第56回宣伝会議賞授賞式 その2


宣伝会議賞授賞式で、もう一つ、うれしいことがありました。
中高生部門で授賞したという女の子がやってきて

「初めまして、中村さんですか?
中村さんの本を読んで、勉強しました。
とっても読みやすかったです。握手してください!」

なんと、あの本を高校生が読んでくれていた。そして、お役に立てた。
うれしいなぁ。ええやっちゃ。
「で、どんなコピーで授賞したの?」って聞くと、
「若いから元気って誰が決めたんだ」という
中高生に電動アシスト自転車を勧めるコピー。

「すごくいいじゃん!
 ボクは中高生部門の審査員じゃなかったけど、
 これ、いいと思った」

と伝えました。
数年後、彼女がコピーライターになってたら、応援したいなぁ。
いや、ゼッタイ応援する。

 

俳句の天才たち


芭蕉は『三冊子』のなかで
「俳諧は三尺の童にさせよ。初心の句こそたのもしけれ」
と言っています。

俳句というものは童子の語り口のように
平易な表現で風体も軽やかに詠むことこそ大事で、
難解な文字や奇抜な表現に走る才智依存は句作では
百害あって一利なし、と説いているのです。

いまちょっと、俳句を勉強したくて、
いろんな本に目がいくのですが、
芭蕉の言葉が頭にあったせいか、図書館で、
とあるタイトルに目が止まったのです。

『子ども俳句歳時記』金子兜太監修。

パラパラと読み始めて、ハッとしました。
劇画でいうと、雷に打たれたようなシーン。
ピカソのデッサンのような、芭蕉の走り書きのような、
ダイヤの原石をゴロゴロ発見したような、そんな感動。
これは記録せねば、です。

300ページ余から好きな句を書き写してみたら、なんと139句に。その中でも好きなヤツを選んで35句。「これは秀句だ」と偉そうに選んだのではなく、こんな句を書きたいな、で選びました。

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あおむけば口の中まで春日かな     (中3男)

春風にやめた先生のかおりする     (小4女)

新しきクラスの窓から桜見る      (中2女)

花の種まく一粒は風に分け       (中3女)

うぐいすの鳴き声未熟山の春      (中3女)

モンシロチョウみつすう花をきめました (小4男)

ふわふわと蝶飛び説教つづくなり    (中1男)

ドッチボールがんばれとつばめちゅうがえり     (小1女)

マラソンをしてもしなくても暑い    (小3女)

飾られて細くて涼し埴輪の目      (小6男)

夏服になれば心も夏になる       (中3女)

クロールの上げる腕から見える空    (小6男)

一発の花火がてらす川の幅       (中3男)

せんぷうき兄とわたしに風分ける    (小5女)

かぜやんでかんがえているこいのぼり  (小2男)

あじさいの庭まで泣きに行きました   (小6女)

天国はもう秋ですかお父さん      (小5女)

おはじきの音さわやかに仲直り     (小5女)

秋の風とべたとび箱ふりかえる     (中1女)

ほんとうの願いは書かず星祭      (中1女)

くりひろいしているときもくりおちる  (小1男)

鉛筆の進む音だけ冬の夜        (小6女)

冬の川うごかぬ舟が一つだけ      (小5男)

先生のかみがたかわって新学期     (小5女)

はるやすみとけいはいつもうごいてる (幼稚園女)

虫かごの中にまだある夏休み      (小5女)

真夜中に風鈴思い出して鳴る      (高3女)

原爆忌この日は暑さ口にせず      (中3男)

しまへびの真一文字にひかれけり    (中3女)

おちついたくらしのような虫の声    (小6男)

のけものにされ校庭の秋を見る     (中3女)

ポケットの小銭を鳴らす夏祭り     (中2男)

受験する姉と最後のプール行く     (小6男)

里帰り母のなまりがいきいきと     (小4女)

さよならと空に小さくなる親友     (小5女)

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これらの子どもたちの句、目の付け所の素直さに感心します。
こうすれば褒められるだろう、なんていう大人の薄汚い心はなく
ただ、そう思ったから、書いた。そう見えたから、書いた。
そこには、コピーにも通じる
「だって、そうじゃん」があるように思えました。

ピカソの言葉を思い出しました。
参照:ピカソはこども
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こどもは皆、芸術家だ。
そのままでいることが、難しいのだ。
ピカソ
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そして、ケン・ロビンソン氏の言葉
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大人は失敗を許されない。
こどもは失敗を怖れない。
学校教育がクリエーティビティを失わせている。

