一人勝ちをだまって…

auひとり勝ち合併1ヶ月後 auの新聞15dです

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一人勝ちをだまって
見てるわけにはいかない。

オモシロイほうのケータイ!

2000年  au by  KDDI
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auのスタートです。当時のケータイはドコモの独壇場でした。というより、auのケータイが正直ダサかった。デザインがダサダサで、ボクらも「これは欲しくない」と思っていました。スタッフに支給されたauケータイは営業の人間以外はほとんど使っていなかったくらい。これでドコモと闘うために、佐々木隊長はクライアントに厳しい注文を出しました。まず、全国にあるショップの看板をオレンジ色のこのロゴで揃えること。当時は赤い看板で、ドコモと一緒じゃん、でした。とにかくいろんな機種のある携帯電話。auはどーする?となったとき、「オモシロイほうのケータイ!」という方向を打ち出すことにしました。ドコモがどっちの方向を向いてるかは関係なく、ウチらはこっちに行きますという宣言です。携帯電話を「ケータイ」と広告で表記したのも初めてだと思います。(ユーザーはすでに使っていたかもしれませんが)最後につけた「!」がいいと思っています。千代の富士が引退の時「・・・体力の限界!・・・」と歯を噛みしめたときのあのカンジです。「こっちを目指します!」という気持ちと、「こっちのほうが楽しいよ」という思いを込めた「!」でした。

それとさりげなく、「学割半額」も始まっていますね。「学生さんは金がない」というコピーもちゃっかり入っています。

「一人勝ちをだまって見てるわけにはいかない。」というコピーは、鼻息荒く言うのではなく、クールにのんびり静かに言うカンジにしたかった。だから「黙って」を漢字にしなかったんじゃなかったかと思います。あの時の気分で「黙る」を漢字にすると、ムキになっているように思えたんじゃないかな。たぶん。

「一人勝ちをだまって見てるわけにはいかない。」・・・(平静)

「一人勝ちを黙って見てるわけにはいかない。」・・・(ムキ!)

ま、これはボクの個人的な感覚ですから、どっちが正しいとかではありません。


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