっても「先生」に褒められるって、やっぱりうれしい。

1957年製のジャガーXKSS*のエンジンオイルはキレイになってきた。まだ走れる。

平成最後の年賀状


大晦日に考えた。来年のテーマは何にしようか。毎年(手書きの)手帳の初めのページにその年の目標を書くことにしています。2019年はどうするか。

『時間をたのしむ』

早い話、時間を大切に使おう、ということなんですが、ただ『時間を大事に!』と書いても、なんか堅苦しい。なんか予定調和。これじゃ心も体も動かない。日々の生活の中で、「いま、たのしいか?」と自問してみる。「あんまりたのしくない」なら、なぜたのしくないのか、やり方を変えてみようか、と考える。そして「たのしい!」となれば、その時間は有効に使われている、ということになる。

ひとりの時間を、たのしむ。
あの人との時間を、たのしむ。
考える時間を、たのしむ。
ボーッとする時間を、たのしむ。
締切までの与えられた時間を、たのしむ。
ちょっとした空き時間を、たのしむ。
限りある時間を目一杯たのしむ。

中村禎はその時間を、たのしんでいるか?と常に問うことにしよう。

そんなことを考えた2019年元旦、
あけましておめでとうございます。

という言葉をfacebookに載せました。元旦に書いてみなさんに見てもらう年賀状です。手書きの文字で書いたほうが自分の声で届く気がするから、手書きの文字で書きたかった。「いいね!」を押してくれた人にはこの原稿用紙の年賀状が届いたということ。切手を貼って出すよりも、多くの人に見てもらうことができました。メッセージをくれた人には、こちらからも言葉を返せる。年賀状は、その人の気持ちとボクの気持ちがつながることが大事だと思うので、郵便局にはわるいけど、こういうカタチの年賀状もいいんじゃないかと思ったのでした。

ロシアより愛をこめて⑧ルジニキに日の丸

ポルトガルも赤、モロッコも赤。

 

2018年6月20日(水)

今日は一日、モスクワ。今日は心配ごとがほぼない一日。決勝戦が行われるメインスタジアム、ルジニキでポルトガルvsモロッコ観戦。しかも試合後に友だちと合流して夕食を一緒にできる予定。試合のチケットは個人で手配して取るのだが、同じ試合を見る友だちがいれば、スタジアムで会うことができる。予定が合えば、そこで会えるという安心感。

今日は何を着て行こうかと考えて、やはり日本代表ユニで行くことにする。だって昨日、勝ったから。ポリエステル100%だし、寝台車では着替えて干してたので、汗臭くなんてないですよ、ほんと。

誇らしい日の丸



地下鉄でモロッコサポーターに挨拶「サラーム・アライクム」W杯では「国旗」のパワーがすごい。必需品だわ。

で、モスクワの街を日の丸を胸に歩く。自然と威張ってる自分がいます。だって昨日、勝ったから。なんか誇らしげ。地下鉄駅ですれ違うロシア人からも「Good Game!」みたいな笑顔を向けられる。W杯で勝つと、こういう気持ちになるんだな。日本人であることが、日本代表のユニフォームを着ることが、こんなに誇らしいなんて。初めての経験だった。

地下鉄1号線でスポルチーヴナヤ駅へ。駅を出て真っ直ぐ歩くとそこがルジニキスタジアム。道路の高架下をくぐるともう見える。スタジアム一帯が広大な公園のようになっていて、スタジアムの座席まではまだあるけれど、もうすでに「スタジアムに着いた」という気持ちになれる。

ルジニキスタジアムで感心した点があった。それは座席の色。一色ではなく、ブラウン系の濃淡で構成されていること。それもアトランダムに。つまり空席が目立たないよう工夫されているのだ。(ポルトガルvsモロッコはほぼ満席だけど)普通のスタジアムの座席はブルー一色とか赤一色とか。空席だとそのシートの色がカタマリで見えてしらけてしまう。それがない。こういうところ、新国立競技場も真似してほしいなぁ。


これがスタジアム全空席の状態、に見えないでしょ?