Ken Robinson (TEDカンファレンスより)
http://www.youtube.com/watch?v=Tm90Ktww7g4
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以下、ノートに好きな句を書き出していたら、
139句にもなってしまいました。

いかがでした?すごいでしょ。すごいと思うんだなぁ。

参照:ピカソはこども

第56回宣伝会議賞一次審査通過者


第56回宣伝会議賞の一次審査通過者の名前が発表されました。応募総数51万7329点のうち、通過率はなんと1.07%(5555点)の狭き門。その名前のリストに初代中村組OBから現役16代目までの中村組のフルネームを見つけました。見逃している人もいるかもしれないけど全部で45名。
中村組では「名前はいつもフルネームで。自分のフルネームは自分のブランドなんだから」と言っています。そして『顔とフルネームを覚えている限り、一生応援する』が中村組なので、自分のフルネームをどんどん見せびらかしていこう。
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■112新免弘樹(複)■120松本茜■214佐藤潤一郎(複)■409 梶塚康太■602阿部裕一(複)■702伊藤拓郎■716柴田尚志(複)■810島田寛昭(複)■821松田孝一(複)■824山内昌憲(複)■902石井亮(複)■911栗原勲■912佐藤仁康(複)■914澁谷篤■922程塚智隆(複)■1014菅谷敏通■1025柳元良(複)■1101阿部亮介(複)■1109岡山和也■1118富岡勇貴(複)■1207栗原啓輔(複)■1218長谷川慧(複)■1220福本剛士(複)■1224森下夏樹(複)■1310瀬戸宏範■1315林田淳(複)■1409芹澤高行(複)■1410藤榮卓人(複)■1411戸谷早織■1415浜崎大祐■1504岩尾達郎(複)■1506小笠原清訓(複)■1509佐藤日登美(複)■1512田中恵美子(複)■1517日比野はるか(複)■1518平嶋さやか(複)■1519本田直之(複)■1522水田聖平(複)■1604大澤希美恵(複)■1605岡部由紀子■1612新見春奈■1618藤丸久美子■1621丸川祐(複)■1623山家大輝(複)■1624吉本正春(複)
(私の名前見逃してます!があったら教えてね。修正するから)
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宣伝会議賞に挑戦し、見事一次審査を通過した彼らを称えて、この言葉を贈ります。『No Challenge, No Chance』 授賞式で会いたいね〜。

篠田桃紅さんとのセレンディピティ③

 図書館での偶然の出会い

セレンディピティ(偶然の出会い)は、amazonにはたぶんない。図書館や大きな書店には、まだあると思う。「あなたにはこれが適当です」と推薦されるものは、過去のデータ(好み)からでしかない。昨日まで気にならなかったものに、今日興味を持つかもしれない。そうやって出会うものも忘れてはいけない。探していた本の近くに、全く新しい出会いがあるかもしれないのです。

日比谷図書館でとある地方の方言を調べようと思って本を探していたときだったと思います。近くにあった、本のタイトルと装丁に目が止まりました。ふと手にとって、ページをめくって、メモした言葉を記録しておきます。墨で描かれた抽象画と文章。絵本のような本でした。


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人生は一本の線

私はこういう線を引きたいと思って、一本の線を引いた。
しかし現実にできた線は、思った線とは違う。
人生も同じ。
人は、こういうふうに生きたいと思って、
しかし現実の人生は違う。

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出来心

出来心は、悪い意味に使われるけど
私は、毎日、出来心。
ふっとどういうところから思いが来るのかわからない。
どうして降ってくるのかわからない。

 

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幸福はあなた次第

私は幸福な人間、と思えるほど恵まれた人はそういない。
こういうときに、ちょっと幸福を感じる、という人はいる。
悩んでもしょうがない、と諦める手立てを
上手に持った人は生きられる。
自分をいなすことで、生きていける。
手立ては人それぞれで、
幸福は、ご自分の意識次第です。
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そうですよね。
幸せは、どこかに「あるもの」ではなく「気づく」もの。
と誰かの言葉で聞いたことがあります。

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なんだかやってみたい

必要があるかないか、誰にもわからないですよ。
必要だから、やるわけではない。
必要ではないから、やらないわけでもない。
なんだかやってみたい、という思いが大事。

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ないものねだり

ないものは欲しい。
あるものは、ありがたくない。
あるものを、ちゃんとありがたく思えて、
ないものは、まあしょうがないと思い、ねだらない。
そういう人は幸福。

自分の置かれた境遇を
これでよかったと満足できる人は、
最後、天に上がれるかな。

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「当たり前」に見えることを「有難い」と思えると、いいですね。
ああ、ここにも「謙虚」という言葉が、あるんだなぁ。

