キリン一番搾り バス停篇

94バス停篇

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ビールって、うまいね。

1993年 キリン一番搾り バス停篇
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田舎のバス停。1時間に1本くらいしか来ないバス。炎天下。道の向こうに酒屋が一軒。ああビールが飲みたい。バスはまだ来ないだろう。道を渡って酒屋さんへ。すいませ〜ん、ビールください。プシュ、ごくごく。あ〜うれしー。ブイ〜ン。1時間に1本のバスが行ってしまう。

この企画は、当時セールスプロモーション局の中西謙司くんのひと言から始まりました。みんなで夏篇の企画を考えているとき、「SPのほうで夏はなんかないの?」と話を振ると、中西くんが「そっすねー。夏は暑気払いにベンダーですかね」と言ったのです。「暑気払いにベンダー(自動販売機)という言葉にあっけにとられました。なんといういい加減な、というか根拠の無い言葉なのに、妙に説得力があるフレーズでした。それ面白い!ということになり、自動販売機周りで考えることになりました。自動販売機で買おうとしたら小銭を落として下に入っちゃうとか、お金を入れても出てこないとか、逆にたくさん出て来ちゃうとか。そしてビールを買おうとしてそこでもたもたしているとバスに乗り遅れちゃうとか。企画の種はどこにころがっているかわからないもんですね。


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