座席の色。感心した。

試合を見に来た、というより、生でクリスチアーノ・ロナウドを見たくて来た。サッカーの試合自体はテレビのほうがはっきり見える。スローでもう一度見れる。スタジアムで「見る」のは「観る」という字のほうが合っているかもしれない。どちらも「観戦」なんだけど、スタジアム観戦は「観察」というか「目撃」というか「立会い」の感覚。

 


ポルトガルも赤、モロッコも赤。スタンドは真っ赤っか。ボクの席の周りはモロッコだらけ。モロッコの応援はシンプルで強い。一部のグループが応援の歌を唄うのではなく、全員の大声が揃っている。シンプルな声援だから初めての人もすぐ真似できる。参加できる。その声の塊がゴール裏からU字型の観客席からピッチに届く。日本の応援もこうならないかなぁ。

試合は、幸いなことに、クリスチアーノ・ロナウドのゴールを見ることができた。欲を言えば、こっち(自分の席に近いほう)のゴールにも決めて欲しかったけど。

逆光で失敗。もっとアップで撮っておけばよかった。やっぱり気持ちが高揚してたんだなぁ。ロシア最高スマイル、ベスト3に入る笑顔。

試合後は、それぞれ単独で観戦している友だち二人と待ち合わせ。何しろ広大な敷地なものだから待ち合わせの場所をどこにするかで、少々手こずる。これにもfacebookのメッセンジャーが役に立った。目印の写真を撮って送る。大きなレーニン像があったので「その背中のほうにいます」とか。ボク以外の二人は無事合流。すでにレーニン像を通り過ぎていて、もっと駅に近い場所で合流できた。やはり日本代表のブルーを着て行ってよかった。その二人も日本代表ユニだったので見つけやすかった。今日は日本代表ユニで、大正解。
『レーニンの背中』でも迷う

地下鉄で一駅戻ったフルゼンスカヤ駅近くに宿泊しているもう一人の友だちと合流して、シーフードレストランへ。それぞれ宿泊ホテルが違っても、旅程が違っても、こうして会って食事ができるシアワセ。W杯は一人で来ても、なんとかなるもんだわ。それもこれも、ブラジルW杯の日の丸ハチマキ大作戦の説明会に行ったから。そこから顔見知りができ、日本でサッカーサポーターの集会に行き、またそこで知り合いになり。自分も日の丸ハチマキ大作戦に加わることで友だちができ、その輪が広がってきた。有難いことだ。


シアワセな時間が終わり、みんなそれぞれ宿に帰っていく。ボクはまたあの『走らない寝台車』32番の箱に戻る。ちょっと淋しいけど、明日はサンクトペテルブルクの普通のホテルだ、がんばろう。


ロシアより愛をこめて一言

『W杯では日本代表として、どこかに国旗を身につけるべし』

本日出会ったお友だち

○吉田祐介さん@ルジニキスタジアム
○ユージーさん@ルジニキスタジアム
○板谷浩男さん@ポルトガルvsモロッコ戦
○志村岳さん@ポルトガルvsモロッコ戦

○Masashi Peco Satoさん@ルジニキスタジアム〜フルゼンスカヤ駅〜カフェフレスコ
○高見沢徳明@ルジニキスタジアム〜フルゼンスカヤ駅〜カフェフレスコ
○Mitsutaka Kurata ミツさん@カフェフレスコ


ロシアより愛を込めて①はじめの一歩
ロシアより愛を込めて②チケットの戦い
ロシアより愛を込めて③準備を楽しむ
ロシアより愛を込めて④いざモスクワへ
ロシアより愛を込めて⑤決戦はサランスク
ロシアより愛を込めて⑥長い一日(前半)
ロシアより愛を込めて⑦長い一日(後半)
ロシアより愛を込めて⑧ルジニキに日の丸
ロシアより愛を込めて⑨近日公開
ロシアより愛を込めて⑩近日公開

ロシアより愛をこめて⑦長い一日(後半)


2018年6月19日(火)後半

14:55 選手入場 緊張する。ゴール裏の3列目。なんならすぐにでもピッチに降りられるほどの距離。20年前のフランスW杯で初めて聴いた「君が代」には涙が出てきたけど、あれから何回かW杯で「君が代」を聴いたので、もう泣かない。気合いを入れて15:00 キックオフ。

日本代表はリラックスして試合に入れたように見えた。のびのびとやっているように見えた。そんな開始わずか3分で声が枯れた。日本PK獲得。しかも目の前のゴールで。誰が蹴る?おお、香川行くか。よし。日本サポーターが多い方のゴールに蹴れるから多少は心強いんじゃないだろうか。

オーーーーーーーー!!!!!!!
ゴォーーーーーーーール!!!!!!!
よっしゃ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!