篠田桃紅さんとのセレンディピティ①
篠田桃紅さんとのセレンディピティ②
篠田桃紅さんとのセレンディピティ③

篠田桃紅さんとのセレンディピティ②

篠田桃紅さんのインタビュー番組を偶然見ることができた。その時の言葉をメモした。次元は違うのだろうが、コピーを書くときと同じ感覚があると思った。その言葉。

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心というものがすごく邪魔をしているんじゃないでしょうか、作品を作ることを。

どうやったら心が後ろ側に行ってくれて

ものをつくろうという意思が後ろ側に行ってしまって

私をつくらせている本当の芯みたいなものだけが紙面に出てくる時間、時、機。

そういうときがあるような気がする。

(1982年当時70歳頃の制作風景での言葉)

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全く次元が違うことかもしれないけど、同じようなことを感じたことがある。昔、年賀状のために墨を磨って半紙に書き初めをしていた時期があった。思いを込めてその「文字」を書くのだけれど、どこか「うまく見せたい」という気持ちが忍び出てくる。書いたものを何枚も床に並べて眺めてみると、そういう下心が出た字はすぐわかった。どこかいやらしい、どこか見栄を張った、どこか騙そうとしている文字に見えた。結局一番いいのは、何も考えずにガッと勢いで書いた文字だった。という経験をしたことがあった。

同じように、コピーを書くときもそう。どこか「褒められよう」とか「うまいね、って言われよう」とか「広告賞を獲ろう」とか、そういう不純なものが混ざったコピーはやはり醜い。すぐ化けの皮が剥がれる。それは、広告となって世の中に出たとき、なんの力も持たない。良い悪いの問題以前、消費者の目に入らない。制作者側が自己満足しているだけのものでしかない。だからやっぱりコピーは「うまいこと言おう」ではなく、「本当のことを言おう」だと思う。

桃紅さんとはレベルが違うのだろうが、「心を後ろ側に」というのは、邪念とか邪心とかそういうものが消えて、「自分の芯」が紙面に書かせる状態がいいのだと思う。つまり「ホントに思ったことを書け」なのだ。(「思った」時点でダメなのかも。無意識が書かせる、ということなのだろうか)

そういうことですよね?桃紅先生(怖くて聞けないけど)

篠田桃紅さんとのセレンディピティ①
篠田桃紅さんとのセレンディピティ②
篠田桃紅さんとのセレンディピティ③

篠田桃紅さんとのセレンディピティ①


「セレンディピティ」という言葉が好きです。思いがけないものを発見する、偶然の出会い、という意味です。AIに分析されて「あなたにはこれがお似合いです」と押し売りされるより、たまたま目に留まったものとの出会いのほうが、好き。偶然なんだけど、なんかそこに「見えない運命」みたいなものを感じたりします。

お正月のお笑い番組を流し見していて、それが終わったら何やらインタビュー番組らしきものが流れ始めた。聖路加病院の日野原先生が出ていたので目が止まった。つい先日、日野原先生の言葉をメモしたばかりだったから。日野原さんと上品なおばあちゃんが対談している。画面のタイトルに「篠田桃紅105歳を生きる」とある。篠田桃紅?なんか見覚えがあった。気になって引き続き番組を見ていて、おばあちゃん(篠田桃紅さん)の語りにスーパーインポーズが入る。ん?なんか聞き覚えがあるぞ・・・・。慌てて録画を始めた。その話口調に覚えがあった・・・。

一昨年の手帳を繰ってみて、あった。日比谷図書館で書き物をしていた時、偶然見つけた本があって。その中の言葉が気になってメモをしていた。その本が『人生は一本の線』という、篠田桃紅さんの本だった。その時のメモがあった。お顔は初めて見た。しかも、現在105歳だということも初めて知った。その人の表情と声が聞けるというラッキー。さすがNHKですね。メモした言葉はただの文字だけど、その人の顔と声が聞こえれば、その言葉はもっと染み込みが良くなると思います。

