人を助けるキッカケをつくる


今年も母の日から、ピンクリボンデザイン大賞の応募受付が始まります。今年で14回目。14年前の眞木準さんが審査委員長だった頃は、たしか「日本人女性30人に1人がかかる」と言われていました。それが今、11人に1人。でも、怖がる必要はないのです。正しい知識を持って行動すれば怖くない。たとえその11人の1人になったとしても、早期発見さえすれば大丈夫です。そのことをもっと知らせたい。もっと実感を持って伝えたい。行動に移させて欲しい。そのためのコピーとポスターデザインを募集します。

【審査委員長からのコメント】
ピンクリボンデザイン大賞は、コピーとデザインのコンテストのひとつですが、賞を狙ってつくるのではなく、人を助けるキッカケをつくるんだ、と思って取り組んでほしいのです。あなたが書いたその言葉、あなたが描いたその絵が、人の命を救う第一歩になるかもしれない。そう思って考え抜いてほしいのです。本気で思う気持ちは、必ず人の気持ちを動かすと信じていますから。たくさんの「本気」を待っています。(クリエイティブディレクター/コピーライター 中村禎)

http://www.pinkribbonfestival.jp/event/design/

108円で教わった言葉


コピーライター養成講座中村組では、コピーと関係ない話もします。(といっても、ボクは関係あると思っているんですけどね)それは、ボクの『メモした言葉』の紹介です。自分の忘備録のために、心に残った言葉をブログに書いているのですが、先日の15代目中村組最後の講義で紹介した言葉。

『人が見ていないところで、何をするかで、その人が決まる』
何かの本で読んだのですが、その出典がわからなかった。
だけど、「何かの本で見つけた言葉」として、みんなに紹介しました。

誰かが見ているからゴミを拾う。
誰も見ていなければどうか?

誰かが見ているから良いことをする、のではなく
誰も見ていない所で、どう振る舞えるか。

誰かが見ているから、丁寧に。
誰も見ていないから、雑に。
で、いいのか?

『誰も見ていない所で、どう振る舞えるか』を最近の自分のテーマにしてるんだ、という話をしました。講義で紹介したあと、出典がわかりました。いつもは『BOOK NOTE』にメモしているのですが、これは手帳に書いていた。

『禅、持たない生き方(有馬頼底著)』という本。「断捨離しなくちゃ」と思っていた時に、ブックオフの108円コーナーで見つけた文庫本。たった108円で、ものすごく大事なことを教わりました。

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■人が見ていないところで何をするか
人が見ているところでは、誰だっていい格好をする。大事なのは、誰も見ていないところで何ができるか。で、『徳』が決まる。言いたくても言わず、そっとそれができるかどうか。

何もないというのはゼロということではない
茶碗でも中に水やお茶が入っていたら、それ以上は注げない。空っぽなら、まだいくらでも注げる。空っぽ、無であるということは、何でも受け入れられるということ。

柳に雪折れなし
「気に入らぬ 風もあろうに 柳かな」
柳は、強風にさらされても、さっとそれを受け流してしまいます。
(風に揺れる柳の枝を見て、そこまで思い至るのか、と感心しました)

掃除について
掃除はただ、庭やお堂などの空間をきれいにするものではない。その本質は、心に溜まった塵、ゴミを払い、取り除いて、心を磨いていくことにある。掃除をすることで、霊性が高まってくる。世界の見え方が変って、小さなことにも感動でき、何にでも素直に感謝できる。

■字には書いた人間そのものが出る
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たった108円の文庫本に、5つも言葉をいただきました。
有難うございます、です。