周りのみんなと抱き合う。良かった〜入って。でもまだ試合開始6分。ちょっと早すぎるけど、ま、いいか。最悪同点で引き分けても初戦勝ち点1ならいいか、とか弱気な考え。いや、でも勝ちたい。

緊張の時間が続く。こっちのゴールに攻め込む日本代表。左サイドののとこだけ陽が当っていて暑そう。そのせいじゃないだろうけど、にイマイチいつもの伸び伸びした感じがない。緊張しているんだろうか。初出場の選手にはゴールを決めて欲しい。

前半39分。向こう側のゴール付近でFKのファウル。ウソ?入っちゃった?壁の下を通すシュートが川島の脇をすり抜ける。スロー再生のヴィジョンで見ると「なんで止められないんだ!」って思うけど、あれはスローだからね。実際は目の前でも、手の1cm先でも、止められないもんは止められない。入ったもんは仕方がない。切り替えていこう。前半は1:1で終了。日本サポーターたちの表情も落ち着いている。まあ、1:1でいい出来じゃない?みたいな余裕も感じられた。

後半が始まる。後半15分あたり。59分経過したあたりで、コロンビアの背番号10番、ハメス・ロドリゲス投入。ケガで本調子じゃないみたいだけど、怖い選手が入ってきた。ブラジルW杯コートジボワール戦、リードしていたのにドログバが入ってきて流れが一気に変わった悪夢が蘇る。いやん。でも、あの時のドログバほどハメスにはオーラがないように感じた。なぜだろう。ドログバの方がハメスより、顔が怖いから? やはりケガの影響なのか、実際ハメスのプレーにはあまり怖さを感じなかった。

70分。香川に替えて本田。1:1であと20分。頼むぜ本田。この時、コロンビアサポーターの方が嫌〜な気がしたんじゃないだろうか。何か持っている選手だから。で、73分。本田のCKから大迫ヘッド!入った?入った?向こうのゴールなのでよくわからない。でも、

よっしゃ〜〜〜〜〜〜!!!!!
ゴォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ル!!!!!!

実際は、「誰?誰?誰が入れた?」だったと思う。ビジョンでもう一度見て、また大歓声。

あと15分。息がつまる時間が続く。しかし、退場者を出し10人で戦うしかないコロンビアにもう怖さは残っていなかった。(正直に言うと、ボクはコロンビアが一人退場したことを試合終了まで知らなかった。日本がPKを獲得して周りのみんなとハイタッチしていて、退場のシーンを見ていなかったのだ。なんかコロンビア、怖くないなぁ、と思っていたけど、あらま、10人だったのね)

で、試合終了のホイッスル。
やっったぁ〜〜〜〜〜〜〜。勝っったぁ〜〜〜〜〜〜〜。
ボクの目の前の列のレインボーヘアのヨコヨコさんは泣いていた。わかるよ、だってW杯で日本が勝つ試合に立ち会えるなんて。今までずっと日本代表を応援してきて、目の前でW杯の勝ち点3を取った瞬間。そりゃ泣いてもいいでしょう。

試合後、大迫に声をかける生出さん(ブルーの柔道着とブルーのドレッド)そして泣き崩れるレインボーボンバーヘッドヨコヨコさん背番号9

日本代表は勇敢に戦ったと思います。立派な試合でした。ありがとう。スタジアムを出た帰り道、たくさんのコロンビアサポーターたちが「コングラチュレーション!」と握手してくれた。今まで日本が南米の国に勝つことはなかったんじゃないだろうか。しかもW杯の舞台で。


完全なアウェイだったね

普通ポリ〜スは撮影させてくれないんだけど、扇子に書いたロシア語の発音を教えてって話しかけたら、写真OKしてくれた。今のところ、ロシア人最高スマイル。

幸せな帰り道。思えば、W杯で日本が勝った試合を初めて見た。ああ、勝つとこんな気持ちになるんだ〜と思った。自然と笑顔になっていたんじゃないだろうか。日本人サポーター同士でハイタッチをしあい、コロンビアサポーターたちとは「グッドゲーム!」と肩をたたき合い。ああ、これがW杯の幸せなんだなぁ。初めて知った。