2017年の手帳にメモした言葉 イカン、忘れていた ちゃんと身についていなかったということか

今日メモした言葉と一昨年にメモした言葉を、『ぶ厚い手帳』に残しておこうと思います。
まずは今年の言葉。

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何かに所属しないんです、私は。
ただの桃紅篠田という絵描きとして。
なになにの桃紅じゃない。
ただの桃紅でいい。
どこの国の人であってもかまわない。
「私は日本人です」なんて偉そうに言わない。
アメリカ人ですとも言わない。
「どこの(国の)人」なんていうから戦争の種になる。
人として地球に生きていれば戦争なんて起きないですよ。
私はたくさんの戦争に出会ってきているから。
あんなバカバカしい、くだらない
一番いけないことは戦争です。

戦いをしたい人はスポーツをやればいい。
そしたらみんな面白がって見てくれる。
戦うことをスポーツに置き換えた人間は本当に頭がいい。
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「なになにの桃紅じゃない。ただの桃紅でいい」
「人として地球に生きていれば戦争なんて起きない」
グッときました。

桃紅先生は自分の昔の作品を見ようとしない。そのことに関して・・・
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昔のことを思い出していたらダメですよ、人間は。
思い出なんてものは、なるべくないほうがいい。
やはり未来。未来は必要ですよね。
過去はもうすんじゃったんだから、何があったってしょうがない。
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いい記憶もあるでしょ?という質問に対して・・・
ーーーーーーーーーーーーー
そんなことをいつまでも自慢していたらしょうがない。
若い時に、みんなにどーだった、あーだった、
そんなこと言ってたらバカじゃないですか。
『私、若い時、モテたのよ』なんて話をしたら、
あの人、バカじゃないですか。
ーーーーーーーーーーーーー
懐かしい思い出は取っておいていいでしょ?桃紅先生。
過去の仕事の成功をいつまでも自慢していちゃ
進歩がないからダメよ、ということですよね?

105歳を過ぎても過去より未来なんだなぁ。

いつが一番楽しかったですか?という質問に対して・・・
ーーーーーーーーーーーーー
いくつの時が一番よかったなんて言えないわ。
人間はその時その時にしかないものを大切にすべきだと思う。
ハタチにはハタチの人生がある。
30歳には30歳の人生、
40歳には40歳の。
その時は二度とないんだから。
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自分の作品の価値を問い続ける桃紅さん
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自分がものをつくって発表するなんてことは
あまりにいい気なものすぎる。
大声あげて道路を走り回っているようなもんよ。
芸術家なんてね、実に不遜。
傲岸不遜な職業よ。エラソーに。

『誰も引けないだろう、こういうは』なんていうような顔をして
下手くそなを一本引いたりして
人に見せたりしてんだから。
いい気なもんよ。
もう少し謙虚にならなきゃね。

一本ので人に見せるんだったら
そのがどれほど美しいか、どれほど力強いか。
人に何かを、気持ちがスーッとするだけでもいい、
何か力を与えるものがあるか。
そのというものに、人に見せ、
場所を取って発表するだけのものがあるのか、と。
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この「線」という言葉を「広告コピー」と置き換えてみる・・・。

一本の広告コピーを人に見せるんだったら
その広告コピーがどれほど美しいか、どれほど力強いか。
人に何かを、気持ちがスーッとするだけでもいい、
何か力を与えるものがあるか。

その広告コピーというものに、人に見せ、
場所を取って発表するだけのものがあるのか、と。
もう少し謙虚にならなきゃね。

コピーライターとして、人として、謙虚は当然だわな。

芸術家篠田桃紅さんとコピーライター中村禎を
同列で考えるのは誠におこがましいのですが
何か一つでも共通点を見つけ、
105歳の先輩の言葉からヒントをもらおうとメモしたのでした。

篠田桃紅さんとのセレンディピティ①
篠田桃紅さんとのセレンディピティ②
篠田桃紅さんとのセレンディピティ③

もしボクがクレラップの社長だったら

 


我が家はクレラップを愛用しています。551の豚まんを冷凍しておいて、ラップに包んでチンします。その時、キッチンの上の棚からラップを取り出そうとするのですが、ラップには大中小の3サイズがある。22cmの中くらいのサイズが欲しいとき、いつも「えっとえっと、どれだっけ?」となる。「50m」とか「20m」とかの数字の方が大きく表示されているから、そっちが先に目に入るのです。

「15cm」「22cm」「30cm」かがわかりやすいように表示せんかぃ!と思います。使う人はだいたいサイズ違いも使うんじゃい!なんで、「50mも長いです」とか「20mもあります」と自慢するのか? そうか、これはきっと売り場で長い方が得ですよ、と目立ちたいんだ。つまり、買わせることを優先して、使う人のことを第一に考えていない、ということじゃないだろうか。

