わざと遅れた…

仲畑さんに見てもらった当時の原稿用紙。赤いサインペンが仲畑さんのチェックです。赤いダーマトで囲んだのは、後年ボクが書き入れました。

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わざと遅れたんじゃないけど、

そんなこと関係ないのよね。待たされた人には。

(1982 ソニーの目覚まし時計)

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何百本と書いたコピーをクリエーティブ・ディレクターの仲畑貴志さんに見てもらい選んでもらいます。新人のコピーライターはまず「たくさん書けること」が大事です。つまんないコピーさえ書けなくて、いいコピーなんて書けない。仲畑さんは「書いたものを全部見せろ。隠すな。下書きも見せろ」といいます。新人のコピーライターにはまだ、どれがいいコピーで、どれがダメなコピーか区別ができない。自分がいいと思ったものは、たいていボツで、こんなのダメだろうな、と思ったものが良かったりする。それを肌でわかるようになるまで、書いて、選んでもらって、反省する日々の繰り返しです。


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