 

今日はこれから楽しみがある。ブラジルW杯で友だちになったペコさんたちと合流して、サランスクのお店で打ち上げだ。サランスクに宿泊している人も、深夜の列車にまた乗る人も、集まる。ああ、なんて幸せ。

20人くらいで予約されていたお店に続々と知った顔がやってくる。そこで初めてお名前を伺ったんだけど、さっきのゴール裏で抱き合ったレインボーヘアのヨコヨコさんブルーの柔道着&ブルーのドレッドヘアで海外メディアにバンバン撮られていた生出さんもいて、友だち申請させていただいた。

そこに集まったサポーター仲間は、いわゆるコアなサポーターたちで、いろんな外国で日本代表の試合を応援してきた人たちばかり。もちろんみんなそれぞれのお仕事をしながら、時間とお金を作って行動している。よく「W杯を見に行く」と言うと、「いいよね〜」と単純に羨ましがられるけど、ここに来ているアフォーターたちは、自分の仕事を調整し、自分で時間とお金を工面して、自力でここに来ている人たちだ。羨ましいと思うなら、努力と犠牲を払って来ればいい。そして、今日のような日に出会えることもある、ということ。

時間はたっぷりある。今夜は01:24サランスク発のFIFA寝台列車でモスクワに戻るだけ。列車組で夜のサランスクを歩く。日の丸をマントのように背負って歩いていると、コロンビア人やロシア人たちが「ジャ〜パン!フォート!フォート!」と寄ってきてくれる。写真に声は入らないが「ニッポン!ニッポン!」と叫びながら。名前も知らないロシア人、再会することもないだろうロシア人たちだけど、一生記憶に残るだろう人たちと出会った。
しあわせな日本人たち

『ニッポン!ニッポン!』歓喜でブレブレ

応援ありがとう!ハチマキあげる!

応援スパシ〜ヴァ!ハチマキしてくれてありがとう!

深夜24時過ぎ。サランスク駅。多くのコロンビアサポーターたちも寝台列車を待っている。丸一日のサッカー観戦。W杯はただのスポーツ観戦じゃない。サッカーを目撃するための旅、W杯という祭りに参加する旅なんだと思う。苦労して長時間列車に乗り、一日歩き回り、勝ってうれしい、負けて悔しい。で、それぞれの宿に帰っていく。サランスク駅の床に寝っ転がって出発時間を待っているコロンビア人や自分たちを見て、そう思った。

みんなクタクタ

01:24サランスク発モスクワ行き Train No.583 15号車21番
4人のブース、ボク以外はコロンビアだった。しかも二人は若い女の子。カーテンなし。疲れていたこともあって、特に会話もなく、寝た。翌朝モスクワ・カザンスキー駅に着いて「Go Together Round16, Good Luck(日本と一緒にコロンビアもベスト16まで行こうね)」と挨拶して、別れた。

帰りの寝台車。隣と上がコロンビアの女の子。

 

ロシアより愛をこめて一言

『負けた悔しさも、勝った喜びも、行った人にはかなわない』

本日出会ったお友だち

○広島の船乗り青年@FIFA列車〜サランスクスタジアム
○横浜からのご夫婦@FIFA列車
○Masashi Peco Satoさん@サランスク駅とお店
○池田重之さん@サランスク駅&スタジアム
○懸田弘章さん@サランスク駅&スタジアム
○萩谷賢さん@サランスクスタジアム
○金原麻愉さん@サランスクスタジアムとお店
○ヨシダのハルコさん@サランスクスタジアム
○生出明浩さん@サランスクスタジアムとお店
○よこよこ横山誠人さん@サランスクスタジアムとお店
○吉田祐介さん@サランスクスタジアム
○鈴木洋平さん@サポ村集合場所
○山西栄輔オコチャ夫妻@サランスクのお店
○深井隆幸さん@サランスクのお店〜ファンゾーン
○平山 みよ子さん@サランスクのお店〜ファンゾーン
○梶本 恵理子さん@サランスクのお店〜ファンゾーン
○ Kyo Katoさん@サランスクのお店〜ファンゾーン
○高見沢徳明さん@サランスクのお店〜ファンゾーン
○阿久津智紀さん@サランスクのお店〜ファンゾーン
○松本貴弘さん@サランスクのお店〜ファンゾーン
○村中雪菜さん@サランスクのファンゾーン
○渡辺伸一朗さんご夫妻@サランスク駅の芝生