ボクがクレラップの社長なら、『お客さんは棚に入れて、そこから出して使う。そのとき、何センチのサイズかわかりやすいように、15cm、22cm、30cmをわかりやすいパッケージにせよ』と言うでしょう。もし仮に、営業部長が「売り場で長さを誇張しないと売れないんです」と言うなら、よしわかった。こっちの面はこれでいいとしよう。『じゃあ、逆側の面にセンチメートル表記だけにせい!』と。

売りっぱなしより、長く使ってもらうことの方が大事だと思うんですよ、ボクは。

551の豚まんを食べるたびに、思うこと。初めて書きました。あースッキリした。

お前もな!


コピーライター養成講座金沢クラス 宣伝会議賞応募者へ何かアドバイスを、と書いたコピー

【宣伝会議賞に応募しようとしている人たちへ】この言葉を贈ります。どうやったら賞が取れるだろうとか、どうやったら褒められるだろうとか、ショボイこと考えながら書くんじゃないよッ。

その課題に対して、『ホントに思ったことを書け(言いたいことがないなら、書かなくてよろし)』

そして今年もまた、宣伝会議賞応募する人たちのケツを叩きます。締め切り前日に書いて出したコピーで賞を獲った女の子の話、聞くぅ?

一番カッコ悪い言い訳

(とかなんとか偉そうなことを言いながら、同じ言葉を自分にも投げかけています。「お前もな!」と)

いいコピーは何度でも


佐賀県 武雄市 · 武雄温泉 大正浪漫の宿 京都屋にて

出張先のホテルのロビーで、ふと目に留まったチラシ。
いいコピーじゃん、と思ったら。あ、ボクが書いたコピーじゃん。
(1992年頃に書いたキリン一番搾りのコピー)
しかも、ボディコピーまで忠実に再現してくれている。
フロントの人に聞くと、ビールはキリン以外を出しているそうな。
ええよええよ。コンプライアンス的にとか言わないで、なんだかニッコリ。
うれし〜。 http://nakamuratadashi.com/2013/05/27/post-2000/

黒澤明監督の言葉


同じことを別の人も言っている。同じことをちょっと違う角度から別の人が言っている。そういう事柄に出会うと、それは真実なんだなぁと思います。だからメモします。さらに、自分の耳に痛い言葉、勉強になるなぁという言葉にも出会うことができました。還暦すぎても、まだまだなんだよなぁ。

「ためない練習」という本の僧侶の言葉に
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誰かと会ったらまず
「この人のいいところは、ここだ」と心に刻む練習をしましょう。
人のいいところを見つけると、その人を見る自分の眼が優しくなります。
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というのがありました。なるほど!と思いました。

このことを別の角度から見た、黒澤明監督の言葉です。
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悪いところは誰でも見つけられるけれど
いいところを見つけるのは、
そのための目を磨いておかないとできない。

人(モノゴト)の悪いところを見つけるのはカンタン。誰でもできる。
良いところを見つけるには、それなりの訓練がいる。
私には、人の悪口を言ったり憎んだりしているヒマはない。
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「目を磨く」か・・・。

そして、耳に痛い言葉・・・。
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自分の人生経験だけでは足りないのだから
人類の遺産の文学作品を読まないと、
人間は一人前にならない。
ーーーーーーーーーーーーー
・・・。

 

そして、コピーライターとして、ものをつくる人として、
覚えておきたい有難い言葉、言葉、言葉。
ーーーーーーーーーーーーー
創造というのは記憶ですね。
自分の経験やいろんなものを読んで
記憶に残ったものや感情が足がかりになって
何かが創れるんで。
無から創造できるはずがない。
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これでもか、これでもか、と頑張って
一歩踏み込んで、それでも粘って
もうひと頑張りして。

もう駄目だと思っても
ズカッと踏み込んで。

そうしていると
突き抜けるんだ。
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泥沼にだって、星は映るんだ。
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どう生きてきたかは
顔に出るものだ。
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人間は集中して夢中になっているときが
一番幸せで楽しいもんだよ。
子どもが遊んでいるときの
無心な顔は素直だ。
声をかけても聞こえないほど
自意識がない状態。
あれが幸せというもんだね。
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いい言葉を自分から発することはできなくても
いい言葉に目を留めて、自分の習慣に取り込めばいい。

クイズ番組の難問の答えを知ることより
たくさんのいい言葉を身につけて、生きて行く。
そのほうがいいなぁ、ボクは。