長友さんと一緒に【稀代】#14 マコマン


ケッタイ最後の取材お店は、長友さんが愛したお店。マコ・マンです。

クリネタ最終号 Photo by 木内和美

「稀代」(けったい)とは、なんだ? 
クリネタおススメの、いい店、おもろい店
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マコ・マン
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マコ・マン
 長友さんと取材に行けることが何よりの楽しみで、それだけでこのクリネタ稀代(けったい)のコーナーを担当させていただきました。そして今回がラスト。最後の店はどこにする?長友さんがよく通っていたケッタイな店、そう、六本木の「マコ・マン」です。お店の紹介というよりも、クリネタ編集団全員でお店に行って、「マコ・マン」のママ、安田晶子さんと長友さんの話をする最終回にしましょう。
長友さんの場所
 六本木の、昔の言い方でいうところの、防衛庁のとこのガソリンスタンドから一本乃木坂寄りに入ったとこに、「マコ・マン」はあります。お店を始めた頃はみんなが「1年持たないだろうね」というので、呑気にやっていたら、もう23年になるんだそうです。ネーミングは長友さん。でも、仕上げたのは黒田さん。黒田征太郎さんが「長友だけがつけると店がつぶれる」ということで。ま、K2のお二人の共作ですね。(詳しい「経緯」はお店で聞いてください)お店の看板ロゴデザインは長友さん。ロゴの形は「そら豆や」と長友さんはいうんだけど、ママは「あれはトモさんの耳たぶよ」と言っていました。
耳たぶ
 お店の中は、ケッタイです。BARスツールのような椅子はありません。すべてベンチシート。シートというより、長友さんのベッド。毎晩来ては、ここで寝てたというんですから。その姿はまるでお地蔵さんか大仏さんだったそうです。このベンチシートのこと、篠山紀信さんは「日本一高いベンチシート」と言っていました。「ぼったくりBARと呼ばれて23年です!」とママは笑っています。(クリネタ読者はぼったくられないと思うのですが、一応各自確認してください)
ある日長友さんに「お店にマッサージチェア置こか」と言われたそうですが、さすがにBARですからね。それは丁重にお断りしたそうです。
 壁や天井には山本容子さんの絵。フクロウの顔をしたトンボや、天使がこっちを見ています。足場を組んで壁から天井から数時間で描き上げてくれたそうです。そしてこの「マコ・マン」の特徴の一つ、いつもドアが開けっ放しだということ。冬は寒いので透明のビニールをおろしますが、ドアは基本開けっ放し。開けておくと、「ヘンな人が入って来ない」のだそうです。なるほどね。そして「すぐ逃げれるし」ですって。
 長友さんのブログ「日々@好日」にもたびたび「マコ・マン」は登場します。打ち合わせが長引いて夕食を食いそびれた時、「マコ・マン」に電話して「なんか食いもんないかなぁ」とわがままをいうと、隣の居酒屋「民酒党」さんからメンチ、ウインナ、キムチ納豆、おにぎりなどを注文していた。(長友さんだから許されるわがままかもしれません。そういえば、ケッタイNo.25で取り上げた表参道のBAR JADAでも近くの中華の店から出前を取っていました。あれも常連さんならではの裏技なんだろうなぁ)「わがまま」なんていうと叱られるかもしれませんね。「わがままちゃうねん。そうゆうものやねん」
さみしがりの甘えん坊
 平日の夕方、柴田副編集長や山岡編集員に長友さんから、「何してんのん?」と電話がかかってくる。「あ、誰かとの食事の約束が流れたんだな」と直感する。そして「マコ・マン」のママにも、土日はお店が休みだというのに「どーしてんのん?」「出てきーひん?」と電話がかかってくる。「人と会う約束をしているからダメなんです」と断ろうとすると、「そんなん言わんと出てきーな」と食い下がる。挙句に「その人も一緒に来たらええやん」となる。ほんと「ヤキモチ焼きのオバちゃんやから」だそうです。こんなわがままな人はいない、鬼のような人ですよ、と言いながらみんな笑っています。
名ゼリフ
「甘え上手なんですよね」とママはいう。母性をちょちょっとくすぐる天才だと。甘え上手の頼み上手。ある日、こんなことを言われたそうです。「オレを味方にしてもたいしたことないけど、敵に回したら、コワイでぇ〜」一同爆笑。そのセリフを言ってる顔が目に浮かびます。「あの顔で得してるよね」一同納得。
 長友さんには名ゼリフが多い。というか、印象に残ることをよくおっしゃっていた。そういえば以前、お好み焼き屋で雑談兼編集会議をしている時、長友さんは、「クリネタで東京五輪のロゴ問題についてちゃんと特集したいねん」とおっしゃっていた。デザインを志す若者たちのためにも、話をウヤムヤにせず、ちゃんとデザインの話をしたいねん、とおっしゃっていた。「アートディレクターはレタリングからや」「手描きが基本や」今はMacでデザインする。有り物の写真を自由に使える。それがダメだと。「だから、Macの電源を切れちゅうてんねん(笑)」
ドアを開けて
 そんな話をしながら、みんなで笑っていると、どこからか一匹のでっかい蚊が入って来ました。「デカッ」あれ、長友さんかもね!その蚊が止まって震えている。「オレの悪口言うてへんか?」と怒って飛んで来たのかも、と大笑い。みんなで追っていると、柴田さんに止まり、山岡さんに止まり、そしてママが手でパッと捕まえて、流しに流されました(笑)さて次はどんな形で出てくるかな。「虫はないやろ」とか言いながら。好きだったカエルかな。「マコ・マン」のドアはいつも開けっ放しなので、またいつでもいらしてください。 長友さん、ありがとうございました。
マコ・マン
東京都港区六本木7丁目3−15鈴や第2ビル1F
電話03-3402-5542
営業時間:[月~金]21:00~3:00
定休日 :土、日、祝、年末年始(詳しくは店舗までお問合せください)
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No.38 (2017年最終号)
クリネタ
http://www.crineta.jp