あ〜うれしかったッ。

ロシアより愛を込めてはじめの一歩
ロシアより愛を込めてチケットの戦い
ロシアより愛を込めて準備を楽しむ

ロシアより愛を込めていざモスクワへ
ロシアより愛を込めて⑤決戦はサランスク
ロシアより愛を込めて⑥長い一日(前半)
ロシアより愛を込めて⑦長い一日(後半)
ロシアより愛を込めて近日公開
ロシアより愛を込めて近日公開
ロシアより愛を込めて近日公開

ロシアより愛をこめて⑥長い一日 (前半)


2018年6月19日(火)

長い、歴史的一日のはじまり。この日の記憶を時間を追って書くと、何文字になるだろう。そんなダラダラした文章は読んでもらえるのだろうか。と思いつつ書いてみよう。ほぼ24時間の記録。(長文になりそうなので、「ですます調」ではなく「だ調」で書いてみます)

01:10 モスクワ・カザンスキー駅発 Train No.581 15号車21番 寝台車は4人で一つのブース。あとの3人はどんな人だろうかと、やや不安に思っていたら、みんな日本人でちょっと安心。もう時間も時間なので、各々シーツを張って枕と毛布にカバーをつけて寝ましょう。ボクは2段ベッドの下。一人なので2階だと自由に動けないだろうと思って。思ったほどオンボロでもなく、かといって綺麗すぎず。まあ。ロシアかな、という感じの寝台列車。出発前の車内には冷房が入っておらず、もしこのままなら完全な収容所状態になるけど、まさかね。出発したらエアコンが入ってひと安心。ベッドを仕切るカーテンがないのには驚いたけど、ま、いいか。

隣の14号車にブラジルW杯キッカケで友だちになった永沼美香さんが友だちご夫婦と乗っているとわかっていたので、行ってみようとしたら、例の「笑顔の研修」を受けていない方のおばさんに「移動はダメ」みたいなポーズをされてしまって断念。じゃ、寝るか。

モスクワとサランスクの間の線路はまっすぐ

早朝、目が覚める。どこかの駅に停車している。先に出発しているナベさんたちからのFBメッセンジャー情報によると、途中の駅で何度も停まるらしい。確か、モスクワーサランスクの距離は500kmほどだから、東京—大阪くらいのはず。なんで10時間もかかるかというと、途中で何度も停まるから。貸切なのだからノンストップで行けばもっと早く着くのにと思っても、無料だし、仕方ないか。朝早く着いても試合開始は午後3時だし。

まもなく11:10の到着予定時刻。車窓からサランスクアリーナが見えた。興奮。今日、あそこに行くのだ。
ここで降ろして、くれないか

11:10サランスク駅到着。駅前は日本人サポーターがいっぱい。知ってる顔を何人も見つけることができ、うれしくなる。みんな旅程はまちまちでも必ず集合する場所、それがスタジアム。広いスタジアム、広い街なんだけど、なぜか会える。ま、日本代表の格好をしているから見つけやすいというのもあるんだけど。駅前で太鼓の音が鳴り始める。ドンドンドン!ニ〜ッポン!ドンドンドン!ニ〜ッポン!ドンドンドン!♪おーバモ、ニ〜ポ〜ン!ニッポン!ニッポン!ニ〜ポ〜ン!はい、はい、はいはいはい。紋付ハカマ、白い日の丸ハットの池ちゃんだ。池田さんはサポーターの兄貴分のような人で、日の丸ハチマキ大作戦の言い出しっぺの一人でもある。東京でも何度も一緒に飲んだ友だち。ハイタッチをしてイェ〜い。
あ、池田さんだ!あ、懸田さんだ!