長友さんを偲んで【稀代】①モンド・バー
長友さんを偲んで【稀代】②BAR JADA
長友さんを偲んで【稀代】③ne & de
長友さんを偲んで【稀代】④ Salon書齋
長友さんと一緒に【稀代】⑤抱月
長友さんと一緒に【稀代】⑥EST!
長友さんと一緒に【稀代】⑦赤道倶楽部
長友さんと一緒に【稀代】⑧ボロンテール
長友さんと一緒に【稀代】⑨KOMATSU RESTAURANT & BAR
長友さんと一緒に【稀代】⑩JAZZ BAR直立猿人
長友さんと一緒に【稀代】#11 サントリーラウンジ 昴
長友さんと一緒に【稀代】#12 キヌ・ギヌ
長友さんと一緒に【稀代】#13 The OPEN BOOK
長友さんと一緒に【稀代】#14 マコ・マン

仲人はやらないよ

写真はその9代目が卒業記念で作ってくれた短冊ポストイット

中村組のOBが「禎さん、ご報告がありまして」と妙に畏まってやってきた。「実は今度、結婚することになりまして。彼女を紹介したいので今度お食事する時間をいただけませんか」という。そりゃ、おめでとう。と、土曜日のランチの約束をした。

奥さんになる人とその彼と3人で会う。ん? もしかして仲人とか頼まれるの?それはダメだよ。それなら行くのはイヤだなぁ、と確認したら、そういうことじゃないという。それならいいや、と出向くのだが、何か違和感があった。なんでわざわざ彼女を紹介するのだろう?と。

ああ、もしかして、奥さんになる人。ボクも知ってる人で、ビックリさせようとしているのかも、と思った。誰だろう?彼の同期か?もしかして、OBの先輩か?後輩か? そういう心の準備をして、表参道のおしゃれな和食屋の階段を降りていった。

『あ!やっぱり!笑』だった。二人は中村組9代目の同期だった。そういうことか!そんな気もしたんだけど、この組み合わせだとは想像つかなかったね。

コピーライター養成講座専門コース中村組同士で結婚するカップルはこれで二組目だ。中村組のOBだから、人柄は保証します。傘の先っぽを振りながら歩くなんてしないし、電車の中でリュックを背負ったままで人の迷惑になることなんてしない。口喧嘩になりそうなときも、相手は何を言いたかったんだろう、と思い至れるし、自分がされたら嫌なことは人にしないし、自分がされてうれしいことを人にしてみるし。

コピーのテクニックを教える講座じゃなく、人として幸せに生きていくためのヒントを教えたられたとしたら、最高です。ずっと仲良くシアワセにね。

社員を誇る作品集


CMプロダクションのスプーンさんから、小さな冊子が届いた。
スタッフそれぞれの、仕事の現場での忘れられない
「たべもの」についての話が綴られている。
ただの読み物としても楽しいんだけれど、
これほど素晴らしい「作品集」はないんじゃないか、と思った。
冊子の後半にCM作品が慎ましく紹介されている。
家のポストに入りきらないような大判の作品集ではなく、
ポストにコトンと届くサイズの作品集。
作ったCMが素晴らしいことを誇るのではなく、
社員を誇る作品集。
広告は結局、「人」がつくるんだもんね。

No Challenge, No Chance


第55回宣伝会議賞の一次審査通過者の名前が発表されました。応募総数45万8944点のうち、通過率はなんと1.1%(5336点)の狭き門。その名前のリストに初代中村組OBから現役15代目までの中村組のフルネームを見つけました。見逃している人もいるかもしれないけど(ゴメン)全部で50名。

中村組では「名前はいつもフルネームで。自分のフルネームは自分のブランドなんだから」と言っています。自分のフルネームをどんどん見せびらかしていこうゼ、と。
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■112新免弘樹■118廣川洋平■120松本茜■214佐藤潤一郎■315中村斉継■502飯田啓貴■514孝田純一■601阿部希葉■602阿部裕一■716柴田尚志■810島田寛昭■821松田孝一■824山内昌憲■904大杉 陽■912佐藤仁康■922程塚智隆■1005植村明弘■1014菅谷敏通■1025柳元良■1101阿部亮介■1109岡山和也■1114小嶋千晶■1207栗原啓輔■1210高石幸典■1211高橋俊一■1212玉熊文乃■1220福本剛士■1221本田陽子■1224森下夏樹■1226矢内そらん■1303石塚啓■1313谷将光■1315林田淳■1401青木美穂■1403天野正晴■1405打田倫明■1409芹澤高行■1410藤榮卓人■1414中島崇■1419福田瑞穂■1506小笠原清訓■1508熊谷愛■1509佐藤日登美■1510島村浩太■1512田中恵美子■1514永井景都■1516畑創■1517日比野はるか■1518平嶋さやか■1524村松佳奈

(私の名前見逃してます!があったら教えてね。修正するから)
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この中から何人と授賞式で会えるかな。いや、その前に、この宣伝会議賞に挑戦して、見事一次審査を通過した彼らを称えたいと思います。インディ500でアジア人として初優勝した佐藤琢磨選手の好きな言葉を思い出しました。

『No Challenge, No Chance』

一次審査落ちちゃったけど、これダメでしょうか?を見るOB会、やろうかな。

2017年元旦の言葉


今年の手帳の最初のページに書いた言葉。自分から自分へ書いた言葉。2017年の元旦に書いた言葉。その年のテーマといいますか、ま、自分への教訓とでもいいますか。今年1年この言葉を忘れるなよ、という自分へのメッセージですね。そして大晦日に振り返ってみて、それが実行できたかどうか、振り返る。

早い話、時間を大事に使おうぜ、という意味なんですね。フリーエージェント・コピーライターになって、大事だなと思ったことは「時間を大事に使うこと」なんですね。自分の時間をどう使うかで、我が社の業績が決まるわけです。もちろん「体も大事に」もあるのですが、今年は時間を大事にしようと。無駄な時間を極力減らそうとしました。フリーだからというだけでなく、今年60才という年齢になり、これから先の人生の時間だって、そんなにたっぷりあるわけじゃない。無駄な時間、無意味な時間を過ごしているヒマはないのですから。「君にはもうそんなことをしている時間は残されていない」という本も読んだなぁ。

無駄な時間ってなんだろう?と考えてみました。待ち時間か?いや、何かを待っている時間、待たされている時間も、考えたり、メモをしたり、頭を整理したり、やることはできる。無駄にしなきゃいいだけ。で、結論に至った一番無駄な時間は「モノを探す時間」だと思い至りました。書類を探す時間、道具を探す時間。「あれどこにやったっけ?」とあることはわかっているけど、どこに仕舞ったかわからない時間。あれが一番無駄じゃないか、と。