駅からスタジアムまでは特にシャトルバスがある風でもなく、歩いていける距離なのでぼちぼち歩こうとしていたら、寝台列車で同じブースだった若者を見つけた。彼は広島でサッカーをやっていて、高校の時、大迫の高校と対戦したこともあるらしい。長期航路の船乗りで、海の上からインターネットでチケットを取って、今回一人でW杯にやって来たという。一人で初参加なら一緒にスタジアムまで行こうぜ、と一緒に歩くことにする。歩いて2、30分かな。地図を見なくても、日本サポーター、コロンビアサポーターがぞろぞろ歩いているから道はわかる。大通りが歩行者専用になっていて、見渡す限りまっ黄ッ黄。なんでこんなにコロンビアが多いの?2014年ブラジルのクイアバのコロンビア戦の時より多くない?ここはロシアだぜ?ブラジルより遠いのにすごい人数のコロンビアサポーターたちがやって来ている。日本はまだまだ負けてるなぁ、と感じてしまう。


船乗りの青年の指が入っちゃってるけどいい写真なので。ブラジルのとき先に帰る友だちから託された日の丸。ポルトガル語とロシア語で『日本を応援してください』と書いたつもり

スタジアムが大きく見えて来た。広場にBBQの出店が。ほとんどまっ黄ッ黄。船乗りの青年と腹ごしらえに寄ってみることに。カタコトの英語でコロンビアサポーターたちと話す。W杯では「Where are you from?」という会話は必要ない。みんなユニフォームを来ているからね。「コ〜ロ〜ンビャ!コ〜ロ〜ンビャ!」「ニッポン!ニッポン!」「コ〜ロ〜ンビャ4、ニッポン0!」「ノーノーノーノー!コロンビア1、ニッポン1(と妙に現実的に言ってみたり)」この中にブラジルのクイアバにも来ていたコロンビア人もいるんだろうな。あそこですれ違っていたかもしれないコロンビアサポーターもいるんだろうな。W杯で複数対戦した国とは仲良くなれる気がする。実際、コロンビアサポーターはいい奴が多かった印象がある。

コロンビア村かと思ったBBQエリア
敵かと思いきやコロンビアユニを着たフランス人で、日本を応援しているというのでハチマキあげる

20年前のフランスW杯初戦トゥールーズでのアルゼンチン戦。チケット騒動に巻き込まれ、試合直前までスタジアム周辺を駆けずり回っていたことを思い出す。20年経って、自力でチケットを取り、自力でスタジアムまで来て、余裕を持ってロシアのビールを飲みながら、バーバキュー食べている。トゥールーズでは、そんな余裕は全然なかったなぁ、としみじみ。さ、スタジアムへ入りますか。

GATE5まで歩き、セキュリティチェックを通過し、LEVEL3まで階段を登り、Dブロックまで行き、No.127入り口でチケットを見せて、中に入ると・・・これがW杯だ!ボクは2018年ロシアW杯に来たんだ、と実感する瞬間です。
W杯に来た、の瞬間

席はゴール裏の前から3列目なので階段を降りて行くと、途中でみんながいた。イェ〜いのハイタッチをしながら。太鼓の池ちゃんが言っていた。『W杯は同窓会のようなものだよ』と。4年に一度、みんなが同じ場所に集合する。よく会う仲間もいれば、4年ぶりに会う仲間もいる。黙っていても日本戦のスタジアムに集まってくる。フランスのトゥールーズだろうと、ブラジルのクイアバだろうと、ロシアのサランスクだろうと。ほんの一瞬でも知った顔に会えるという幸福は、W杯ならではのものだと思う。ただのスポーツ観戦とはわけが違う。世界中からサッカーバカが集まるお祭りなんだもの。サッカーバカな友だちがいることが何と幸せなことかと思い知る、それがW杯かもしれない。

キックオフまで30分。この日は長いので、次回へ続きます。

ロシアより愛をこめて一言

『W杯は同窓会のようなものだよ』

ロシアより愛を込めてはじめの一歩
ロシアより愛を込めてチケットの戦い
ロシアより愛を込めて準備を楽しむ

ロシアより愛を込めていざモスクワへ
ロシアより愛を込めて⑤決戦はサランスク
ロシアより愛を込めて⑥長い一日(前半)
ロシアより愛を込めて⑦長い一日(後半)
ロシアより愛を込めて近日公開
ロシアより愛を込めて近日公開
ロシアより愛を込めて近日公開