家の中のモノは捨てる、整理する、分類する、同じ場所に戻す、をする。書類もなるべくデジタル化してタグづけして見つけやすいようにする。

ぼーっとする時間も大事です。なーんにもしない時間も大事です。だけど、何かを探している時間はやめよう、と思います。このテーマは今年だけではなく、これからもずっとテーマであり続ける大事な言葉ですね。

2017年も静かに終わろうとしています。みなさま、良いお年をお迎えください。

2017年 大晦日

Se oggi è la mia vita l’ultimo giorno
今日が私の人生最後の日だとしたら

自分との約束 2016

 

プラハのおしり


句会という遊びは本当に楽しい。まず季題が三つ発表されます。今回は冬の季語「霜柱」「外套」「白菜」の三題。締切日まで一所懸命考える。歩きながら、電車に乗りながら、ちょっとした待ち時間にも考えて、メモをする。こっちの方がいいかな、あっちの方がいいかなと悩む楽しみ。

そして投句して、当日みんなが集まリます。幹事の人が全員の句を壁に貼ってくれている。天・地・人のベスト3を選んで発表します。「天」の人には短冊に句を書いてプレゼントする。「天」じゃなくても「地」でも「人」でも、誰か一人でも「好き!」と言ってもらえると、こんなにうれしいことはないんです。その一人がいてくれるだけでもう、その日は楽しい。しかし、誰にも何も引っかからない日もある。その日は口数が少なくなります。

コピーライターやアートディレクター、CMディレクターが集まる句会。(ここから自慢話)今回はなんと、4本も「天」をいただくことができました。

白菜や白いおしりの並ぶ市

外套の男プラハの市電待つ

「白菜」と「冬」を考えると、年末に母親が白菜の漬物をつけるために、大きな白菜を4玉くらい買っていたのを思い出します。買い物に付き合わされて、重い白菜を母と二人で持って帰る。年末の慌ただしい市場に大きな白菜がずらっと並んでいる光景が浮かんだのでした。

「外套」はコートより重そうな気がしました。ぶ厚いウールのマントのような。色は茶色。寒い街。寒い街は、東京ではなく、東欧を思い浮かべました。プラハに行ったことがあって、行ったのは春だったけど、あのプラハの冬は寒いんだろうな。そして古い外套を着た大柄な人もいるんだろうな。プラハの路面電車を待ちながら、雪が降り始めたりするんだろうな。一人で電車を待っていると寒いんだろうな。そんな景色が浮かびました。

みんなから「プラハ」はズルい、「おしり」もズルい、「完全に狙って来てる!」と言われましたが、本当にそんな景色が浮かんだわけだし、それを書いただけですから。俳句の技術があるわけじゃないので、ホントに浮かんだ景色を五・七・五にするだけです。「天」を取ろうと思って書いたって、取れるものではありません。多分外すと思います。次回の句会は春。季題はボクが考える番です。それを考えるもの、句会の楽しみであります。

追伸:ちなみにもう一つの季題「霜柱」には一票も入りませんでした。

朝練のグランドシャリシャリ霜柱

ダメでした。

講師の仕事


コピーライター養成講座基礎コースの修了式。そのあとのパーティにはいつも行くことにしています。基礎コースは少人数クラスを受け持つので、何人かの生徒は顔見知りだから。ボクのクラスかそうじゃないか、すぐわかる。ボクの生徒は「禎さん」とか「中村さん」と呼んでくれるけど、そうじゃないクラスの生徒は「先生」と呼んでくるから。(ボクは「先生と呼ばないで」という話をいつも最初にするんです)
 
修了パーティには、仲畑さんと対談した渡邉千佳さんも。いつも来てくれる中島信也さんはこの日、名古屋クラスでの講義のため残念ながら欠席(でも、この日来られないというので、その数日前に生徒さんの飲み会に参加してくれたらしい。やさしいね)修了パーティ2次会に山本高史さんと玉山貴康さんも顔を出してくれました。
 
ボクたち講師の仕事は、コピーを教えることというよりも、迷える生徒たちを勇気づけたり励ましたりすることなんじゃないかなぁ。中西からの帰り道、ふと思ったのでした。

世界のトップ4と

さて問題です。この写真はなんでしょう? 見る人が見ればスゴイ!人たちと写ったものです。サッカーに例えて言うならば、クリスティアーノ・ロナウドメッシ澤穂希ワンバックの4人と、サッカーのこと全く知らないオッチャンとの写真、みたいなものです。

これは、世界の囲碁界トップ4の選手たちなのです。写真左から、謝依旻(シェイ イミン)六段柯潔(カケツ)九段、オッチャン挟んで、於之瑩(ヨ シヨウ)六段井山裕太九段。ペア碁という、男女がペアになったチームとして囲碁を戦う、その最強位決定戦の後のパーティでの写真です。

「ペア碁ワールドカップ 2016東京」優勝ペアの於之瑩六段・柯潔九段ペア(中国代表)と今年8月に行われた「ペア碁最強位戦2017」優勝ペアの謝依旻六段・井山裕太九段(日本代表)の4人。

もう一度サッカーに例えると、2014年W杯で優勝したドイツと、クラブW杯で優勝したレアルマドリーが試合をするようなもの。その時のレアルのクリスティアーノ・ロナウドセルヒオ・ラモス、ドイツ代表のノイアーゲッツェと一緒に写真を撮ったようなものなんです、サッカー全く知らないオッチャンとが。

囲碁は全くできないボクが、なんでこの場所にいるのか。それは、この大会の告知ポスターを制作させていただいたから。
「囲碁のミックスダブルス。試合中しゃべると反則。」
「1+1=2、以上の強さになる。」
「黒石女→白石女→黒石男→白石男→。」
「強いもの同士のペアが強いとは限らない。」
「自分以外、3人の頭の中を想像しながら戦うゲーム。」
「ケンカはやめた。ペア碁で戦う。」
「人間はミスをする。人間がフォローする。」
などなどのコピーでポスターを作りました。

選手のスピーチでうれしかったことがありました。日本代表(女性)の謝依旻六段が、『あのポスターを見た、囲碁に全く興味がないはずの友人から連絡があってビックリした』と言ってくれたのです。ボクみたいな囲碁を知らない人間がこの仕事をした狙いは、ボクみたいに囲碁に興味がない人にいかにこの大会いかに興味を持ってもらうか、でした。選手の口からその「効果」が聞けて、うれしく思いました。謝さんは、掲出されているポスターの前での自撮り写真も見せてくれました。有り難や。

サッカーワールドカップ決勝後の優勝チーム、準優勝チームの選手たちとFIFAの会長ら大会関係者との祝宴の末席にお呼ばれしたサッカー全く知らない人、という状況でした。

【言い訳】囲碁ファンからすると、囲碁もできないヤツがこんなスゴイ人たちと記念写真に写るなんて許せない!と思うと思います。サッカーを全く知らないオッチャンがCR7やメッシと記念写真に写っていたら、ボクだってムカつくと思うから。でも、囲碁を広めるための仕事をしたから一緒に写ってもらえたわけなので、許してください。

【追記】ほんとはこの話をしたかった。選手のスピーチで、この4人は世界のトップ4であり、ライバル同士でもあるのですが、決戦の前夜、試合会場のある渋谷セルリアンタワー近くの居酒屋に4人で行ったそうなんです。ペア碁の世界大会は日本、中国、韓国、台湾だけでなく欧米のチームも参加する大会です。世界の国と国が政治で争っているけれど、こういう「ルールのある戦い」でしのぎを削りあう人たちは、お互いをリスペクトしているし、仲良しだったりする。平和って、こういうことなんじゃないかと思うのです。まさに「ケンカはやめた。ペア碁で戦う。」だなと、そのスピーチを聞いて思いました。